木や家はshe?

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13517. 木や家はshe?

お名前: チビママ
投稿日: 2003/4/10(09:14)

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 みなさん こんにちは チビママです。
 ちょっと前から気になっていたことなんですが、絵本等読んでいると
 擬人化したもが出てきます。
 具体的に言うと、「Giving Tree」と「The Little House」
 なんですが、どちらもsheで受けていますよね。
 Giving Treeは とくに翻訳で読んでいて、なんとなく男性的な印象を
 もっていたため えっ? と思いました。
 これは、こういうものはsheで受けるのが普通なのでしょうか。
 それとも、作者の意図が反映されているのでしょうか。
 どなたか教えていただけたらうれしいです。
 動物は雌雄がはっきりしない場合、it でいきますよね。

 本当は、用語集のほうに書きこむべきだったかなと思いますが、
 こちらにしました。
 では よろしくお願いします。


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13599. Re: 木や家はshe?

お名前: 間者猫(かんじゃねこ) http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/6250/
投稿日: 2003/4/12(10:57)

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私もよく分からないのですが
ダールの”ダニー”の中では、車はshe、エンジンはheでした。
他の本でも、こういうの結構ありましたね。
私も不思議だなと思いました。
ロマンス語やドイツ語に性別があるからそれが関係してるのかな?
って全然参考になってませんけど。
では。


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13622. 車、エンジン

お名前: チビママ
投稿日: 2003/4/12(21:21)

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 間者猫さん
 ありがとうございます。
 車、エンジン・…
 そういえば、そういうものもありましたね。
 ますます 謎深まるかな?
 たくさん読んでいるうちにピンとくるでしょうかね。
 あまり 気にせず、進むことにします。
 (だいたいが一晩寝たらわすれる性格なので)


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13623. Re: 木や家はshe?

お名前: じゅんじゅん
投稿日: 2003/4/12(21:52)

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チビママさん、はじめまして。じゅんじゅんといいます。

間者猫さんのお返事もあったのですが、
私の個人的な感想などなど、良かったら聞いて下さい。

〉 ちょっと前から気になっていたことなんですが、絵本等読んでいると
〉 擬人化したもが出てきます。
〉 具体的に言うと、「Giving Tree」と「The Little House」
〉 なんですが、どちらもsheで受けていますよね。
〉 Giving Treeは とくに翻訳で読んでいて、なんとなく男性的な印象を
〉 もっていたため えっ? と思いました。
〉 これは、こういうものはsheで受けるのが普通なのでしょうか。
〉 それとも、作者の意図が反映されているのでしょうか。
〉 どなたか教えていただけたらうれしいです。
〉 動物は雌雄がはっきりしない場合、it でいきますよね。

私は原書しか知らないのですが、疑いもせずに「she」を意識して読みました。

そして私もチビママさんもおっしゃっているように、作者の意図だと思います。
考えたり話したりと、普通、人間とコミュニケーションがとれないものに
作者が「心(擬人化)」を与えた時点で作者の意図だと思います。

「Giving Tree」では、「tree」と「the boy」が会話してますよね。
その会話は、作者の心で女性の声だったんだと思います。
なのでこれは、決まりではなく作者が意図して「she」にしたのだと思います。

そして「Tree」で「he」はないのかな?と思い、例を見つけました(笑)。

指輪物語・二つの塔に「Ents」という木がでてきます。
外国のファンサイトさんの作った映画スクリプトをちょこっと引用します。
ちょうど木の初登場のシーンです。()内は動きの説明です。

「The tree is talking!」
「Tree?! I am no tree. I am an Ent.」
(He stomps slowly through the forest)

これだけでは心許ないので、原書も本屋さんで立ち読みしてきました。
引用出来るほど記憶力は無かったのですが、「he」になってましたー。
(私が読めていればですが・汗)

ついでに、もうひとつ(笑)。

絵本「little blue and little yellow」(邦題:あおくんときいろちゃん)
この本は1ページに1行で、絵は色紙をちぎったようなものだけです。
目も口も、手も足もなあんにもない、まんまるな blue と yellow です。
こちらも物語の始まりを、ちょこっと引用します。

This is little blue.
Here he is at home with papa and mama blue.

はじめて読みましたが、かわいいお話でした。

今日、実はブッククラブの相談会に行って来たのです。
そこで私は、チビママさんのこの質問を見てから、お返事がしたくて
でも上手く書けない状態だったので、上の私のレスを含め相談会で相談しました(笑)。

最初、職人さんを捕まえてゴニョゴニョと相談していたところに、古川さんが加わり、
その後、講演会前に立ち寄られた酒井先生が混ざり、また、教室にいらしたみなさんの
お話も伺えました。
(その際に、こんなのもあるよと「little blue and little yellow」を 教えて貰いました)

激論の結果(嘘です・笑)。
木や家は she という決まりごとではなく、
こういう擬人化された場合は作者の意図だとおもー(酒井先生風)
になりました(笑)。

あの場にいらした皆さんに、この場をお借りしてお礼を言います。
ありがとうございました。楽しかったです。

長いのにまとまりがなくて、ごめんなさい。
でも、私はこの質問を通して色々な事を改めて考えたりして楽しかったです。

そしてチビママさん!100万語通過おめでとうございます!!
あらためて、あちらでお祝いさせてもらいます!

ではでは。楽しい読書を。


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13625. じゅんじゅんさん ありがとうございます。

お名前: チビママ
投稿日: 2003/4/12(22:19)

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 じゅんじゅんさん ありがとうございます。
 作者の意図らしいのですね。
 Giving Tree 最初訳で読んで、わたしはなんとなく歌にある
 パフとイメージが重なったのです。
 それで、この木は男性のように思えたのです。
 この木の与えつづける愛はキリスト教がベースなのかな、とも。
 英語で読んでsheだったので、それなら母のような愛なのかなとも思えますね。
 言語によって性別を意識させたり、そうじゃなかったりと面白いものですね。
 日本語なら最後まで性別に触れずにおわることができますね。
 ちなみにちょっと違う話ですが、ぐりとぐらの関係って何だと思いますか?
 わたしの友人の双子の母は、あれは双子だと言います。
 それに男のこと女のこのペアだというひともいれば、二人ともおとこの子だと
 言う意見もあります。
 あ 英語版をみればわかるのかな。
 こんど立ち読みしてこよう(笑)


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13638. Re: 何度もすみません。

お名前: じゅんじゅん
投稿日: 2003/4/13(16:02)

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チビママさん、こんにちは。

〉 じゅんじゅんさん ありがとうございます。
〉 作者の意図らしいのですね。

私はそう読みました(本当に、これは個人的な感想です)。
杏樹さんのレスにもありましたが「英語と日本語の文章そのものの違い」も
チビママさんの質問を見たときに考えたんです。
(この辺がお返事に勝手に悩んでしまった理由が含まれてます・笑)

〉 Giving Tree 最初訳で読んで、わたしはなんとなく歌にある
〉 パフとイメージが重なったのです。
〉 それで、この木は男性のように思えたのです。
〉 この木の与えつづける愛はキリスト教がベースなのかな、とも。
〉 英語で読んでsheだったので、それなら母のような愛なのかなとも思えますね。
〉 言語によって性別を意識させたり、そうじゃなかったりと面白いものですね。
〉 日本語なら最後まで性別に触れずにおわることができますね。

邦訳も立ち読みしました(笑)。
「きのみき」「きのは」なんですね。ほんと、性別なんて全くないですね。
そして「the boy」が成長しているのにも驚きました。
原書のイラストでは歳をとっていく彼を、いつまでも「the boy」と言うのに対して
「よぼよぼの おとこ」というのは、なかなか衝撃でした(笑)。
(私は、原書でそこがとても印象深かったんです)

あらためて、本は読んだ人の数だけ物語があるんだな〜、と思いました。
そして、原書・翻訳と色々楽しめるようになった自分が嬉しいです(笑)。

〉 ちなみにちょっと違う話ですが、ぐりとぐらの関係って何だと思いますか?
〉 わたしの友人の双子の母は、あれは双子だと言います。
〉 それに男のこと女のこのペアだというひともいれば、二人ともおとこの子だと
〉 言う意見もあります。
〉 あ 英語版をみればわかるのかな。
〉 こんど立ち読みしてこよう(笑)

ぐりとぐら!
こ、これは考えたことなかったです〜(笑)。
これもまさに、読んだ人の数だけ…ですよね。
自分をとりまく環境や、年齢、性別、様々なものによって読みとり方って変わりますよね。

私は、とても好きな本は機会がある度に再読する方なんですが
その度に新しい発見があったりします。
それがまた、本を読んでいる楽しみだったりしています。
英語の本でもそんなお気に入りの本を増やしていけたらいいな。

そして、先日入会したブッククラブにも「ぐりとぐら」見たような気がします。
私も借りて、読んでみよう(笑)。

それでは。Happy Reading!!


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13639. Re: 何度もすみません。

お名前: チビママ
投稿日: 2003/4/13(16:43)

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 チビママです。 いえいえ何度もありがとうございます。
 Giving Treeは なんだか本当にいろいろ考えさせられるんです。
 愛 とか 生と死、ということも。
 (ちょっと大げさかな?)
 同じ作者の確かThe Missing Pieceは英語版読んでないのですが
 これもいろいろ考えるんですねー。
 「おおきな木」は裏表紙の作者の顔にもドキッとしたのですが。
 あ、ぜんぜん関係ないですね。
 
 >私は、とても好きな本は機会がある度に再読する方なんですが
  その度に新しい発見があったりします。

 わたしも再読タイプです!
 好きな本はなめるように何回もよんだりするんですよ。
 大人になって、受け止め方の変わることもあって、年をとるのも悪くないと思う
 今日この頃でした。

 では HappyReading!

 それにつけても、東京や大阪の方はブッククラブいいなー。
 

 


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13631. Re: 木や家はshe?

お名前: 杏樹
投稿日: 2003/4/13(00:46)

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チビママさん、こんにちは。

私が勝手に感じていることですが…。
これは英語と日本語の文章そのものの違いのように思います。
日本語は主語がなくても成り立ちます。しかし英語は主語がなくては始まりません。しかも主語が既出のものだと代名詞を使うのが普通です。日本語の場合、英語に比べて「彼は」「彼女は」と言う代名詞を使うことは少なく、名前を繰り返し使うことの方が多いです。特に人間以外の場合はまず代名詞は使われないでしょう。Giving Treeも日本語ならずっと「木は」になっていて、「それは」「彼は」などといわないはずです。

つまり英語の場合、何かしら代名詞を使わなくてはいけないのです。そうするとどうしてもheかsheかitを選ばなくてはなりません。特に擬人化していて人格を感じさせるものの場合itだと味気がないのでheかsheかどちらかを選ばざるを得ないのでしょう。
ですから積極的に男性か女性かを規定していると言うより、原語の構造上「選ばざるを得ない」状況ゆえにそうなっているのではないかと思います。ですから厳密に考えるより「ただの代名詞」だと思って軽く流せばいいのではないでしょうか。

A.K.ル・グインが「闇の左手」とそれの姉妹編の短編を書いた時、ちょっとした言い訳を書いています。「闇の左手」の舞台は遥か彼方の星。その星の住民は両性体なのです。それで、heを使うか、sheを使うかで悩んだそうです。結局「闇の左手」は便宜上heを使うことにしました。しかし短編の方は、前にheを使ったから今度はsheを使うことにしたということです。でもどちらも男性か女性かを決定しているのではないということを説明していました。こういうことをわざわざ説明しなければならないような、代名詞が必要な言語って不便だと思いました。
日本語でも「彼」「彼女」と訳されるとどうしても性別を意識してしまうので、いっそのこと日本語の特性を生かして代名詞を排除して、全部その人物の名前のまま使って訳せばいいのではないかと思いました。

ですから書いてる本人も悩みながら「これはheにしよう」「今度はsheにしておこう」ぐらいの感じで決めているのかも…。
習慣的にheかsheか決まっているようなものもあるようです。猫はsheのことが多いようです。


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