読書の楽しみ

[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/24(04:42)]

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1100. 読書の楽しみ

お名前: Julie http://paperback.blog10.fc2.com/
投稿日: 2007/3/15(03:15)

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yhiroakiさん、10万語通過おめでとうございます♪

〉 例えば、今日読んだMagic Tree House #9にもheadは
〉"Where we headed, boss?"というセリフで出てきます。
〉これはあるグループが馬に乗って走っていて、ところで
〉何処に向かってるんだっけ?ボス、という状況(だと
〉思うのですが)で使われています。

〉 この時、headが頭だと知っていて、ニヤッとそういう
〉使い方もするんだねーと思うのが今の僕の読み方です。
〉そういう気づきを読書の目的にしているわけではない
〉ので、一瞬こころによぎる、くらいの感覚ですが。

これ、いいですねえ。
いい感じで読まれてますねえ。
こういう一瞬のニヤッがあるから多読が続きますね。(^^)

さて、私は自分の体験を話すしかないのですが。

私はかなり単語を覚えてから多読をはじめたクチです。
しかし、読み進めて、単語の意味が広がってきてからも、
昔暗記した報いで、単語を見た瞬間にポップアップのように
頭の中に特定の「訳語」が浮かぶようになりました。
多読をはじめたばかりの頃は、これが便利だったんですが(爆)、
読み進めるうちに、邪魔になりました。
だって、あきらかにそうじゃないとわかっていても、
その「訳語」が浮かんで打ち消してからじゃないと先に進めなくて、
読書の邪魔になるんです。(^^;;;
多読的に単語を習得するにしたがって悩みはじめ、
100万語通過した頃が一番苦しんでいたと思います。
300万の頃もまだ苦しんでました。
500万語読んでやっと消えました。
でも、1000万語読んだ今でも、うっかりすると出てきます。

もう一つの体験。
多読してから出合った単語についてです。

あるとき本を読んでいたら、その単語のところで
ふわっと風が吹いて木の葉がさらさらと鳴る音がしたんです。
(頭の中で、ですよ)
気持ちのよい、さわやかな光景が広がりました。
たぶんそれまでにもその単語に何度も出会っていたのでしょう。
そして、それは、なにか楽しい、気持ちのいいシーンと
繋がっていたのだと思います。
その単語のところで、いままで知らず知らずのうちに溜っていた情景が
さあっと流れてきたのだと思います。

もし私がその「訳語」を暗記しちゃっていたら、
たぶん、暗記した単語が出てきたな、やったー、
としか思わなかったと思います。
辞書にはたぶん、「(木の葉が)揺れる」としか
書いてないんじゃないかな。

以上、体験談でしたー。

yhiroakiさんも、Happy Reading♪


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1104. Re: 読書の楽しみ

お名前: yhiroaki http://hilog.net/eigo/
投稿日: 2007/3/15(23:20)

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Julieさん、こんにちは。

体験談ありがとうございます。
"邪魔になる"ですか。そして"苦しい"
それは考えてもみなかったですね。

今の僕にはあまり実感がわかないのですが、
例えばどんな単語が一番苦しかったですか?

例えば、"head=頭"だと暗記していて、それが
おでこだったり首から上だったりにadjust
されても、僕は苦しいと思わないんです。

例えば、someとかanyとかですかね。
学校で肯定文で使う"いくつかの"はsome、
疑問文と否定文んで使う"いくつかの"はany
というひどいことを習った後10年以上たって、
時々触れる英文を通じて、今は
完全に特定されてないけれどある程度
このあたりという目星のついている"何か"
という時にsomeと、何でもいいからとにかく
"何か"という時にanyという感触に変わって
きました。この感触がnativeと共有できる
ものかどうかはともかく、もともと覚えていた
意味とは大分違ってきています。
でも、そのことで苦しいと感じたことは、
僕はないんですよねえ。

僕も100万語くらい読めば苦しむのかなあ。
そうだったとしても、Julieさんの体験談の
おかげで、原因がわかっているだけにJulieさん
よりは苦しまないかもしれないですね!


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1106. Re: 読書の楽しみ

お名前: ひまわり
投稿日: 2007/3/16(01:37)

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Julieさん、yhiroakiさん、はじめまして、こんばんは。
わたしも、横から、失礼いたします。ひまわりと申します。

実は、きょう昼間にJulieさんの体験談を読んだとき、
「まさに!そう!そう!」と、ひとこと書かずにいられないような思いでおりました。
いままで自分ではうまく表現できなかったわたし自身の「訳語」の悩みを、
Julieさんが、あまりに的確な表現で書き表してくださっていて、うれしかったからです。

そして、今、Julieさんの体験に対するyhiroakiさんの、

〉体験談ありがとうございます。
〉"邪魔になる"ですか。そして"苦しい"
〉それは考えてもみなかったですね。

に始まるコメントを拝読しているうち、
Julieさんと同じ体験をしている者が、実は、ここにも一人いますと、
やはりわたしもひとこと、書かせていただいても悪くはないかな・・・という思いが強くなり、
おそるおそる出てまいりました。

(Julieさんの体験談)
〉私はかなり単語を覚えてから多読をはじめたクチです。
〉しかし、読み進めて、単語の意味が広がってきてからも、
〉昔暗記した報いで、単語を見た瞬間にポップアップのように
〉頭の中に特定の「訳語」が浮かぶようになりました。
〉多読をはじめたばかりの頃は、これが便利だったんですが(爆)、
〉読み進めるうちに、邪魔になりました。
〉だって、あきらかにそうじゃないとわかっていても、
〉その「訳語」が浮かんで打ち消してからじゃないと先に進めなくて、
〉読書の邪魔になるんです。(^^;;;
〉多読的に単語を習得するにしたがって悩みはじめ、
〉100万語通過した頃が一番苦しんでいたと思います。
〉300万の頃もまだ苦しんでました。
〉500万語読んでやっと消えました。
〉でも、1000万語読んだ今でも、うっかりすると出てきます。

わたしは、昨年12月に300万語を通過し、今、360万語です。
わたしも100万語をこえたあたりから、「訳語」に悩まされはじめました。
Julieさんが書かれていたのとまったく同じ状況です。

Julieさんの体験談に対し、yhiroakiさんが、

〉今の僕にはあまり実感がわかないのですが、
〉例えばどんな単語が一番苦しかったですか?

とたずねていらっしゃいますね。
そのあと、「例えば」と、yhiroakiさんが「someとかany」の例を挙げていらっしゃいますが、
わたしの「訳語が邪魔になる」「苦しい」という実感は、それとはすこし感じがちがうかな・・・という感触でした。

わたしの場合(Julieさんとまったく同じというわけではないと思いますが)、
とくに文中の短いセリフや簡単なことばを読むときに、
ぎこちない一対一対応の「訳語」が音声多重放送のように重なって頭の中で響きはじめ、
その日本語の響きが英語を邪魔して具合が悪い、ということが続き、大変苦しみました。

(具体例を、と思ったのですが、ごめんなさい、今は「訳語」からようやく解放されつつあるところで、すぐには思い出すことができません。また、無理に思い出そうとすると、今はまだ同じ苦しさの中に落ちてしまいそうな不安があるので、もうすこし余裕ができてから、そういうことは考えることにしたいです。)

とにかく、それ以来、英語で読書をするとき、頭の中に響く日本語をどうやって消すか?ということが、
わたしにとっての大きな課題になっています。

そのことについて、300万語の通過報告に書きました。
そのとき、何人かの方が同じ悩みを抱いているという返信をくださり、
この悩みは、わたし一人の悩みではなかったのだということを、初めて知りました。

yhiroakiさんも、

〉僕も100万語くらい読めば苦しむのかなあ。

と書かれています。
そうですね。yhiroakiさんも、同じように苦しむ日がくるのかもしれませんね。

そして、

〉そうだったとしても、Julieさんの体験談の
〉おかげで、原因がわかっているだけにJulieさん
〉よりは苦しまないかもしれないですね!

とも書かれていますが、この点については、わたしは、どうかな?という気持ちです。
その苦しさは、原因がわかっていれば軽くて済む、というものでもないかもしれないと、
自分の体験を通しては、感じています。
日本語をまとった英語を頭に染みこませてしまった者が、英語で英語を読めるようになるためには、
英語が、頭に刻まれた日本語の殻を脱皮しなくてはならないのだと思います。
この苦しさは、その脱皮に伴う必然的な苦しさなのではないかな、と、わたしは思っています。

また、300万語通過報告の時、同じ悩みを抱えていると返信してくださった方たちが、
同時に「多読を続けるうちにその悩みは消えてきたように思う」というような内容も添えてくださいました。
どうやって、日本語を脱皮するかのヒントも、そのときのやりとりでいくつかもらったように思います。
yhiroakiさんにもそういうふうに苦しむときが訪れるかも知れませんが、
そんなときは、この掲示板でのやりとりがきっと色んな意味で支えになると思います。

Julieさんの、
〉500万語読んでやっと消えました。
〉でも、1000万語読んだ今でも、うっかりすると出てきます。

ここを読んで、これから先、500万語、1000万語と、
自分も進んでいく多読の道の行方を、なんとなく思い描くことができた気がします。
体験談を伺うのは、とてもいいものですね。Julieさん、ありがとうございました。

Julieさんの「もう一つの体験」についても、「そう!そう!」という思いがあったのですが、
それについては、省略することにします。

yhiroakiさん、突然、横から失礼いたしました。

それでは、yhiroakiさんも、Julieさんも、Happy Reading!

(急いで書いたので、あれこれ、余計なことを書いたり、逆に肝心なことを書いてなかったり、と、いろいろあるかとは思いますが、どうぞおゆるしください)


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1108. Re: 読書の楽しみ

お名前: Julie http://paperback.blog10.fc2.com/
投稿日: 2007/3/16(09:37)

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ひまわりさん、みなさん、こんにちはー! Julie です。
昨日は掲示板読んだのだけど、返信を書いてられませんでした。(^^;


で、ひまわりさんへ、唐突ですが(笑)。

文字なし絵本いいですよ〜♪
Tuesday なんか大好き♪(あ、これは12語)

言葉のない世界でね、言葉になる前の世界で物語を楽しむのがここちよい。
休憩にいいよ〜〜♪



以下、チョッキンします。(^^)
(ごめんなさい。でも、すごーく、すごーくわかるの)

〉その苦しさは、原因がわかっていれば軽くて済む、というものでもないかもしれないと、
〉自分の体験を通しては、感じています。
〉日本語をまとった英語を頭に染みこませてしまった者が、英語で英語を読めるようになるためには、
〉英語が、頭に刻まれた日本語の殻を脱皮しなくてはならないのだと思います。
〉この苦しさは、その脱皮に伴う必然的な苦しさなのではないかな、と、わたしは思っています。

うん、脱皮の苦しさですね。
ひまわりさん、うまいこと言うなあ。

〉Julieさんの、
〉〉500万語読んでやっと消えました。
〉〉でも、1000万語読んだ今でも、うっかりすると出てきます。

〉ここを読んで、これから先、500万語、1000万語と、
〉自分も進んでいく多読の道の行方を、なんとなく思い描くことができた気がします。

安心してください、500万で消えます。(私の場合だけど・爆)
300万語のころ酒井先生に相談したら
「量が解決する」とおっしゃっていただきました。
本当でしたよ、先生。

今は、日本語と英語と別々に切り離して鑑賞できるような感じかな。

ではでは、ひまわりさんも Happy Reading♪


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1110. Re: 読書の楽しみ

お名前: たかぽん
投稿日: 2007/3/16(12:59)

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みなさん、こんにちは! たかぽんです。

〉(具体例を、と思ったのですが、ごめんなさい、今は「訳語」からようやく解放されつつあるところで、すぐには思い出すことができません。また、無理に思い出そうとすると、今はまだ同じ苦しさの中に落ちてしまいそうな不安があるので、もうすこし余裕ができてから、そういうことは考えることにしたいです。)

私もそういうことあった、と思い出しました。。
「無理に思い出そうとすると、今はまだ同じ苦しさの中に落ちてしまいそうな不安が」ありました。
たぶん、500万語ぐらいのころにもそういう悩みを書いていたと思います。

今は(推定2000万語?)、あまりそういう不安は無くなりました。
英和辞書もここ何年も引いたおぼえが無いし、学校英語から遥かに遠ざかったので(爆)、
いい具合に洗い流されたんだと思います。
というのもありますし、日本語と英語と、別々の体系が頭の中にできたような感じもあります。
別人格が頭の中に生まれたような感じというか。
「すべての訳語は、どうせ誤訳だ」と思って、落ち着いています。(笑)

しかし、ちょっと、別の苦しみ期に入っている感じもあります。つまり、
今まで日本語の干渉というか介添えでなんとかやっていた子どもが、
自分ひとりでやっていかないといけないような感じ。

イメージとしては、親がひとりいて、ふたりの兄弟がいるような感じ。
兄の名は日本吾、弟の名は英吾。
今までは、英吾が宿題をしてると、日本吾がしょっちゅうちょっかいを出していた。
これはこういうことだよ、あっそれまちがってる、などと。
もー、お兄ちゃんうるさい!! と英吾も思う反面、宿題手伝ってくれるから、
ついつい甘えてしまっていた。
しかーし、これではいくら経っても少しも成長しないし、かえって、間違ったことを
覚えてしまうのではないかと気がついた。
(気がついたというか、近所の落ち着きのないやんちゃ坊主、さかぽんの助言もあったのだが。)
そこで英吾は、兄のいるところでは勉強をしないようにした。宿題は学校で済ませたり。
そんな弟の態度を寂しく思う兄は、奇襲攻撃的に、「この単語の意味知ってる?」などと、
弟に何かを教えようとするのだが、弟は、頑なになるばかりで、兄の言うことを聞かない。
兄もようやく、弟も自分の力で成長しようとしてるんだなー、と理解できた。
もう弟に干渉するのはやめようと思う、日本吾であった。そして、何か、
どうしても弟に教えたい場合は、親に言って、親から弟に教えてもらう、
ということにした。(完)

この最後の部分は、シマウマ読みはいいかな、ということです。
この単語はこの意味、という読み方をするんじゃなくて、ボーッと、ボーッと、
その文章の流れを日本語で読む、という感じ。
ハートに直接訴えかけるという感じです。
(ますますわからんで・・・)

今の私の英吾の状態は、兄の干渉をやっと抜けたものの、放り出されたような感じです。
英語を見ても、なんか、一種のゲシュタルト崩壊的な感じで、かえって、
すらすら読めなくなっています。
自分の、生の意識(無意識?)の部分(上で言う「親」)に直接つながってきつつある、
という感じがして、そこに怖さというか、嫌に反発したい気持ちもあります。

・・・まぁ延々とわけのわからない話をしてきました。
私の今のこうしたグズグズも、たくさん、楽しみながら読んでいくことで
解消されていくだろうと思います。
這えば立て 立てば歩めの親心 (?)
 
 
自分でもよくわかってないので、あまり真剣に読まないでくださいね。(もう遅い?)

ではでは!


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1109. Re: 読書の楽しみ

お名前: Julie http://paperback.blog10.fc2.com/
投稿日: 2007/3/16(10:55)

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yhiroaki さん、こんにちは! Julie です。

〉今の僕にはあまり実感がわかないのですが、
〉例えばどんな単語が一番苦しかったですか?

えっと、、、、。たぶん潜在的には
丸暗記した単語全部です(爆)。
(だからこそ「うっとおしい」ともいう・・・)

あ、わたしも多読をはじめたばかりの頃は
yhiroaki さんと同じく、単語の説明が広がっても
それが苦しいとは思いませんでした。(^^)
むしろポップアップのように訳語が浮かぶのが便利だなー
と思ってましたよ(爆爆)。
たかぽんさんが上で例をあげてくれてるように、
climb をみるたびに、頭の中で登ったり降りたりして(笑)
回り道して読むようになるとは思いもしませんでした。
(それが回り道だなって感じるまでに100万語かかったのかも。
最初は回り道でも着くとこには着けるんだからいーじゃんって
おもってましたー 爆)

いやー、一回learnしたものをunlearnするのって
たいへんですわ〜。


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1130. Re: 読書の楽しみ

お名前: yhiroaki http://hilog.net/eigo/
投稿日: 2007/3/18(01:31)

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ひまわりさん、Julieさん、たかぽんさん、こんにちは。

 多読を続けていくと暗記した単語が邪魔になる体験談
ありがとうございます。

 ひまわりさんの300万語通過のメッセージを拝見しま
したが、ご自分で対処策を編み出して対処されて
いましたね。100万語通過のメッセージは見つけられ
なかったのですが。

 このまま単語本も続けるにせよ、続けないにせよ、
学校英語などを通じてすでにlearn済みのことは
それなりにあるので、同じ苦しみに陥った時には
参考にさせていただきます。

 さあ、みなさんのメッセージを読んで、このまま
多読と平行して単語本を続けるか、100万語くらい
までは単語本は一旦封をするか迷い始めました。
 せっかく覚えたことが邪魔になるというのは、
やはりインパクトが大きいです。

 ただ、いずれにせよ自分で自分の責任のもと決める
ことです。他のかたも含め、せっかくいただいた
みなさんの意見も参考にして決めたいと思います。


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