[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 14976 // 時刻: 2024/11/24(01:23)]
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お名前: 由良 http://yura.oops.jp/
投稿日: 2004/2/10(22:38)
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れなさん,みなさん,こんばんは。
ものすごく久しぶりの書き込みなので初めましての方もいらっしゃるかしら。
よろしくお願いします。
このところ掲示板を見ていなくて,今朝こちらの書き込みを見て
「うわー,すごい」とツリー以下プリントアウトし(31ページありました・・・),昼休みに熟読いたしました。
すごい,すごい。すっきり頭の中がまとまった感じです。
とても明確に分類されていてすっきりしました。
わたしは,やはり1かな?
半端ではなく活字中毒なので,どこに行くのにも本は手放せません。
納得力,なるほどと思いました。
わたしもかなりの力技キリン読み女なのですが,自分では「むりやり意訳力」だと思っていました。
学生時代には単語,文法からきしダメだったのですが,文意は読めました。
で,和訳などをすると「意訳のしすぎ」だと○をもらえませんでした。
文法的に記述しろ,とか言われて点数は散々でしたねえ。
(あ,脱線してしまった)
話を戻します。
ずーっと昔に読んだ本のこんな抜書きメモを発見しました。
(タイトル等は忘れてしまいました)
<ここからメモ引用>
ことばを読むためには<三つの層>がある。それは
ア.ことばの意味を読む
イ.ことばの語感を読む
ウ.他のことばとの関係を読む
である。
<ここまで>
れなさんが書かれていた分類1の人はおそらく読書スキルが身についているため,
特にウが優れているのではないかと思います。
ですから,一つ一つの単語の意味は分からなくても前後の関係で類推できるのではないでしょうか。
私は,子ども達を相手に読書指導をしていますが,
子ども達の「日本語読書」を見ていると,英語読書も,日本語読書と同じなのではと思います。
れなさんが日本語読書スキルについて書かれていたので,子どもを使って分かりやすく書いてみました。(読書に限る)
(1)難しい言葉,読めない漢字があっても気にしない,あるいは力技で読むタイプ。
(大体長い本を選ぶ)
(2)ゆっくり,じっくり読むタイプ。
(大体その子にぴったりのレベルの本を選ぶ。)
(3)何を読んでいいかわからないタイプ。
(司書の方に聞いたり,友達が読んでいる面白そうな本を選ぶ。好きな本を見つけると繰り返し読む。)
(4)全然本を読まないタイプ。
(本を読む経験自体が乏しいので,読み始めると大化けする可能性あり)
私は子ども時代も(1)で,読めない漢字もとばして読んでました。
たくさん本を読んでいく中で「ああ,あの漢字はこんな意味だったのか」とぴたりと来ることが多くありました。
今英語の本を読むときもやはり同じようにしていますね。
細かいところは霧の彼方ですが,気にしません。
きっと,今は分からない言葉もいつか「ああ,あの単語はこんな意味だったのか。」と分かるときが来るから。
日本語本を読んで,体験しているので悩みません。
ただし,名詞等で,これが分からんと意味分からんというものだけは辞書をひくこともあります。SSS的にはいけないかなあと思いつつ,これまた気にしません。
今学校現場では「朝読書」が大流行です。主義主張はいろいろあれど,それでも本に触れる機会が増えるだけでもいいなと思っています。SSSも似たようなものではないかしら。きっかけというか。
『学校内の「自由読書」の研究や、生徒自身が報告する「学校外」での自発的な「自由読書」の研究は、多く読めば読むほど、読解、文体、語彙、つづり、 文法の実力がつくことを示していました。読書が語彙力とつづり字力を発達さ せることが、読書とテストの研究によって確証されました。』
(『読書はパワー』スティーブン・クラッシェン著、長倉恵美子・黒澤浩・塚 原博共訳 金の星社1996年刊より)
という報告もありますから,英語多読によって一定の効果はあがると思います。
私は活字中毒者ですから,やはり読書は「語彙を増やすために」といった手段としてするのでなく、純粋に「楽しむために」するべきだと考えます。
でも,英語学習を目指してSSS多読に踏み込んだとしても,それはそれでいいのではないかしら。
SSS多読によって本を読む喜びを知った方も多いはずですから。
ここで児童書を読んでおられる方は皆さん読書を愉しまれていると思います。
語彙獲得,語数アップだけが目的ならGRだけを読んでいればいいんですもの。
いろいろなタイプがあることは当たり前ですから,人と比べるのではなく自分にあった読み方をすればいいのではないかなと思いました。
えー。何だかごちゃごちゃと書いてしまいました。おまけにどんどん外れてしまいました。
まだ200万語にも行っていないのにれなさんの誘惑に負けてVALDEMARに手を出していますので,これからも納得&意訳読みで勝手に類推しながら読んでいきます。マイペースで。
それでは,とてもすっきりくる提示,ありがとうございました。
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由良さん、こんにちは。 〉このところ掲示板を見ていなくて,今朝こちらの書き込みを見て 〉「うわー,すごい」とツリー以下プリントアウトし(31ページありました・・・), 昼休みに熟読いたしました。 ありがとうございますー。っていうか31ページ? すごいですね。 だんだん本の紹介スレッドと化してますが(笑)。本好きとしては嬉しいかぎり です。皆様にも、本当にありがとうございます。 さて、由良さんもお仲間ですねー。「意訳のしすぎ」(笑)。 ありがちです。うんうん。いえ、私はだから日本語の作文技術で(爆)。 〉ずーっと昔に読んだ本のこんな抜書きメモを発見しました。 〉(タイトル等は忘れてしまいました) 〉<ここからメモ引用> 〉ことばを読むためには<三つの層>がある。それは 〉ア.ことばの意味を読む 〉イ.ことばの語感を読む 〉ウ.他のことばとの関係を読む 〉である。 〉<ここまで> 〉れなさんが書かれていた分類1の人はおそらく読書スキルが身についているため, 〉特にウが優れているのではないかと思います。 〉ですから,一つ一つの単語の意味は分からなくても前後の関係で類推できるのでは ないでしょうか。 あ、私もこういう本読んだことあります。何の本だったかはちょっと……(笑)。 納得力最高レベルの人は、「他のことば」のみならず、「前後の文章」から わからない文章の中身を類推して「勝手に納得して」読んでいるものと思われます。 ここまで語ると長くなるし、わかわからなくなるなー、と思って書きませんでしたが、 これには、「その時点で読んでいる文章をどれだけ長く(時間的ではなく、物理的な 長さ)保存しておけるか」という力か関わっているのではないかと密かに(?) 思っています。長期記憶ではなく短期記憶のレベルで、かつ無意識下で。 ううっ、自分で書いていてもちょっと難しいー。 とりあえず、本をがんがん読んできて、かっとばすことにも慣れている人は、 かっ飛ばす分、何か問題があったとしてそれをどこかで納得するまでの間にも どんどん先を読んでいくことに慣れている。だから、英語でもその技を使って、 わからない部分を先送りし、ちょっと先で見つければ振り返りもせず勝手に 納得して読むことが出来るし、気にもとめない。という感じでしょうか? ごめんなさい。やはりこの辺はまだ考えがまとまってないです。 子どもさん達のタイプ、とってもよくわかりました。 ああ、そうだったなあって、思います。私はもちろん(1)の人でした(笑)。 読めないってことが理解できなくて、周りの子たちには迷惑だったんじゃないか なー、って今更思ってます。 〉今学校現場では「朝読書」が大流行です。主義主張はいろいろあれど, 〉それでも本に触れる機会が増えるだけでもいいなと思っています。 そうですね。本当に、本を知らないで育つ子っているなって思うので、どこかで 出会いを作ってもらうのはいいことだなって思います。 〉私は活字中毒者ですから,やはり読書は「語彙を増やすために」といった手段として 〉するのでなく、純粋に「楽しむために」するべきだと考えます。 〉でも,英語学習を目指してSSS多読に踏み込んだとしても,それはそれでいいのではないかしら。 〉SSS多読によって本を読む喜びを知った方も多いはずですから。 〉ここで児童書を読んでおられる方は皆さん読書を愉しまれていると思います。 〉語彙獲得,語数アップだけが目的ならGRだけを読んでいればいいんですもの。 〉いろいろなタイプがあることは当たり前ですから,人と比べるのではなく自分にあった読み方 〉をすればいいのではないかなと思いました。 はい。比べないでっていうのが、なかなか難しいのかな、と最近思うようになりました が(←遅い!)、自分に合った読み方で、自分に合った本を読んで行けたらいいですね。 〉まだ200万語にも行っていないのにれなさんの誘惑に負けてVALDEMARに手を出して 〉いますので,これからも納得&意訳読みで勝手に類推しながら読んでいきます。マイペースで。 200万語、到達なさったんですよね? おめでとうございます。 ヴァルデマール、いいですよねー。どこまでも長い(?)し、泣けるし。 どうかこれからも楽しい読書を。 「女王の矢」3部作終わられたら、ネタバレ話におつきあいくださいねー。