桜蔭東京大学理科I類 2018年合格
高校3年間、色々な授業を受けましたが、とりわけ印象に残ったのはSEGで初めて受けた高1春期の指数・対数関数の講座です。この単元の理解の一つの指標は例えば \(10^\dfrac{1}{2}\) を想像できるかどうかだったと思います。それまで\(x^y\)はxをy回かけたものである、と理解してきた自分にとって、y が自然数でないというのは未知なる状況でしたから。その時、先生は1秒間の照射で物体を10倍の大きさにできるビッグライトを例に挙げて説明されました。つまり \(10^\dfrac{1}{2}\) はビッグライトを \(\dfrac{1}{2}\) 秒だけ照射したときの物体の倍率であると。さらに \(\dfrac{1}{2}\) 秒照射すると物体は10倍になる。だから \(10^\dfrac{1}{2}\) = \(\sqrt{10}\) となります。―なるほど! 例えに時間を持ち込んだことで連続性の概念が難なく導入されたわけです(\(x^y\)がx をy 回かけたもの、というのはy の連続性を考慮していませんよね)。SEGでの3年間、この授業をはじめとして、他の多くの授業で鮮やかな説明を受け、感動を味わうことができました。学びを教えていただいたことに感謝しています。