[掲示板: 〈過去ログ〉SSS 映画の広場 -- 最新メッセージID: 703 // 時刻: 2024/11/24(06:41)]
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お名前: 海
投稿日: 2003/11/3(11:17)
------------------------------
みちるさん、こんにちは
よかったです! お気にいっていただけて、何よりの喜びです。
このDVDについてお話をはじめたら音楽ひとつをとっても私の薄い知識ではカバー困難、
かなりの背伸びが予想されますので不安。でも音楽ひとつをとっても(しつこい)ピアノ
を教えている友人にまた教えを乞い(前回破門)に行きたい、としばらくうなされていま
した(友を失いたくないので断念)。とりあえずダーシー様に絞る。
更にクドクド前置き
この広場は初めて(どきどき)、感覚人間で掘り下げることが苦手(ぐっすん)今、私用
のあき時間の優先順一位を「SHAKESPERE STORIES」by Leon Grarfield当てている(ま
たまたキリン)、という前提でお願いしますね。偉そうにごめんなさい。すごく時間の使
い方が下手なのです。やりたいことがいっぱい。できないことが更にいっぱい。でもぼ
お〜っとしている事が一番多いのかも(汗)、じっと考えて咀嚼しているとも言う(言い訳)。
〉って、つけたしちゃいます。
〉かっこいいです!ダーシー様。
〉そのものですね〜。すてきすてき。
〉もう、ほんとうっとりです。
そうなの。「高慢と偏見」を初めて読んだときにすっかりダーシー様のイメージが私の中
に確立してしまいました。コリン・ファースのダーシー様はジグゾーパズルの1枚のよう
にピッタリそれにはまってしまいました。「こんなことってあるのかしら」と思うくらい。
私の中のイメージ以上の存在。ダーシー様のような方は本の外にも存在したのね、という
感慨。オースティンに見せてあげたいような気持ち、「どうよっ」て。
「綺麗な」ではだめなのです。イギリス映画には、アメリカ映画とは一線を画した美しい
男性の系譜が存在しローレンス・オリヴィエ、ヒュー・グランド、ジュード・ロウ(まさに
古代ギリシャ彫刻)といずれも綺羅星のごとく。
でもなんといってもダーシー様はコリン・ファースなのです。エリザベスを見つめる眼差し
の素敵さ、全ての思いがそこに凝縮されています。高慢だけれど可愛く繊細。高慢かもし
れないけれど傲慢ではない。誇り高いけれど誇りよりももっと大切なものの存在を知っている。
とここまで書いて我に目覚める、十代ではないぞって。体勢を整えます。でも最上級の形
容詞って持ち合わせが少ないのです。
やはりオースティンの描くダーシー様の造詣が素晴らしいのです。気持ちを潜ませた機知
に富んだ会話、駆け引き、とあらゆるトレンディドラマの原型がここにはある。乙女チック
な思い、少女趣味のシッポをひきずっている女性(ほとんどの女性があてはまると思うの
ですが)ならこの魅力に一度はまいると思います。そしてオースティンに思いをめぐらす
のです。こんなにうまく気持ちを代弁してくれる人はどんな人と。
ところでダーシー様は「ジェーン・エア」のロチェスタ様に似ていると思いませんか?ブロ
ンテ姉妹とオースティン少し共通点を感じます。どちらも彼女達の今を変えるためのきっか
けとして王子様を求めていたのかな、と。少しうがちすぎでしょうか。。
そしてオースティンの描く世界を忠実に再現できたBBCが素晴らしい! 尊敬です。配役・
セット・音楽・ダンス。残念ながらビングリーは今少しイメージが違いました。もっと素敵な
お坊ちゃまかと。そして脚本の妙(と生意気に書きましたが私は判断できる立場でない)
ただ前にも書きましたがあの冒頭の言葉があのような語り言葉になるのか、と感慨深い
ものがありました。
またDVDを観たくなってきたぞ、今から観よっと。
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お名前: みちる http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3112/
投稿日: 2003/11/3(20:20)
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海さん、こんにちは。
こっちにあげていただいて、ありがとう!
〉よかったです! お気にいっていただけて、何よりの喜びです。
もう、気に入ったなんてものではなく、すっかりはまってしまいそうな予感・・・。
ダーシー様の面影がはなれませんわ。うふ。
〉更にクドクド前置き
〉この広場は初めて(どきどき)、感覚人間で掘り下げることが苦手(ぐっすん)今、私用
〉のあき時間の優先順一位を「SHAKESPERE STORIES」by Leon Grarfield当てている(ま
〉たまたキリン)、という前提でお願いしますね。偉そうにごめんなさい。すごく時間の使
〉い方が下手なのです。やりたいことがいっぱい。できないことが更にいっぱい。でもぼ
〉お〜っとしている事が一番多いのかも(汗)、じっと考えて咀嚼しているとも言う(言い訳)。
私も感覚人間なので、掘り下げたいというよりも、もうすこし、この良さに
ひたっていたい・・・というだけなのです。
そんなのに、つき合わせちゃってごめんねー。
シェイクスピアといえば、今はJulieさんにお借りした「Romeo and Juliet」を聞いて
います。やっぱり甘過ぎかも・・・。でも、ケネス・ブラナーは声だけでも素敵。
というのは、置いておいて。
〉そうなの。「高慢と偏見」を初めて読んだときにすっかりダーシー様のイメージが私の中
〉に確立してしまいました。コリン・ファースのダーシー様はジグゾーパズルの1枚のよう
〉にピッタリそれにはまってしまいました。「こんなことってあるのかしら」と思うくらい。
〉私の中のイメージ以上の存在。ダーシー様のような方は本の外にも存在したのね、という
〉感慨。オースティンに見せてあげたいような気持ち、「どうよっ」て。
ほんとほんと。なんて、ぴったり!って思いますよね。
もう、他のダーシー様なんて考えられないくらい。
普通は、思い入れのあるキャラだとなんか違うという印象があるのだけど、
自分が思っていた以上のダーシー様!!!
〉「綺麗な」ではだめなのです。イギリス映画には、アメリカ映画とは一線を画した美しい
〉男性の系譜が存在しローレンス・オリヴィエ、ヒュー・グランド、ジュード・ロウ(まさに
〉古代ギリシャ彫刻)といずれも綺羅星のごとく。
〉でもなんといってもダーシー様はコリン・ファースなのです。エリザベスを見つめる眼差し
〉の素敵さ、全ての思いがそこに凝縮されています。高慢だけれど可愛く繊細。高慢かもし
〉れないけれど傲慢ではない。誇り高いけれど誇りよりももっと大切なものの存在を知っている。
おぉー。もうもう、その通り!って感じです。
そうなんですよね。かっこいいとかきれいだけではなくて、あぁ、もうほんとに。
(これしかいえないのかっ。>自分。)
でも、あのうちに秘めた熱さも、ダーシー様なのですよね。
手紙を書く場面なんて、もうたまりませんよね。
〉やはりオースティンの描くダーシー様の造詣が素晴らしいのです。気持ちを潜ませた機知
〉に富んだ会話、駆け引き、とあらゆるトレンディドラマの原型がここにはある。乙女チック
〉な思い、少女趣味のシッポをひきずっている女性(ほとんどの女性があてはまると思うの
〉ですが)ならこの魅力に一度はまいると思います。そしてオースティンに思いをめぐらす
〉のです。こんなにうまく気持ちを代弁してくれる人はどんな人と。
ふむふむ。
〉ところでダーシー様は「ジェーン・エア」のロチェスタ様に似ていると思いませんか?ブロ
〉ンテ姉妹とオースティン少し共通点を感じます。どちらも彼女達の今を変えるためのきっか
〉けとして王子様を求めていたのかな、と。少しうがちすぎでしょうか。。
なんとなくなのですが、私の中ではオースティンの視線っていうのは、外からの視線の
ように思うのですよね。誰か一人を書いてあるのではなくて、ジェインもエリザベスも
メアリもキティも愚かなリディアにも、ミスタ・ベネット、ミセス・ベネットまでにも
厳しいけれど、あたたかい視線をおくっているような。
ある意味、批評家、コラムニストの視線のようなところがあるのかなと。
題名も「自負と偏見」ですし、人間観察家なのは、間違いないような気がします。
(だから酒井先生に、オースティンは頭がよくてすごく冷たい人だといわれて
しまうのかな・・・。)
その点では、シャーロット・ブロンテの方が一人の視線ですよね。
彼女の方が、体験や内なる自分を書いているような。
エミリ・ブロンテは、なんといっても「嵐が丘」ですから、内なる自分のなかでも
もっとも熱い部分という感じですね。
〉そしてオースティンの描く世界を忠実に再現できたBBCが素晴らしい! 尊敬です。配役・
〉セット・音楽・ダンス。残念ながらビングリーは今少しイメージが違いました。もっと素敵な
〉お坊ちゃまかと。そして脚本の妙(と生意気に書きましたが私は判断できる立場でない)
〉ただ前にも書きましたがあの冒頭の言葉があのような語り言葉になるのか、と感慨深い
〉ものがありました。
ほんとにすごいですよね。二次元の世界が三次元に広がったという感じがしました。
すばらしい映像化ですよね!映像化されて、こんなに満足というのはあまりないですね。
(ケネス・ブラナーの「空騒ぎ」以来かも。)
5時間という長さが感じられないくらい、中だるみみたいなのもなくてあっというまでした。
ミセス・ベネットも、まさにぴったりという感じで。
ミスタ・コリンズもね。そうそう、こんな人!って思いました。
ジェインの優しいけれど、冷たい感じというのが、本ではイメージつかみにくかったのですが、
あぁ、こんな感じなのかなと、すっと分かりました。
エリザベスは、もう少し気が強い感じなのかしらと思っていたのだけど。
ビングリーくんは、ひとなつっこくてお人好しでちょっと人の意見に流されそうな感じは
でていたかなと思います。たしかに、本のイメージの方が素敵だったかなとは思いますが。
それにしても、ダーシー様!!!!!
もう、もう、たまりませんよね〜。(はぁと。)
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お名前: 海
投稿日: 2003/11/4(11:18)
------------------------------
みちるさん、こんにちは。
〉こっちにあげていただいて、ありがとう!
こちらこそ! また浸ってしまいました。おかげさまで新たな視点も発見。再度あのDVDを
見たあと、昨日の投稿を読み返して「随分軽いな」と赤面。これは私の軽薄さのなせる技。
ついトレンディドラマなどと書いてしまいましたが、みちるさんがすでに触れてらっしゃい
ますように、もっと人間性への洞察が深いものなのです。なんて柄にもなく真面目に書くと
恥ずかしくなってしまう・・
古典だからといって高尚なものとしてとらえて欲しくない、当時は大衆文学だったはず、と
いう思いがついあのような表現に。本を読む基準は自分にとっておもしろいか、おもしろく
ないか、だけなのです。
〉もう、気に入ったなんてものではなく、すっかりはまってしまいそうな予感・・・。
〉ダーシー様の面影がはなれませんわ。うふ。
はい、そうですね。彼は素敵です。しみじみ、うっとりと満足げに頷く・・・
〉私も感覚人間なので、掘り下げたいというよりも、もうすこし、この良さに
〉ひたっていたい・・・というだけなのです。
〉そんなのに、つき合わせちゃってごめんねー。
いえいえ、とんでもない。再度の視聴でシェイクスピア攻略に向けてシフトしていたのが
一気にオースティンに行ってしまいそう。ダーシー様の魅力には逆らえません。どちらも
読めたらいいな、の作家ですから勿論OKです。シェイクスピアシフトはテープ到着前に一
応中身を入れておきたかったため。でも「SHAKESPERE STORIES」には「As you like it」は
入っていませんでした。まあ喜劇はパターンが似ているからよし、という感じで読んでいた
のに「リヤ王」の道化にえらく惹かれたりして目論みどおりにはいかないものです。戯曲を
お話に直してある本です。でも原作にわりと忠実だと思うのですが(自信なさげ)。
〉〉そうなの。「高慢と偏見」を初めて読んだときにすっかりダーシー様のイメージが私の中
〉〉に確立してしまいました。コリン・ファースのダーシー様はジグゾーパズルの1枚のよう
〉〉にピッタリそれにはまってしまいました。「こんなことってあるのかしら」と思うくらい。
〉〉私の中のイメージ以上の存在。ダーシー様のような方は本の外にも存在したのね、という
〉〉感慨。オースティンに見せてあげたいような気持ち、「どうよっ」て。
〉ほんとほんと。なんて、ぴったり!って思いますよね。
〉もう、他のダーシー様なんて考えられないくらい。
〉普通は、思い入れのあるキャラだとなんか違うという印象があるのだけど、
〉自分が思っていた以上のダーシー様!!!
そう! 大好きな本を映画で見て満足したことはあまり記憶にありません。皆無に等しいかも。
映像化成功の大きな要因は彼にある、と言いたくなるくらいコリン・ファースのダーシー様は
素晴らしいですね。役にはまっています。
〉〉でもなんといってもダーシー様はコリン・ファースなのです。エリザベスを見つめる眼差し
〉〉の素敵さ、全ての思いがそこに凝縮されています。高慢だけれど可愛く繊細。高慢かもし
〉〉れないけれど傲慢ではない。誇り高いけれど誇りよりももっと大切なものの存在を知っている。
〉おぉー。もうもう、その通り!って感じです。
〉そうなんですよね。かっこいいとかきれいだけではなくて、あぁ、もうほんとに。
〉(これしかいえないのかっ。>自分。)
〉でも、あのうちに秘めた熱さも、ダーシー様なのですよね。
〉手紙を書く場面なんて、もうたまりませんよね。
あ〜「あのうちに秘めた熱さ」ですね。まさにそう! 誠実さも優しさも持ち合わせているの
ですが、高慢な外見の中に隠されているのですね。そして自身とは価値観の違う人との関係で
どうやって自分の自尊心を保っていくか、も隠れテーマかも。迎合はできない、でも高慢にも
見られず、友好的につきあっていくのは至難の技かもしれません。ましてや階級社会のイギリ
スで傲慢や慇懃無礼の印象をあたえず、卑屈でもなく自然な敬意をもって他の階級の人に接す
るのは大変そう。
〉〉ところでダーシー様は「ジェーン・エア」のロチェスタ様に似ていると思いませんか?ブロ
〉〉ンテ姉妹とオースティン少し共通点を感じます。どちらも彼女達の今を変えるためのきっか
〉〉けとして王子様を求めていたのかな、と。少しうがちすぎでしょうか。。
〉なんとなくなのですが、私の中ではオースティンの視線っていうのは、外からの視線の
〉ように思うのですよね。誰か一人を書いてあるのではなくて、ジェインもエリザベスも
〉メアリもキティも愚かなリディアにも、ミスタ・ベネット、ミセス・ベネットまでにも
〉厳しいけれど、あたたかい視線をおくっているような。
〉ある意味、批評家、コラムニストの視線のようなところがあるのかなと。
〉題名も「自負と偏見」ですし、人間観察家なのは、間違いないような気がします。
〉(だから酒井先生に、オースティンは頭がよくてすごく冷たい人だといわれて
〉しまうのかな・・・。)
ここ、すごくおもしろいです!! 私の新たな視点も登場する俗物についてでした。私自身、
俗物の要素いっぱい、と自覚していることもあり、俗物好きなのです。ダールが苦手な原因
のひとつは俗物に容赦がないから。
ミスタ・ベネットはなかなか複雑でおもしろいですね。皮肉屋として距離をとることで紳士
としての矜持を保っているような。彼の台詞に「ああいうのをイギリス風のユーモアという
のかしら」とかなり独断的に理解しました(暗いの、その方面)。そして男性は彼のとる逃
げのスタンスを「あんな奥さんいたらしかたない」と同情的にみるのでしょうが、私は同情
できない、彼は無責任です。当面の面倒から逃げてその場しのぎ、問題の先送り、リディア
への旅行許可がいい例です。自分だけ俗物とは違う、という格好でミセス・ベネットやでき
の悪い娘達を批判しますが彼は取り繕うのが少し上手な俗物です。と言いたい放題ですが結
構好きかも、あのキャラクター。
ミセス・ベネットは抜群です。男性からだと多分、鼻持ちならないおばさん、かな? 言う
のに少し勇気が必要ですが、共感的な理解もできます。お話がハッピーエンドに終わったか
ら、ミセス・ベネット本来の志とは裏腹に、娘の足をひっぱるばかりの愚かな母親の役割で
すが、娘達や夫の本音の代弁者でもあるような。ミセス・ベネットが一手に損な役回りを引
き受けています。最後の方でジェインがエリザベスに「いつ頃から気持ちが恋に変わったの」
と聞く場面がありますね。そのときのエリザベスの答え、暗示的とは思われませんか? あ
の答え好きです。彼女の正直さを表しています。
ミスタ・コリンズはあの「手の平を返す」調子のよさ軽薄さがすごくおもしろいです。自分
の欲しい物が叶わないとわかったときの変わり身の早さ。客観的にみると彼に自尊心などあ
るの、と言いたくなるのですが、進退きわまったときには逃げずしっかり自己を正当化する
厚顔さ、たくましいですね。
シャーロットの「こんなものよ」という諦め加減もいいなあ。彼女の存在はお話を現実的な
ものにしているように思うの、奇麗事にしないための。最初、彼女をエリザベスの対極にあ
るものととらえていました。でもリディアの対極にあるものとしてとらえた方がいいかもし
れません。そのほうが彼女の凄み、賢さが際立ちます。エリザベスは本人の資質ばかりでな
く幸運にも恵まれていますもの。彼女と比べるのはアンフェアと思いますがいかがかな?
シャーロットの計算ずく、とリディアの本能の赴くまま、どちらも幸せな将来は暗示されま
せん。でも仮に、幸運に恵まれなくてベネット家の娘達が結婚せず、父親も早く亡くなると
いう運命を辿った場合、あながちシャーロットの計算を責めることもできないような。それ
に彼女は計算と引き換えに尊敬できない夫と結婚するという代償も払っています。それも自
覚的に。
〉その点では、シャーロット・ブロンテの方が一人の視線ですよね。
〉彼女の方が、体験や内なる自分を書いているような。
〉エミリ・ブロンテは、なんといっても「嵐が丘」ですから、内なる自分のなかでも
〉もっとも熱い部分という感じですね。
なるほど、みちるさん深いですね。ブロンテ姉妹のものまで読みたくなってきました。
〉〉そしてオースティンの描く世界を忠実に再現できたBBCが素晴らしい! 尊敬です。配役・
〉〉セット・音楽・ダンス。残念ながらビングリーは今少しイメージが違いました。もっと素敵な
〉〉お坊ちゃまかと。そして脚本の妙(と生意気に書きましたが私は判断できる立場でない)
〉〉ただ前にも書きましたがあの冒頭の言葉があのような語り言葉になるのか、と感慨深い
〉〉ものがありました。
〉ほんとにすごいですよね。二次元の世界が三次元に広がったという感じがしました。
〉すばらしい映像化ですよね!映像化されて、こんなに満足というのはあまりないですね。
〉(ケネス・ブラナーの「空騒ぎ」以来かも。)
〉5時間という長さが感じられないくらい、中だるみみたいなのもなくてあっというまでした。
〉ミセス・ベネットも、まさにぴったりという感じで。
〉ミスタ・コリンズもね。そうそう、こんな人!って思いました。
ひたすら同意、ふたりとも凄くうまい役者ですね。英国俳優、恐るべしです。「空騒ぎ」観てみ
たいです。詳しいこと教えてくださいな。
〉ジェインの優しいけれど、冷たい感じというのが、本ではイメージつかみにくかったのですが、
〉あぁ、こんな感じなのかなと、すっと分かりました。
和書が行方不明で残念。冷たい感じの記載ありましたっけ? でも彼女の持つ、人に感情の波立
ちすら読ませないほどの平静さ、ならわかります。そこがダーシーがビングリーを彼女から遠ざ
けようと画策する原因のひとつともなっている・・・? うまく言えないけれど案外身近にいる
かもしれません。出来すぎで非の打ち所も無く魅力に欠ける、彼女の場合イノセントと言いたく
なるほどの善良さも加わるので更に難物、困りもの。あまりにいい人はかえって人迷惑(ここま
で言い切っていいのか!?)。だって建前を言われると「そうですね」としか返せない、多少の
毒は必要です。フェアであるという、スタンスは守って欲しいけれど。ここまで書いてため息、
善人をそしる、のはフィクションの世界とはいえつらいものがありますね。
〉エリザベスは、もう少し気が強い感じなのかしらと思っていたのだけど。
本の方が才気走っている感じがしました。でも、言いたいことをぐっとこらえる表情が素敵。
「もう、しようがないなあ」という諦めをにじませて。ジェインとの姉妹愛というより友情
もいいなあ。ここは本でもっと読み込んでみたいと思います。和書さがそっと。
〉ビングリーくんは、ひとなつっこくてお人好しでちょっと人の意見に流されそうな感じは
〉でていたかなと思います。たしかに、本のイメージの方が素敵だったかなとは思いますが。
だってあれだけ美しく善良なジェインの心を射止めるのですもの。おまけにダーシーの献身
的な友情を受けるに足る人となるとハードルは高くなってしまいます。もう少しおぼっちゃま
育ちの無垢なハンサムであって欲しいような。それでこそ多少の頼りなさにも目をつむるこ
とができるというものです。
〉それにしても、ダーシー様!!!!!
〉もう、もう、たまりませんよね〜。(はぁと。)
なんの異論もございません。(同じく、はぁと)
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お名前: みちる http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3112/
投稿日: 2003/11/4(13:57)
------------------------------
海さん、こんにちは。
〉こちらこそ! また浸ってしまいました。おかげさまで新たな視点も発見。再度あのDVDを
〉見たあと、昨日の投稿を読み返して「随分軽いな」と赤面。これは私の軽薄さのなせる技。
〉ついトレンディドラマなどと書いてしまいましたが、みちるさんがすでに触れてらっしゃい
〉ますように、もっと人間性への洞察が深いものなのです。なんて柄にもなく真面目に書くと
〉恥ずかしくなってしまう・・
そんなそんな。この本は、すべてのラブコメの原点だそう。
[url:http://www.ne.jp/asahi/ymgs/hon/aiueo_folder/aiueo_mu01.htm]
(頭が良くて趣味のいい?ネット友達の書いたものなので、私の人格をうたがわないでね。(爆))
〉古典だからといって高尚なものとしてとらえて欲しくない、当時は大衆文学だったはず、と
〉いう思いがついあのような表現に。本を読む基準は自分にとっておもしろいか、おもしろく
〉ないか、だけなのです。
それは、もちろん。「高尚なもの」ではないですよね。
ドストエフスキーなんかも大衆ものだし。古典の大半は大衆ものだと思うなぁ。
当時はとつけなくても。
〉いえいえ、とんでもない。再度の視聴でシェイクスピア攻略に向けてシフトしていたのが
〉一気にオースティンに行ってしまいそう。ダーシー様の魅力には逆らえません。どちらも
〉読めたらいいな、の作家ですから勿論OKです。シェイクスピアシフトはテープ到着前に一
〉応中身を入れておきたかったため。でも「SHAKESPERE STORIES」には「As you like it」は
〉入っていませんでした。まあ喜劇はパターンが似ているからよし、という感じで読んでいた
〉のに「リヤ王」の道化にえらく惹かれたりして目論みどおりにはいかないものです。戯曲を
〉お話に直してある本です。でも原作にわりと忠実だと思うのですが(自信なさげ)。
「SHAKESPERE STORIES」は知らなかったのですが、ラム姉弟の「シェイクスピア物語」
は愛読していました。これは、プロジェクト・グーテンベルグにもあるよ。
(パフィン・クラシックスで買ったのでそのうち読みたいのだけど。)
あとは、ネズビットのシェイクスピアものもプロジェクト・グーテンベルグにあったので
読みたいなと思っています。
シェイクスピアがすべて読めるサイトもあります。(英語)
[url:http://the-tech.mit.edu/Shakespeare/]
〉そう! 大好きな本を映画で見て満足したことはあまり記憶にありません。皆無に等しいかも。
〉映像化成功の大きな要因は彼にある、と言いたくなるくらいコリン・ファースのダーシー様は
〉素晴らしいですね。役にはまっています。
ね。
〉あ〜「あのうちに秘めた熱さ」ですね。まさにそう! 誠実さも優しさも持ち合わせているの
〉ですが、高慢な外見の中に隠されているのですね。そして自身とは価値観の違う人との関係で
〉どうやって自分の自尊心を保っていくか、も隠れテーマかも。迎合はできない、でも高慢にも
〉見られず、友好的につきあっていくのは至難の技かもしれません。ましてや階級社会のイギリ
〉スで傲慢や慇懃無礼の印象をあたえず、卑屈でもなく自然な敬意をもって他の階級の人に接す
〉るのは大変そう。
ねー。ねー。(それしかいえないのかって感じですが。)
「紳士的ではない」といわれたところに一番反応しているのがとてもそれらしい。
〉ここ、すごくおもしろいです!! 私の新たな視点も登場する俗物についてでした。私自身、
〉俗物の要素いっぱい、と自覚していることもあり、俗物好きなのです。ダールが苦手な原因
〉のひとつは俗物に容赦がないから。
たしかに、ダールはきっついね。
ダールは自伝の「少年」はよかったですよ。
これを読むと、俗物には厳しくなっちゃうのねと、思ってしまったわ。
〉ミスタ・ベネットはなかなか複雑でおもしろいですね。皮肉屋として距離をとることで紳士
〉としての矜持を保っているような。彼の台詞に「ああいうのをイギリス風のユーモアという
〉のかしら」とかなり独断的に理解しました(暗いの、その方面)。そして男性は彼のとる逃
〉げのスタンスを「あんな奥さんいたらしかたない」と同情的にみるのでしょうが、私は同情
〉できない、彼は無責任です。当面の面倒から逃げてその場しのぎ、問題の先送り、リディア
〉への旅行許可がいい例です。自分だけ俗物とは違う、という格好でミセス・ベネットやでき
〉の悪い娘達を批判しますが彼は取り繕うのが少し上手な俗物です。と言いたい放題ですが結
〉構好きかも、あのキャラクター。
をを。厳しいですね。
私は、きれいなだけが取り柄のどうしようもない女と結婚した男のなれの果てのように
思いました。
〉ミセス・ベネットは抜群です。男性からだと多分、鼻持ちならないおばさん、かな? 言う
〉のに少し勇気が必要ですが、共感的な理解もできます。お話がハッピーエンドに終わったか
〉ら、ミセス・ベネット本来の志とは裏腹に、娘の足をひっぱるばかりの愚かな母親の役割で
〉すが、娘達や夫の本音の代弁者でもあるような。ミセス・ベネットが一手に損な役回りを引
〉き受けています。最後の方でジェインがエリザベスに「いつ頃から気持ちが恋に変わったの」
〉と聞く場面がありますね。そのときのエリザベスの答え、暗示的とは思われませんか? あ
〉の答え好きです。彼女の正直さを表しています。
影の主役ですよね。(笑)
なんて愚かなと思いますが、でも不思議と憎めないキャラなのよね。
そして、ジェインの駆け引き?には大活躍でしたね。
〉ミスタ・コリンズはあの「手の平を返す」調子のよさ軽薄さがすごくおもしろいです。自分
〉の欲しい物が叶わないとわかったときの変わり身の早さ。客観的にみると彼に自尊心などあ
〉るの、と言いたくなるのですが、進退きわまったときには逃げずしっかり自己を正当化する
〉厚顔さ、たくましいですね。
ん?自尊心のかたまりなのでは?
〉シャーロットの「こんなものよ」という諦め加減もいいなあ。彼女の存在はお話を現実的な
〉ものにしているように思うの、奇麗事にしないための。最初、彼女をエリザベスの対極にあ
〉るものととらえていました。でもリディアの対極にあるものとしてとらえた方がいいかもし
〉れません。そのほうが彼女の凄み、賢さが際立ちます。エリザベスは本人の資質ばかりでな
〉く幸運にも恵まれていますもの。彼女と比べるのはアンフェアと思いますがいかがかな?
〉シャーロットの計算ずく、とリディアの本能の赴くまま、どちらも幸せな将来は暗示されま
〉せん。でも仮に、幸運に恵まれなくてベネット家の娘達が結婚せず、父親も早く亡くなると
〉いう運命を辿った場合、あながちシャーロットの計算を責めることもできないような。それ
〉に彼女は計算と引き換えに尊敬できない夫と結婚するという代償も払っています。それも自
〉覚的に。
そうね。現実にまわりを見渡すと、シャーロット的な人が多いのかなと思います。
だから、何をいっても「きれい事」といわれてしまうのも悲しいところなのだけど。
彼女は、一人で幸せな人なのだろうなー。
リディアも、幸せなんだと思う。あの厚かましさがあれば不幸せなんて寄りつかない。
本でも、あっちの姉、こっちの姉に、甘えながらも楽しくと書いてあったような。
シャーロットと対照的なのは案外とメアリーかもしれませんね。
対照的というよりも比較できるのはかな。
どちらも器量が今ひとつなのだけど、片方はあきらめを持って受け入れている。
もう一方は、なんとか他で見返そうと(滑ろうが何しようが)高みに持ってきている。
どっちが幸せかというのも、難しいものですね。
〉〉その点では、シャーロット・ブロンテの方が一人の視線ですよね。
〉〉彼女の方が、体験や内なる自分を書いているような。
〉〉エミリ・ブロンテは、なんといっても「嵐が丘」ですから、内なる自分のなかでも
〉〉もっとも熱い部分という感じですね。
〉なるほど、みちるさん深いですね。ブロンテ姉妹のものまで読みたくなってきました。
ちょっと思い浮かんだのですが、オースティンは清少納言のようで、ブロンテ姉妹
(姉妹の性格はだいぶん違うけれど、オースティンの対照として)は紫式部のような
タイプなのかなと思います。
大庭みな子「少年少女古典文学館枕草子」講談社など、図書館にでもあったら見てみて。
〉ひたすら同意、ふたりとも凄くうまい役者ですね。英国俳優、恐るべしです。「空騒ぎ」観てみ
〉たいです。詳しいこと教えてくださいな。
DVD無いんですが、
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005H4C6/]
ので、
出演者の感じなら
[url:http://images-jp.amazon.com/images/P/6303003958.01.LZZZZZZZ.jpg]
ですね。
公爵が黒人(デンゼル・ワシントン)なのが気になるという方もいたけれど、
確かに実際を思えば・・・そういう史実を考えなければ実にしっくりときました。
かなり原作に忠実でいい感じなのではないかと。
〉和書が行方不明で残念。冷たい感じの記載ありましたっけ? でも彼女の持つ、人に感情の波立
〉ちすら読ませないほどの平静さ、ならわかります。そこがダーシーがビングリーを彼女から遠ざ
〉けようと画策する原因のひとつともなっている・・・? うまく言えないけれど案外身近にいる
〉かもしれません。出来すぎで非の打ち所も無く魅力に欠ける、彼女の場合イノセントと言いたく
〉なるほどの善良さも加わるので更に難物、困りもの。あまりにいい人はかえって人迷惑(ここま
〉で言い切っていいのか!?)。だって建前を言われると「そうですね」としか返せない、多少の
〉毒は必要です。フェアであるという、スタンスは守って欲しいけれど。ここまで書いてため息、
〉善人をそしる、のはフィクションの世界とはいえつらいものがありますね。
あ、冷たいというのは違いますね。
感情が表にでないといった方がよかったですね。
好きだとはとても思えないとダーシーも思って、ビングリーくんもそうなのかもと
思ってしまうようなところ。
〉本の方が才気走っている感じがしました。でも、言いたいことをぐっとこらえる表情が素敵。
〉「もう、しようがないなあ」という諦めをにじませて。ジェインとの姉妹愛というより友情
〉もいいなあ。ここは本でもっと読み込んでみたいと思います。和書さがそっと。
うん。エリザベスは見て行くうちにどんどん好きになってきました。
ほんとにジェインとの関係はうらやましいくらい。
〉〉ビングリーくんは、ひとなつっこくてお人好しでちょっと人の意見に流されそうな感じは
〉〉でていたかなと思います。たしかに、本のイメージの方が素敵だったかなとは思いますが。
〉だってあれだけ美しく善良なジェインの心を射止めるのですもの。おまけにダーシーの献身
〉的な友情を受けるに足る人となるとハードルは高くなってしまいます。もう少しおぼっちゃま
〉育ちの無垢なハンサムであって欲しいような。それでこそ多少の頼りなさにも目をつむるこ
〉とができるというものです。
あはは。
〉〉それにしても、ダーシー様!!!!!
〉〉もう、もう、たまりませんよね〜。(はぁと。)
〉なんの異論もございません。(同じく、はぁと)
結論は、結局これですね。(はぁと。)
なぜか、DVD熱が高まって、昨日も夜更かししてしまいました・・・。
昨日はね「Where the heart is」
ビリー・レッツ原作でナタリー・ポートマン主演なので期待大だったのですが、
なかなか満足な映画でした。あたり続きでうれしい♪
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お名前: 海
投稿日: 2003/11/5(11:28)
------------------------------
みちるさん、こんにちは。
〉〉ついトレンディドラマなどと書いてしまいましたが、みちるさんがすでに触れてらっしゃい
〉〉ますように、もっと人間性への洞察が深いものなのです。なんて柄にもなく真面目に書くと
〉〉恥ずかしくなってしまう・・
〉そんなそんな。この本は、すべてのラブコメの原点だそう。
〉[url:http://www.ne.jp/asahi/ymgs/hon/aiueo_folder/aiueo_mu01.htm]
〉(頭が良くて趣味のいい?ネット友達の書いたものなので、私の人格をうたがわないでね。(爆))
ありがとう。古典信仰の残滓が払拭されました。不思議な雰囲気のへんてこりん(褒め言葉の
つもり)なHP、頭が良くて趣味のいいお友達によろしく。みちるさんの人格は疑わないけど
守備範囲ひろいですね。
〉それは、もちろん。「高尚なもの」ではないですよね。
〉ドストエフスキーなんかも大衆ものだし。古典の大半は大衆ものだと思うなぁ。
〉当時はとつけなくても。
ドストエフスキーについては昔、一応代表2作をなんとか読んだかな。中身は抜けてしまい、語る
言葉をもちません。きっと義務感のようなもので読んだのね。長くてうんざりでしたが「カラマゾ
フ」の方がおもしろかったような印象が残るのみ(爆)
〉「SHAKESPEARE STORIES」は知らなかったのですが、ラム姉弟の「シェイクスピア物語」
〉は愛読していました。これは、プロジェクト・グーテンベルグにもあるよ。
〉(パフィン・クラシックスで買ったのでそのうち読みたいのだけど。)
「SHAKESPEARE STORIES」もPuffinです。IIもあるようです。
Leon Garfield (著), Michael Foreman (イラスト) ペーパーバック (1997/12/01) Puffin Books
〉あとは、ネズビットのシェイクスピアものもプロジェクト・グーテンベルグにあったので
〉読みたいなと思っています。
PGのことすっかり抜け落ちていました。原作に近い物語版をかなり熱心に探していたのに。
〉シェイクスピアがすべて読めるサイトもあります。(英語)
〉[url:http://the-tech.mit.edu/Shakespeare/]
ありがとう。。み、みちるさん、私は今、シャーロット、現実を見据えています、戯曲は無理と。
日本語が母語の私、お財布が許せば歌舞伎を観に行きたいけれど、近松の書いたものを読みたいと
は思わない、読めるための努力もしたくない、と考えたらすっと肩の力が抜けました。ストーリー
を頭に入れて映像や音、できることなら演劇で部分的な理解であっても楽しむことができたら充分。
それで今のところ「SHAKESPEARE STORIES」をもっと楽しんで読めるようになるといいな、と思って
いるのですが、テンペストで登場人物の多さに頭ぐるぐる辟易状態。明日は違う本を手にとってい
ることでしょう(悲)。
〉〉あ〜「あのうちに秘めた熱さ」ですね。まさにそう! 誠実さも優しさも持ち合わせているの
〉〉ですが、高慢な外見の中に隠されているのですね。そして自身とは価値観の違う人との関係で
〉〉どうやって自分の自尊心を保っていくか、も隠れテーマかも。迎合はできない、でも高慢にも
〉〉見られず、友好的につきあっていくのは至難の技かもしれません。ましてや階級社会のイギリ
〉〉スで傲慢や慇懃無礼の印象をあたえず、卑屈でもなく自然な敬意をもって他の階級の人に接す
〉〉るのは大変そう。
〉ねー。ねー。(それしかいえないのかって感じですが。)
〉「紳士的ではない」といわれたところに一番反応しているのがとてもそれらしい。
あっ、いいとこ突いた! そうですね。彼は身分は言うまでもなく中身が正真正銘の紳士であるこ
とが自尊心の拠り所、そこを愛する人に「紳士的ではない」と指摘されたのですから。でもあの動
揺がたまらなく可愛く胸キュンです。
〉〉ここ、すごくおもしろいです!! 私の新たな視点も登場する俗物についてでした。私自身、
〉〉俗物の要素いっぱい、と自覚していることもあり、俗物好きなのです。ダールが苦手な原因
〉〉のひとつは俗物に容赦がないから。
〉たしかに、ダールはきっついね。
〉ダールは自伝の「少年」はよかったですよ。
〉これを読むと、俗物には厳しくなっちゃうのねと、思ってしまったわ。
読んでみますね。彼には「私は俗物、どこが悪い。そういうあなたは何様なの」と開きなおりつつ、
できることなら友好的な関係になりたい魅力も感じていますから。
〉〉ミスタ・ベネットはなかなか複雑でおもしろいですね。皮肉屋として距離をとることで紳士
〉〉としての矜持を保っているような。彼の台詞に「ああいうのをイギリス風のユーモアという
〉〉のかしら」とかなり独断的に理解しました(暗いの、その方面)。そして男性は彼のとる逃
〉〉げのスタンスを「あんな奥さんいたらしかたない」と同情的にみるのでしょうが、私は同情
〉〉できない、彼は無責任です。当面の面倒から逃げてその場しのぎ、問題の先送り、リディア
〉〉への旅行許可がいい例です。自分だけ俗物とは違う、という格好でミセス・ベネットやでき
〉〉の悪い娘達を批判しますが彼は取り繕うのが少し上手な俗物です。と言いたい放題ですが結
〉〉構好きかも、あのキャラクター。
〉をを。厳しいですね。
〉私は、きれいなだけが取り柄のどうしようもない女と結婚した男のなれの果てのように
〉思いました。
それもきついですね。原因はきれいなだけが取り柄のどうしようもない女を選んだせい? そう
言えば「彼女はあまりに綺麗だから糠みそ女房になって欲しくない、床の間に飾っておく」など
とおっしゃったお方も昔いたような。
ミスタ・ベネットは少し訂正。手を汚さず斜めに見る人に辛くあたる傾向があるようです。
エリザベスがコリンズの求婚を断ったときの反応よかったですね。上質のユーモア。
〉〉ミセス・ベネットは抜群です。男性からだと多分、鼻持ちならないおばさん、かな? 言う
〉〉のに少し勇気が必要ですが、共感的な理解もできます。お話がハッピーエンドに終わったか
〉〉ら、ミセス・ベネット本来の志とは裏腹に、娘の足をひっぱるばかりの愚かな母親の役割で
〉〉すが、娘達や夫の本音の代弁者でもあるような。ミセス・ベネットが一手に損な役回りを引
〉〉き受けています。最後の方でジェインがエリザベスに「いつ頃から気持ちが恋に変わったの」
〉〉と聞く場面がありますね。そのときのエリザベスの答え、暗示的とは思われませんか? あ
〉〉の答え好きです。彼女の正直さを表しています。
〉影の主役ですよね。(笑)
〉なんて愚かなと思いますが、でも不思議と憎めないキャラなのよね。
〉そして、ジェインの駆け引き?には大活躍でしたね。
そう、娘の多少の犠牲覚悟の大博打、勝者はミセス・ベネット。あの駆け引きは見事でした。は
からずもエリザベスの恋の成就にも貢献しています。彼女基準で娘の幸せを心から願っているの
ね。でも幸せになるための優先順位がずれている。どこにでもいそうなタイプです。
〉〉ミスタ・コリンズはあの「手の平を返す」調子のよさ軽薄さがすごくおもしろいです。自分
〉〉の欲しい物が叶わないとわかったときの変わり身の早さ。客観的にみると彼に自尊心などあ
〉〉るの、と言いたくなるのですが、進退きわまったときには逃げずしっかり自己を正当化する
〉〉厚顔さ、たくましいですね。
〉ん?自尊心のかたまりなのでは?
うん、「自尊心のかたまり」は余裕がなくてマイナス評価ですね。でも自尊心を持っている人は
プラス評価。ということで彼の場合は傲慢、虚栄心、負け犬の遠吠えと言いたいかしら。自分を
客観的に見ることができた上で自分を大切に思う心、自尊心。
〉〉シャーロットの「こんなものよ」という諦め加減もいいなあ。彼女の存在はお話を現実的な
〉〉ものにしているように思うの、奇麗事にしないための。最初、彼女をエリザベスの対極にあ
〉〉るものととらえていました。でもリディアの対極にあるものとしてとらえた方がいいかもし
〉〉れません。そのほうが彼女の凄み、賢さが際立ちます。エリザベスは本人の資質ばかりでな
〉〉く幸運にも恵まれていますもの。彼女と比べるのはアンフェアと思いますがいかがかな?
〉〉シャーロットの計算ずく、とリディアの本能の赴くまま、どちらも幸せな将来は暗示されま
〉〉せん。でも仮に、幸運に恵まれなくてベネット家の娘達が結婚せず、父親も早く亡くなると
〉〉いう運命を辿った場合、あながちシャーロットの計算を責めることもできないような。それ
〉〉に彼女は計算と引き換えに尊敬できない夫と結婚するという代償も払っています。それも自
〉〉覚的に。
〉そうね。現実にまわりを見渡すと、シャーロット的な人が多いのかなと思います。
〉だから、何をいっても「きれい事」といわれてしまうのも悲しいところなのだけど。
〉彼女は、一人で幸せな人なのだろうなー。
そうかもしれないですね。そうでないとやっていけない、夫に愛も尊敬も感じていないから。それ
でも彼女には心を寄り添わせることができるかな。エリザベスが友人として認めている人です。
現実を受け入れ、生きていくために選んだ結婚相手、年数を経るとベネット夫妻の逆バージョン
となるかもしれませんね。
〉リディアも、幸せなんだと思う。あの厚かましさがあれば不幸せなんて寄りつかない。
〉本でも、あっちの姉、こっちの姉に、甘えながらも楽しくと書いてあったような。
あ〜そうなのですか。オースティンすごいですね。リディアの行く末を案じていたのに、結婚
しない方がいいよって。リディアは自分を省みることのできない人。悪い結果は全て自分以外
の人のせい。あの人がやってくれないから、こんなことに・・なんて。
〉シャーロットと対照的なのは案外とメアリーかもしれませんね。
〉対照的というよりも比較できるのはかな。
〉どちらも器量が今ひとつなのだけど、片方はあきらめを持って受け入れている。
〉もう一方は、なんとか他で見返そうと(滑ろうが何しようが)高みに持ってきている。
〉どっちが幸せかというのも、難しいものですね。
鋭い! そこまで考えなかった! 視野がひろがり何だか感激。これ、かなり哲学的な問い
かけかも。多くを求めず現状を楽しむ、向上心をもって挑戦的に生きる。難問です。答えは
結果しだい?
みちるさんに触発されてこれはどう? メアリーはシャーロットが出来上がるまでの過程、
あがきもがきながら最終的にシャーロットの諦めに行き着く。ウワ〜意地悪な見方、全て自
分を棚上げにした上での無責任な発言です。
〉〉〉その点では、シャーロット・ブロンテの方が一人の視線ですよね。
〉〉〉彼女の方が、体験や内なる自分を書いているような。
〉〉〉エミリ・ブロンテは、なんといっても「嵐が丘」ですから、内なる自分のなかでも
〉〉〉もっとも熱い部分という感じですね。
〉〉なるほど、みちるさん深いですね。ブロンテ姉妹のものまで読みたくなってきました。
〉ちょっと思い浮かんだのですが、オースティンは清少納言のようで、ブロンテ姉妹
〉(姉妹の性格はだいぶん違うけれど、オースティンの対照として)は紫式部のような
〉タイプなのかなと思います。
すごい、すごい! タイプ分類もできるような気がしませんか? 二つにくくるのは無理がある
かもしれないけれど。思いを外にだして外との刺激で自分を磨くタイプと内で熟成するタイプ。
ふたりは決して相容れないの。
〉大庭みな子「少年少女古典文学館枕草子」講談社など、図書館にでもあったら見てみて。
はい、探してみます。
〉公爵が黒人(デンゼル・ワシントン)なのが気になるという方もいたけれど、
〉確かに実際を思えば・・・そういう史実を考えなければ実にしっくりときました。
〉かなり原作に忠実でいい感じなのではないかと。
みちるさん、ありがとう。ユーズドで格安で手に入れることができそうです。嬉しいな。
〉〉本の方が才気走っている感じがしました。でも、言いたいことをぐっとこらえる表情が素敵。
〉〉「もう、しようがないなあ」という諦めをにじませて。ジェインとの姉妹愛というより友情
〉〉もいいなあ。ここは本でもっと読み込んでみたいと思います。和書さがそっと。
〉うん。エリザベスは見て行くうちにどんどん好きになってきました。
〉ほんとにジェインとの関係はうらやましいくらい。
そうですね。ジェインはあまりにいい人だけれどあの無垢さがエリザベスの揺れ動く心を写す鏡
の役割を果たすような。お互い話すことによってどうあるべきかがわかる、というか心の位置が
修正できる。だからあの環境でも二人はレディでいられるのかもしれませんね。
〉なぜか、DVD熱が高まって、昨日も夜更かししてしまいました・・・。
〉昨日はね「Where the heart is」
〉ビリー・レッツ原作でナタリー・ポートマン主演なので期待大だったのですが、
〉なかなか満足な映画でした。あたり続きでうれしい♪
おもしろそうですね。レンタルでトライしてみよっと。
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お名前: みちる http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3112/
投稿日: 2003/11/6(01:37)
------------------------------
海さん、はろ♪
〉ありがとう。古典信仰の残滓が払拭されました。不思議な雰囲気のへんてこりん(褒め言葉の
〉つもり)なHP、頭が良くて趣味のいいお友達によろしく。みちるさんの人格は疑わないけど
〉守備範囲ひろいですね。
人格疑われなくてよかった。(笑)
〉ドストエフスキーについては昔、一応代表2作をなんとか読んだかな。中身は抜けてしまい、語る
〉言葉をもちません。きっと義務感のようなもので読んだのね。長くてうんざりでしたが「カラマゾ
〉フ」の方がおもしろかったような印象が残るのみ(爆)
あ、私もそんなに読んだという訳ではないのですが・・・。
〉ありがとう。。み、みちるさん、私は今、シャーロット、現実を見据えています、戯曲は無理と。
〉日本語が母語の私、お財布が許せば歌舞伎を観に行きたいけれど、近松の書いたものを読みたいと
〉は思わない、読めるための努力もしたくない、と考えたらすっと肩の力が抜けました。ストーリー
〉を頭に入れて映像や音、できることなら演劇で部分的な理解であっても楽しむことができたら充分。
〉それで今のところ「SHAKESPEARE STORIES」をもっと楽しんで読めるようになるといいな、と思って
〉いるのですが、テンペストで登場人物の多さに頭ぐるぐる辟易状態。明日は違う本を手にとってい
〉ることでしょう(悲)。
あ、Julieさんにロミオとジュリエットのカセットをお借りして、印刷しちゃえ〜と
印刷してしまっただけなのですが。(そういう時用?)
関係ないけど、清水義範「ザ・対決」講談社に「シェイクスピアvs.近松門左衛門」があって
お見事でした。
先週末、神保町に行ってシェイクスピア全一冊というのを買ってきたのだけど、
これが坪内訳で「嬢(いと)や」などとでてくるの。読めないよ〜。
英語ものっているし、と思ったのだけど字がちっこいなんてものではなくて。
〉あっ、いいとこ突いた! そうですね。彼は身分は言うまでもなく中身が正真正銘の紳士であるこ
〉とが自尊心の拠り所、そこを愛する人に「紳士的ではない」と指摘されたのですから。でもあの動
〉揺がたまらなく可愛く胸キュンです。
胸キュンがかわいい。(笑)
でも、あの乱れよう?は、素敵でしたね〜。
〉読んでみますね。彼には「私は俗物、どこが悪い。そういうあなたは何様なの」と開きなおりつつ、
〉できることなら友好的な関係になりたい魅力も感じていますから。
英語だと「BOY」になるのかしら。
おかあさんはとっても素敵なのだけど、学校の先生が・・・。
〉〉をを。厳しいですね。
〉〉私は、きれいなだけが取り柄のどうしようもない女と結婚した男のなれの果てのように
〉〉思いました。
〉それもきついですね。原因はきれいなだけが取り柄のどうしようもない女を選んだせい? そう
〉言えば「彼女はあまりに綺麗だから糠みそ女房になって欲しくない、床の間に飾っておく」など
〉とおっしゃったお方も昔いたような。
〉ミスタ・ベネットは少し訂正。手を汚さず斜めに見る人に辛くあたる傾向があるようです。
〉エリザベスがコリンズの求婚を断ったときの反応よかったですね。上質のユーモア。
でも、ミスタ・ベネットのことも、よくエリザベスのところに遊びに行って幸せな日々を
と書いてあったような。きっと、妻から離れて、いい人になったのではないかなと。(笑)
ミスタ・コリンズへの反応はよかったですね。好き好き。
〉そう、娘の多少の犠牲覚悟の大博打、勝者はミセス・ベネット。あの駆け引きは見事でした。は
〉からずもエリザベスの恋の成就にも貢献しています。彼女基準で娘の幸せを心から願っているの
〉ね。でも幸せになるための優先順位がずれている。どこにでもいそうなタイプです。
あはは、いそうですね。
〉うん、「自尊心のかたまり」は余裕がなくてマイナス評価ですね。でも自尊心を持っている人は
〉プラス評価。ということで彼の場合は傲慢、虚栄心、負け犬の遠吠えと言いたいかしら。自分を
〉客観的に見ることができた上で自分を大切に思う心、自尊心。
ふむふむ。
〉〉そうね。現実にまわりを見渡すと、シャーロット的な人が多いのかなと思います。
〉〉だから、何をいっても「きれい事」といわれてしまうのも悲しいところなのだけど。
〉〉彼女は、一人で幸せな人なのだろうなー。
〉そうかもしれないですね。そうでないとやっていけない、夫に愛も尊敬も感じていないから。それ
〉でも彼女には心を寄り添わせることができるかな。エリザベスが友人として認めている人です。
〉現実を受け入れ、生きていくために選んだ結婚相手、年数を経るとベネット夫妻の逆バージョン
〉となるかもしれませんね。
うん。逆バージョンというか、夫をおだてながら、尻に敷きそうですね。(笑)
ミスタ・コリンズは掌の上の孫悟空というか。
〉〉リディアも、幸せなんだと思う。あの厚かましさがあれば不幸せなんて寄りつかない。
〉〉本でも、あっちの姉、こっちの姉に、甘えながらも楽しくと書いてあったような。
〉あ〜そうなのですか。オースティンすごいですね。リディアの行く末を案じていたのに、結婚
〉しない方がいいよって。リディアは自分を省みることのできない人。悪い結果は全て自分以外
〉の人のせい。あの人がやってくれないから、こんなことに・・なんて。
>リディアは自分を省みることのできない人。
あるいは、天性の楽天家。
ここが、オースティンの包容力と思うのですよね。
愚かな人にも優しい。結局は手を伸ばしているとことが・・・。
ドラマのリディアも幸せそうでしたよね。(笑)
〉鋭い! そこまで考えなかった! 視野がひろがり何だか感激。これ、かなり哲学的な問い
〉かけかも。多くを求めず現状を楽しむ、向上心をもって挑戦的に生きる。難問です。答えは
〉結果しだい?
〉みちるさんに触発されてこれはどう? メアリーはシャーロットが出来上がるまでの過程、
〉あがきもがきながら最終的にシャーロットの諦めに行き着く。ウワ〜意地悪な見方、全て自
〉分を棚上げにした上での無責任な発言です。
おー、ありがとう。
原作では、メアリーは結婚せず自我を通したと思うのですが。
なので、過程でもあり、過程でない場合もあるのかな。
シャーロットにも、こういう時はありそうですよね。
もがいているような時代が。諦めに進むか、そのまま突き進むか。
そういえば、友達にメアリーっぽい人がいます。。なんとなく思い出した。
〉すごい、すごい! タイプ分類もできるような気がしませんか? 二つにくくるのは無理がある
〉かもしれないけれど。思いを外にだして外との刺激で自分を磨くタイプと内で熟成するタイプ。
〉ふたりは決して相容れないの。
そうですね。違ったベクトルの人たち。
随筆型と物語型なのかも?
(いえ、向田邦子さんなんかも清少納言タイプかなと思ったので。)
〉〉大庭みな子「少年少女古典文学館枕草子」講談社など、図書館にでもあったら見てみて。
〉はい、探してみます。
なんか、見てみてって、すごい書き方ですね・・・ごめん。
古典自身も多少は読んだことはあるのですが、この本は読んでそうだったのかと思う
ところが多くて、清少納言のイメージがちょっとかわったのですよね。
〉みちるさん、ありがとう。ユーズドで格安で手に入れることができそうです。嬉しいな。
レンタルにもあるとは思うのですが。NHKBSでも、私の知る限りでは二回はやっています。
DVDでたら、絶対欲しいのだけどな。
ご覧になったら、ぜひご感想をお聞きしたいな。お気に召すといいのだけど。
「恋の骨折り損」はちょっととまどったのですが、ケネス・ブラナーは、個人的には
監督としても、俳優としても大好きです。
〉そうですね。ジェインはあまりにいい人だけれどあの無垢さがエリザベスの揺れ動く心を写す鏡
〉の役割を果たすような。お互い話すことによってどうあるべきかがわかる、というか心の位置が
〉修正できる。だからあの環境でも二人はレディでいられるのかもしれませんね。
鏡の役割、そうかもしれませんね。
オースティンは姉とほんとに仲良かったそうで、姉がモデルのジェインを、
完璧といってもいいような人に書いてしまうところが、なんだかかわいいなと
思ったりもします。(ふと見せる素顔のようで。)
〉〉昨日はね「Where the heart is」
〉〉ビリー・レッツ原作でナタリー・ポートマン主演
〉おもしろそうですね。レンタルでトライしてみよっと。
おぉ、もしご覧になったら、ご感想お聞きしたいな。
邦題は「あなたのために」かな。そんなん。
それでは〜。
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お名前: 海
投稿日: 2003/11/6(10:42)
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みちる嬢や、ごきげんいかが♪
〉〉ありがとう。。み、みちるさん、私は今、シャーロット、現実を見据えています、戯曲は無理と。
〉〉日本語が母語の私、お財布が許せば歌舞伎を観に行きたいけれど、近松の書いたものを読みたいと
〉〉は思わない、読めるための努力もしたくない、と考えたらすっと肩の力が抜けました。ストーリー
〉〉を頭に入れて映像や音、できることなら演劇で部分的な理解であっても楽しむことができたら充分。
〉〉それで今のところ「SHAKESPEARE STORIES」をもっと楽しんで読めるようになるといいな、と思って
〉関係ないけど、清水義範「ザ・対決」講談社に「シェイクスピアvs.近松門左衛門」があって
〉お見事でした。
そう言われると血が騒ぐ。
〉先週末、神保町に行ってシェイクスピア全一冊というのを買ってきたのだけど、
〉これが坪内訳で「嬢(いと)や」などとでてくるの。読めないよ〜。
〉英語ものっているし、と思ったのだけど字がちっこいなんてものではなくて。
嬢や、精進なされ。ちっこいなんてものではない文字も今なら読める!
〉胸キュンがかわいい。(笑)
〉でも、あの乱れよう?は、素敵でしたね〜。
普段、お澄ましなだけにね。落差がス・テ・キ!
〉〉〉彼女は、一人で幸せな人なのだろうなー。
〉〉そうかもしれないですね。そうでないとやっていけない、夫に愛も尊敬も感じていないから。それ
〉〉でも彼女には心を寄り添わせることができるかな。エリザベスが友人として認めている人です。
〉〉現実を受け入れ、生きていくために選んだ結婚相手、年数を経るとベネット夫妻の逆バージョン
〉〉となるかもしれませんね。
〉うん。逆バージョンというか、夫をおだてながら、尻に敷きそうですね。(笑)
〉ミスタ・コリンズは掌の上の孫悟空というか。
そう、賢い女は最後に勝利し君臨するの。←1度いってみたかった。ふうっ〜
〉〉〉リディアも、幸せなんだと思う。あの厚かましさがあれば不幸せなんて寄りつかない。
〉〉〉本でも、あっちの姉、こっちの姉に、甘えながらも楽しくと書いてあったような。
〉〉あ〜そうなのですか。オースティンすごいですね。リディアの行く末を案じていたのに、結婚
〉〉しない方がいいよって。リディアは自分を省みることのできない人。悪い結果は全て自分以外
〉〉の人のせい。あの人がやってくれないから、こんなことに・・なんて。
〉>リディアは自分を省みることのできない人。
〉あるいは、天性の楽天家。
〉ここが、オースティンの包容力と思うのですよね。
〉愚かな人にも優しい。結局は手を伸ばしているとことが・・・。
〉ドラマのリディアも幸せそうでしたよね。(笑)
暖かい感想ですね。ほのぼの。
〉〉鋭い! そこまで考えなかった! 視野がひろがり何だか感激。これ、かなり哲学的な問い
〉〉かけかも。多くを求めず現状を楽しむ、向上心をもって挑戦的に生きる。難問です。答えは
〉〉結果しだい?
〉〉みちるさんに触発されてこれはどう? メアリーはシャーロットが出来上がるまでの過程、
〉〉あがきもがきながら最終的にシャーロットの諦めに行き着く。ウワ〜意地悪な見方、全て自
〉〉分を棚上げにした上での無責任な発言です。
〉おー、ありがとう。
〉原作では、メアリーは結婚せず自我を通したと思うのですが。
和書さがすの諦めてブックオフに買いに行こ。悔しがってる・・
〉〉〉大庭みな子「少年少女古典文学館枕草子」講談社など、図書館にでもあったら見てみて。
〉〉はい、探してみます。
〉なんか、見てみてって、すごい書き方ですね・・・ごめん。
〉古典自身も多少は読んだことはあるのですが、この本は読んでそうだったのかと思う
〉ところが多くて、清少納言のイメージがちょっとかわったのですよね。
いえMentorですもの。嬢や、お気に召されるな。
〉ご覧になったら、ぜひご感想をお聞きしたいな。お気に召すといいのだけど。
〉「恋の骨折り損」はちょっととまどったのですが、ケネス・ブラナーは、個人的には
〉監督としても、俳優としても大好きです。
楽しみです。デンゼル・ワシントンも好き!「遠い夜明け」が好き!
〉〉そうですね。ジェインはあまりにいい人だけれどあの無垢さがエリザベスの揺れ動く心を写す鏡
〉〉の役割を果たすような。お互い話すことによってどうあるべきかがわかる、というか心の位置が
〉〉修正できる。だからあの環境でも二人はレディでいられるのかもしれませんね。
〉鏡の役割、そうかもしれませんね。
〉オースティンは姉とほんとに仲良かったそうで、姉がモデルのジェインを、
〉完璧といってもいいような人に書いてしまうところが、なんだかかわいいなと
〉思ったりもします。(ふと見せる素顔のようで。)
そうなのですか、日常を共に過ごしているとあらも見えるはずなのに尊敬できるなんて、ふたりとも
いいですね。
〉〉〉昨日はね「Where the heart is」
〉〉〉ビリー・レッツ原作でナタリー・ポートマン主演
〉〉おもしろそうですね。レンタルでトライしてみよっと。
〉おぉ、もしご覧になったら、ご感想お聞きしたいな。
〉邦題は「あなたのために」かな。そんなん。
ごていねいにお知らせくださってありがとう。
ではまた
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お名前: みちる http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3112/
投稿日: 2003/11/6(20:02)
------------------------------
海さん、こんにちは。
今度から、ねえやかばあやって呼ぼうかしらん?
〉嬢や、精進なされ。ちっこいなんてものではない文字も今なら読める!
視力は2.0あるのよ〜。それでも読めない文字にしないでと思うのだけど。
〉そう、賢い女は最後に勝利し君臨するの。←1度いってみたかった。ふうっ〜
君臨したいの?(笑)
〉和書さがすの諦めてブックオフに買いに行こ。悔しがってる・・
どうせなら、訳者違いのこだわってみるとか。
〉楽しみです。デンゼル・ワシントンも好き!「遠い夜明け」が好き!
おぉ、デンゼル・ワシントン好きならいいと思うな〜。
〉そうなのですか、日常を共に過ごしているとあらも見えるはずなのに尊敬できるなんて、ふたりとも
〉いいですね。
ね。
欲しいDVDを色々さがしていたら、DVDも寿命が短いね・・・。
数ヶ月前買い迷ったのが、もう無いの。(涙)
それでは、ねえや(ばあや?)。
------------------------------
みちるさん、こんばんは。
〉今度から、ねえやかばあやって呼ぼうかしらん?
できたらMadam かなり無理(本人が誰のことかと周囲を見回す)があるので
Ma'amで手を打つかな(これも無理?)。
先日教えてもらった嬢(いと)やを使ってみたくて使ってみたくて一番の犠牲
者が、みちるさんになったのでした。ごめんなさい。
「嬢(じょう)や」はまあ知っている「でも嬢(いと)や」は知らなかったの。
それで、よく聞く関西弁の「いとはん」はここから来たのかと思うと嬉しくて。
以前から不思議に思っていたのが、思いもかけず解決して目からうろこ。
船場→繊維問屋→糸→いとはん と恥ずかしながら、すごい連想ゲームをして
いました。あぁ〜言わなきゃわからなかったのに。。
〉〉嬢や、精進なされ。ちっこいなんてものではない文字も今なら読める!
〉視力は2.0あるのよ〜。それでも読めない文字にしないでと思うのだけど。
えっ、あんなに読書しているのに。小さい文字は近視のほうが有利かもしれ
ませんね。
〉〉そう、賢い女は最後に勝利し君臨するの。←1度いってみたかった。ふうっ〜
〉君臨したいの?(笑)
はい、できることなら(笑)
〉〉和書さがすの諦めてブックオフに買いに行こ。悔しがってる・・
〉どうせなら、訳者違いのこだわってみるとか。
そうですね。いい考え!
〉〉楽しみです。デンゼル・ワシントンも好き!「遠い夜明け」が好き!
〉おぉ、デンゼル・ワシントン好きならいいと思うな〜。
あれからケネス・ブラナーを調べたら「遠い夜明け」に出演していました。ポッター
の「秘密の部屋」にも。スクリーンで、それとは知らず、お会いしていたのね。
それでは、みちるさん