[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/25(04:04)]
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お名前: 酒井@快読100万語!
投稿日: 2006/3/29(01:34)
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えすてるさん、報告ありがとうございました。
酒井@快読100万語!です。
ミグさん、こんばんは!
〉多読授業を本格的に始めて丸1年が無事すぎました。
〉その前に半年ほど選択授業で10人ほどの生徒と、また放課後自主的に本を借りに来てくれる生徒たちと細々と始めてはいたのですが、去年の4月から
〉2年生全クラスで週1時間の多読を続けてくることができました。
えすてるさん、多読学会にはいっていらっしゃいましたか?
いま多読学会のメーリング・リストで、この4月から多読を
全面的にはじめる学校が話題になっています。えすてるさんの経験を
ぜひぜひそのメーリング・リストの人たちにも知らせたい!
〉8割くらいの生徒に書いてもらったアンケートも集計してみたのですが、概ね生徒たちの反応は上々で、これからも続けたい、また本校で続けていくべきだという答えが多かったです。
〉もともと英語嫌い、英語が苦手という生徒がかなり多い学校なので、始めた時は本当に1年続けていけるのか心配だったのですが、よい手応えにホッとしています。
〉とにかく簡単なのを楽しんで読んで、多読の良さを実感してほしかったので、今の語数と、読んでいるシリーズやレベルを毎時間チェックして「今はこれはちょっと難しいかも。こんなのもあるから読んでみたら?」とおせっかいを焼いたり、授業前にせっせと本を選びやすいようにディスプレイ?したり、片付けたり、空き時間には書いてくれた感想にいろいろコメントを書いたり・・と私としては結構大変でしたが、生徒たちが本当に楽しんでくれ、本の話で一緒に盛り上がることもできて、彼ら彼女らの素直なコメントを読むにつけ、やってよかったなあと思います。
うれしい感想です。
〉1年終えた生徒の感想としては、つまらなかったとか訳さないと不安、という声ももちろんあります。でも全体として見ると、語数のわりに冊数が多い子(つまり楽に読めるレベルのを読み尽くして、少しずつレベルを上げてきた子)ほど、多読の良さを実感できているように思います。また、教員の側がただ「読め」というだけでは、多読の良さを実感するのは難しいことも感じます。「わからなかった」と言われた時、「これは○○だから難しいかもね」とか「日本にはない習慣だよね」というように声をかけることも大切です。そのためにも教員の側が自分でも読んで、アドバイスできるだけの本の知識を持つことが必要だということも痛感しています。(忙しい中で、同僚にそのことをわかってもらって、実践してもらうことの難しさも痛感しています・・・)
教員のみなさんはどの程度多読してらっしゃるのでしょう?
〉勉強や進学よりも、部活や遊びに熱心な生徒の多い学校なので、自主的に放課後や家で読む生徒は少ないのですが、それでもこつこつと20万語近く読む生徒もでてきています。彼女はORT、LLL、SPR、SIRをこつこつ読んで、ようやくPGRの1を読んでいるところですが、ゆっくりゆっくりレベルをあげているので、今後が楽しみです。
〉また、多読本を置いている図書館の本の貸し出し数は前年から1500冊も増え(4500冊から6000冊)、ベストリーダー(よく読まれた本)50冊の中に多読本が20冊くらい入っています。これも嬉しいことです。
そうなんです。ほかにも図書館の利用者が増えたという学校が
いくつもあります。
〉ただ、新年度は多読をしていた時間に、文法の問題集をやるという案が担当者の同僚から出されていて、私としては今日ようやくまとめ終わったアンケートに出てきた生徒たちの声を伝えて、新2年生にもなんとか続けていくようにしてもらいたいと思っているところです。(今年やった2年生には今後も授業で続けていくつもりです。)
うーん、文法問題集ですか・・・
多読をやりたい先生にはとーっても、身を切られるようにつらい話
ですね・・・ その同僚の先生は多読クラスをご覧になったのですか?
生徒たちの感想はご覧になっているのだろうか?
〉全国の学校でHappy Readingが広がっていきますように!
少しずつ広がりそうな手応えは感じていますが、
まだまだ、まだまだです。
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お名前: えすてる
投稿日: 2006/3/29(23:20)
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お返事ありがとうございました。
実は多読学会はずっと関心があるのですが、忙しさに取り紛れてまだ入会はしていません。でも、お仲間に入れていただきたいと思っていますので、忘れないうちに(うっかり者なので、すぐにいろいろ忘れてしまうんです・・・)手続きをさせていただきますね。
さて、多読授業は、同時展開の4講座(4単位)で週に1時間ずつ行っていました。つまり私以外に、他の講座の担当者3人も週1時間ずつ生徒に多読授業をしてくれていました。英語教諭が4人の学校なので、全員であたったということになります。
ただ、本当に残念なのは3人の同僚にとって「多読は楽ができる時間、他の仕事をする時間」になってしまっていたようなのです。「読め〜」というだけで、自分は読んでいないし、多読にも興味がないという状態だったので、「多読指導」にはなっていなかったし、生徒が何を読んでいるか、どう感じているかにも無関心だったみたいです。それでも自分から多読を楽しんでくれた子たちが少なからずいたことは救いですが。
自分である程度読まないと指導ができないというのは本当です。そこの部分をきちんと同僚に伝えきれなかったことを反省しています。
でも、多読ってこんなに楽しいんだよ〜と伝えられないで授業をするのは、きっと苦痛に近いものがあったんじゃないかと思います。無理矢理多読授業に巻き込まれた同僚に申し訳なかったと思う反面、英語教師なんだからもう少し興味を持って、自分でも読んでみてくれてもいいのに・・と愚痴っぽく言いたくもなる今日この頃・・・。
でもあきらめずに、まとめた感想を見せて、話していこうと思います。
酒井先生の一昨年秋の教育研究会の講演のおかげで、近くの学校2校でも多読を取り入れることになったようですよ。我が校の「売りもの」にしたかった気持ちは正直言ってありますが、多読が広がるのは本当に嬉しいです。
新年度も楽しく行きたいと思います。
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お名前: 酒井@快読100万語!
投稿日: 2006/3/30(00:08)
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えすてるさん、こんばんは!
〉お返事ありがとうございました。
〉実は多読学会はずっと関心があるのですが、忙しさに取り紛れてまだ入会はしていません。でも、お仲間に入れていただきたいと思っていますので、忘れないうちに(うっかり者なので、すぐにいろいろ忘れてしまうんです・・・)手続きをさせていただきますね。
ま、いそぐことはないですよ。ただではないのだし。
〉さて、多読授業は、同時展開の4講座(4単位)で週に1時間ずつ行っていました。つまり私以外に、他の講座の担当者3人も週1時間ずつ生徒に多読授業をしてくれていました。英語教諭が4人の学校なので、全員であたったということになります。
〉ただ、本当に残念なのは3人の同僚にとって「多読は楽ができる時間、他の仕事をする時間」になってしまっていたようなのです。「読め〜」というだけで、自分は読んでいないし、多読にも興味がないという状態だったので、「多読指導」にはなっていなかったし、生徒が何を読んでいるか、どう感じているかにも無関心だったみたいです。それでも自分から多読を楽しんでくれた子たちが少なからずいたことは救いですが。
〉自分である程度読まないと指導ができないというのは本当です。そこの部分をきちんと同僚に伝えきれなかったことを反省しています。
〉でも、多読ってこんなに楽しいんだよ〜と伝えられないで授業をするのは、きっと苦痛に近いものがあったんじゃないかと思います。無理矢理多読授業に巻き込まれた同僚に申し訳なかったと思う反面、英語教師なんだからもう少し興味を持って、自分でも読んでみてくれてもいいのに・・と愚痴っぽく言いたくもなる今日この頃・・・。
〉でもあきらめずに、まとめた感想を見せて、話していこうと思います。
はい、それがいいと思います。
ぼくがいままでいろいろな学校を見てきて、
一つの学校、大学で二人以上の人が多読に理解を示す例というのは、
きわめてまれです、残念ながら・・・
一人いてくだされば御の字ということです。
つまり・・・ えすてるさん、ありがとー!
〉酒井先生の一昨年秋の教育研究会の講演のおかげで、近くの学校2校でも多読を取り入れることになったようですよ。我が校の「売りもの」にしたかった気持ちは正直言ってありますが、多読が広がるのは本当に嬉しいです。
〉新年度も楽しく行きたいと思います。
一昨年秋? 一昨年? 秋?
あー、なんにも思い出せない・・・
なにかヒントをください!
えすてるさん、あわてず、あせらず、じっくりと、足場を作って
いきましょう! (と、自分にも言い聞かせる。電通大の状況も
決して容易ではないのですよ、実は)
えすてるさん、生徒のみなさんと一緒に、Happy reading!
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酒井先生、こんばんは!
またまたお返事ありがとうございました。
〉ぼくがいままでいろいろな学校を見てきて、
〉一つの学校、大学で二人以上の人が多読に理解を示す例というのは、
〉きわめてまれです、残念ながら・・・
そうなんですか。知らなかったです。私だけじゃなかったんですね。
〉一人いてくだされば御の字ということです。
〉つまり・・・ えすてるさん、ありがとー!
いえいえ、酒井先生と先輩タドキストのみなさんのおかげです。この多読は酒井先生が方位磁石のように道を示してくださって、先輩タドキストのみなさんが歩きながら道をつけてくださり、あるいは新たなルートを見つけてくださったり、そこを後から歩き始めたタドキストが踏み固めながら道幅を広げていくというイメージがありますね。
〉〉酒井先生の一昨年秋の教育研究会の講演のおかげで、近くの学校2校でも多読を取り入れることになったようですよ。我が校の「売りもの」にしたかった気持ちは正直言ってありますが、多読が広がるのは本当に嬉しいです。
〉〉新年度も楽しく行きたいと思います。
〉一昨年秋? 一昨年? 秋?
〉あー、なんにも思い出せない・・・
〉なにかヒントをください!
田舎の高校で開かれた教育研究集会の外国語研究会ですよー。たしか、豊田高専の西沢先生も来てくださいました。今思うと、人数も30人足らずで、しかも交通の便もあまりよくないところなのに、いらしてくださったなんてすごい!!と思います。思い出してくださいましたか??
〉えすてるさん、あわてず、あせらず、じっくりと、足場を作って
〉いきましょう! (と、自分にも言い聞かせる。電通大の状況も
〉決して容易ではないのですよ、実は)
はい、そうします。
あわてず、あせらずに、じっくり、ですね。
多読の楽しさが一人でも多くの子どもたちに届けられることを祈りたいです。
ありがとうございました。