Re: 翻訳について

[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/11/27(12:25)]

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468. Re: 翻訳について

お名前: アルムおんじ http://onji.blog16.fc2.com/
投稿日: 2005/9/23(23:55)

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ペリエさ〜ん、アルムおんじです!
お忙しいながらHappy Readingされているようで何よりです^^

私も技術翻訳にほんの少しだけですが携わっていました。
お役に立てるかどうかわかりませんが、ちょこっと書いてみます。

私は多読を始めるまで、翻訳はできても読書ができない人間でした。
そんなバカなと思われるかもしれませんが、これこそが翻訳と読書が
別物であることのいい例だと思います。

1000語読むのは多分いまのペリエさんなら簡単ですよね。
でも1000語を日本語に訳すのは、これはとっても大変なことです。
逆に翻訳だけをやっていると例えば1日1万語などといった
大量の英文を読むことはありません。1万語も訳せませんから。
(それくらい訳すよ、って方いらっしゃったらごめんなさい^^;)

でも読書だと慣れてくれば1万語くらい読む方はたくさん
いらっしゃいます。私にはこの大量の英文を続けて読む「英語持久力」
とでも言うべきものが全くありませんでした。

モーリンさんがおっしゃっているように、技術的な文章は英語としては
難解ではないと思います。
英語ができれば(読めれば・書ければ)翻訳なんてできるでしょう、
とよく耳にしますが、これは全くの誤りだと思います。
ペリエさんが翻訳されているのも英語から日本語ですよね。
つまり、できあがる作品は日本語なわけで、最終的に必要なものは
「日本語を書く力」なのです。
これに「英語を読む力」「専門知識」と合わせて翻訳三本柱です。
4本目あたりに体力^^;

〉一方で目下の課題は、英語の専門論文を訳すことなんです。
〉多読を始めたおかげで、英語を英語として理解することが
〉できるようになった反面、「翻訳」ができなくなって
〉しまいました。

たぶん、「翻訳」ができなくなったのではなく、英語読解力が上がったため
相対的に「翻訳」できなくなったように感じるだけなのではないかな〜と
思います。退化ではなく、間違いなくそれは「進歩」だと思いますよ。

〉意味はわかるのにそれに対応する日本語が全然出てこなくて
〉四苦八苦しています。
〉そして時間だけが過ぎていきます。

良く分かります。何度もそんな経験があります。そんな時、私が色々な
方から受けたアドバイスは、日本語力をつけること、良い日本語をたくさん
読むことです。

〉かけた労力に比べて結果があまりに少なく、「意味がわかるのに
〉どうしてこんなに苦労しなければいけないんだー!」と
〉叫びたくなります。

まさに英語読解力が上がったゆえのお悩みですよね。英語がどんどん
読める、でも日本語が書けない。その速度差のギャップが広がるにつれ
ペリエさんの悩みも大きくなってきたのではないでしょうか。

翻訳にはいろいろな「体力」が必要ですね。
この仕事は脳みその肉体労働だって言葉も聞きました(笑)
なかなか辛い作業ですが、知的好奇心・探求心をくすぐられる作業でも
あります。
今は翻訳やってないので、あまり的確なアドバイスできなかったかも
しれません。大変だとは思いますが、楽しい「読書」もご一緒に
続けていきましょうね^^


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470. Re: アルムおんじさんへ

お名前: ペリエ
投稿日: 2005/9/24(11:21)

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アルムおんじさん、とても的確なアドバイスありがとうございます。

〉モーリンさんがおっしゃっているように、技術的な文章は英語としては
〉難解ではないと思います。
〉英語ができれば(読めれば・書ければ)翻訳なんてできるでしょう、
〉とよく耳にしますが、これは全くの誤りだと思います。
〉ペリエさんが翻訳されているのも英語から日本語ですよね。
〉つまり、できあがる作品は日本語なわけで、最終的に必要なものは
〉「日本語を書く力」なのです。
〉これに「英語を読む力」「専門知識」と合わせて翻訳三本柱です。
〉4本目あたりに体力^^;

ほんとにその通りですよね。翻訳は日本語を書く力だと思います。
大学に入って以来、日本語の文章を書くことからは遠ざかっていた
ふしがありますので、今苦労しているのかなと思います。
なので体力も重要(笑)

〉たぶん、「翻訳」ができなくなったのではなく、英語読解力が上がったため
〉相対的に「翻訳」できなくなったように感じるだけなのではないかな〜と
〉思います。退化ではなく、間違いなくそれは「進歩」だと思いますよ。

そう言っていただけると助かります。

〉良く分かります。何度もそんな経験があります。そんな時、私が色々な
〉方から受けたアドバイスは、日本語力をつけること、良い日本語をたくさん
〉読むことです。

なるほど、そうですよね。日本語力をつけるのは英語と一緒で
一朝一夕にはいかないと思いますが、よい日本語の文章に触れることも
考えていきたいと思います。

翻訳は脳みその肉体労働という言葉には思わずうなずいてしまいました。
頭と体両方を使うので、一日が終わる頃にはほんとに疲れ切って
しまいます。
長く続けたくはないと思いつつ、英語、日本語、そして専門知識の
勉強になるのでこういう機会を与えられてよかったと思います。

英語の読書とともに、長らく休んでいた日本語の読書も
これからは楽しんでいきたいです。


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