[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/23(21:26)]
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お名前: けん
投稿日: 2003/11/3(17:59)
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杏樹さん、こんにちは。お久しぶりです。
〉昨年の11月2日に多読を始めてちょうど1年になりました。現在256万語です。
おめでとうございます。このところちょっと I'm busy with my work. だったもので、お祝いが遅くなりました。
〉この間「ダレン・シャン」の3巻を何とか読みましたが、2巻の時よりはわかりやすくなった気がしますし、終わりの方はかなりわかったので、少々レベルが上がったかな〜と思いました。しかしその直後に読んだ本がレベル3にしては読みにくかった。
へえ〜、そうなんですか。私は1巻読んだだけで、もう後は読まんどこ〜って思っているのです。読んでいると、ダレンのバカ、バカ!なんて思ってしまうんで....。
〉そして多読を始めた一番の動機は「指輪物語が読みたい」でした。しかし1年経ってもまだ読めません。それを考えると気が遠くなるような気がします。
わかります。私も時々紀伊國屋の書棚に並んでいる本を手にとって、ため息が“出そう”になるときがあります。
でも、ため息は出なくなったみたいです、私の場合は。これは完全にSSS多読法のおかげだと思っています。
〉では多読法の利点とは?
〉まず費用の点では、英会話学校に通ったり英語教材を買い込むことを思えば、安くはないにせよ決して割高ではないでしょう。ブッククラブや貸し借りに頼らず自費購入をすると大変ですが、他の英語教材で英語を勉強する費用を本の購入に回すと考えればいいわけです。
〉効率の点では決して「いい」とは言えないでしょう。1年経ってもレベル3〜4をウロウロしてるなんて。しかし、表面の暗記学習ではなくて英語が自然に体にしみこんでいるはず。何年かかっても、語数を重ねれば重ねるほど本当の効果が出てくると思います。対症療法で即効性のある現代西洋医学に対して、体質から徐々に改善していく漢方療法と言っていいかもしれません。
効率がいいかどうかは、言葉の選択の問題になると思いますが、その言わんとしていることはcompletely agreee with you です。
〉それから、これからの多読法のあり方についてですが、もともと多読は「ペーパーバックが読める」というのがうたい文句になっているようですが、それを見直してもいいのではないかと思います。
〉というのは、まず多読を始めた人には、今まで英語学習に挫折してきた、英語が苦手だった、という人が多く、そんな人でも楽しく英語の本が読めるのが、効果を上げているポイントです。最初からはっきりとした目標本があるならともかく、必ずしもペーパーバックを「ゴール」とか「最終目標」にしなくてもいいのではないでしょうか。むしろ自分のレベルにあった本を選び、「英語の本を楽しく読む」ことを目標にした方がいいのではないかと思います。
そうですね。でも戦略の問題というか、宣伝効果というか、ようするにキャッチフレーズは何がいいかと言うことだと思うのですが。あながち100万語でペーパーバックも悪くはないように思うのです。
どっちかというと、私なんかは100万語でペーパーバックスという言葉にだまされたのかもしれませんが、100万語の時点で、見通しがもてたので、気にならないのです。
より正確にみんなのようすが伝わる表現があれば、もちろんそれに賛成します。
〉結局今までの英語学習教材はある程度英語ができる人向けのものだったのです。「中学・高校で英語を6年間勉強していればできるはず」という前提でもあるのかもしれません。しかし、学校英語は結局は試験のための勉強です。6年間かけてドーピングを教えているようなものです。
〉なにしろ「受験」というものがありますので、それに対応しなくてはなりません。先生も受験英語を教え込まないとやっていけないようになっているのです。前に教師を対象に多読の説明をしたらさんざんな反応だったようですが、教師の立場からすると受験に直接結びつかないものを教えるわけには行かないのでしょう。
そうでしょうね。受験はどれだけ教育をゆがめていることか。
〉で、多読です。これの画期的なところはレベル0から始めることです。多読を始めた人で「チョコレート工場」が「世界一簡単」と感じる人はめったにいないでしょう。そういうレベルの人でも英語を読むことが出来るのです。
これはもう本当にその通りだと思います。
〉そりゃー私だって多読前でも辞書を引きながらがんばれば「チョコレート工場」は読めたかもしれません。つっかえながら、1日に数ページずつ何日も何日もかかって。そしてそれが英語読書と言うものだと思っていたでしょう。そして「英語の簡単な本、ってこんなに難しいんだ」と思ったでしょう。
〉しかしそんな苦行をしなくても、もっと易しいレベルから読む方法があることを、酒井先生以前には誰も考えませんでした。本当に画期的な英語習得法だと思います。
理論(あるいは仮説?)と実践が結びついてSSS多読法となり、ほんとに良かったです。酒井先生はじめ@SSSの皆さん方に乾杯!
〉また、原則の一つ「辞書を引くな」というのも今までの英語学習の常識を破るものです。多読を始める前の疑問として、辞書なしでどうやって単語を理解したり増やしたりできるのか、というのはよく言われることです。それに対しては「辞書を引いても読めない本は読めない」と言っておきましょう。
ははは。その通りですね、杏樹さん、冴えきっているみたい!!
〉まずレベル0から始めて、自分が充分理解できるレベルの本をたくさん読んでみて、わからない単語はとりあえず飛ばして、それでどうしても行き詰まるようなら相談しましょう、ということにしておくのはどうでしょうか。その頃にはたいてい辞書に頼らなくても読めるようになって、単語獲得の心配が薄れていること思います。
相談しましょうって、いいですね。ますます冴えを感じます。
〉それから多読の効果を客観的に示す資料として、「ハリー・ポッター」を読んだ人を対象に統計を取るのはどうでしょう。「ハリー・ポッター」を翻訳が出る前に読みたいと思っている人は多いでしょうし、実際多読で読めるようになった人がかなり出るようになりました。
これは1つの目安にもなり、インパクトもありそうですね。
〉その人たちを対象に、まず多読前のレベルを調査します。
〉PGR0が
〉「楽に読めた。簡単だった」
〉「ちょうどいいレベルだった」
〉「難しかった」
〉「PGRよりORTで始めた」
〉ぐらいに分類しておきます。
〉そして何万語、何ヶ月で読めるようになったか調べます。
〉それをまとめると「これだけの人が多読法で「ハリー・ポッター」が読めるようになった」という資料が出来上がり、多読のプレゼンテーションに活用できるのではないかと思います。
〉ということで、多読について思うことをつらつら書き連ねてみました。
〉2年経ったら何が読めるようになってるでしょう。
なるなる。きっとなると思います。ナラナケレバ、イママデノ ワタシハ ナンダッタノカ? ・・・ってね。でも楽しんで本の世界に浸ってきたのだから、まずそれだけでもGoodですよ。そしてきっとそれ以上でしょう。
では冴えた 杏樹さんに乾杯!で、Happy reading!
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けんさん、こんにちは。めりぃさんもお元気ですか。
〉おめでとうございます。このところちょっと I'm busy with my work. だったもので、お祝いが遅くなりました。
ありがとうござます。全然遅くないではありませんか。
〉〉この間「ダレン・シャン」の3巻を何とか読みましたが、2巻の時よりはわかりやすくなった気がしますし、終わりの方はかなりわかったので、少々レベルが上がったかな〜と思いました。しかしその直後に読んだ本がレベル3にしては読みにくかった。
〉へえ〜、そうなんですか。私は1巻読んだだけで、もう後は読まんどこ〜って思っているのです。読んでいると、ダレンのバカ、バカ!なんて思ってしまうんで....。
合わなかったんですね。1巻、2巻ととってもかわいそうでした。でもこれからダレンがどうなるのかどんどん気になっていきます。
〉〉そして多読を始めた一番の動機は「指輪物語が読みたい」でした。しかし1年経ってもまだ読めません。それを考えると気が遠くなるような気がします。
〉わかります。私も時々紀伊國屋の書棚に並んでいる本を手にとって、ため息が“出そう”になるときがあります。
〉でも、ため息は出なくなったみたいです、私の場合は。これは完全にSSS多読法のおかげだと思っています。
多読をしてると「そのうち読めるだろう」と思えてきます。
〉〉効率の点では決して「いい」とは言えないでしょう。1年経ってもレベル3〜4をウロウロしてるなんて。しかし、表面の暗記学習ではなくて英語が自然に体にしみこんでいるはず。何年かかっても、語数を重ねれば重ねるほど本当の効果が出てくると思います。対症療法で即効性のある現代西洋医学に対して、体質から徐々に改善していく漢方療法と言っていいかもしれません。
〉効率がいいかどうかは、言葉の選択の問題になると思いますが、その言わんとしていることはcompletely agreee with you です。
おお、英語できましたか。completelyとは力強いお言葉です。
〉〉それから、これからの多読法のあり方についてですが、もともと多読は「ペーパーバックが読める」というのがうたい文句になっているようですが、それを見直してもいいのではないかと思います。
〉〉というのは、まず多読を始めた人には、今まで英語学習に挫折してきた、英語が苦手だった、という人が多く、そんな人でも楽しく英語の本が読めるのが、効果を上げているポイントです。最初からはっきりとした目標本があるならともかく、必ずしもペーパーバックを「ゴール」とか「最終目標」にしなくてもいいのではないでしょうか。むしろ自分のレベルにあった本を選び、「英語の本を楽しく読む」ことを目標にした方がいいのではないかと思います。
〉そうですね。でも戦略の問題というか、宣伝効果というか、ようするにキャッチフレーズは何がいいかと言うことだと思うのですが。あながち100万語でペーパーバックも悪くはないように思うのです。
〉どっちかというと、私なんかは100万語でペーパーバックスという言葉にだまされたのかもしれませんが、100万語の時点で、見通しがもてたので、気にならないのです。
〉より正確にみんなのようすが伝わる表現があれば、もちろんそれに賛成します。
「ペーパーバック」はキャッチには効果的かもしれませんね。とりあえず「ペーパーバックが読める」で釣っておいて、多読を始めさえすれば楽しく本が読めるようになって、100万語を超えるころには実際には読めなくても「そのうち読めるだろう」と思えるようになってくる、それでいいのかもしれませんね。
〉〉結局今までの英語学習教材はある程度英語ができる人向けのものだったのです。「中学・高校で英語を6年間勉強していればできるはず」という前提でもあるのかもしれません。しかし、学校英語は結局は試験のための勉強です。6年間かけてドーピングを教えているようなものです。
〉〉なにしろ「受験」というものがありますので、それに対応しなくてはなりません。先生も受験英語を教え込まないとやっていけないようになっているのです。前に教師を対象に多読の説明をしたらさんざんな反応だったようですが、教師の立場からすると受験に直接結びつかないものを教えるわけには行かないのでしょう。
〉そうでしょうね。受験はどれだけ教育をゆがめていることか。
でもなかなか改善されませんね。
〉理論(あるいは仮説?)と実践が結びついてSSS多読法となり、ほんとに良かったです。酒井先生はじめ@SSSの皆さん方に乾杯!
〉〉また、原則の一つ「辞書を引くな」というのも今までの英語学習の常識を破るものです。多読を始める前の疑問として、辞書なしでどうやって単語を理解したり増やしたりできるのか、というのはよく言われることです。それに対しては「辞書を引いても読めない本は読めない」と言っておきましょう。
〉ははは。その通りですね、杏樹さん、冴えきっているみたい!!
おほめにあずかり光栄に存じます…えーと、そこまで言われるとかしこまってしまいます。これは実感なので…。
〉〉まずレベル0から始めて、自分が充分理解できるレベルの本をたくさん読んでみて、わからない単語はとりあえず飛ばして、それでどうしても行き詰まるようなら相談しましょう、ということにしておくのはどうでしょうか。その頃にはたいてい辞書に頼らなくても読めるようになって、単語獲得の心配が薄れていること思います。
〉相談しましょうって、いいですね。ますます冴えを感じます。
いいですか?それで?うまくいったらいいな。
〉〉それから多読の効果を客観的に示す資料として、「ハリー・ポッター」を読んだ人を対象に統計を取るのはどうでしょう。「ハリー・ポッター」を翻訳が出る前に読みたいと思っている人は多いでしょうし、実際多読で読めるようになった人がかなり出るようになりました。
〉これは1つの目安にもなり、インパクトもありそうですね。
で、問題は誰がやるのかと…
〉なるなる。きっとなると思います。ナラナケレバ、イママデノ ワタシハ ナンダッタノカ? ・・・ってね。でも楽しんで本の世界に浸ってきたのだから、まずそれだけでもGoodですよ。そしてきっとそれ以上でしょう。
今、本を読んでいて楽しいし、これからも楽しみです。
〉では冴えた 杏樹さんに乾杯!で、Happy reading!
ありがとうございまーす。けんさんもHappy Reading!