[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/25(05:06)]
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お名前: bigfoot
投稿日: 2004/12/12(13:35)
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"酒井@快読100万語!"先生、bigfootです。
〉〉大学パイロット講義で、多読授業を開始して2月経ちました。上の人から成果をすぐに報告してくれと聞こえるメールをもらい、「ちょっと早いがな」と思いつつ読速測定、アンケートを取りました。(実はもっと先の3月ごろでよかったのですが)
〉2ヶ月で成果を報告せよというのは、無茶な話だと思いますが、
〉なにか理由があるのでしょうか? ひょっとして、来年度の予算を
〉上げようとか?
本を買ってもらった予算に報告書を書かなければならないそうで、それは3月なのですが、紀要に書いてくれというのです。あのヒゲさんが、まったくアバウトな人でその締め切りが12月末だというのが昨日判明しました。10ページを目安にということですが。引用につぐ引用ならば、どなたかしかるべき人に寄稿してもらった方がいいと思います。紙くず作っても何もならないですからね。しかし報告が要ります。手元にある法人セットは、レベル3までしかなくて、来年度の予算で高レベルの本を購入してもらわないといけません。
〉〉読速は、多読開始時に読んでもらったFlying Homeを再度読んでもらいました。TOEICの点が500点以上の人たちは、860点の人から例外なく読速があがっておりました。初回に比べ2倍にあがり200を越えた人が2人出ました。一方、400点位から下の人は、あまり変わらずこれは燃料充填の段階だと思われます。400点の人で670wpmという人がいましたが、慎重に見守りたいと思います。TOEICTEST英語学習ダイアリー(鹿野晴夫著)によると、470点を越えていたら戻り訳をしていないそうですから、スムーズに英語を英語として読めるようになったと言えるのでしょうか。さらに直読直解に入れば600点突破だそうですから、理解できる話です。
〉鹿野晴夫という人の「説」に根拠はあるのでしょうか?
〉「470点を越えていたら戻り訳をしていない」というのは
〉どんな根拠を示していますか?
鹿野さんは自身が335点から3年6ヶ月で850点をマークした人ですから、その体験と、御自分のトレーナーとしての指導経験から言われているのではないかと思います。1000円の学習記録手帳で、根拠は示していません。従来型の勉強法で大方の傾向を示しておられるのだと思います。当てはまらないケースは当然いくらでもあるでしょう。うちの学生は、基本的に鹿野さんのやりかたに近い方式で勉強してきて100WPM以下で630点とか400点とか取っているわけですから、取りあえずそちらのスケールで考察する以外ないでしょう。630点取っても90wpmだったのが読速が伸びたというのはそれなりの成果です。目の体操に過ぎないかもしれませんが。(その他目立つ記事といえば、英字新聞でのトレーニングは出ていますが、多読による訓練はないです。ときどき趣味の本とか読めばいいですよくらいです。LがRよりいいのはNative Speakersで試しても同じだそうで承知のことらしいです。)
〉というのは、「読む」という作業(?)は非常に複雑なものだと
〉思われるからです。とてもTOEICの点数で戻り訳しているかどうかを
〉判断できるとは思えないのです。それに、TOEIC800点以上の人
〉でもペーパーバックをさらさらと読むことができないという例を
〉いくつも見ているので、とても不思議なのです。
TOEIC860点の人は、ラジオ講座をずっと聞いていただけで得点できたそうです。PBは読んでいなかったそうです。去年から英人教師を介して、声をかけていたのに、ふられていましたが、この10月から授業に参加してくれました。大事な事を書くのを忘れてました。この人は英語を読むのが楽しくなったという項目に丸をつけてくれました。この人が分速230から270まで上がったというのは、非才を省みず多読を広めよとしている身にとっては非常にありがたいです。
英語の先生方にもデータを送ったのですが、まだ御返事御感想がいただけていません。お忙しい中御返事ありがとうございました。
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お名前: bigfoot
投稿日: 2004/12/16(19:41)
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皆さんへ bigfootです。
データ的には役に立たないのかも知れませんが、追加報告します。TOEIC400点未満の人でも、60wpmから130wpmに上がった人、当初速度は不明ですが200wpmになっている人がいました。多読で早く読めるようになることを、確信しておりましたが、とりあえず安心しました。TOEIC400点以下の人には多読の効果が薄いと取られても困るので追加します。「とにかく、TOEICは早く読めると点があがるようです、多読で早く読めるようになっていますよ」と伝えたら、新顔10人近くの人が参加しました。出戻りもいました。結局大学では、TOEICを餌にするのが一番なのです。いやむしろTOEICに没入しすぎた人を引き戻すいい機会となるので、TOEICをくっつけるのはいいことだと思うようになりました。受験時期をもっとあとにして、卒業要件からはずせば全く問題ないのですが。
「授業」も面白楽しくする工夫が必要なのでしょうが、英語の先生ではないので勘弁してもらいます。読ませるだけです。さらに自分も多読本を読みましたが、気に入った本でも粗筋は忘れていますしね。頭が悪いのです。ばれると首になるでしょう。せいぜい自分も一緒に読むくらいしかできません。また他の授業が二コマ同じ日にあるので、エネルギを使いきれないのです。本の中に楽しみを見出せないなら、今はその人には向いていないのだと思います。出たり入ったりは仕方がないと思っています。留める気は皆無です。粗放農業です。私が今やっているのは正調多読授業とは言えないでしょう。でも読むのが早くなったと言って目を輝かせて喜んでいる学生がいます。学生は100mを20秒かけて走っていたのが10秒で走れるようになったような気になると思います。6年習ってきて得られなかった感動です。正しい方法論によれば、成果が得られるということは、自信につながります。私にはこれで取り敢えず十分というか、やることはやったという気です。学生が、正しい英語学習の道を歩みたいと思うのなら、自分で本を読んで、自分で探す必要があると思います。自分で探し、選択するのも修行の一つではないでしょうか。自分が十分しゃべれれば、何かアドバイスができますが全くそうではないですから、これからも多読三原則以上のことは言わないようにしようと思います。というよりいえるはずが無い。WEBでいろいろのサイトを紹介して、選択は御本人達に任せる以外にありません。
では、皆様、押し迫ってまいりましたが、Happy Reading!
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"bigfoot"さん へ
>いやむしろTOEICに没入しすぎた人を引き戻すいい機会となるので、TOEICをくっつけるのはいいことだと思うようになりました。受験時期をもっとあとにして、卒業要件からはずせば全く問題ないのですが。
まったくですね。でも、多読 あるいは 多読 + epsilon
で TOEIC の点数を伸ばすことができることが 統計的に
いえれば、大学生に多読を普及するのには大きな力になるでしょう。
> 粗放農業です。私が今やっているのは正調多読授業とは言えないでしょう。
生徒にやる気があれば、粗放農業で十分です。
そうでないときは、何らかの ”指導技術”が必要でしょうけど。
>。正しい方法論によれば、成果が得られるということは、自信につながります。
はい。私も自分自身でそう感じたので、多読を続けているし、
推進する側にまわっているのです。
古川@ただのタドキスト