Re: シャドーイングで

[掲示板: 〈過去ログ〉音のこと何でも -- 最新メッセージID: 3373 // 時刻: 2024/6/28(09:55)]

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577. Re: シャドーイングで

お名前: shin
投稿日: 2003/8/4(18:01)

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shinです。先週末から夏風邪をひいてしまって。遅くなりました。
 
 sakigoroさん、こんにちは。
>逆に音声を再生しようと集中して聞くせいで、今まで自分が聞けると思って
たのは美しい>誤解で、ほんとうはずいぶん聞けないところがあるのだと思い
知らされることのほうが多>い。

 私の場合、sakigoroさんよりはずっと聞き取れていないはずですが、聞き
取りの場合は、おお、わかる!ということのほうに、今は喜びを感じてしま
います。

>シャドーイングが半年近く停滞したのは、自分のできなさかげんに嫌気がさ
したというの>も原因の一つにあると思います。>効果はあるのでしょうけ
ど、考えすぎたり、完璧を目指しすぎると嫌気がさしやすいのが>シャドーイ
ングの欠点かなと思います。
>多読だといい加減にできるのですが......

 レベルはちがえども、とても似た経験をしました。同感です。
 最初はレベル1でも厳しかったのですが、何でレベル1でさえだめだった
のか考えてみると−

一つめは、英語の音についていくということは、それまで全くしたことが
ないのに、いきなりダールのThe Withcesでシャドーイングをしてショック
を受けてしまったこと。ここでシャドーイングはかなり厳しいものだという
意識がしみついてしまって、とっかかりがつかめなかったです。

二つめは意識過剰。「これだけの語数読んでいるんだから、レベル1程度
はさっとできないとまずいんじゃないか、できるのが普通なんじゃないか、
しかも一回で、ほとんど全部が」。これが邪魔しました。
例えば、後から本を見てみるとin and out ofという部分が、音ででてくる
とさっぱりわからない。「なんだこれ?」と唖然ととしつつ真似もできな
い。こういうのは結構こたえました(あの時は、この部分だけは我慢しきれ
ずに本を覗いてみました。正体を知って大ショック。こんなこともわからな
かったとは)。

 三つめは、二番目と重なりますが、「シャドーイングしながら意味もわか
らなくては。易しいレベルなのだから」という意識も働いてました。

>shinさんの場合、多読とシャドーイングがちょうといいバランスで効率よく
英>語が体にしみこんでるんでような気がします。

 私の場合、コンスタントにシャドーイングをするようになった時期はけっ
して早くないです。
 これからはもっと早い段階からシャドーイングする人が増えてくるのでは
ないでしょうか。実用ということを考える場合は、その方がいいように思い
ます。

>自分はシャドーイングの素材を背伸びしすぎているのかなぁという気もしま
す。>でも、酒井先生のお話ですと、カタカナ英語のすすぎ落としには速い素
材でシ>ャドーイングをやった方が良いようですし、判断に苦しむところで
す。

 速い素材をやった方がいいとは私も思っています。
 ただ、私の場合、易しくても、通しでできたという経験をしたことで弾み
がついて、速い朗読にも手がでるようになりました。
 速いほうでやっていると、易しい方はさらについていきやすくなるし、易
しい方ができてくると、速いほうをやる励みになる。そんなパタンができて
きました。
 ここまできて、ラジオ・ドラマを聞いてみると案外わかるという発見をし
ました。

音が出ているかどうかは私にはわからないのですが、ラジオ・ドラマが聞
けたということで、別の指標というか、もう一つ、やりがいみたいなものを
発見したような感じです。
シャドーイングの質は別としても、シャドーイングが全くできていないな
ら、ラジオ・ドラマを聞いてもさっぱりわからなかったと思うのです。

 それから、シャドーイングに慣れてくると、固まり読みならぬ、固まり聞
きができてくるように感じます(もちろん多読の蓄積が大だと思います
が)。一つの句なりのまとまりで音がストックできるようになったため、ま
がりなりにもついていけるのだと思います。すくなくとも1時間通しでやれ
るようになったコツは、このあたりにあるように思います。

 それから、sakigoroさんにお礼を申し上げないと・・・。
The Giverを知る前に、sakigoroさんから、グリーン・マイルの朗読をして
いるFrank Mullerのことを教えていただいたのですが、その朗読をちゃんと
聞いてみて、「あ、これ、いいなあ。真似してみたいなあ」と思ったので
す。なんとかして、グリーン・マイルをやりたい。
 しかし、これは私には難しかった(今も。でも、そのうち全体を通してい
けるかも、という手応えを少しだけ感じています)。語彙も難しいですが、
低音な上、日本語と比べると、母音がほとんど溶けているというような感じ
で、今まで真似してきたのとは一味違いました。
おまけに一つの章の朗読が20分近く続くこともあり、これはいきなりは
無理だよなあと思っていた時に、The Giverを偶然知りました。Frank Muller
ほどではないにしろ、なかなかよいと思える朗読だったのです。
 全体はある程度長いけれど、こちらは、一つの章が20分ということはな
いし(でも、最初は長く感じました)、PBほどには難しくない。
 それでThe Giverを始めたということなのです。

 Frank Mullerのことを教えてもらわなかったら、ここまでシャドーイング
に意欲が湧いたかどうか。
 ありがとうございました。 

>tribirdさんのサイトをごらんになりましたか?
>あんな感じで、もっとたくさんのreviewがあるといいな。
 拝見しました。シャドーイングのことがどこにあるのか探すのにちょっと
苦労しましたので、今度、もう一回ちゃんと読ませていただこうと思ってい
ます。全部初めて知るものがほとんどでした。
 今回は、シャドーイングのことではなく、tribirdさんがthe year of
sharingを再読されて高評価をつけておられたところに感動してしまいまし
た。

                * * * * *

 sumisumiさん、こんにちは。
>ある程度読書が進んでからシャドウイングをすると
>聞いてわかるようになるから面白くなりますね。
  ほんとうにそうですね。 
  sumisumiさんは相当シャドーイングされているのではないでしょうか。

>シャドウイング情報が充実していくといいですね。
  これまた、ほんとうにそうですね。
  朗読者情報は特に大切ですね。GRの表彰制度ができたのですから、シ
 ャドーイング人口の増加に寄与した朗読者に対してSSS表彰があってい
 いような(まだ先のことでしょうけれど)。
  
>それにしても、トオルさんといい、どうして皆さんそんなに
>長時間できるのでしょう?私、のどがかれてくるので長くできないんです。
  喉をからすとかっこいいから、というのは冗談ですが。
  比較的低音の朗読者についてシャドーイングしていると気持ちが落ち着 くのです(笑)。私の場合は。

>面白いことに、次女は読み聞かせていると勝手に
>シャドウイング状態でついてくることがあります。
  お子さんがいるとこういう楽しみがあっていいですね。
  
 そういえばいきなりで恐縮ですが。たまたま素材を探していら・・・。
 sumisumiさんは、実はもう一つHPをもっておられるのでは・・・?
 あまりに、らしきものと出会ってしまってびっくりしました。
 しかも英語版も・・・。すごい。

                * * * * *

 しおさん、こんにちは。
 しばらくぶりに掲示板を見たら、だいぶん様変わりしてて、書き込んだ後
に見ていたら、しおさんが、ダドキストのほうに書かれていたシャドーイン
グについての文もあったのですね。拝見しました。言葉をやっていると、や
はりコンをつめてしまうことってあるんでしょうね。

>shinさんは、”The Giver"以前にはずっとレベル1−2までの素材を
>利用していたのですか。

 そうです。素材を選ぶ情報が少ないうえ、やはり経済的な制約があり選択
肢が少なくて。

  
>”The Witches"は最初どのあたりで試されたの>でしょうか。

The Withchesは確か、最初の100万語の時、多読を始めて4ヶ月くらいの段
階で読んだと思います。それからしばらくしてテープを買ったので、シャド
ーイングに挑戦してみたのは多読を始めて5ヶ月あたりでしょうか。
いま考えると無謀なことでしたけど、本を読めたとはいっても、読速はそ
れほどでもなかったので、シャドーイングしてもついていけなかったのは当
然だったと思います。
 読速150wmp以上あればシャドーイングしていても・・・というようなこと
が酒井先生の本にでていたと思いますが、あの当時は、きばって読まないか
ぎり、そこまでの読速はでていなかったのだと思います。
いきなりこのあたりのレベルのシャドーイングはちょっと無理でした。最
初の5分も苦しい。二、三回ほどですぐ放棄しました。

>レベル1−2の素材を利用していた期間が長いと書いて>おられますが、ど
のくらいの期間なのでしょうか?

 1年数ヶ月位になると思いますが、実態は以下のような感じです。

ダールがだめだった後、今度はやさしいやつでと思って、Factfailesのレ
ベル1・Titanicでやってみましたが、これすら当時は厳しかったです。30
分近くあったと思いますが、これもだめで。
この後、一年近く、多読の合間に、時折、思い出したように、Factfailes
のレベル1のTitanicとかレベル2のUFOをやっては、うーん、だめだーの繰
り返しでした。それで、しばらくやらないという時間が増えてきて・・・と
いう感じでした。
 sakigoroさんへの返事に書いたのですが、結構、私なりの完璧をめざした
(それが最初から可能だと何となく思っていた)ことがシャドーイングに近
づけなかった要因だったようです。

「多読の経験はとりあえず置いておいて、真似だけしてみよう。活字だけで
きた人間が初めてシャドーイングする場合、うまくシャドーイングに乗っか
るまでにはやはり時間がかかってもしかたないなあ」と思いきるまでに時間
を要しました。結局、この「悟り」に至るまでに1年ほど時間がかかったわ
けです。煩悩の多い奴(笑)。

それから、とにかくレベル1を、最初は15分を目安にして、一回あたり
に続けられる時間を少しずつ伸ばしていって、余計なことは考えずに、ただ
真似することをこころがけました。できないところはそのままにして。

まがりなりにも全体を通しでできるようになったら、楽しくなってきたと
いうような感じです。やればやるほど、別に訳そうとかいう意識はないの
に、真似しているうちに体に意味が流れてくるようになって。
 意味を知りたいという意識をなくして、ただ音についていくことを繰り返
すうちに、初めて意味がわかってくるようになるなんて、逆説的ですが。

それから次のレベル2に行ってみたり、レベル1の別のCDをやってみた
り。さらに思いきり早いものをやってみたり(SSS式の多読を始める以前
に、易しい本を読まないと、という意識はあって、その時にwho moved my
cheeseという本とCDを買ったことがあったのですが、本は見ずにCDのほうを真似してみました)。
このあたりで座談会がありました。

>こういうガイドがあるといいですね。女性の声か男性の声か知りたいときも
>あります。自分のお手本になるような心地よい女性の声をさがしていた時期
>がありました。

 ほんとうにそうですね。

 では。シャドーイング人口が爆発することを願って!? 


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▼返答


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