[掲示板: 〈過去ログ〉オフ会参加募集・報告 -- 最新メッセージID: 14793 // 時刻: 2024/11/23(17:52)]
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10972. 第73回、74回 SSS大阪絵本の会 活動報告
お名前: Kaako http://plaza.rakuten.co.jp/haruko555okimono/
投稿日: 2007/3/22(13:26)
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暖かい冬と思っていましたら、寒くなったり。
でも、やっと春の便り。桜が開花し始めましたね。
今回から活動報告の形を変えてみようということになりました。
これからも、よろしくお願いします。
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■The Lion, the Witch and the Wardrobe / Haiawyn Oram, Illustrated by Tudor Humphries
説明などまったく必要ありませんね。「ライオンと魔女」が絵本になっています。
文章もやさしく、挿絵も大きくてとてもきれいです。
原書の『ナルニア国ものがたり』はまだちょっとというときに手に取りやすい絵本です。
(Kaako)
■The Mousehole Cat / Antoia Barber
イングランドの外れにこの港がありました。
この港は石の塀に守られ、ねずみの穴のように開いた石塀の口から船が行き来していました。
ある年、この港がひどい嵐にみまわれます。何日も続いた嵐で船は一艘も漁に出られません。
この嵐に村人は食べる物もなくなり、困り果ててしまいます。
トムは妻も先立ち、子どもも巣立った一人暮らしの老漁師。
トムは猫のモウザーに「クリスマスが目の前だと言うのに子ども達はお腹をすかしている。
漁にでなければ。帰って来れないかも知れないような漁にでるのは
身寄りのない私が行くのがいちばんいい。」
そう言って次の朝トムとモウザーは漁に出るのです。
このお話はコーンウォール地方に残る伝説なのだそうです。
この後、毎年Mouseholeの人たちはクリスマスイヴの前の晩、
晩餐をひらいてトムの思い出に乾杯するようになりました。(Kaako)
■The Adventures of the Dish and the Spoon / Mini Grey
Hey diddle diddleの歌を耳にしたお皿とスプーンは手に手をとって旅に出ます。
たどり着いたのはニューヨーク。
ショーに出た二人(?)は人気者になり、大成功の末お金持ちになりますが、
贅沢におぼれ、身を持ち崩す。
マザーグース(ナサリーライム)の中でも“Hey diddle diddle”は有名。
なので、この本の題名を見ただけでこのマザーグースを思い出される方も多いでしょう。
Hey diddle diddle,
The cat and the fiddle,
The cow jumped over the moon;
The little dog laughed
To see such sport,
And the dish ran away with the spoon.
(Kaako)
■The Man Didn't Wash His Dish / Phyllis Krasilovsky Illustrated by Barbara Coony
お腹をすかせて帰ってきたおじさんは夕飯を作ってたべました。
あまりたくさん食べて疲れてしまったので「お皿を洗うのは明日にしよう」と思いました。
でも、次の日はもっとお腹がすいていたので、もっとたくさん夕飯をつくったら
すっかり疲れてしまって「お皿を洗うのは明日にしよう」と思いました。
そして食器棚の食器を全部使ってしまったおじさんは...
どんどん、たまってゆく汚れたお皿でうまっていく様子がおもしろーい。(Kaako)
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10989. Re: 第73回、74回 SSS大阪絵本の会 活動報告
お名前: オシツオサレツ
投稿日: 2007/3/25(18:16)
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私が絵本の会で紹介した本は、下記のものです。
■Seen Art? / Jon Scieszka and Lane Smith
ニューヨーク53丁目で、「Have You Seen Art?」と尋ねたボク。「それならMoMAでしょ」と暗号のようなことばを口にする人に「こっちこっち」とビルの中に案内されて、その上、中で出会った人は皆それぞれいろいろなものを指して「これがArtだよ」と言うのです。「Artを探してるんだけど???」と当惑しまくる男の子を道案内に、ニューヨーク近代美術館の作品群を紹介していきます。
私はこの絵本を読んで「Artと言えばMoMAでしょ!」という強烈な自負を感じ、ニューヨークに見に行きたくなりました。
このコンビの絵本は多読通信168号でも紹介されています。
(オシツオサレツ)
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10990. Re: 第73回、74回 SSS大阪絵本の会 活動報告
お名前: ユニコ
投稿日: 2007/3/25(20:34)
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ユニコです。わたしの1冊は
■Chrysanthemum / Kevin Henkes 書評あり
子どもに素晴らしい名前を、完璧な名前を、と願って
両親は Chrysanthemum と名づけました。
でも学校に行くとバカにする子どもたちがいました。
Chrysanthemum と聞くとスペリングビー(綴りのテスト)を連想します。
初めて聞いたのは大草原の小さな家、ローラが試験を受ける場面でした。
よく出る問題なんですよね。その後もいろんなドラマで見ました。
その時はこんなテスト今もしてるのかな? と思いましたが
全米大会もある伝統的なトーナメントなんですね。
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10992. Re: 第73回、74回 SSS大阪絵本の会 活動報告
お名前: はねにゃんこ
投稿日: 2007/3/25(22:51)
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Kaakoさん、オシツさん、ユニコさんに続いて、はねにゃんこの紹介本です。
■Seven Blind Mice / Ed Young
7匹のねずみ達は、ある日突然現れた「何だかわからないもの」に驚きます。
赤いねずみは、それは赤い柱だと言います。けれどもみんな納得できません。
緑のねずみは緑色のヘビだと言うし、黄色のねずみは黄色い槍だと言う。
それぞれがバラバラなことを主張しますが、最後に白いねずみがくまなく
探検したところ、真実が明らかになります。
作者のEd Youngは "Lon Po Po" という作品で1997年度のコルデコット賞を
受賞していますが、この2冊がとても同じ作者だとは思えないほど
異なる作風になっています。(はねにゃんこ)
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杏樹です。
久しぶりに大阪絵本の会に参加しました。
少人数でしたが、和気藹々と本の紹介をし合って楽しく過ごしました。マザー・グースが好きなので、Kaakoさんが紹介してくれた「The Adventures of the Dish and the Spoon」には大ウケしました。
新しいSEGの教室になった「エスティオ」さんのビルは新しくてきれいでビックリしました。多読指導をしようとする人が参加していたので、ブッククラブに並んだ本を寄ってたかっておすすめしました。
私が紹介したのはこの本です。
■The Librarian of Basra / Jeanette Winter 書評あり
Basraはイラクの都市です。AliaはBasraの図書館のlibrarianです。図書館には本の好きな人たちがいつも集まっています。しかしこのごろの話題は戦争のことばかりです。Aliaは戦争が始まったときのために本を避難させたいと思いますが、governer of permissinに拒否されます。そこでAliaは自力で本を運び、少しずつ移していきます。
そうしたら戦争が始まりました。Basraの町も爆撃されました。Aliaは戦争が終わり平和が来るのをひたすら待ち続けています。
これは実話をもとにした絵本です。戦争が終わっていないので、Aliaは今でも戦争が終わって図書館が再建される日を待ち続けています。
タイトルの文字がアラビア文字風にアレンジされています。言葉は平易で、対象年齢は「All Ages」となっています。多くの人に広く読んで欲しい本です。
■There is a town (SIR1) / Gail Herman Illustrated by Katy Bratun 書評あり
There is a townという言葉から始まり、そこには通りがあり、通りに家があり、家には部屋があり…
単純な文章、単純な内容ですが、英語の言葉の成り立ちの基本の基本を感じることができて、「うーん、なるほど」としみじみ思います。