[掲示板: めざせ100万語! -- 最新メッセージID: 25677 // 時刻: 2024/11/25(17:24)]
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お名前: 柊
投稿日: 2006/3/8(10:38)
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こんにちは。
今更ながらに、多読の根本的な考え方に感心しました。いや、そんな当たり前のこと、と思われるかもしれませんが、驚いたので、ちょっとしゃべらせて下さい。
以前私は、モンテ・クリスト伯の英語版の、省略も語彙制限もないものに挑戦しました。字は小さいし、ページ数は多いので、ほとんど辞典のような本です。ちなみに、日本語版だと文庫本で7冊に分けて出ています。
当然、難しいです。頑張っても、1日2ページとかしか読めませんし、日本語版を半分暗記しているおかげで読めているだけです。それでも、当時の私は、こういう難しい本を一冊でも読み通せば、力がつくに違いないと思い(今でも母はそう言う。ちなみに母は国語教師)、気合いで読んでいました。
なんとか18ページまで読みました。本文は、900ページぐらいあるので、雀の涙のようなものです。それでも、沢山読んだと思っていました。
難しいので、単語を引いてノートに書いてみたり、スペルを覚えるためにノートにせっせと書き写してみたり。
2年ぐらい経ちました。
先日、そんな本もあったなと思って、取りだしてみました。字がちっとも小さくありませんでした。少しは手間がかかるかもしれないけど、1日10ページぐらいは軽く読めるなと思いました。波に乗れば20ページぐらいいけるかもしれない、それ位の難しさです。慣れればもっといけるでしょう。
ついでに、数えてみました。私が読んだ18ページは8000語ぐらいでした。今、調子のいい日は1日2万語ぐらい読みます。
難しい本を読んだ覚えはないです。モンテ・クリスト伯以来は、無理しないで読んでいます。でも、読めるようになりました。今の本の次ぐらいに読んでも、いけるかもしれないぐらいです。
あの時、モンテ・クリスト伯を最後まで読んでいたらどうなっていたかわかりません。でも、18ページで挫折しましたから、石にかじりつく思いでも、30ページがいいところでしょう。
「難しい本でも、いや、難しいからこそ、一冊読み通せば力になる」とは、やはり私には無理だなと思いました。自分では、結構本は読めるし、根性が足りない人間だとは思いませんが。
その時その時で易しいと思った本を読んだのに、いつの間にか読めるようになっています。すごいなあと、今更ながらに思いました。
でも、一方で当然かもしれないと思います。今、1日に読書する時間は、計っていませんが、かなり長いです。しかも、集中しています。
それだけの時間「勉強」したと思えば、正しい方法でやればこれぐらい伸びても当然かもしれないと思いました。
しかし、面白いと思った本を読むだけでいいというのは、私にとっては天国です。勉強しないで遊びなさいと言われた気分です。
いやー、始めて良かった。
そんなことを思いました。
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お名前: カイ http://takuton.jugem.jp/
投稿日: 2006/3/8(20:37)
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柊さん こんにちは カイです。
〉 以前私は、モンテ・クリスト伯の英語版の、省略も語彙制限もないものに挑戦しました。字は小さいし、ページ数は多いので、ほとんど辞典のような本です。ちなみに、日本語版だと文庫本で7冊に分けて出ています。
〉 当然、難しいです。頑張っても、1日2ページとかしか読めませんし、日本語版を半分暗記しているおかげで読めているだけです。それでも、当時の私は、こういう難しい本を一冊でも読み通せば、力がつくに違いないと思い(今でも母はそう言う。ちなみに母は国語教師)、気合いで読んでいました。
私も気合で「赤毛のアン」を読もうとした事があります。
最初の3ページも行かなかった記憶が(笑)
〉 2年ぐらい経ちました。
〉 先日、そんな本もあったなと思って、取りだしてみました。字がちっとも小さくありませんでした。少しは手間がかかるかもしれないけど、1日10ページぐらいは軽く読めるなと思いました。波に乗れば20ページぐらいいけるかもしれない、それ位の難しさです。慣れればもっといけるでしょう。
この経験、とても嬉しいですよね。
私にとって多読を始めた当時の目標本の数々。
今は、時間があれば読める本。になりました。(読みたい本が多すぎて、全部に手が回らない・笑)
多読を続けていれば、今読めないor読みにくい本も『そのうち読める』と思えますよね。
〉 あの時、モンテ・クリスト伯を最後まで読んでいたらどうなっていたかわかりません。でも、18ページで挫折しましたから、石にかじりつく思いでも、30ページがいいところでしょう。
最後まで読まなくて良かったですね。
「英語で本を読むなんて二度としたくない!」なんてトラウマになってしまったかも。
頑張りすぎると、その事が嫌いになってしまうことありませんか?
〉 その時その時で易しいと思った本を読んだのに、いつの間にか読めるようになっています。すごいなあと、今更ながらに思いました。
多読の良い所ですよね。
「これなら登れそう」そんな階段をゆっくり登ったり、ちょっと降りたりしながら
上に上がっていくので、自分ではあまり高くまで登った気はしないのですが、
いつの間にか、思いのほか高い所まで登ってしまうんですよね。
私もYL0の本でひーひー言っていたのが嘘のように、
大人向けPBが楽しめるようになりました。
〉 でも、一方で当然かもしれないと思います。今、1日に読書する時間は、計っていませんが、かなり長いです。しかも、集中しています。
〉 それだけの時間「勉強」したと思えば、正しい方法でやればこれぐらい伸びても当然かもしれないと思いました。
〉 しかし、面白いと思った本を読むだけでいいというのは、私にとっては天国です。勉強しないで遊びなさいと言われた気分です。
自分に合った方法が見つかるって本当にLuckyな事ですよね。
同じ勉強するなら、楽しくやった方が絶対お得。
楽しくて身に付くなんて贅沢ですよねぇ。多読に感謝!
これからも Happy Reading!
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お名前: 夜行猫 http://yakoneko.exblog.jp/
投稿日: 2006/3/9(00:06)
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柊さん、こんにちは。
根性で原書を1冊読んだら英語が出来るようになるという神話があるようですね。
そういえば私も高校生のとき、友達にそそのかされて「風と共に去りぬ」の原書を買いました。
枕にできるくらいに、厚みのある本でした。
友人も私も1ページ目で挫折しました。(笑)
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柊さん、こんにちは。
多読効果、すごいですね。ビックリしますね。
私も多読前に辞書を引きながら英語の本を読みました。英語の勉強にはあまり興味がなくて、単純に内容が読みたいと思ったので、細かい解釈にこだわったりわからないところを一生懸命調べたりもせず、単語を書き留めて覚えようとしたりはしないでひたすら読み進みました。
しかし理解度があまりにも低い上、しかも時間がかかりすぎる!
それで結局私には英語の本を読むのは無理だと思いました。
原書を1冊読み通すと力がつくというのは確かに間違ってはいません。私も辞書を引いて何ヶ月もかかってやっと読み終わった後英検を受けたら合格しました。
しかし1冊の本を何ヶ月もかかって読むなんて、多読を知ったらバカバカしいです。やさしい本を辞書なしで読めば、1ヶ月に何冊も読めるじゃないですか。
柊さんの報告を読みますと、自分の中国語多読に通じるような気がします。私は中国語はかなり勉強して、でも辞書を引いて本を読んでもなかなかスムーズには読めなくて、どうすればいいのかと思っていました。
英語の多読を始めたら効果を感じたので、中国語でもやさしい本を集めて多読をしてみました。そうしたら、「今までの勉強は何だったんだ」と思うほど、本が読めるようになりました。
私は英語はレベルが低かったので、100万語でレベル3という標準コースをたどりながら少しずつ読めるようになっていきました。しかし中国語はやさしい本を読んだら、それまで読むのが大変だと思っていた本が急に読めるようになったので、本当にビックリしました。それを思いますと、柊さんの驚きがわかるような気がします。
中国語でやさしい、面白い本を集めるのは大変ですが、英語はいくらでも手に入ります。いろいろなレベルから面白い本を探して、どんどん「遊んで」ください。
それではHappy Reading!
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カイさん、夜行猫さん、杏樹さん、ありがとうございます。
案外、皆さん同じことをやっているんですね。
ちなみに、我が母は悪気はないのです。ただ、英語力では私はとうに母を越えているのですが。
ううん、先頃大学に合格した妹と比べると、どうなるのかわかりませんが、私が読んでいる最中の本をのぞき込み、音読しようとして読み方がわからずに困っていました。多分、訳して読んでいるのだと思いますが、テストなどでは向こうの方が点を取れるかもしれません。文章を書く能力では圧倒的に妹が上でしょうし。
ただ、仕事で英語を使っている父も英語が好きではないらしく、多分読めるレベルだと思って本を貸そうとしても、「仕事以外で英語を読みたくない」と断られます。
英語が嫌いにならずにいられるというのは、多読の大きな利点でしょうね。
では、これから今日の本を読みに行きます。
皆様も、Happy Reading!