科学的教育グループ SEG

講師インタビュー

講師北園

【北園 泰斗】

中学数学・高校数学担当 専任講師
東京工業大学理学院数学系卒
渋谷教育学園幕張高校卒
SEG35期生
2017年4月より、SEG数学科講師

数学的でない部分も含めて伝え方にはこだわりたい

──チューターになったきっかけを教えてください。

 中1から中3まで数学Extremeに通っていたのですが、最後の授業で担当の先生が「チューターだったときにいろいろな先生の授業を見て、自分もこんな楽しい授業をしたいと思って講師になりました」と話されたことが強く印象に残りました。算数や数学が好きで、教えることも好きだったので、数学を教えるような仕事に就きたいと思っていましたが、その言葉で漠然とした思いが言語化され、SEGの数学講師になることを意識し始めました。
 とはいえ現役時代は、講師というのは雲の上の存在でした。第一志望の大学に合格してSEGに報告に来たときにチューター募集を知り、チューター経験を積めば講師への道も開けるのではないかと応募しました。

──専任講師を目指した動機は何ですか。

 大学入学と同時にチューターになりましたが、宿題の添削や質問に答えるなど、生徒とコミュニケーションを取っているうちに「早く講師になりたい」という思いが募り、大学1年の秋には次年度の講師採用試験を受けていました。大学2年から非常勤講師になりましたが、ゆくゆくは専任講師なりたいという思いがありました。
 大学院に進学する選択肢もありましたが、非常勤講師として働いた3年間は、大学生として勉学に励みながらも、頭の片隅では常にSEGの授業のことを考えていました。それほどSEGの授業が気になるならもう道は一つしかないと、大学卒業と同時に専任講師になりました。

──授業に際しては、どんなことに気をつけていますか。

 「伝えること」への努力を惜しまないことです。同じ内容でも一般の方の話し方と芸人さんの話し方とで伝わり方が全然違うように、授業でも伝え方一つで生徒の理解度はまったく違うはずです。中2の空間図形の授業で、空間内の2本の直線が平行である条件を考える場合も、すぐに定義を教えるのではなく、たとえば「右」の概念の定義の話から入り、空間概念を言葉で伝えることの難しさや楽しさを伝えていくように工夫するわけです。
 多少時間はかかりますが、その方が興味を持って話を聞くことができますし、自分の頭で考えることで記憶にも残るはずです。どんな例を出すか、どんな言葉をチョイスするかなど数学的ではない部分も含めてこだわっています。

講師北園

──お休みの日はどのように過ごされていますか。

 インドア派なので出かけることは少ないです。家でYouTubeを見たり、アニメを見たりしています。また、現在はコロナ禍で難しいのですが、カラオケに行くのが好きで、よく一人で行ってリフレッシュしています。

──SEGの講師を目指す人に一言お願いします。

 SEGには、二つの意味で「人に恵まれた環境」があります。一つは生徒に恵まれていること。相対的にレベルが高く積極的に参加してくれる生徒が多いため、授業がしやすいのです。もう一つは先生に恵まれていること。まだ若い自分でも、年齢による理不尽な扱いは皆無で、理にかなった待遇があります。数学が好きで、教えることが好きな人には、SEGは良い職場だと思います。


中学数学 講師インタビュートップへ戻る