科学的教育グループ SEG

高2数学(本科)コース

授業方針

まずは、原理を理解しよう
まずは、原理を理解しよう

せっかく労力をかけて学ぶのですから、近視眼的に解法の暗記に走るのではなく、原理を理解した方が得です。原理を理解し、それを応用して難問にチャレンジする楽しさをみなさんに伝えることが、私たちの使命です。

理系数学では、微積分の意味の理解を重視!
理系数学では、微積分の意味の理解を重視!

高2数学EFGコース、高2数学Sコースの微積分の授業では、
「分かる」から「解ける」へ
の2つの式の意味の理解を重視し、「微小変化同士は正比例すること」「微小変化を足しあわせて、変化の総量を求めること」を徹底的に習得します。これにより、複雑な図形の面積や長さが計算できるだけでなく
「分かる」から「解ける」へ
のような物理の問題も解けるようになるのです。微分積分は、大学での数学・物理・化学・経済学の基礎技術です。SEGでは、高校生のみなさんに、深く微積分の概 念を理解してもらいたいと思います。

文系数学は、解法を発見するための思考法を重視!
文系数学は、解法を発見するための思考法を重視!!

高2数学Mコースでは、知識よりも考える過程を重視し、未知の問題に対しても自分で解法を発見できるようになるための準備をします。難関大学の入試では単に公 式を適用するだけでは解けない問題が数多く出題されるからです。例えば、2021年度の一橋大前期1番の問題
「分かる」から「解ける」へ
は、いわゆる「問題集の典型問題の類」ではありません。2、3、5のいずれかの倍数となるものの個数なら典型問題で容易に、734個と求まります。これから素数2、3、5を除くと731個なので、あと19個の合成数を見つければ良いことになります。2、3、5の倍数でない合成数を作るには? と考えていくとこの問題を解決することができます。
 このように、まず問題のやさしい部分を先に考え、あと何が必要かを考え次のステップに進む、というような 2段階思考法で多くの問題が攻略できます。公式の使い方をマスターするだけでなく、このような問題を「やさしいステップに分けて解く」という技術を文系の方にも習得してもらうのが、SEGの高2数学の授業の特長です。

学習の形

授 業

高1・2では、クラスにより多少異なりますが、概ね次のような形で授業が行われます。
高3は、一部授業形態が異なります。

新出事項の解説

たとえば「微分」の初回であれば、「グラフを無限に拡大するとどうなるのか。1次近似とは何か」を1時間半程度で講義します。多くの場合、講義は生徒への質疑応答を交えて行われます。

down
teacher
基本問題の解説

多くの塾では計算式のみの板書ですが、計算式のみでなく、重要ポイントや着眼点を必ず板書します。 高3では「方針の立て方」の説明に力点を置きます。

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演 習

生徒が自分で問題を解く時間を用意しています。講師は机間巡視し、ヒントを出したり、間違いを指摘したりします。 高3の3~8月は予習前提の授業なので、演習時間はありません。9月からはテストゼミ形式の授業内演習となります。

家庭学習
予 習

高1・2 … 白紙の状態から新出事項を講義するので、予習の必要はありません。
高3
… 3~8月はテキストを全問予習してきて下さい。9月からのテストゼミでは予習は不要です。

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復習・宿題

復習は必須です。
その授業の回に学んだ考え方を確認し、テキストの問題や補充問題を解きましょう。そのうえで、高1・2では毎週1~2時間程度で解ける宿題を課します。高1・2の間は、復習と宿題をこなしていれば充分です。
高2の冬期講習以降 は受験演習となるので、自分が予習で解けなかった問題は、必ずノートを見ずに解き直して、自力で解けるようにしておきましょう。

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発展課題

余裕のある方や意欲的な方のために、テキストに発展課題(チャレンジ問題)を用意しています。SEGで力をつけ、東大理系や難関医学部に合格した生徒のほとんどが、チャレンジ問題にも取り組んでいます(高3はありません)。

クラス分け試験

学期ごとに、理解度確認を兼ねたクラス分け試験があります。

今までの学習進度に合わせた3つのコース

高2数学では、学習進度に合わせて3つのコースを用意しています。どのコースも、高2の11月までに高校数学をほぼ修了して、高2の冬期から大学受験に向けたカリキュラムが始まります。いずれも選抜制ですので、4月からの通常授業受講には入会試験を受験し、合格することが必要です。

高2数学EFGコース【理系】
数II・Bが既習で、数IIIが必要な理系・医系志望者を対象とします。4~11月で数IIIを扱います(微積分、複素数と図 形、2次曲線)。教科書の枠を超えた内容も扱い、本質・面白さを伝えます。クラスは、E(基礎)、F(中級)、G(上級)に分かれています。春期講習は「場合の数と確率E/F/G」を受講してください。数IIの微分が既習で数Bのベクトルが未習の方は「平面ベクトル」も受講してください。EFGコースの方で、数I・IIを強化したい方には、Mコースとの併行受講がお勧めです。
高2数学Sコース【理系・文系】
数IIの微分・数Bのベクトルが未習の方を対象とします。春期から夏期前期は、数IIの微分・積分、ベクトルを中心に学習します。夏期後期から11月までで、理系の方は数IIIの微積分を学び、高校数学のほぼ全範囲を修了します。数IIIを必要としない文系の方は、夏期後期から、Mコースに合流します。春期講習は「微分入門S」を受講してください。
高2数学Mコース【文系】
数II・Bが既習で、受験に数IIIを必要としない文系志望の方を対象とします。高2の春期~11月では数I・A・II・Bの主要分野を、教科書や参考書とは異なる切り口で学習します。知識よりも考え方を重視します。高2の冬期以降は受験コースに接続し、大学受験を直接意識した授業を行います。考え方だけでなく、問題解決をスムーズにする知識、技術、計算法などにも触れます。春期講習は「数学の論証M」を受講してください。
※高2の春期~11月については、理系の方の併行受講もお勧めです(Sコースの方は夏期講習から併行受講が可能です)。

※受講コース・クラスを迷われる方のために、「判定問題」を用意しています。受付までお問い合わせください。

高2数学 年間進度表

※表は左右にスクロールして確認することができます。

学期 春期 4~6月 夏期前期 夏期後期 9~11月 冬期 1~2月
授業時間 3時間×5日 3時間×12週 3時間×5日 3時間×5日 3時間20分×12週 3時間×4日 3時間30分×7週
EFG
(理)
場合の数と確率 微分(数III) 複素数と図形 EF:2次曲線
G:2次曲線と
空間図形
積分(数III) 受験数学
(数列・確率)
受験数学
(写像・整数)
S
(理文)
微分(数II) 平面と空間の
ベクトル
積分(数II) 極限と微分
(数III)
微分・積分
(数III)
M
(文)
さまざまな論証 多項式とその
微積分・関数の値域
数列 場合の数と確率 ベクトル
三角関数
有名不等式
受験数学
(整数)
受験数学
(写像・数列・
場合の数・確率)
担当講師表はこちら

*Sコースは、夏期後期より理系コースとなります。
 Sコースで数IIIを必要としない文系・薬系の方は、夏期後期以降、Mコースに合流します。
*Sコース(理系)向けのオプション講習として、夏期に「複素数と図形」、冬期に「2次曲線」「数III微積分の探求」を開講します。

受講生の声

2次曲線と空間図形F/G
  • 実際に式などを使って双曲線や楕円を使えて面白かった。空間内でのいろいろな図形の表し方も学べて良かった。(筑駒)
  • 幾何学的な視点で2次曲線を見てみると、実は非常に身近なものなのだなと思った。一つの図形に対して様々な考え方を使い分けるのが面白かった。解説がとても分かりやすく、何をやろうとしているかがとても明確だった。(開成)
複素数と図形F/G
  • 図形が複素数に、複素数が図形に応用できるというのが驚きでした。複素数の性質が視覚的に理解できたり、幾何の性質に複素数に関連した意味があったりして、とても楽しかったです。(私)芝)
  • 数学的な厳密さについて配慮が深くかつ明快な説明で理解がより深まったと感じられました。(筑駒)
数III微分入門R/S
  • 初めての学習分野が多かったですが、しっかりと基礎の証明をやり、作った公式の練習をしてから演習に入るので、理解がしやすかったです。(桜蔭)
数列トレーニングL/M
  • 一つの漸化式も見方を変えることで色々な解き方ができると分かり、面白かったです。問題の解き方が一通りではないということが実感できました。(晃華学園)
どうしても通常授業に出席できないとき

クラス変更・振替

継続的に登録クラスに出席できなくなった場合には、同レベルの出席できる曜日に登録クラスへを変更することができます。クラス変更をご希望の場合は受付までお申し出ください。
一時的に出席できない日がある場合、同一学年・同一レベル・同一授業週のクラスに限り、振替出席が可能です。事前予約が必要です。MyPageで事前に振替登録を行っていただくか、受付までお申し出ください。

  • クラスによって進度や授業構成が若干異なることがあるため、クラス変更や振替受講により、授業で扱う問題に抜けや重複が生じる場合があります。
  • 変更希望先または振替希望先の申込人数の状況等により、ご希望に沿えない場合があります。

Zoom中継

登録クラスの授業時間に対面授業には出席できないが、ご自宅等で参加可能な方にご利用いただけます。 

授業映像

対面で行っている各クラスの実際の授業の映像をSEGオンラインで公開します。 

編入について

夏期入会

[大学入試で数IIIが必要な方(理系・医系・国立薬系など)]

  • 数IIIの微分が既習 : EFGコースが適切です。
    夏期講習でEFGコースの指定講習を受講したうえで、EFGコースの入会試験を受験してください。
  • 数IIIの微分が未習:Sコースが適切です。
    夏期講習で「数III微分入門S」を受講したうえで、Sコースの入会試験を受験してください。
    なお、数IIの微分・積分が未習の場合は、「数III微分入門S」の前に未習分野を学習する講座(「微分入門(数II)」「積分入門(数II)S」)を受講してください。

[大学入試で数IIIが不要な方(文系・私立薬系など)]

  • 数IIの微分・積分、数Bのベクトルが既習 : Mコースが適切です。
    夏期講習でMコースの指定講習を受講したうえで、Mコースの入会試験を受験してください。
  • 数IIの微分・積分、数Bのベクトルのいずれかが未習:上記の中の未習分野を学習する講座(「微分入門(数II)」「積分入門(数II)S」「ベクトル入門」)を受講したうえで、Mコースの入会試験を受験してください。
    Mコースの2学期の授業では主にベクトルを扱うので、ベクトルの基本の理解は必須です。

2学期入会

[大学入試で数IIIが必要な方(理系・医系・国立薬系など)]

  • 数IIIの微分が既習 : EFGコースが適切です。EFGコースの入会試験を受験してください。
  • 数IIIの微分の初歩のみ既習 : Sコースが適切です。Sコースの入会試験を受験してください。
  • 数IIの微分・積分・数Bのベクトルは既習で、数IIIの微分が未習:各自で数III微分の初歩を学習し、Sコースの入会試験を受験してください。これが厳しい場合は、冬期からのご受講をお勧めします。

[大学入試で数IIIが不要な方(文系・私立薬系など)]

  • 数IIの微分・数Bのベクトルが既習 : Mコースが適切です。Mコースの入会試験を受験してください。

冬期入会

[大学入試で数IIIが必要な方(理系・医系・国立薬系など)]

  • EFGコースの指定講習を受講し、EFGコースの入会試験を受験してください。
    なお、
    数IIIの微分が未習の場合は、「数III微積分講義I」も受講してください。
    数IIIの積分が未習の場合は、高3春期に「数III微積分講義II」も受講してください。

[大学入試で数IIIが不要な方(文系・私立薬系など)]

  • Mコースの指定講習を受講し、Mコースの入会試験を受験してください。
進級について

高3進級

「受験数学」に進級します。進級のためには、クラス分け試験で基準をクリアする必要があります。最初の試験で基準点に達しない場合には、再試験を受けてください。