[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/11/24(04:45)]
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1203. Re: コミュニケーションの定義を教えてください
お名前: うさかめ
投稿日: 2006/12/27(10:57)
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Ryotasanさん、ありがとうございます。 Ryotasanさんのご指摘にあるように、 英語教育の場で言われる「コミュニケーション」は、 「会話ができるようになる」ことを目指しているように思います。 ですから、私が想定している英語の授業もこちらを念頭に入れています。 しかし、 〉一方、この掲示板の常連さんたちは明言していませんが、 英語の文章を読んで感動したりドキドキしたりすることが コミュニケーションの始まりだと考えているようです。 (あくまで推測ですが。) という考え方にハッとさせられました。 英語の文章を読んだり、聞いたりして、英語に触れる。 そのことを通して、英語を感じることが大切ですよね。 多読に出会ってから感じていた事を改めて教えていただいた気がします。 英語を感じてドキドキするような英語の授業。 今後はそういったところも考えていきたいと思いますが、 今のところは、英語教育の教科書的な定義でご理解いただきたいと思います。
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お名前: Ryotasan
投稿日: 2006/12/27(11:36)
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分かりました。ややこしい話をしてすみません。うさかめさんのしていることが回り道なのかもしれないという心配はあるんですが、目的地にたどり着くために回り道が必要なこともありますね。
さらに、今回の課題には文法事項が入ってくるわけですね。会話を楽しむことができて、文法を学ぶためにも役立ちそうな素材として思い浮かんだのは、I See, You Saw という本です。
どういう本なのか詳しくは書きません。検索してみて下さい。(^-^;)
いずれにしても、白紙の状態からご自身でプログラムを作り出すより、さまざまな多読教材や絵本を検討してみる方が良いと思います。掲示板の常連さんたちも、いろいろとお薦めの素材を御存知のことでしょう。
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お名前: 夜行猫 http://yakoneko.exblog.jp/
投稿日: 2006/12/27(18:22)
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うさかめさん、こんにちは。
ネコ好きの夜行猫です。
Ryotasanお勧めの"I See, You Saw"で思い出した本を紹介します。
どれも子供向けの文字が少ない絵本なのに高度な(?)文法が使われている、と感じた本です。
すべて書評システムにあります。
Eric Carle著「Have You Seen My Cat?」
Lydia Monk著「I Wish I Were a Dog」
Puffin Ready-to-Readシリーズレベル1「Nicky Up Stairs and Down」
最後のは子供向けLRです。
子供向けLRはネイティブの学習書(?)だけあって、この本に限らずどれも楽しい読み物の顔して、文法にもさりげなくこだわっているように思います。
会話じゃないけど、笑える文法絵本としては「Eats,Shoots & Leaves(絵本版)」が知られています。
ただね〜、「楽しい多読」を実践中の身としては、たくさん読んだら文法(こういう状況のときはこう表現する)はそのうち解ってくるから、「これは現在完了」「これは仮定法」なんて野暮なことは言わないで、まずは読書を楽しんで欲しいな〜というのが本音です。
若い頃のはやり言葉でいえば、せっかくの絵本がシラケちゃうと思うのです。
ではでは〜
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夜行猫さん、はじめまして。
ありがとうございます!
たくさん本を紹介していただいてありがとうございます。
材料はいろいろあるのですね。
夜行猫さんがおっしゃるとおり、私も本音では文法説明やそのパターン練習はどうなのかなぁと疑問なのです。
私たちが小さい頃、絵本を読んでもらったときに「これは仮定法で書かれてるね」なんて説明されませんでしたよね(笑)
物語の世界が楽しくて、ひきずり込まれて、表現は悪いかもしれませんが、言葉をたくさん吸収して。そうやって日本語を覚えていきましたよね。
国語の時間に「○○活用」とか「未然形・連用形・…」と習った時には愕然としたものです。。。
それを、英語の時間では普通に教えられているのですから、酷なものですね。
今回は課題ですから仕方ありませんが、やはり「楽しく感じる英語」がいいなぁと感じてしまううさかめでした。
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お名前: うさかめ
投稿日: 2006/12/28(11:33)
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Ryotasanさん、ありがとうございます。
「定義は何?」と聞かれることで、どのようなものを目指しているのかが整理されましたよ。
本のご紹介ありがとうございました。
早速、どのようなものか見てみたいと思います☆
私が今教わっている先生は、「これまでの日本の英語教育は『英語を学ぶ』ものでした。しかし、そうではなくて『英語で学ぶ』ことを目指す必要があると思います」とおっしゃっています。
なるほど、このような考え方は、多読をされている方とそれほど変わりませんよね。
しかし、いざ教育実践になるとある程度の“回り道”は必要なのかもしれません。「そのような考え方でいいのかなぁ」と思うこともしばしばあります。
私自身は、ほとんど文法指導を中心に据えた英語の授業を受けてきましたし、面白いものではありませんでしたが、その恩恵を受けてきたのは事実です。
しかし多読を始めてから、まるで公式化した文法だけだと、言葉のもついきいきした部分が伝わらないと感じるようになりました。
そこで、今回の課題を考えるにあたり多読を実践されている方のご意見を伺いたいと思ったのです。
長くなってしまいましたが。
もしもまた、多読と教育についてや理想と現実について(??)等お考えがありましたらお聞かせくださいね。
ありがとうございました。
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お名前: Ryotasan
投稿日: 2006/12/29(09:09)
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理想的な環境では、多読が空気のような存在というか、あたりまえの行為になっていると思います。家庭の書斎、学校の教室や図書室、街の図書館や本屋さんに簡単な英語の本が豊富にあり、サッカーやテニスやカラオケを楽しむのと同じように多読を実践している大人や上級生が身近なところに何人も存在するような状況です。
勿論、英語の先生は誰よりも英語の多読を豊富に経験しており、その経験をふまえて授業をするのが理想です。そういう環境であれば、授業の中で、読書案内に加え、英会話や文法指導もありうるでしょう。僕たちが疑問を感じてきた挨拶や買い物に終始する英会話や、公式丸暗記の文法指導とはひと味もふた味も違った英会話や文法指導になるはずです。
現実としてそういう状況はなかなか達成できません。授業で多読を行ないたい先生は、沢山の読み物をカートに積んで、行商人のように教室へ向かうわけです。学校には沢山の制約がありますから、多読の授業は週あたり10分間しか行なえないという学校もあるし、年1回しか行なえないという学校もあります。授業時間には無理なので課外活動として行なうばあいもあります。それでも、多読三原則を守れば、やっただけの効果はあります。学力としての効果は見えなくても、心理的な効果はあり、これが長期的な力になるのです。
こうして書いている自分にも制約はあります。これから帰省の準備をするので、続きはまたの機会にしますね。
それでは、うさかめさんも、夜行猫さんも、Julieさんも、酒井先生も、
Happy reading and a happy new year!
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なるほど、大変勉強になりました。
理想と現実のギャップは大きくても、多読を行う意味は大きいのだと感じました。
公式型の文法指導は学力を向上させるかもしれませんが、英語を楽しいと感じさせる動機付けにはなりにくいですものね。
Ryotasanさんのお話を伺っていると、英語の先生の仕事は何よりも英語の世界への案内人なのだと痛感しました。
Ryotasanさんも、よいお年を!