Re: もう少しだけお話させてください

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385. Re: もう少しだけお話させてください

お名前: tomoko
投稿日: 2003/6/30(10:08)

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かのんさん、こんにちは。tomokoです。

〉成雄さんもコメントされていますが、マイペースで、って
〉むずかしいですよね。
 そうなのです。簡単なようで難しいと思います。

〉今のTomokoさんには、きっともう必要のないことだと
〉思いますが、わたしの経験も参考までに聞いていただけますか。
 いえ、必要ないだなんて、一般PBをすらすら読みこなすレベル
にはまだまだほど遠い私ですので、またいつあせってペースを
くずすかわかりません。

〉その頃は英語本で快適に読める本のレベルが低くて、本の選択
〉肢が狭く、自分が本当に読書として面白いと思える本にそうそ
〉う出会えるわけではない。
〉だから自分が読みたい本が読めない!というフラストレーショ
〉ンがたまってしまったんです。

 これ、よくわかります。レベルが低めのGRは、なかなか面白い
ものがなくて、でも、早く英語が読めるようになりたくて、GRば
かり読んでいると、たしかにフラストレーションがたまりました。
 私の場合、50万語前後のころは、それでGRを読むのがいやに
なってしまい、以前から読みたいなと思っていた児童書にいくつか
手をだして、やはり読めずに失敗、ということをやっていました。
 このときは、観念して基本にたちかえり、あせらずにGRを読む
ことで乗り越えたようなおぼえがあります。

〉英語本をたくさん読むことが楽に読めるようになることにつな
〉がるのだと、頭ではわかっているから、英語を読むペースを
〉落としたくない、でも、フラストレーションはたまる。
〉で、どうしたかというと、思い切って英語を読むペースをそれ
〉までの半分くらいに落として、日本語読書を平行させました。

 なるほど、そうわりきって日本語読書をするという手があった
のですね。私は、つっぱしると、夢中になってしまって、頭の中
のどこかで、英語しかよんじゃいけないんだ、みたいな思いこみ
にとらわれておりました。それで読みたい日本語の本もたまって
しまい、それらも読めなくてじたばた…、あ〜何をやっていたんでしょう。
 今は日本語、英語にとらわれず、読みたい本を読むように自然と
なりましたが。

〉で、次のジタバタは80万語の頃。100万語を意識する気持ちが
〉だんだん強くなってきてしまったことが原因です。
〉早く100万語に到達したい!と思うけれど、そう思う気持ちほ
〉どには語数はすすまない。あのときも苦しかったな〜。

〉それで思いついたのが、日数と読んだ語数をグラフ化すること
〉でした。
 グラフというのは思いつきませんでした。いいアイデアですね。

〉で、ここでミソなのが、この数値目標は自分の本来のスピードの半分だ
〉ということ。つまり、2〜3日まったく読めない日があったとしても、
〉1〜2日いつものペース、もしくは1日ちょっとがんばれば、数値目標
〉を楽に追いつき、追い越すことができます。
〉目標よりも越している、というのは、けっこう満足度が高いんですよ。
〉おー、がんばったやん、自分、って自分をほめてあげられるんです。
〉順調に読み進めば、数値目標の2倍のスピードのグラフができて
〉いきます。これはもう快感になってしまうんです。
〉すごーい、がんばってるやん、自分!になるんです。

 これには感心いたしました。
 人間、何かをひとりでやりとげようとするときって、ある程度目標が
必要ですよね。で、その目標をグラフという方法で視覚化するのは、
わかりやすいしはげみになるし、とてもいいと思います。
 で、その目標を本来のスピードの半分にしておいて、楽に目標をクリア
できるようにしておく、というのがすばらしいです。
 ともすれば、語数の目標にとらわれ、多読が苦痛な「お勉強」化するの
をうまくふせいでくれるいい方法ですね。
 私ももっていながらまだ読んでいないGRがたくさんあるので、GRを読む
とき、この方法を使ってみようかなと思います。さっそく5ミリ方眼の
ノートを買いにいきます。

〉この方法をやりはじめてから、2つのことが楽になりました。

〉ひとつは、ほかの人のペースを気にすることが減りました。
〉まったく気にならないといえばウソになります。やっぱり気になります。
〉でも、安心感があるんです。常に自分の数値目標が見えているからです。

〉もうひとつは、10万語の単位が一定の基準になることの安心感です。
 かのんさんの、工夫の勝利、という感じです。

〉このグラフのもうひとつ、いいところ。
〉この目標は自分できめたのだから、目標を変えるのも自分なのですよ。

〉目標よりもペースが遅くなりだしたら、数値目標そのものを下げちゃいます。
〉たとえば、2週間まったく読めなかったら、さすがになかなか目標値を
〉越せません。これはむずかしいな、と思ったら、あっさりグラフを書き
〉換えてしまいます。
〉つまり、今を基準にもう一度グラフを書き直すのです。
〉場合によっては、4週間で読めるところを6週間に伸ばしてもいいと
〉思います。とにかく、よっぽどでない限り、これくらいはキープできる
〉だろう、と思える数値に目標を変えてしまうんです。
〉で、また読み始める。
〉そうすれば、読めなかった、という事実は見えなくなります。目標より
〉下回っていたことは忘れて、今からがんばればいい、と思えるようにな
〉ります。

 これにはさらに感心いたしました。目標は固定じゃなくて、自分の
ペースにあわせて、自在に変えられるというのは、あたりまえのよう
でなかなか気がつかないように思います。かのんさんの場合その
「変えられる」ということをさらに視覚化して、自分のはげみに
しているというところがすごいです。

〉もしも、今後、しんどいなー、すすまないなー、と思ったときに
〉こんな話もあったなと思い出していただいて、
〉効かなくてもともと、と、気楽に試してみていただけたらいいなと
〉思って、書かせていただきました。

 素敵なアイデアのお話、ありがとうございます。

では、これからも楽しく読んでいきましょう。


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