Re: 外国語その1

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 14976 // 時刻: 2024/11/23(14:33)]

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11416. Re: 外国語その1

お名前: はまこ
投稿日: 2004/4/7(18:10)

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ぷぷさん、みちるさん、こんにちは。
酒井先生も読んでらっしゃるでしょうか。

長いのでお二人別々にレスを付けさせてもらいました。

#ぷぷさん

〉外国語を身につける課程でのマイナス面は、日本ではまだこれからの
〉課題だと思います。だってやっと、みんなが本当に外国語の
〉音や物語に、直接、接する環境ができてきたところだし。

ネットの発達に拠るところが大きいでしょうね。

〉ちょっと前まで、英語にしてもドイツ語にしても、すごーく限られた
〉ものしかなかってですよね。ネットがなかったら、こんな簡単に
〉本や音を誰もが手にできるなんてことは、考えられません。
〉10数年まえに私がドイツ語を勉強しようとしたときなんて、
〉なーーーんにもなかった! ちょっとだけテープ教材があって、
〉それを繰り返し聞くしかなかったです。そしておもしろくない・・・

もらい泣き。。

〉ドイツでは何度か、小さな子どもは多言語にさらすべきではないとか、
〉外国語教育は学校入学まで待ちなさいとか、家庭内言語は必ずひとつ
〉にしなさいとか。
〉そういうことを言われました。

この部分にとても共感しました。

〉例えば、お母さんはイギリス人、お父さんはフランス語系ベルギー人の
〉家庭がドイツに住んでいました。そのままではその家の子どもは、
〉生まれたときからの3カ国語環境になります。
〉そこでその家では、家庭内言語は、お母さんの母語である英語に
〉決めていたそうです。お父さんも家では頑張って英語を話すのです。
〉小さい頃は特に、お母さんがおもに話しかける言葉が、その子どもの
〉血肉になり、つまりは母語になる可能性が高いです。
〉そうやって意識的に、子どもの「核」になる言語を親が決定する
〉ことが、子どもの情緒を安定させるというのです。
〉その場合「無意識」で一番強く子どもとつながっている母親の言語で
〉あるべきだとも聞きました。お父さんじゃダメらしいです(笑)

子どもの「核」になる言語についての話しを以前なにかで読んだことがあり、
自分自身が英語に興味が無かったことも手伝って、自分の子どもには
英語を習わせないでおこうと思っていました。
ところが多読をはじめると同時に、面白いからという理由で多言語に
身をさらした結果、足元からひっくり返って投げ出されるような
感覚を味わいました。まさか自分自身がそんな経験をするとは思っていませんでした。

〉〉まるで宇宙空間に、たった1人で浮いていて、上も下もわからない。
〉〉地面も空も道もなく、どこにいるのか、どっちに行けばいいのか
〉〉わからない。その怖さはとても説明できないと。
〉怖い〜。
〉しかも自分の体験として少しわかる・・・

前回少しわかると書きましたが、私が感じたのはぷぷさんのお友達のような
恐怖ではなく、非常に強い不安だったと思います。

私は確かに多言語を聞くのが好きなのですが、英語以外の言葉は
文字も発音のしかたも意味もどれも知りません。
たぶんこの「意味を知らない」ということに救われたのだと思います。
何語を聞いているのかわかっているときは、
中国語・韓国語・朝鮮語の違い、ドイツ語とハンガリー語の違いなどは、
音でわかるのですが、ラジオなどで流れているから聞いているだけ
というものは、フランス語・イギリス語・イタリア語・スペイン語・ポルトガル語の
違いや、ヒンディー語やベンガル語やタイ語なども違いがよくわかりません。
聞こえてくるものをただ楽しんでいるだけです。

それでも英語が自分の知らない他の言語という意識が薄れてきて、
全く慣れてきた頃に脳の中でよくわかる日本語・よくわかる英語
よくわからない英語・よくわからない外国語の違いが
はっきりしてきました。よくわかるものには意味に意識の重点が、
よくわからないほうには音とリズムに意識の重点が行っているのですが、
このよくわからないという固まりも、わからないなりに音とリズムの分類が
進んできて、境界線が何度も引き直され、あいまいになっていくうちに足元から・・・
という体験をしたんです。境界線が何度も引き直されているうちに
日本語の記憶の崩壊が始まりました。

#酒井先生
多読をはじめてから、日本語の記憶がすごく短いです。
音読をしていた頃と、最近と。
多読をはじめてから、自分の中の枠がどんどんはずれて
解き放たれていく開放感はなんとも気持ちのいいものなのですが、
無防備になったまま外国語をどんどん取り入れていった結果、
何語でも直接脳に入ってくるようになりました。
その結果なのかわかりませんが、日本語は崩壊しました。
今はいったん「禁英語以外の外国語」をして、頭の中を整理したせいか、
英語も含めて、ダイレクトに脳に叩き込まれるということはありません。
この叩き込まれ方の衝撃があまりにも強かったせいか、脳が無意識に
ガードしているみたいです。
こういう話しを帰国子女の方などから聞かれたことがありますか?

 
〉もちろんそんなことをしなくても、多言語を問題なく身につけ
〉混乱も起こさずに成長する子どももいます。でもそこには、ある
〉一定のリスクがあることを、経験的に知っている人達も、ヨーロッパには
〉いたということです。

なるほど。。

〉気にしない人もいましたよ。
〉必ずしも害がある(劇的な症状が出る)というわけでもないのですから。

〉日本の精神科医や英語教育界の先生達は、たぶん知らないですよー。
〉こんなこと。そういう症例がないでしょうから。

では涼音さんが精神科にかかったとしても、答えることのできる先生に巡り合える
確率は極めて低かったということでしょうか。

〉ただでさえ、SSSは日本の英語教育界ではパイオニアですが、
〉その中でもはまこさん達の経験は、普通、留学や移住で急激に他の
〉言語環境に放り込まれた人達の、そのまた一部の人だけが体験していた
〉ようなことを、日本で経験している。
〉なんだか私には、世界の壁が抜けたような、不思議な感慨があります。
〉妙な表現ですが。
〉世界に風穴があこうとしているー。

そうやって、客観的に見れるんですね。いいなー。なんだか楽しそう(^^)
私が英語に興味を持ったのはほんの一年前のことで、他の言語に
興味を持ったのはそれより更に後のことなので、ちょっとうらやましいです。(笑)

〉大変でしょうが、原因がわかっていれば、対処もできるでしょう。
〉経験談を集めることもできるし。知恵を寄せ合うことも。
〉でもどうぞ、ぼちぼちとね。

はい。本当にありがとうございました(^^)
ではー♪

 


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11483. Re: 今更だけど、あとひとつだけ

お名前: ぷぷ
投稿日: 2004/4/11(18:59)

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はまこさん、みちるさん、読んでくださってるみなさん、こんにちは。

すでに問題は私の手に余るなーというふうで、なに書こうかと
考えてるうちに、遅くなってしまいました。
どこにレスつけていいのかもわからなくなりましたが、
この辺にあとひとつ、気づいたことがあるのでそれだけ。

多読だけではもしかして、劇的な症状までは出にくいのかも。

気づいた限りでは、「はまこ現象」(とりあえずの名称ですが)を
報告した人って、多聴した人々ではないですか?
多読だけで、そういう症状が出たひとはあまりいなさそう。
どうでしょう?

留学や移住では、状況によりますが、たくさん聴くことも多いです。
でも読むこともするし、当時私はそれを分けて考えられなかったの
ですが、今回のことを見ていてね。ふとそんな気がしました。

思うに、「聞く」ことは「読む」ことより、より原始的で無意識の
領域に近い感覚です。胎児が母親の声を聞き分けてるとか、すでに
母語の影響を受けて、発声器官を作っているという話もあります。
言語によって、発声器官の作りは少し違うようです。そうそう、
耳の周波数をとらえる範囲も、母語によって違うのですよね。
そういうのは胎児の時点で出来始める。

それに比べて「読む」は、より意識的に、集中しないとできません。
「聞く」は他のことをしながらできるけど、「読む」をたのことと
平行してするのは・・・まあ、できる人もいるでしょうが、なかなか
難しいです。

多読も他の英語の勉強に比べれば、無意識の領域に働きかけるのでは
などと、これまでも「無意識」という言葉が登場していましたが、
「多聴」は「多読」どころではない、気がします。
それも2〜3時間ではなく、7〜8時間とか、みんな英語(外国語)
聴いてたんだよね?
それにもしかして、LRとかちゃんと聴こうとする練習のほうが、
意識的な分、無意識に働きかける力は小さい>しんどい症状は少ないかも
というのも考えてみました。

なんども書きましたが、私ははまこ現象を十分に実感としてとらえられて
いません。
だからこれ以上、このことはわからない、想像でしかないです。
もうお終いにします。(でも「多聴」」してみようかなーなんて・・・)

でも不思議。むかしむかしに聞いた話を、今頃になっておもしろがって
くれる人達がいるなんてー。たぶんこのドイツでの話、これまで
日本ではあんまりしたことないですよ。留学仲間だと今度は、食事や
生活習慣とかもぜーーんぶ混ざっちゃって、その全部のしんどさの話に
なっちゃうしねー。言語だけ切り離して考えられなくなる。

興味深いお話の機会を、みなさんありがとうございました。


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11494. Re: 今更だけど、あとひとつだけ

お名前: はまこ
投稿日: 2004/4/11(23:17)

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ぷぷさん、みなさん、こんばんはー。

〉多読だけではもしかして、劇的な症状までは出にくいのかも。
〉気づいた限りでは、「はまこ現象」(とりあえずの名称ですが)を
〉報告した人って、多聴した人々ではないですか?
〉多読だけで、そういう症状が出たひとはあまりいなさそう。
〉どうでしょう?
〉留学や移住では、状況によりますが、たくさん聴くことも多いです。
〉でも読むこともするし、当時私はそれを分けて考えられなかったの
〉ですが、今回のことを見ていてね。ふとそんな気がしました。

 
そうそう、私もそんな気がしてたんです。
れなさんのご投稿を読んで、
(れなさん、書きたいことがたくさんあるので、明日書きまーす)
自分の過去ログを少し読み返してみたんです。
渦中にいるときの投稿には「これは多読が起因になっているのではない」
と書いてありました。聞く方の影響が大きいとその時思ってたんだな、
と思い出しました。

 

〉思うに、「聞く」ことは「読む」ことより、より原始的で無意識の
〉領域に近い感覚です。胎児が母親の声を聞き分けてるとか、すでに
〉母語の影響を受けて、発声器官を作っているという話もあります。
〉言語によって、発声器官の作りは少し違うようです。そうそう、
〉耳の周波数をとらえる範囲も、母語によって違うのですよね。
〉そういうのは胎児の時点で出来始める。

〉それに比べて「読む」は、より意識的に、集中しないとできません。
〉「聞く」は他のことをしながらできるけど、「読む」をたのことと
〉平行してするのは・・・まあ、できる人もいるでしょうが、なかなか
〉難しいです。

〉多読も他の英語の勉強に比べれば、無意識の領域に働きかけるのでは
〉などと、これまでも「無意識」という言葉が登場していましたが、
〉「多聴」は「多読」どころではない、気がします。
〉それも2〜3時間ではなく、7〜8時間とか、みんな英語(外国語)
〉聴いてたんだよね?
〉それにもしかして、LRとかちゃんと聴こうとする練習のほうが、
〉意識的な分、無意識に働きかける力は小さい>しんどい症状は少ないかも
〉というのも考えてみました。
 
〉なんども書きましたが、私ははまこ現象を十分に実感としてとらえられて
〉いません。
〉だからこれ以上、このことはわからない、想像でしかないです。
〉もうお終いにします。(でも「多聴」」してみようかなーなんて・・・)

〉でも不思議。むかしむかしに聞いた話を、今頃になっておもしろがって
〉くれる人達がいるなんてー。たぶんこのドイツでの話、これまで
〉日本ではあんまりしたことないですよ。留学仲間だと今度は、食事や
〉生活習慣とかもぜーーんぶ混ざっちゃって、その全部のしんどさの話に
〉なっちゃうしねー。言語だけ切り離して考えられなくなる。

〉興味深いお話の機会を、みなさんありがとうございました。

 
こちらこそ本当にありがとうございました(^^)
またいろんなお話しを聞きたいです。
ではー(^^)/~~~


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11503. Re: 今更だけど、あとひとつだけ

お名前: みちる
投稿日: 2004/4/12(01:14)

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ぷぷさん、はまこさん、こんにちはー。

〉〉多読だけではもしかして、劇的な症状までは出にくいのかも。
〉〉気づいた限りでは、「はまこ現象」(とりあえずの名称ですが)を
〉〉報告した人って、多聴した人々ではないですか?
〉〉多読だけで、そういう症状が出たひとはあまりいなさそう。
〉〉どうでしょう?

うーん。劇的症状ではないですが、多読だけでも起きたかな。。
まぁ、ほぼはじめっから、月100万ペースで読んでいたので、
というところはあると思いますが、その後LRやって
多読800万語LR300万語?位の時は、もうぐるぐると英語が渦巻いて
いるような感覚でした。
無意識の時は英語で考えているような・・・。

これは、両方の効果だったのかもしれません。

ほんと、ぷぷさんも、はまちゃんも、刺激的なお話しありがとうございました。

ところで、こんな所に書くのも何なのですが、
ここのところ、個人的にいろいろあったので、しばらく休養期間を
とろうと思います。

えー、前回の報告から、今75冊くらい読んだので、80か90か100冊
くらいで、読書報告しようかなーと思っているので、次回は読書報告で
来たいなと思います。

LRクラブはどこにいったの?なんてメールもあったので、Audioレビュー
も一緒にするね。(笑)

ということで、しばらくレスなども失礼させていただきます。

それでは、またー。


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