Re: 700万語通過おめでとうございます

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12610. Re: 700万語通過おめでとうございます

お名前: 柊
投稿日: 2013/1/6(22:45)

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かつらぎさん、700万語通過おめでとうございます。柊です。見逃せない本が出てきたので、遅ればせながら出てきました。

〉■Horrible Histories(Terry Deary)
〉 □Smashing Saxons
〉 □Vicious Vikings
〉 □Stormin' Normans
〉 □Measly Middle Ages
〉 イギリス風ブラックユーモアをたっぷり交えて歴史を語るシリーズ。

ブラック過ぎて胃もたれしませんでしたか? 私は立て続けに読むと疲れることがあります。イギリスのユーモアはアメリカと違って、大人でも楽しめますよね。

〉■Duchessina : A Novel of Catherine de' Medici(Young Royals/Carolyn Meyer)
〉 フランス料理にカトラリーとマナーを持ち込んだことで有名な女性。

ディアヌとカトリーヌ双方の子孫で、イギリス王室に嫁いだケント公妃マリー・クリスティーヌは、イタリアから持ち込まれたものはすべてディアヌの手柄だと書いています。この人の書くことはあてにならないと私は思っていますが。でも、本当に色んなものがありますよね。ストッキングとか、ジェラートとか、ハイヒールとか。

〉 フィレンツェの富豪メディチ家からフランス王家に嫁ぎ、やがて王妃に…と聞くと、華やかな人生に思えますが、実態は耐えに耐え、忍びに忍ぶ、ひたすら我慢の半生。
〉 悪女と評されることも多いですが、この本に書かれている幼少期から夫が亡くなるまでの間に悪女らしい面は出てきませんでした。

Jean Plaidyはカトリーヌさんの生涯を三部作で書いています(「Madame Serpent」「The Italian Woman」「Queen Jezebel」。面白いですよ)が、Duchessinaは第1巻が終わるところで終わっています。この続きが問題なわけです。カトリーヌさんはこのあと、政敵を次々毒殺していったらしいです。というのは、敵対している人物がタイミング良く死にすぎるので、証拠はないけれど、偶然にしてはできすぎているのですね。まあ、夫の兄を殺したという説もあるにはありますが。

〉■The Bad Queen : Rules and Instructions for Marie-Antoinette(Young Royals/Carolyn Meyer)
〉 オーストリアのハプスブルク家からフランスのブルボン家に嫁ぎ、王妃となったものの、革命が起こってギロチンにかけられた女性。
〉 読み書き嫌い、じっとしているのは苦手、細かなルールやマナーには「なぜ守らなくちゃならないの?」という、他国へ嫁がせるにはかなり不安になるお姫様。

しかも勉強する気がない上に、家庭教師を自分のペースに巻き込みますからね。

〉 それでもフランス語やフランス式のマナーをなんとか覚えて輿入れ。
〉 王太子妃時代のわがままは大問題にはならずに済んでいたけれど、王妃になってからの浪費っぷりは凄まじく、特にギャンブル依存は今の時代だったら絶対カウンセラーをあてがわれるレベルだと思いました。

 これまたJean Plaidyの「Louis the Well-Beloved」「The Road to Compiegne」「Flaunting, Extravagant Queen」というフランス革命三部作がおすすめです。アントワネットが出てくるのは2巻目の終わりからですが、当時のことがよくわかります。あと、絶版本ですが、Victoria Holt名義の「The Queen's Confession」がすごくおすすめです。

とまあこのように、関連本を次々読みあさるところが歴史好きの癖なわけです。

あ、そうそう、もしMeyerの2冊をペーパーバックで読んだのでしたら、お手間でなければ書評登録していただけませんか? あらすじはハードカバーのコピペで構わないので。

ではでは。


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