Re: のんたさん、なんだか長いお返事ですよ〜。

[掲示板: 〈過去ログ〉親子で多読を楽しむ -- 最新メッセージID: 4028 // 時刻: 2024/8/18(11:03)]

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3428. Re: のんたさん、なんだか長いお返事ですよ〜。

お名前: MOMA親爺
投稿日: 2006/9/8(00:01)

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のんたさん、こんばんは!随分お返事が遅くなってしまいました。スンマセン!!

>>一学期はほとんど多読していない(はずです)。ただ、この夏休みは例年の英語のGR
>>課題がなくなったので、多読向きの「いい夏休み」になりました。

>よかったですねぇ。私も高校時代、何が嫌って、宿題のサイドリーダーほど
>憂鬱なものはなかったです。あれで、英語が嫌になったといっても過言ではない!今でも覚え
>ているのは、オーヘンリーの最後の一葉、夏休み終わりに
>日本語文庫本を探してきて、訳読を間に合わせたのを思い出します。

    全部訳すなんていう課題さえなければ、まだいいのですがね。訳すのと読むのとでは、実際
    何十倍か時間が違います。最近読んだ本に面白いことが書いてありました。英語がわかるという
    ことについて・・・
    (1)「わかるから訳せる」
    (2)「訳せるからわかっている」
    (3)「わかるけど訳せない」
    (4)「訳せるけどわかっていない」(もっといえば「一見訳せているようで、わかっていない」)

    という分け方をする人がいました。これはなかなか面白い見方です。
    私はSSS流というのはは(1)(3)のように、まず「わかる」ということが初めにあるのだと
    思います。なんとなくでもいいのです。「面白い」という感覚があるかどうかがポイント。
    これに対し、旧来の学校英語はまず(2)が先にくる。「訳せないものは、わかっているとは見な
    さない」わかる以前に日本語にすることを要求される訓練を求められるような気がします。
    (へんな日本語だな〜。もどかしいですね、このあたり)
    そして(4)のようないびつな成果を生み出してきた。長文の一部を取り出して、訳させるものだか
    ら、局所的な対応しかしていないので、結局全文で何が言いたかったのかよくわからないうちに終わ
    ってしまう。あるいは一部でも「日本語化」することに失敗すると、とたんに「わからなかった」と
    いうことにしてしまう。これが「自分は英語ができない」という自責につながる。

    (2)というのはおそらく幻想なのです。本当はやはり(1)か(3)なんだと思います。

    私たちは翻訳者ではないので(3)でもいい。(3)から(1)に自然に移るならもっといい。
    しかし翻訳をやろうという人は(1)であって欲しい。(4)ではこまる。実際、昔の翻訳は(4)が
    多かったとしか思えないんですけどね・・・!!

    学校英語がそして受験英語が(2)を建前に、いまも(4)を大量に作り出しているのはないかと
    心配です。

>>☆Fudge :Tales of a Fourth Grade Nothing:23400
> 私も最近、たまたま外食に行った隣のテーブルでどうみても小学生の子が
> ハリーポッターの原書をなにげに読んでいるのを見てたまげました。
> 「Fudge」は、私もやっと読めるようになったって感じの部類です。

    日本も変わってきているのかな?それとも帰国組かしら?「Fudge」はあと4冊くらいあるのですが、
    うちは一冊で終わりかもしれません(笑)

>>「あっ、そう。そうなのか。実は○○読んでない。○○読むの止めとくは」
>>好きで、翻訳では図書館からいろいろ借りて読んでいる。でも日本語で読んだ本はもう
>>英語では読みたくないんですと。相変わらずナマイキです。ですから、選択肢が限られる。

> いや、当然ですよね!そりゃネタばれは読む気半減ですよね。やっぱ。

    そうみたいです。ネタ知ってると、わくわく感がないんでしょうね。やっぱ。

>>SSSのホームページにはJ・ウイルソンがお好きな、しおさんが4年も前に作ってくださった
>>「Jacqueline Wilsonの作品の紹介」があります。これが役に立っています。

> 私もこれではまりました。でもなかなか上位レベルのウイルソンは読めず、でも読みたいので、
> 邦訳を読んでしまいました。
> うちのりんごちゃんもウイルソンは日本語です。
> 今年の夏の感想文用は、「ダストビンベビー」です。

    うちもウイルソンとダールは日本語初めにありきなんです。そうじゃなければ、ウイルソンなんて
    見向きもしなかったと思うな。でも大丈夫!ウイルソンは70冊もあるらしいですよ!
    そのうち英語で読みたくなったら、山のようにあるんですよウイルソン。
    「ダストビンベビー」すごいじゃないですか!(読んでないけど、しおさんのであらすじは、ばっち
    り頭に入っています)
 
> りんごもリボンちゃんと同じく、英語はどこかにいってしまいました。
> もっぱら、日本語読書です。森絵都にはまっています。「カラフル」は
> 今までの人生で読んだ本の中で最もに面白かったそうな。 
> あと、手塚漫画。もちろん日本語。ブッタが面白い!そうです。
> ま、日本語でも英語でも、面白いと思えることでよしとしよ〜!!
> 塾の宿題に追われて、寝る前の日本語読書が息抜きのようです。

    「日本語でも英語でも、面白いと思えることでよしとしよ〜」ここがポイントだと思うなー。
     時期があるんですよ、日本語読書のほうが楽しい時期は日本語ですよ、なんといっても。

> 最近、唯一読んだ洋書は、ポップルトンの豚さんシリーズです。
> たまには読んでおこーかな〜とは少しは思っておるのか・・・?

    まあ、あせらず、ごゆっくり。下地があるから、次の波はでかいかも。

> なんだか、自分ちの近況報告になってしまいましたが、
> MOMA親爺さんのご報告は、娘を持つ親として、たいへんありがたい
> 指標となっておりますので、今後ともよろしくですぅ!!

    どんでもないです。飼育観察日記みたいなもんです。子供は読まないときは、よまないからねー(笑)

    まーとにかくHappy family reading!いや「家族で楽しい読書を!」

    MOMA親爺


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3434. Re: のんたさん、なんだか長いお返事ですよ〜。

お名前: のんた
投稿日: 2006/9/9(12:17)

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MOMA親爺さん、こちらこそ、レスが遅かったんですからぁ〜。

〉    全部訳すなんていう課題さえなければ、まだいいのですがね。訳すのと読むのとでは、実際
〉    何十倍か時間が違います。最近読んだ本に面白いことが書いてありました。英語がわかるという
〉    ことについて・・・
〉    (1)「わかるから訳せる」
〉    (2)「訳せるからわかっている」
〉    (3)「わかるけど訳せない」
〉    (4)「訳せるけどわかっていない」(もっといえば「一見訳せているようで、わかっていない」)

〉    という分け方をする人がいました。これはなかなか面白い見方です。
〉    私はSSS流というのはは(1)(3)のように、まず「わかる」ということが初めにあるのだと
〉    思います。なんとなくでもいいのです。「面白い」という感覚があるかどうかがポイント。
〉    これに対し、旧来の学校英語はまず(2)が先にくる。「訳せないものは、わかっているとは見な
〉    さない」わかる以前に日本語にすることを要求される訓練を求められるような気がします。
〉    (へんな日本語だな〜。もどかしいですね、このあたり)
〉    そして(4)のようないびつな成果を生み出してきた。長文の一部を取り出して、訳させるものだか
〉    ら、局所的な対応しかしていないので、結局全文で何が言いたかったのかよくわからないうちに終わ
〉    ってしまう。あるいは一部でも「日本語化」することに失敗すると、とたんに「わからなかった」と
〉    いうことにしてしまう。これが「自分は英語ができない」という自責につながる。

〉    (2)というのはおそらく幻想なのです。本当はやはり(1)か(3)なんだと思います。

〉    私たちは翻訳者ではないので(3)でもいい。(3)から(1)に自然に移るならもっといい。
〉    しかし翻訳をやろうという人は(1)であって欲しい。(4)ではこまる。実際、昔の翻訳は(4)が
〉    多かったとしか思えないんですけどね・・・!!

〉    学校英語がそして受験英語が(2)を建前に、いまも(4)を大量に作り出しているのはないかと
〉    心配です。

 実に興味深く、わかりやすいお話ありがとうございます。
 ほんと、そうですよね。私自身、学生時代は、なんとか(3)な感じ。
 なので、大学受験の時、大意がわかっていれば、できるタイプの問題は
 できるんだけど、英作文やら、文法やらは苦手だったので、
 出題傾向にこだわって、大学選びました。(笑)
 本当に、(4)を死んだ目でやっているのかと思うと、悲しいですよね。
 それこそ、無駄な時間だよなぁ。。。
 
 絵本の翻訳の人は、(1)でないと話しにならないですね。
 原文と訳文を読んで、かえって、深く意味がわかったりすることもある。
 より、わかりやすく広げてあるものもある。 
 「うさこちゃん」シリーズなんかすごいですよね。感動する。
 原文は、オランダ語だから、私にはわかるはずもありませんが、
英訳と比べると、きっと日本語訳の方が、オランダ語の原文をわかって
いるのだろうと 思ってしまいます。
  わかっているからこそ、少し、足したり、引いたり、言葉を変えたり
 できるんですよね。
  「国語」でも同じことが少しおきますよね。「詩」や「小説」のセリフ
 などを解読させる問題なんか。
  すごい読書量なのに、国語ができないとか、よくありますもんね。
  
 親が学校のテストの点のみで一喜一憂しない、しっかりした目をもって
 子供を育てていくしかないですよね。
  そう簡単に、今までの学校教育が変るわけはないし。
 違う視点を持つことができた多読に感謝ですね。

 いよいよ2学期スタートで、なんだかバタバタしてますが、
 やっぱり、基本は、焦らずゆっくり、
 Happy family reading!!! ですね。
 
 のんた
 
 


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