[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/24(05:04)]
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お名前: yhiroaki http://hilog.net/eigo/
投稿日: 2007/3/15(22:50)
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Ryotasanさん、たかぽんさん、こんにちは。
headはそう確かに首から上全体に使いますね。それでも
その中でおでこ中心のあたりに意味の上での重心がある
印象が僕にはあります。
おでこのあたりを含む時は首から上全体にひろげて言う
けれど、例えばアゴを指してheadとは言わない、という
ような。
そして、この"おでこ中心"という感触がnativeと違って
いたら、Ryotasanさんの次のコメントにつながりますかね。
>単語集や英和辞典などで head = 頭 と暗記した人が、
>多読の中でこういう修正をしていくのは無用な回り道だ
>という考え方もあるというわけです。
この時、どちらが近道なんでしょうねえ。
徐々に徐々にheadが形作られていくのと、
head=頭とまず覚えてそこから修正していくのと。
例えば、DUO3.0の中にoverlookとう単語が出てきていて
・例文で使われているのは、「〜を見落とす(見過ごす)」
なのですが、
他の意味として
・「(場所が)を見渡せる」と、
・「(過ちなど)を大目に見る」
が紹介されています。
これを3つの別の意味として暗記するんじゃなくて、3つ
まとめて1つのイメージ、全体としては視界に入っているが
細かいところは見ない・見えない、として把握するような
ことは、単語本を使う上でも心がけているのですが。
ところで、The Beatlesの"his eyes in his head"は
"The Fool On The Hill"ですよね。この曲は僕がBeatlesの
曲で唯一カラオケで歌ったことのある曲です。
いや、オチなしの余談です。
headquaterのheadは基本的にはbrainとしてのheadのような
気が僕はします。どこかの経営者が年頭の挨拶とかで、
いやいや目も耳も口もあるんだよとoverhead部門の社員に
訓示していそうですが!
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お名前: Ryotasan
投稿日: 2007/3/16(14:24)
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〉Ryotasanさん、たかぽんさん、こんにちは。
こんにちは yhiroaki さん。もう少し head やその他の単語について考えてみましょう。
〉headはそう確かに首から上全体に使いますね。それでも
〉その中でおでこ中心のあたりに意味の上での重心がある
〉印象が僕にはあります。
多読や多聴を通してそういう印象が形成されたのなら良いんですが、僕は逆の経験をしてきました。多読をすればするほど head の範囲が広がっていき、今はもう頭やおでこだけを指して head と呼ぶ感覚は無いのです。
〉おでこのあたりを含む時は首から上全体にひろげて言う
〉けれど、例えばアゴを指してheadとは言わない、という
〉ような。
アゴの部分に限定するなら jaw とか chin ですね。おでこを指すなら forehead ではないでしょうか。どこが中心かときかれたら brain だと思います。
〉そして、この"おでこ中心"という感触がnativeと違って
〉いたら、Ryotasanさんの次のコメントにつながりますかね。
〉>単語集や英和辞典などで head = 頭 と暗記した人が、
〉>多読の中でこういう修正をしていくのは無用な回り道だ
〉>という考え方もあるというわけです。
〉この時、どちらが近道なんでしょうねえ。
〉徐々に徐々にheadが形作られていくのと、
〉head=頭とまず覚えてそこから修正していくのと。
英語文化圏の子どもたちのために基礎的な英単語を解説した絵本などを見れば、head がどこを指すのか一目瞭然です。これが最も簡単だと思いますが、いかがでしょう。
画像検索の結果も示しておきます。よかったらご覧下さい。
http://tinyurl.com/2n5jy6
〉例えば、DUO3.0の中にoverlookとう単語が出てきていて
〉・例文で使われているのは、「〜を見落とす(見過ごす)」
〉 なのですが、
〉他の意味として
〉・「(場所が)を見渡せる」と、
〉・「(過ちなど)を大目に見る」
〉が紹介されています。
〉これを3つの別の意味として暗記するんじゃなくて、3つ
〉まとめて1つのイメージ、全体としては視界に入っているが
〉細かいところは見ない・見えない、として把握するような
〉ことは、単語本を使う上でも心がけているのですが。
上記の記述を拝見しても僕は overlook の感じを映像化できません。昔からそうでした。でも、ペーパーバックを読んでいて、まとまった内容がある文章の中で同じ単語に出会えば、たちどころに映像化できます。そういえば The Shining の舞台になった建物の名前は Overlook Hotel でした。
〉ところで、The Beatlesの"his eyes in his head"は
〉"The Fool On The Hill"ですよね。この曲は僕がBeatlesの
〉曲で唯一カラオケで歌ったことのある曲です。
〉いや、オチなしの余談です。
そうです。多読を始めるまえ、この曲を聴いても "his eyes in his head" というのがどういうことなのか、さっぱり分かりませんでした。
〉headquaterのheadは基本的にはbrainとしてのheadのような
〉気が僕はします。どこかの経営者が年頭の挨拶とかで、
〉いやいや目も耳も口もあるんだよとoverhead部門の社員に
〉訓示していそうですが!
書き込みを拝見していると、yhiroaki さんが優れた知性の持ち主であると分かります。あなたのような人のことを形容する表現の一つに "You have a good head on your shoulders" という決まり文句があります。これは brain の宿る場所として head を位置づけている表現ですが、"on your shoulders" と言っているとおり両肩と接触しているんです。おでこや頭だけに限定していると考えるには無理があります。おそらく neck までを含んで head と言っているのではないでしょうか。つまり headquarters に相当する日本語は、首脳部なのだと思います。
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お名前: yhiroaki http://hilog.net/eigo/
投稿日: 2007/3/18(01:10)
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Ryotasanさん、こんにちは。
>多読や多聴を通してそういう印象が形成されたのなら
>良いんですが、僕は逆の経験をしてきました。多読を
>すればするほど head の範囲が広がっていき、今はもう
>頭やおでこだけを指して head と呼ぶ感覚は無いのです。
#1093で書いた"向かう"というイメージから、後頭部
というよりは前頭部、それも脳と結びつきの強い(距離的
に近い)おでこのイメージを持つにいたっていました。
掲示板のやり取りを通じて、首から上のイメージに
修正されつつあるのですが。やはりこうやって文章に
して書き込んでいると強い印象として記憶に残って
いきます。
>英語文化圏の子どもたちのために基礎的な英単語を
>解説した絵本などを見れば、head がどこを指すのか
>一目瞭然です。これが最も簡単だと思いますが、
>いかがでしょう。
僕が例として持ち出したheadのような単語はそう
かもしれないですね。
headよりもう少し抽象的だったり専門的だったり
して難しい単語の場合はどうでしょう。
別のtreeで#1114や#1121でyamasinaさんが挙げ
られている、例えばの話としての
unlearn500万語vs無からのlearn5000万語
的な話になっていくような気がしますが。
>上記の記述を拝見しても僕は overlook の感じを
>映像化できません。昔からそうでした。でも、
>ペーパーバックを読んでいて、まとまった内容が
>ある文章の中で同じ単語に出会えば、たちどころに
>映像化できます。
なるほど。これは人によって違いそうですね。
僕の場合はNHKで放送していた「ハートで感じる
英文法」等の大西泰斗氏の影響も結構受けている
ので、単語は訳語を1つ1つ暗記するんじゃなくて
根底にあるイメージで理解する、というのを
心がけようとしていて、
overlookのように一見全然違う意味を持つ語が
登場すると挑戦意識が芽生えるようです。
#1114でyamasinaさんが挙げていたtaxiに
ついても語に対する挑戦意識を掻き立てられ
るのですが、こちらは1つのイメージに結べて
いません。"徘徊する乗り物"として結びつける
のは強引な気がするし。語源が違うのかしら。
>多読を始めるまえ、この曲を聴いても
>"his eyes in his head" というのがどういう
>ことなのか、さっぱり分かりませんでした。
僕はこの歌詞については、なんの違和感も
なく受け入れていました。このあたりも個人差が
あるようですね。
多読をしていても、むしろ受け入れすぎて
記憶に残らずささっと読み進んで、結果として
効果が挙がらないんじゃないかと不安になったり
もします。
ただ、多分、僕みたいに感じる人もいっぱい
いるんだろうなあと思うし、効果がある・ないは
結局自分である程度のところまでやってみないと
判断がつかないのであまりつべこべ考えず、読み
進んでいこうと思っています。
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お名前: 久子
投稿日: 2007/3/18(11:36)
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yhiroakiさん Ryotasanさん みなさん こんにちは。
yhiroakiさんと皆さんのやり取り興味深く拝見しています。
活字を読むのが好きで、文章を味わって読むより 意味が
少々分からなくても 適当に自分で分からないところを埋め
ながら ドンドン読んでしまう方です。
日本語なら、読むものがなければ 品質表示やマニュアル
辞典など 読書対象になりにくいものでも読みます。
楽して英語が読めるようになるなら、こりゃいいや と
多読に飛びついた口です。仕事で英文を読む必要があるため
これが早く読めればOKで、他は必要ない と考えていたと
いうもの多読になじみやすかったのだと思います。
現在は、聞く、話す、書く すべてが必要になり シャドウイング
英文日記、セルフトーキング など あれこれ手を出しています。
多読は4年半くらい 読書記録によると 1000万語以上
学校での英語学習は、対訳や文型がなかなか覚えられないので
成績は悪かったです。単語集の暗記も苦手、単語集の例文ではダメで
ある程度の長さのある文章で使われてないと覚えられません。
酒井先生 曰く 「多読の王道を行っている」のだそうです。
これは、自分の出来ることだけをやった結果がそうなっただけで、
本人としては 「えっ そうだったの」といった感じです。
前置きが長くなりましたが、一点だけ yhiroakiさんの疑問に
少しお答えできるかと思いまして、出てきました。
〉 多読をしていても、むしろ受け入れすぎて
〉記憶に残らずささっと読み進んで、結果として
〉効果が挙がらないんじゃないかと不安になったり
〉もします。
少なくとも私の場合は、ただただ読むだけでも記憶に
残り、次第にそれぞれの単語のイメージが固まって
きました。ただし、日本語でうまく説明できないので
自分としては本当に分かっているのか? との疑念は
抜け切れません。
日本語で説明できないと判った気がしない ようです。
仕事では正確さが要求されるので、辞書は英英も英和も
両方使ってましたから、ただ読むだけで習得したのか
どうかは、測定することはできませんし、回り道しているのか
近道しているのかも分かりません。
最近、大西泰斗氏の本を何冊か読んだところ その本に
書いてある単語のイメージと自分がうまく日本語で説明
できないでいたイメージは大きく重なっていました。
これで、自分はそれなりに英語分かっているのだと 少し
安心しました。
私の経験からすると 単語集も辞書も 対訳を覚えるのではなく
自分の中のイメージを膨らませせる補助として利用するのは
いいのかな と思います。
いずれにしろ 回り道でも近道でも 継続できないことには
始まらないので、自分に負担や無理がかからなく、やりたい
ことを我慢するなどもしない方法で 長く続けることの方が
重要です。
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お名前: yhiroaki http://hilog.net/eigo/
投稿日: 2007/3/20(23:53)
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久子、こんにちは。
>少なくとも私の場合は、ただただ読むだけでも記憶に
>残り、次第にそれぞれの単語のイメージが固まって
>きました。
すばらしいですね!僕自身に効果があるかどうかは
まずは一定量を読んでみないと判断しようがないと
思っていますが、他の人の体験談は勇気づけられます。
>最近、大西泰斗氏の本を何冊か読んだところ その本に
>書いてある単語のイメージと自分がうまく日本語で説明
>できないでいたイメージは大きく重なっていました。
>これで、自分はそれなりに英語分かっているのだと 少し
>安心しました。
大西泰斗氏の「文法も単語もイメージで捉える」という
考え方は、根底では多読の英語を英語のまま理解する
という考え方に通じるものだと思います。ただ、その文法
なり単語なりのイメージを記憶に留めるための方法論が
提示されていないと感じています。
多読の場合は、少なくとも掲示板のみなさんのmessageを
みるかぎり、単語なりを記憶のイメージが記憶に留まって
いるようで有効な方法かもしれないと思って取り組んで
います。
>いずれにしろ 回り道でも近道でも 継続できないことには
>始まらないので、自分に負担や無理がかからなく、やりたい
>ことを我慢するなどもしない方法で 長く続けることの方が
>重要です。
そのですね。負担に感じず続けられる範囲で取り組んで
いきたいと思います。みなさんの掲示板のmessageの最後に
Happy Reading!で結ばれているのをみるたびにそのことを
思い返しています。
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お名前: Ryotasan
投稿日: 2007/3/18(22:20)
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たしかに、We're headed for といった表現には前へ進んでいく感じがあります。似たような表現で go forward を意味する go ahead も前向きな head を示しているようです。
僕がこれまで多読をして出会ってきた中で、こういう headed や ahead が使われている例は、どれもその主体が移動中という文脈でした。
そこで考えたんですが、これは船首とか馬の首など、乗り物の head という感覚で捉えた方が、首全体を指す head と整合性がないでしょうか。自動車であれば headlight のある箇所が head です。これは頭というより front だと思います。
ちなみに headfirst とか headlong という単語もあり、これは何も考えずしゃにむにつっこんでいく感じのようです。
それから over に関しては、上の方とか、上方を飛び越してむこうがわという感覚で理解していればそれで良いと思います。
ほかの単語はどうなのか疑問をお持ちのようですね? 具体例を出して下さればお答えできると思いますが、別のスレッドにした方が良いかも知れません。
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お名前: yhiroaki http://hilog.net/eigo/
投稿日: 2007/3/21(00:01)
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Ryotasanさん、こんにちは。
>そこで考えたんですが、これは船首とか馬の首など、乗り物の
>head という感覚で捉えた方が、首全体を指す head と整合性が
>ないでしょうか。
なるほど。そうかもしれないですね!
僕が#1129に書いた「#1093で書いた"向かう"というイメージ
から」以降は、Ryotasanさんが#1111で「多読や多聴を通して
そういう印象が形成されたのなら良いんですが、」という
コメントに対し、
僕の、10万語通過したばかりの乏しいものではありますが
多読によるイメージ(少なくとも読書を通じて修正された
イメージ)なんです、ということをお知らせしようと思った
ものですが、
こうやって、1つの言葉についてイメージを語るのは面白い
ですね。#1129でも書きましたがRyotasanさんとのやりとりを
通じてさらにイメージが修正されつつあります。
>ほかの単語はどうなのか疑問をお持ちのようですね?
>具体例を出して下さればお答えできると思いますが、
>別のスレッドにした方が良いかも知れません。
#1111でRyoutasanが書いてくれた「英語文化圏の子ども
たちのために基礎的な英単語を解説した絵本などを見れば、
head がどこを指すのか一目瞭然です。」というコメントに
対し、
基礎的なものより難度の高い英単語の場合、基礎的な
ものと違って、英単語を解説した絵本が存在しないのでは
ないかと思ったわけです。
ですので具体的な単語を想定したものではありません
でした。
そして、これは、基礎的でない単語の場合に、
・無から多読で単語のイメージを築くか、
・単語本で基本的な意味を把握した後で多読で修正して
いく(unlearn)か、
どちらが効果的かの議論になるので、別treeの議論と
重複するなと後になって築いた次第です。
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お名前: Ryotasan
投稿日: 2007/3/22(08:11)
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おはようございます, yhiroaki さん。
そろそろ別のスレッドにした方が良さそうなところですが、二つだけお答えします。
〉 僕が#1129に書いた「#1093で書いた"向かう"というイメージ
〉から」以降は、Ryotasanさんが#1111で「多読や多聴を通して
〉そういう印象が形成されたのなら良いんですが、」という
〉コメントに対し、
〉 僕の、10万語通過したばかりの乏しいものではありますが
〉多読によるイメージ(少なくとも読書を通じて修正された
〉イメージ)なんです、
これは移動中の場面で headed が使われたりする例ですね。そういう風に場面と繋げて理解するのは非常に良い方法だと思います。移動中であることが分からないと、乗り物の head という発想にはたどり着けませんから。
〉 基礎的なものより難度の高い英単語の場合、基礎的な
〉ものと違って、英単語を解説した絵本が存在しないのでは
〉ないかと思ったわけです。
これも至極当然の疑問ですね。答の一つは「場面」です。基礎的な単語で書かれた箇所を理解することで場面が分かれば、そこで見慣れない単語に出会っても、そういう出会いを繰り返すうちに、その単語と場面が繋がってきます。そうなれば、ほぼ理解したも同然で、覚えるのも早いです。
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お名前: yhiroaki http://hilog.net/eigo/
投稿日: 2007/3/24(17:03)
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Ryotasanさん、こんにちは。
そうですね!
多読を通じての効果は場面と関連付けられる
ことだと想像しています。
この効果を期待して読み進んでいきたいと
思います。