多読は漢方薬（東洋医学）、受験勉強は外科手術（西洋医学）

こんばんは。ペギー双葉山と申します。
高木さんは今高校2年生なのですね？

英語の勉強方法ですが、あなたが社会人なら迷いなく多読を勧めますが、
高校生ということなので悩みます。

１　目的はなにか
２　達成期限をいつに設定するか
で何をするべきか変わってきます。

■多読をするほうがいい場合
・目的
　使える英語を身につけたい。

・達成期限
　社会人になってからでもよい。

■受験勉強をしたほうがいい場合
・目的
　大学入試で合格点を取る

・達成時期
　あと１年半後

・・・
受験勉強をする、という前提で話をしますが、端的に言って、
「英語が出来るようになるには、多くの時間をかければよい」
というのは明らかです。

ただし、同じ時間勉強するなら、他の科目（数学とか）をやった方が、
トータルの得点は高くなる、ということが考えられます。
だから、バランスをよく考えてください。

それで、英語の勉強時間を決めたとして、
以下のようなことを踏まえ、多読と試験勉強の両方のバランスを取ってください。

■多読が試験に効果がある（と思われる）場合
１　長文読解はラクになります。
２　穴埋め問題
（　）内に次の中から適切な前置詞を入れなさい。アat　イ on　ウ of　エ for　オ in
などは、なんとなく頭に浮かんでくるはずです。

■受験勉強が必要な場合
・次の文章を不定詞を用いて書き換えなさい。
・仮定法過去を使って英文を作りなさい。

等の問題が出題されるので、その問題文で使われている「日本語の文法用語」
の意味を理解する必要があります。

・・・
■多読をする場合
高校生のお小遣いでは（どの程度使えるのかわかりませんが・・）
やはり続きません。

ここのホームページの
http://www.seg.co.jp/sss/yorokobinokoe.html
を保護者の方に見せてください。
それで、資金を確保する必要があります。
長い目で見れば、安上がりだ、と力説してください。

もしくは、近くの図書館で読める本を片っ端から読む、ですね。

試験に効果が出るまでにはかなり時間がかかるだろうな・・・
という点が、今ひとつ受験生に対して自信を持って
言えないところですね。
　
多読は漢方薬みたいにじわじわ効いて、
体質改善され、根本的に英語ができるようになりますが、
リポビ○ンＤ、みたいに、一発でドカン！
と効果が出るようなものではないんですね。

ちなみにわたしは、高校1年の時、１学期の実力テスト、中間テスト、期末テスト、２学期の実力・中間・期末、３学期の実力・中間・期末、その他、進○模試等、全てのテストで100点満点中30点以下（だいたい、20〜23点くらい）だったのですが、
人並みの点が取れるようになるのに丸１年くらいかかりました。
勉強時間の６割以上を英語に割いて、高校２年の最初のテストではじめて30点を超えました。

最後になりますが、
今、多読を知ったということは、英語に関しては明るい未来が約束されたようなものです。
うらやましいですね。検討を祈ります。

誤解のないように少々補足します

酒井先生の言われるように、
200〜300万語読めるだけの時間と資金援助があるのなら、
多読を勧めます。

前発言で書いたのは、
受験生には受験勉強の方が効果がある、という意味ではなく、
一般的に言って、受験生は時間がなく、お小遣いが少ないだろう、
という考えに基づいての意見でした。

受験テクニックを身につける「外科手術」をやるにしても、
手術に耐えられる基礎体力（基本的な英語理解）が無ければ話になりません。

※また、西洋医学より、東洋医学が優れている、という思想を持っているわけではありませんので、念のため。あくまでもたとえ話です。