2009 SEG

2009 高3多読卒業生 合格体験記


SEGが通年の多読コースを開講し5年、多読とAll English の授業をスタートしてから3年が経ちました。
高校の1期生は、昨年度から新規開講された、「高3多読Power Engiishクラス」を経て今年卒業し、受講生15名中14名(大学進学率 93.3%)が志望大学に合格し、進学しました。

2009年3月に高校を卒業して、大学に進学された方のうち、中学2年から5年間多読および多読Power Engiish Classに通い、今春、東京大学に合格した二人の合格体験記を紹介します。


多読のチカラ

後藤圭佑
 筑波大附属駒場高校卒
 東京大学文科1類

 多読を始めたのは中学2年であり、早いもので5年が経った。そして今こうして大学にも無事合格し、SEGを卒業するにあたって5年間を振り返ると、予想を大きく上回る成果が得られた5年間だったと自信を持って言うことができる。
 僕は海外在住経験のない普通の子供として、中学1年生から学校で英語を学び始めた。そうして平凡に1年を過ごした春のこと、SEGのダイレクトメールの中に面白そうな講座を見つけた。多読講座である「英語の本を絵本から始めてたくさん読む」というこの講座に足を運んだのは、もともと読書が好きな自分に向いていると思ったからだった。こうして軽い気持ちで多読を始めたことが出発点だった。
 多読の良いところは、簡単な本から読み進めていく中で、英語を英語のまま日本語に訳さずに読む、という読み方が身につくことだ。初心者レベルにおいて日本語に訳さないという方法では普通の授業が成り立たないため、今までの学習法ではどうしても日本語に逐一訳す読み方が身についてしまいがちだ。しかし本を読みながら自然に英語を身につけていく多読では、実用性に富んだ英語力を付けられると思う。
 1年、2年と楽しく通っているうちに、だんだんと英語を読むことが好きになっていった。そして知らず知らずのうちに試験の成績も上がっていき、得意科目にもなっていった。高校1年からは多読に加えてネイティブの先生による対話や英作文指導も取り入れられたクラスに進むと、いろいろな方面の英語力を養うことができた。僕は高校生活中幸運にも英語を通じて様々な国の若者と交流する機会にも恵まれたため、多読は結果的に英語力の向上のみならず、自分の視野を広げていく上でも大きな役に立ってくれた。
 そして受験を控えた高校3年では、多読Power Englishという受験対策講座へ進んだが、前半には英語読解を通じて幅広い話題に触れながらの実力養成、後半ではテストゼミ演習を通じた実践力養成を行うことができた。多読は直接の受験勉強法ではないと見られがちで、現時点ではその受験に対する効果を半信半疑の目で見られることもあると思うが、僕自身は受験を通じて英語に苦労したことは全くと言っていいほどない。5年間楽しみながら力を伸ばせたことで、それが受験にも自然につながったというのがまぎれもない事実だと考えている。
 このように振り返ると、SEGではかけがえのない成果を得られたとしみじみ感じられる。それをとてもうれしく思うとともに、5年間お世話になったSEG、そして楽しく指導して下さった先生方には心から感謝している。これからは大学に進学することになるが、多読で培った力を活用してさらにチャンスを広げていけたらうれしい。5年間、本当にありがとうございました。


多読のチカラ

河合 道雄
 筑波大附属駒場高校卒
 東京大学文科3類

  私は、高3の夏まで部活を続けたり、文化祭に積極的に関わったため、決して十分に勉強時間をかけられたとはいえない。それでも受験に成功したのは英語を得意科目にできたことが大きい。これはひとえに多読多読Power Englishのおかげである。
 多読は英語の本をひたすら読み続けることである。私は中2から多読を始めた。最初は文章があるかないかといった感じの絵本からはじめた。しかしもともと本を読むことは好きだったので全然苦にならなかった。少しずつ読む本のレベルは上がっていき、100万語も達成し、高2の終わりにはペーパーバックを読めるようになった。
 多読はとても受験勉強に役立った。まず、英語の文章に対する抵抗がなくなった。長文をおおまかにとらえることができるようになったのだ。これは長文読解だけじゃなく、要約問題にも役立った。また、読速もはやくなった。
 さて、多読がいわば英語力の基礎をつくったといえるのなら、Power Englishはそれに枝葉をつけて磨き上げたようなものだった。速読英単語を教材にして語彙の増強をはかるとともにディクテーションの強化をし、The Universe of Englishを教材にして文章の要旨をとらえる技術のようなものと同時に必要な箇所についてはしっかりと精読する力を養成した。
 受験が終わったいまPower Engilshを振り返って感じるのは、多読と受験英語を連携するのに細心の気配りがされていたということだ。速読英単語The Universe of Englishは多読を経ている私には取り組みやすい教材であった。これらを夏までにこなした上で、夏期講習からはより入試を意識したメニューに移行していった。移行がスムーズだった上、教材の質が高かったために、Power Engishの教材をこなすだけで私の英語の得点力が向上したのだろう。
 多読とPower Englishに共通していたよかったもうひとつの点は、マイペースを保てたことである。多読は集中力が続かないのなら本をムリに読んでも意味がないというモットーということで疲れたときは寝てもいいということだった。このようなメリハリを重視するスタイルのおかげで部活などでいそがしかった私も続けることができた。Power Englishもこのスタイルを踏襲していたのか、遅刻しても大丈夫なように木村先生が配慮してくれていた(木村先生の心中は穏やかではなかったかもしれないが)。このため、高3になってもふらふらしていた私でもなんとか受験勉強というものにしがみつくことができたのである。
 こうして振り返って見ても受験勉強において多読とPower Englishがとても大きな財産になったことは疑いようもない。あらためて今まで多読を指導してくださった渡辺先生・伊藤先生・町田先生や、Power Englishでお世話になった木村先生には感謝したい。また、これから受験を向かえるみなさんには、このようなSEG多読を始めたのは中学2年であり、早いもので5年が経った。そして今こうして大学にも無事合格し、SEGを卒業するにあたって5年間を振り返ると、予想を大きく上回る成果が得られた5年間だったと自信を持って言うことができる。