[掲示板: めざせ100万語! -- 最新メッセージID: 25677 // 時刻: 2024/11/24(00:01)]
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17556. Re: 読み飛ばしで語彙が増える<-ことばは感じるもの!
お名前: モーリン
投稿日: 2003/11/11(15:53)
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"うさじろう"さん、ナタリーさん、ガビーさん、こんにちは。
〉そして、何度も何度もその単語が出てきたとき、
〉(あ、これ、前のページにも出てきたし、以前読んだあの本にも出てきたわね)
〉と思いだし、使われている場面や状況などから意味がおぼろげにわかってきます。
〉それを繰り返すうちに、ぼんやりしていたその単語が、だんだんクリアーに
〉わかってきて、その単語を言葉としてでなく、イメージとして(色とか、に
〉おいとか、しぐさとか、状態とかを)頭に浮かべられるようになると思うんです。
この"うさじろう"さんの意見には私も全く賛成です。
最初は、「いいことか悪いことか」みたいなアバウトな感じでいいんです。
そのうちまた違う場面や本でその単語に出会ったら、「そうかこれはどうも食べ物
について言う時に使ってるんだな」とか枝葉が加わっていくと思います。
私は30万語ぐらいで、悪い意味で使われているらしい "mean" に出会って
どうもそういう "mean" があるらしいとわかりました。それから何度かその
悪役の "mean" に出会ったのですが、まだ意味がはっきりしませんでした。
そして一昨日(すでに70万語ぐらい)、The Candy Corn Contest という児童書
を読んでその意味がかなりはっきり掴めました。この本のある章でその悪役の "mean" が
主役で使われて何度も出てきたのです。
でも、日本語のことばだって、こうやって身につけませんでしたか。
それと私たちはことばをたくさん知っているせいか、ことばの細かい意味をつい
知りたがります。でもことばは感じるものでもっと自由なものです。これに
定義を与えることはある意味でその自由さを奪ってしまうように思います。
世界には、語彙数の極端に少ない言語体系があるそうです。だからといって
その国(?)の人々のコミュニケーションが乏しいとは思えません。ことばはあくまで
「ある感じ」を表すもの、だから言葉は自分なりに感じればいい。そう思えば
いいように思います。
〉実際は、そういうことは意識しなくても、登場回数の多い単語は自然とインプットされていくようです。
〉それが、語彙が増えるっていうことじゃないかと思います。
おっしゃる通りです。
〉少なくとも私の場合、辞書のお世話にならずとも、そうして覚えた単語がいくつもあります。
〉しかし逆に言えば、登場回数の少ない単語などは、そのまま忘却の彼方に置き去りにされることになります。
〉そういう単語は忘れてしまいますが、気にしません。
〉わからない単語は次々出てくるので、ひとつひとつ気にかけていられませんから。
うさじろうさんのこの感覚でいいんです。
〉これって、辞書でひくより一見すごく効率は悪いようにみえますね。
〉一方本の中に出てきた単語は、イメージとともに頭に刷り込まれているので忘
〉れようがありません。
そうこのイメージが大事ですね。
〉こちらで多くの方が辞書を使わないほうが良いとおっしゃるのは、結局そのほうが
〉効率がよい、効果があるからだということだと思います。
辞書で意味付けするのは簡単ですが、ことばの感じを正確に伝えているとは
限りません。まして日本語で言い換えてしまえばその日本語の表す意味で
制限されてしまいます。それより、「日本語では言い換えられないけれどこんな
感じ」という捉え方のほうが正確なんだと思います。
それと、日本語で意味付けした単語は使えませんが、「なんとなくこんな感じ」で
捉えた単語は、その単語を使う場面で勝手に頭に浮かんできて使えてしまったり
します。つまり「感じ(イメージ)」で捉えるというのは実際にはかなりな情報を
伴って記憶されているということだと思います。
ではHappy Reading!
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17557. Re: 読み飛ばしで語彙が増える<-ことばは感じるもの!
お名前: ガビー
投稿日: 2003/11/11(18:44)
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こんばんは、モーリンさん。
ガビーです。
とても力強い説明、ありがとうございました。
とても参考になりました。
本当に、モーリンさんやうさじろうさんの意見を読ませていただけたことは、感謝するばかりです。(アドバイス、印刷して手元に残しておきます。)
悶々と、一人で思い悩んでいたときは、出口が見つからす苛立つばかりでしたが、こうして外へ問いかけてみて、心が少しずつ軽くなりました。
掲示板は私の背中を押してくださる、大事な場所だと、改めて思い、感謝で一杯です。
手持ちのORTを40万語通過前後から、8回目の再読を始めたのですが、読んでいるうちに、以前には?だった単語が、人が激昂している場面で幾度も登場し、ああ、凄く怒ってるって単語はこれなんだと思ったら、凄く嬉しくなってしまい(他にも幾つも経験し)、続けて4冊5冊と読み続けられ、少しずつ多読の面白さが、わたしの中で復活してくる感じを実感できました。
量が解決してくれる。
これは日本語だって同じだったじゃないか、と今更ながら思いました。
私自身、学校へ行く(人と会話する)よりも病院に通う方が多くて、待合室で本や新聞を何時間も読んで、いろんな言葉を覚えました。(絵や写真を見て、こんな感じかなとあれこれ想像していた、あの頃を思い出しました。)
英語も、結局は同じなんですよね。
感じること、想像力を持つこと。これが言葉を覚えるには一番大事なんだと、うさじろうさん、モーリンさんのアドバイスで改めで思い知りました。
焦らず100万語の階段は上っていけばいいですよね。
人と比べるものではないし、試験でもない。
ゆっくりゆっくり、読み続けます。
モーリンさん、アドバイス、激励ありがとうございました!!!
楽しく多読を楽しんでください。