とりあえず7万語——辞書離れのはじまり

[掲示板: ゼロからスタート!まずは10万語! -- 最新メッセージID: 10127 // 時刻: 2024/11/24(05:40)]

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2526. とりあえず7万語——辞書離れのはじまり

お名前: Bran
投稿日: 2002/12/28(15:12)

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昨日読書手帳をつけていてカウントしたら,7万語になっていました。
いまビギナーズセット1Aを読んでいます。Mary, Queen of Scots などは大変読み応えがありました。
私の場合SSSを知る前の英語への投資,特に辞書への投資が多かっただけに,SSSを始める前も始めてからも逡巡することがよくありました。辞書は英和・英英を含めて30冊近く。少なくとも新刊の辞書は必ずチェックしていました。半分近くはブックオフなどで500円から1000円くらいで手に入れたものばかりでしたが,中には研究社大英和辞典のように書店員のセールストークに負けて買ってしまったものもあります(使い道がまるでない,どうしよう…)。辞書を無駄にしたくないばかりに,辞書離れがなかなかできないでいたのです。
でもSSSを続けていく中で,私は一つの確信を持つようになりました。それは「辞書には言葉のすべてが書かれているわけではない」ということです。ある人は「辞書には言語の一切の現象が蔵されている。まことにありがたいことだ」とか「辞書には文法書の5冊から10冊分の内容が詰まっている」と言っていましたが,実際には辞書には書かれていない言葉の変化や現象がたくさんあり,それらも含めて英語の全体像を知るには多読しかないのです。私は「タドキスト」(多読する人)になることで,辞書の(精神的)重圧から解放されつつあります。まことにありがたいことです。年末年始,GRを読んで気を楽にして過ごしたいと思います。

(ただ読書を離れて,英英辞書を純粋な「読み物」と見立てて読んでみるとおもしろいものがあります。単語を引くのではなく,ただ適当に遊んでめくって読んでみるのです。私はCOD(Concise Oxford Dictionary)が好きです。ネイティブ向けの辞書で引くには難しいのですが,遊びで読む分には苦になりません。分からない言葉は分からないままでいいのですから…)


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2527. Re: とりあえず7万語——辞書離れのはじまり

お名前: Bran
投稿日: 2002/12/28(15:19)

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追加:ただ酒井先生は「10万語になるまでは英英辞書は一切引いてはいけない」と言われていたから,CODなどの英英辞典を適当に読むのもよくないのでしょうか?


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2528. 辞書禁止の理由

お名前: SSS事務局 古川昭夫 http://www.seg.co.jp/fakio/
投稿日: 2002/12/28(17:06)

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〉追加:ただ酒井先生は「10万語になるまでは英英辞書は一切引いてはいけない」と言われていたから,CODなどの英英辞典を適当に読むのもよくないのでしょうか?

英英の辞書を読むのは全くかまいません。

”本を読みながら辞書をひいていると 楽しめないですよ!”

”辞書を引かなくても 読書は楽しめますよ”

ということだけが本来のSSSの主張です。


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2532. Re: 辞書禁止の理由

お名前: Bran
投稿日: 2002/12/29(01:07)

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古川さん,ご返信ありがとうございます。一読して大変安心いたしました。
酒井先生が言われるとおり,洋書を読むに当たって辞書を引きながら日本語の訳語を求めて(和訳まではしなくとも訳語で理解して)逐一読解していくというのは,拷問とまでは行かずとも極めて不自然な作業だと思います。何より洋書を読むことではなく,辞書を引くことが目的化してしまいます(そうしてこまめに辞書を引くことが英語力をつけるのにいいのだと言う人もいますが…)。
私がたくさんの英和辞典を持つようになってしまったのは,一つの辞書では納得できずにいろいろな辞書を試してみたからです。使いやすくてフィットする英和辞典を求めて,またよい英和辞典が自分の英語力の進歩に役立つことを信じて,英和辞典を次々と求めたのです。
でも結局,納得できる英和辞典には出会えませんでした。酒井先生の言われるとおり,使いやすい英和辞典などありえないのだと,最近やっと気づきました。訳す作業では英和辞典は格好のツールとなるでしょうが,「英語を理解する」ツールとしては不適当なのでした。

私が辞書を「読む」のは,少年時代の体験からです。親が買い与えてくれた学習漢和辞典と百科事典を,私は毎日むさぼるようにめくって読んでいました。いろいろな漢字に興味を持ったし,歴史の出来事,歴史上の人物,世界の国々の事情,さまざまな社会制度を知りたかった。知的好奇心が旺盛だったのでしょう。そのころの習慣が,今にも残っているものと見えます。
私はずっと身体が弱っていて,今は厚い本を読む気力がありません。そんな私にはGRはピッタリです。そして純粋な「読み物」としての英英辞典をブラウズするのは,気楽な気晴らしです。定義が分からなくても一向に構わない。読解に利用しようとしたり,完璧に理解しようとするから苦しむのです。楽しみだから,それでいいのです。


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[喜] 2533. よいお年を!

お名前: Bran
投稿日: 2002/12/29(06:21)

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今日から山奥の実家へ帰省します。
バッグにはビギナーズセットのうちまだ読んでいないGRを入れました(薄くてかさばらないから,旅行にはもってこいですね)。
年末年始は実家のこたつでGRをゆっくり読みたいと思います。
酒井先生,古川さん,まりあさん,ほかレスをくださいました数多くのみなさん。みなさんのアドヴァイスのおかげで,私は辞書の重圧から脱け出し,精神的にとても楽になれました。感謝でいっぱいです。本当にありがとうございました。
どうかよいお年をお迎えください。


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