[掲示板: ゼロからスタート!まずは10万語! -- 最新メッセージID: 10127 // 時刻: 2024/11/24(02:33)]
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お名前: 杏樹
投稿日: 2004/6/6(02:21)
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akoさん、こんにちは。
ついに10万語突破、おめでとうございます。
タイトルからしてhappyですねー。
〉akoです。SSS生活スタート4ヶ月、遅まきながらやっと10万語になりました。
〉実はそろそろ・・・と思って語数計算したら、本が297冊だったので、
〉おととい、3冊だけ読み足しちゃった。ちょっとズル・・・(^^;)
「通過報告」と思っておけば、少々オーバーしても大丈夫です。
それにしてもたくさん読みましたね。すばらしいです。
以下、少々カットさせていただきますが…。
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉4ヶ月・10万語の軌跡
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉■予想外の展開■
〉そもそも、GRという種類の本があることは、SSSで初めて知りました。
〉「これから、GRというのを読んでいくのね・・・」と思って始めたんです。
〉それなのに・・・
〉こんなにGRを読まないでここまで来るとは思ってませんでした。
〉はじめ、何から読んだらいいかがわからなかったので、
〉SSS推薦セットを購入。送料が1回で済むと思い、実は一度に3セットも。汗・・・
〉可哀相なGRたち・・・いつか読むから待っててね・・・ (大恥カミングアウト)
3セットも!
でも大丈夫です。それぐらいでは「未読本王」の仲間入りはまだまだできないと思います。本当の「未読本王」さんはもっとすごい量の本をためてるようです。
"Beginner Books for Beginning Beginner"に出会えてよかったですね。akoさんの「ちゃんちゃか」投稿は盛り上がりました。
〉3.英文を見ると、どうしても受験勉強的に分析的なアタマになってしまう習慣が抜けない。
〉 GRでも、ゼロレベルのように、絵と半々のページはいいのですが、
〉 どーも、1ページ全部文字!!になった途端、もうダメ。 Yuck !(ここで使って合ってるかしら)
〉 昔の記憶、・・・1行1行新出単語にマーカーひいて、まず単語を辞書で調べてから、という、
〉 今にして思えば「恐怖の段取り」が、自動的に、条件反射のようによみがえってくるんです。
〉 おそるべし、○会!(○台とはご縁はありません)
〉 ♪ It's automatic〜〜 なつかしーっ、宇多田ヒカル
〉し、失礼・・・。で、覚悟を決めました。
そういう暗い過去があったなら、ますます絵本をたくさん読んで受験英語を洗い流さなくてはいけませんね。
〉10年間の学校英語でモノにならなかったものが、たかが1年や2年ぐらいでどうにかなるわけない。
〉もう、こうなったら3才になったつもりで、SSS1〜2年ぐらいは、幼児が読むものを読もう、と。
〉購入したGRセットは・・・、もう少し冷蔵庫の上で寝ててもらって。
〉そのスタンスで今に至っています。
受験英語を絵本で洗い流してから読んだ方が良さそうです。
GRはいくらでも寝かせておいていいでしょう。いっそのこと絵本だけで100万語めざして、通過してからGRを読むとか…。でも途中で児童書も読めるようになっていくでしょうし、GR読まないで100万語通過していいと思います。
〉■どんどん出会うから安心■
〉それ以後、本の選択基準は、文字の量だけ・・・。 ぱっと見て、いかにスカスカか、
〉いかに文字が「大きくて、少ない」かが最大重要事項となりました。
〉でも、絵で、話を追いながら、知らない言葉の意味を推測することの何と楽しいこと!!
〉この感激を「出会う出会う。どんどん出会う」という題で、報告させてもらいました。
〉何しろ、YLレベルーゼロの本には、同じ単語や同じ表現が頻繁に出てくる。
〉確かに、新しい単語は、一度や二度出会ったとしても、すぐ忘れてしまうので、初めのうちは、何となく落ち着かなかったです。
〉でも平気になりました。 だって次のを読むと、またすぐ出会えるからなんです。
〉それに、辞書をひかないことで、日本語で何と言うかがわからないので、
〉イラストによる印象が、あとあとまで残っているんです。びっくりしてます。
〉 (ICRの大好きなモーリンさんも、同じことを仰っていらしたし、
〉 翁家さんがフラッシュバックしたという投稿をされたのも、似たような体験かと思います)
これは「なぜ辞書をひいてはいけないか」に対する答えになりますね。翁家さんの投稿も興味深かったです。おそるべし、絵本の力。
Frog and Toad のおはなしもすてきです。英語の本でそんな感動を味わえるっていいでしょう?
〉■幸せの英語へ■
〉人のオススメにもっと素直になろう、と思って以後、
〉ブッククラブは、貸し借り事務作業の場から、読書人との交流の場になりました。
〉それも、とびきり趣味のいい、洋書に詳しいタドキスト読書人の方々と。
〉子ども用の本は、決して子ども向けとは思えません。
〉確かに、英語学習教材と見なして、未知の単語を絵から知るということはできます。
〉しかし、欧米人の子ども向けの絵本には、
〉個人主義が広く浸透した欧米社会で生きている成人の作家自身が、
〉強いアイデンティティを確立していくために必要と考えている
〉生きる知恵が凝縮されていると感じています。
英語の絵本は本当に質が高いです。日本もですけど。中国へ行って絵本を探してつくづく思いました。英語や日本語で読むようなタイプの本を探してもみつかりません。作家が育っていないということがあると思うのですが、せめて英語や日本語の絵本の翻訳でももっと出せばいいのにと思います。
私は大学の一般教養で児童文化論を選択したことがあって、絵本の魅力について、または質の高い絵本とはこういうものだ、ということを教わりました。しかしそれほど自分で買ったり読んだりしたわけではないので、多読を始めて改めてこんなにすばらしい絵本がたくさんあるんだ、ということを実感しました。
〉杏樹さんのおかげで世界史クラブを始めさせてもらってから、
〉読書記録に「まる歴」マークをつけている私ですが、
〉絵本に関しては、「まる歴」に加えて、「まる哲」マークが出てきました。
〉生きるための哲学を教わるような本がたくさんあるからなんです。
〉 (この件については、改めて別の投稿にした方がよさそう・・・)
「まる哲」ですか。新しい話題への期待が…。
〉あとは自分の前の投稿のままの心境です。
〉自分の英語ライフはこれでいい、
〉SSSと出会ったことの結論は十分にもらった、とさえ思えてしまう日曜の午後でした。
〉まさしくハッピーリーディングです。
ぱちぱちぱち。10万語ですでにその境地とは。
〉---------------------------------------
〉実は数日前、夢を見ました。
〉酒場で一人飲んでいる自分が、カウンターで洋書絵本を読んでました。
〉ハードカバーの大きなサイズの絵本でした。(ちょっと危ないかも…)
おもしろ〜い。でも絵本でも洋書だとカッコよく見えるのではありませんか。
特に観賞価値のあるステキな絵だと。
〉さあ、次は「めざせ100万語」いくぞぉ〜!
〉♪ さらば〜入門広場〜(字余り)、旅立〜つakoは〜、
〉♪ 100万〜目指して〜、た〜ど〜く〜
〉あ、もしかしてこんなに語るのって100万語いってからじゃないと書いちゃいけなかったんですっけ??
〉ううう、気づいてももう遅い・・・
〉長くてゴメンナサイ。もう当分ないでしょうから、ご勘弁を・・・
このあたりで自分の足跡をきちんと記録しておきますと、100万語通過したときに振り返ってみると感慨深くなりますよ。
それでは次の10万語めざして
Happy Reading!
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お名前: ako
投稿日: 2004/6/7(22:22)
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〉ついに10万語突破、おめでとうございます。
杏樹さん、いつもありがとうございます。
この広場で「This is Oxford」のお話をさせていただいた日のこと、忘れません。
ついに入門広場を卒業する日がまいりました。
〉タイトルからしてhappyですねー。
そうなんですよぉ、
もうSSSのハッピーリーディング精神をストレートにいただいちゃってまして・・・
〉「通過報告」と思っておけば、少々オーバーしても大丈夫です。
〉それにしてもたくさん読みましたね。すばらしいです。
世界史クラブでORT編をさせていただいたことが、非常に貪欲に読もうという原動力となりました。
多くの方との出会いのおかげは勿論ありますが、
とりわけ杏樹さんとの出会いに始まった部活が、英語多読にプラスになっておりまして、
もう感謝の言葉をいくら申し上げても足りないくらいです。
〉以下、少々カットさせていただきますが…。
「少々」でこれだけたくさん… 恐縮至極に存じまするぅぅ
〉〉SSS推薦セットを購入。送料が1回で済むと思い、実は一度に3セットも。汗・・・
〉3セットも!
〉でも大丈夫です。それぐらいでは「未読本王」の仲間入りはまだまだできないと思います。本当の「未読本王」さんはもっとすごい量の本をためてるようです。
〉"Beginner Books for Beginning Beginner"に出会えてよかったですね。akoさんの「ちゃんちゃか」投稿は盛り上がりました。
過去の投稿を覚えていて下さって、ありがとうございます。
私のほうは、いただいた数々のご返答、自分の手元にファイルしております。
タドキスト広場にて展開していますね、未読王選手権。
よき先輩方に恵まれていると、どんなカミングアウトも安心してできます。
ありがたいことです。
〉〉3.英文を見ると、どうしても受験勉強的に分析的なアタマになってしまう習慣が抜けない。
〉そういう暗い過去があったなら、ますます絵本をたくさん読んで受験英語を洗い流さなくてはいけませんね。
やはり暗い過去か…。とすると、今、絵本が楽しいのは、たぶんその反動です。
洋書の絵本なんて難しいと思い、一度も読み通したことなどありませんでした。
〉受験英語を絵本で洗い流してから読んだ方が良さそうです。
〉GRはいくらでも寝かせておいていいでしょう。いっそのこと絵本だけで100万語めざして、通過してからGRを読むとか…。でも途中で児童書も読めるようになっていくでしょうし、GR読まないで100万語通過していいと思います。
絵本だけで100万語!! 考えもしませんでしたが、何て遠大で素晴らしい発想。
まるでニコライ2世の時代に、ロシア革命を夢見るような壮大な気持ちです。アレクセイakoミハイロヴナ・・・
それにしても杏樹さん、相変わらず大胆な方ですね!
GR読まないで100万語をお薦めになるとは…、その幻惑的な誘惑の響き、本気になってしまいそうです。
〉〉■どんどん出会うから安心■
〉これは「なぜ辞書をひいてはいけないか」に対する答えになりますね。翁家さんの投稿も興味深かったです。おそるべし、絵本の力。
辞書問題が、SSS三原則の一番に来ているのは、ちゃんと理由があることなんですね。
〉Frog and Toad のおはなしもすてきです。英語の本でそんな感動を味わえるっていいでしょう?
ほんとうにそう思います。初めの頃からずっと薦めて頂きましたよね。
早い段階で読んでみて、大正解でした。
〉〉■幸せの英語へ■
〉英語の絵本は本当に質が高いです。日本もですけど。中国へ行って絵本を探してつくづく思いました。英語や日本語で読むようなタイプの本を探してもみつかりません。作家が育っていないということがあると思うのですが、せめて英語や日本語の絵本の翻訳でももっと出せばいいのにと思います。
〉私は大学の一般教養で児童文化論を選択したことがあって、絵本の魅力について、または質の高い絵本とはこういうものだ、ということを教わりました。
しかしそれほど自分で買ったり読んだりしたわけではないので、多読を始めて改めてこんなにすばらしい絵本がたくさんあるんだ、ということを実感しました。
児童文化論を! 杏樹さんの絵本の薦めは、根拠に基づいた自信から来るんですね。
中国のような、優れた文化の長い国がそうだというのは残念なことですね。
清朝末期以来の戦乱とか、共産主義時代の焚書坑儒のような時期の影響でしょうかねぇ。
欧米で絵本作家の層が厚いのは、やはり経済的に優位を保ってきたという国力の賜物なのでしょうか。
国民全体が食えない状態では、文学全体も低迷するでしょうが、まして児童文学をやろうという大人が出て来れませんものねー。
くやしいけど、欧米はやはりたいしたもんですね。
国力とか国益とか言いますが、改めて、国民の経済生活を左右する政治家の責任というのは重大ですね。
(やばい…世界史クラブになってきてしまう…ついつい)
〉〉絵本に関しては、「まる歴」に加えて、「まる哲」マークが出てきました。
〉「まる哲」ですか。新しい話題への期待が…。
またも入門広場で底なし沼にはまりそうなので、
今回はマークのことだけで終わりにします…。あとはアチラでゆっくりと。
〉〉SSSと出会ったことの結論は十分にもらった、とさえ思えてしまう日曜の午後でした。
〉ぱちぱちぱち。10万語ですでにその境地とは。
なんか、可愛らしい拍手をいただきありがとうございます。(ぱちぱちっていう字、ひらがなだと可愛い・・・)
やばいですね、児童書も読めないうちから、コノヒト、何言ってんの、一人で酔っちゃって、ですよね。
〉〉酒場で一人飲んでいる自分が、カウンターで洋書絵本を読んでました。
〉おもしろ〜い。でも絵本でも洋書だとカッコよく見えるのではありませんか。
〉特に観賞価値のあるステキな絵だと。
そうなんです、ハードカバーの重たそうな洋書は、PB同様、カッコイイ〜〜
児童書でも同様ですが、絵本の絵の魅力には引き込まれるものがありますね。
まだ洋書の多読では出会っていませんが、私は、アーサー・ラッカムの絵が大好きです。
杏樹さんはきっとご存知と思います。
〉〉あ、もしかしてこんなに語るのって100万語いってからじゃないと書いちゃいけなかったんですっけ??
〉このあたりで自分の足跡をきちんと記録しておきますと、100万語通過したときに振り返ってみると感慨深くなりますよ。
肯定していただいてありがとうございます。
実は投稿してしまってからも、ホントにいいのかどうか、
中には、100万語になるまではご自分を出すことを我慢しておられる方、された方もおられるのではないか、と思っています。
この掲示板は、反発や非難があまり出ないですから、肯定して下さる方のご返答だけが頼りです。
〉それでは次の10万語めざして
〉Happy Reading!
次は100万だなぁ、と思っていました。「次の10万」と言っていただいて、また新しく始まった気持ちになれました。
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
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お名前: 杏樹
投稿日: 2004/6/10(00:10)
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akoさん、こんにちは。
お礼レスが忙しいかなーと思いつつ、なんか、誘われているような気がして…。
〉絵本だけで100万語!! 考えもしませんでしたが、何て遠大で素晴らしい発想。
〉まるでニコライ2世の時代に、ロシア革命を夢見るような壮大な気持ちです。アレクセイakoミハイロヴナ・・・
〉それにしても杏樹さん、相変わらず大胆な方ですね!
〉GR読まないで100万語をお薦めになるとは…、その幻惑的な誘惑の響き、本気になってしまいそうです。
どんどん本気になってください。私はGRばかり読んでいる人を見るとすぐ絵本を読むようすすめるレスをつけてしまいますが、絵本ばかり読んでいる人にGRも読むようにとは言いません。
で、ミハイロヴナ…?ユスーポフ侯は?ついに革命派に寝返ったか…。
でもニコライ2世は本当に革命で倒されましたから、不可能ではありません。
しかしアレクサンドル1世時代となるとそうはいきません。デカブリストの乱を起こしても鎮圧されてしまいます。
〉児童文化論を! 杏樹さんの絵本の薦めは、根拠に基づいた自信から来るんですね。
〉中国のような、優れた文化の長い国がそうだというのは残念なことですね。
〉清朝末期以来の戦乱とか、共産主義時代の焚書坑儒のような時期の影響でしょうかねぇ。
〉欧米で絵本作家の層が厚いのは、やはり経済的に優位を保ってきたという国力の賜物なのでしょうか。
〉国民全体が食えない状態では、文学全体も低迷するでしょうが、まして児童文学をやろうという大人が出て来れませんものねー。
〉くやしいけど、欧米はやはりたいしたもんですね。
〉国力とか国益とか言いますが、改めて、国民の経済生活を左右する政治家の責任というのは重大ですね。
〉(やばい…世界史クラブになってきてしまう…ついつい)
ほらほら、こ〜んな誘惑が。akoさんが相手だと思うとしっかりきっちり語ってしまいます。
まず欧米で児童文化という認識が生まれたのは19世紀ごろです。子供は大人の小型版ではなくて、独自の存在であるという認識が生まれ、児童教育や児童文化というものの役割が認識されるようになりました。それが観賞価値のある絵本が生まれる土台になっています。
さて、日本ではちょうどそのころは明治維新、文明開花の時代。西洋文化を取り入れるのに必死になっていた時代ですが、そういった児童文化の概念も学んだことと思います。北原白秋がマザーグースを翻訳したり、「ハイジ」が「楓ちゃん」という名前で翻訳されるほか、創作の童話や童謡も生まれていきました。
翻って中国は、というと、そのころは植民地支配にあえいでいた時代です。確かに絵本や児童文学を発達させるには、ある程度の心の余裕というものが必要です。中国の児童文化の事情についてはまったく知りませんが、そのあたりの基盤が育たなかったのではないかと思います。
さらに中華人民共和国が成立しても、当初はまだ国を復興させるのに精一杯です。しかも「文化大革命」というものが起こってしまいました。これは中国現代史の中では悪夢の時代です。文学や映画、芸術表現はすべて毛沢東や共産党を讃えるプロパガンダと化しました。何の罪もない人が、揚げ足とりで「右派分子」「資本家の手先」として逮捕されました。中国の伝統文化は旧社会の遺物として片っ端から破壊されました。共産党のイデオロギーを表現する以外に何もできない時代に、児童文化どころかまともな文化が生まれるはずはありませんでした。
しかし文革が収束すると、今度は反動が起きます。何でも「文革が悪い」と文革のせいにして事足れりとする風潮です。文化・芸術表現は日本人が戦争の悲惨さを訴えるように、文革の悲惨さを訴える手段となってしまいました。
固定的な見方にとらわれないで自由な表現、普遍的な表現が行われるようになってきたのはまだまだ最近のことです。しかもまだ完全に自由ではありません。
しかし上海買出し報告でも書きましたが、別の面で中国の児童書はすごいです。
なにしろ古典・歴史がざくざく。「三国志演義」「水滸伝」「紅楼夢」といった古典のダイジェスト、「史記」「資冶通鑑」といった歴史書のダイジェストがいっぱい。しかも「論語」や唐詩、宋詞が原文にピンイン(中国語のローマ字表記)つき、解説つきで出ています。中国の子供は意味はわからなくてもいいから、論語や唐詩を暗誦するらしいです。
おかげで「多読用の薄くてやさしい本」を探しに行ったはずなのに、歴史の本におぼれそうになってしまいました。原書では読めませんが、子供向けに書き直したものなら読めるかも…って思ってしまうではないですか。
とにかく児童書コーナーで古典・歴史の占める割合が異様に大きかったと思います。さすが中国五千年。そういえば、中国人に「中国四千年の歴史」と言ったら「五千年です」と訂正された人がいます。
中国人と交流するのに唐詩のひとつも暗誦してみせるとか、会話に故事成語を織り込んでみるとかすると喜ばれる、と聞いたことがありますが、子供の頃から古典に触れているからこそなんですね。
〉そうなんです、ハードカバーの重たそうな洋書は、PB同様、カッコイイ〜〜
〉児童書でも同様ですが、絵本の絵の魅力には引き込まれるものがありますね。
〉まだ洋書の多読では出会っていませんが、私は、アーサー・ラッカムの絵が大好きです。
〉杏樹さんはきっとご存知と思います。
いいですね、アーサー・ラッカム。それこそカッコいいではありませんか。
OBW3の「The Wind in the Willows」の表紙の絵がアーサー・ラッカムです。本文は違うんですけど(ガッカリ)。
またまた語ってしまいました。このへんにしておきます。
それでは…。
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杏樹さん、こんにちは。
〉お礼レスが忙しいかなーと思いつつ、なんか、誘われているような気がして…。
こちらの広場では英語多読カンケイのみにとどめろとどめろ、と自分に言い聞かせる努力はしたのですが…
〉私はGRばかり読んでいる人を見るとすぐ絵本を読むようすすめるレスをつけてしまいますが、絵本ばかり読んでいる人にGRも読むようにとは言いません。
杏樹さんって、ご自分の英語読書の核になるポリシーを明確に持っておられるんですね。
たよりがいある〜〜
〉で、ミハイロヴナ…?ユスーポフ侯は?ついに革命派に寝返ったか…。
〉でもニコライ2世は本当に革命で倒されましたから、不可能ではありません。
実は迷ったんですが、革命・・・というと、つい、黒い騎士やクラウスが先に出てきてしまいました・・・ 理想像の本命はやはりユスーポフ侯です。。。
〉しかしアレクサンドル1世時代となるとそうはいきません。デカブリストの乱を起こしても鎮圧されてしまいます。
ほんとですね。反乱は、あらゆる時代・地域で起きていますけど、
成功する反乱と、鎮圧された反乱を比較すると、同じぐらいの武力で反乱しても、失敗する場合もあって、反乱派側の準備だけでは勝てない、ということを学べますね。孫子ではないけど、やはり敵の状態を十分に見極めて、時期や場所も選ぶような、計画性のある反乱が成功していますよね。
情熱と理想だけではダメというか・・・・・。
(しまった。孫子なんて書くと、また杏樹さんを誘惑したことになってしまうのかも………)
〉〉(やばい…世界史クラブになってきてしまう…ついつい)
〉ほらほら、こ〜んな誘惑が。akoさんが相手だと思うとしっかりきっちり語ってしまいます。
自覚せずに誘惑になってしまう悪い癖、どうしよう、部活病・・・
〉まず欧米で児童文化という認識が生まれたのは19世紀ごろです。子供は大人の小型版ではなくて、独自の存在であるという認識が生まれ、児童教育や児童文化というものの役割が認識されるようになりました。それが観賞価値のある絵本が生まれる土台になっています。
お! これはフィリップ・アリエスの『子どもの誕生』では???
それ以前の欧州では、子どもは労働力に見なされるだけの、非常に気の毒なものだったというアレでしょうか? 近代化の一つとして、子ども、という存在を概念として捉えて、その発見をしたーみたいなヤツ。初めて知った時は、へぇへぇへぇ… ∞ ぐらい驚きました。
女工哀史時代の日本も、貧しい農村では子どもは労働力と見なされたという時代があるそうですが、そのことを知った頃、貧しいっていうことは、かわいそう、というより、恐いこと、と思ったものです。
子どもをかわいい〜とかって、感じる余裕もなくなるのかなー?…とか。
アリエスのほう、経済的原因と、概念そのものの問題がどう結びついているか、イマイチ読み取れていません。これを機に、きちんと読んでみようと思います。
〉北原白秋がマザーグースを翻訳したり、「ハイジ」が「楓ちゃん」という名前で翻訳されるほか、創作の童話や童謡も生まれていきました。
そうだったんですかー。『赤い鳥』とかでしたっけ? あまり知らないもので…
〉翻って中国は、というと、そのころは植民地支配にあえいでいた時代です。
〉しかも「文化大革命」というものが起こってしまいました。これは中国現代史の中では悪夢の時代です。文学や映画、芸術表現はすべて毛沢東や共産党を讃えるプロパガンダと化しました。何の罪もない人が、揚げ足とりで「右派分子」「資本家の手先」として逮捕されました。中国の伝統文化は旧社会の遺物として片っ端から破壊されました。
『大地の子』や『ラストエンペラー』で見ました〜
老いたジョン・ローン…じゃなくて溥儀や、あの善良な中国人の小学校の先生が、首から看板下げさせられて引っ張られる場面が浮かんできます。
元・皇帝はしょうがないとしても、無名の庶民の学校の先生までってのは、なんなのー、ブンカクってー、と、よくわかりませんでした。
ポルポト時代のカンボジアも、『キリング・フィールド』という映画で見ましたが、共産主義思想がどうか、という前に、そういうことができる人間という生物(自分も)が心底こわくなりました。
何かの条件がそろった状況に置かれると、人って、あー成り得るんだと思って。
〉しかし文革が収束すると、今度は反動が起きます。何でも「文革が悪い」と文革のせいにして事足れりとする風潮です。文化・芸術表現は日本人が戦争の悲惨さを訴えるように、文革の悲惨さを訴える手段となってしまいました。
そうだったんですか。
高校教科書程度でも、中国史って、戦乱の凄さも王宮の凄さも、何でも規模が大きいし、革命も反動も、振り子の振り方が極端な国だなーと、とてもついていけない… すごすぎ… という印象だったのを思い出します。
19世紀のフランスも右に左に忙しくて同様ですが、中国ほどではないような・・・ 人間の数の集団が大きくなればなるほど、変化の仕方も変わってくるのだろうかな、と。
〉固定的な見方にとらわれないで自由な表現、普遍的な表現が行われるようになってきたのはまだまだ最近のことです。しかもまだ完全に自由ではありません。
文化って、長い時間がかかるんですねー。
〉なにしろ古典・歴史がざくざく。「三国志演義」「水滸伝」「紅楼夢」といった古典のダイジェスト、「史記」「資冶通鑑」といった歴史書のダイジェストがいっぱい。
こういう蓄積があるから、一時的に不毛な時代があっても、いくらでも再生するというわけか。すごいわ、やっぱ。
ダイジェストなら、日本語で読んでみたいな〜
マンガ『菜根たん』(←漢字が見つからない)は読んだのですが… 安易… ^^;
〉しかも「論語」や唐詩、宋詞が原文にピンイン(中国語のローマ字表記)つき、解説つきで出ています。中国の子供は意味はわからなくてもいいから、論語や唐詩を暗誦するらしいです。
これはすごい! いいものをたくさん暗記した子が、成長してから意味がわかるようになると、一生の宝ですね。
akoも、ユクカワノナガレハタエズシテシカモモトノミズニアラズ、とか、
ショギョウムジョウノヒビキアリ、とか、
当時はわかんないままでしたが、就職するようになって以降、いろいろな出来事があるたびに、そういうのを覚えていてよかったと思う機会が増えました。
暗記って、やり方によっては問題もあるでしょうけど、決してなめてはいけないのだな〜、と思ったものです。
〉おかげで「多読用の薄くてやさしい本」を探しに行ったはずなのに、歴史の本におぼれそうになってしまいました。原書では読めませんが、子供向けに書き直したものなら読めるかも…って思ってしまうではないですか。
SSS式で、英語との付き合い方がわかれば、あとは何語でも同じにやれそうな気がします。あとは長生きするしか・・・
〉そういえば、中国人に「中国四千年の歴史」と言ったら「五千年です」と訂正された人がいます。
こういうプライドの持ち方ができるって、羨ましいぐらいです。
〉中国人と交流するのに唐詩のひとつも暗誦してみせるとか、会話に故事成語を織り込んでみるとかすると喜ばれる、と聞いたことがありますが、子供の頃から古典に触れているからこそなんですね。
そうかー、中国語はできないけど、詩を一つくらいなら中国語で覚えてみようかな〜
日本語学習している中国人と知り合う、なんて機会がいつ起きるかわかんないですからね〜
〉OBW3の「The Wind in the Willows」の表紙の絵がアーサー・ラッカムです。本文は違うんですけど(ガッカリ)。
おお!あるのですね、アーサー・ラッカムの絵のあるGRが!
〉またまた語ってしまいました。このへんにしておきます。
早々に「趣味広場」に引っ越した方がよろしいのかな、と… ではまた。