年の瀬に700万語通過

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12591. 年の瀬に700万語通過

お名前: かつらぎ
投稿日: 2012/12/30(10:24)

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忙しい時期ですが、700万語を通過したので報告に参りました。
とうとうAudibleのメンバーシップ契約をしてしまいました(^_^;
Audible.co.ukで契約しましたが、再び1ポンド=200円なんてレートになったら解約します(笑)
以下、600万語から700万語通過までの間に読んだ本です。

■Jigsaw Jones Mystery(James Preller)#3, 11, 12
 多読で初めて読んだ児童書がこの1作目でした。
 今回はレベルの高い作品を読んだ後の箸休めの気分で読みました。

■A to Z Mysteries Super Edition(Ron Roy) #1-4
 26冊で一旦幕を下ろしたA to ZのSuper Edition。
 “Super”な部分は文字量が増えた点と、舞台がGreen Lawnを離れた旅行先という点、そして、本文イラストの中にアルファベットが一文字ずつ隠されていて、つなげると文章になるところでしょうか。
 3冊目の“White House White-out”では、“Capital Mysteries”のKCとMarshallが登場。

■Cabin Creek Mysteries(Kristiana Gregory)#1-3
 湖のほとりにあるCabin Creekという小さな町が舞台。
 Jeff(12)とDavid(10)の兄弟、二人の従妹のClaire(9)、3人の冒険物語です。
 作者のKristiana Gregoryは“Dear America”や“My America”といったシリーズや、“The Royal Diaries”シリーズでも執筆しています。

■Geronimo Stilton(Geronimo Stilton) #4-9
 主要キャラクターがネズミのシリーズ(原書はイタリア語)
 ネズミなので手をhandと呼びません、pawになってます。
 The Rodent's GazetteのEditor兼AuthorであるGeronimoと、彼を取り巻くネズミたちが繰り広げるドタバタ・コメディ。
 全ページカラー刷りで、文字も太字や色付きに修飾されている目にも楽しいシリーズです。
 (Scholastic社サイトのGeronimo Stiltonコーナーでサンプルを見られます)
 [url:http://www.scholastic.com/titles/geronimostilton/books.htm]

■Horrible Histories(Terry Deary)
 □Smashing Saxons
 □Vicious Vikings
 □Stormin' Normans
 □Measly Middle Ages
 イギリス風ブラックユーモアをたっぷり交えて歴史を語るシリーズ。
 ローマとケルトのも読みましたが、島ではあっても、大陸との距離が近いブリテン島は古代から繰り返し、あちらこちらから民族が侵入した土地だということを痛感しました。
 このシリーズを元にBBCが映像化しており、そのDVDを取り寄せました。
 寸劇映像の他、歌と踊りで歴史上の人物や出来事を紹介。
 まだ一部しか見ていませんが、原作本に負けないブラックな笑いに満ちています。
 You TubeのHORRIBLE HISTORIES公式チャンネルで一部の映像を見ることができます。
 [url:http://www.youtube.com/user/horriblehistoriesBBC]
 ↓笑ってしまった「海賊船のルール」
 The Pirate Rulebook (Putrid Pirates)
 [url:http://www.youtube.com/watch?v=Zwn5K89dE5c&list=UUCfMLm60XV0-fdKED6nYsAQ&index=23]
 Rule 1:Fighting! - No fighting.
 Rule 2:Games! - There will be no games.
 Rule 3:We settle everything democratically.
 Rule 4:Bedtime is at 8 o'clock sharp.

■Duchessina : A Novel of Catherine de' Medici(Young Royals/Carolyn Meyer)
 フランス料理にカトラリーとマナーを持ち込んだことで有名な女性。
 フィレンツェの富豪メディチ家からフランス王家に嫁ぎ、やがて王妃に…と聞くと、華やかな人生に思えますが、実態は耐えに耐え、忍びに忍ぶ、ひたすら我慢の半生。
 悪女と評されることも多いですが、この本に書かれている幼少期から夫が亡くなるまでの間に悪女らしい面は出てきませんでした。
 メディチ家は教皇や枢機卿も輩出しています。
 本の中に「Swiss Guards in blue and yellow striped uniforms with red doublets, the Medici colors.」と出てきました。
 バチカンのスイス衛兵の制服の色鮮やかさは、メディチ家の色が元だったんですね。
 物語の中で、Duchessinaに影響を与えた事件として、1527年5月6日、神聖ローマ皇帝カール五世の軍がローマを蹂躙した「Sacco di Roma」に少し触れています。
 物語では襲撃を伝える使者の話のみで、あまり詳しく書かれていませんが、この時、教皇を守って皇帝軍に立ち向かったのがスイス衛兵隊でした。189名中147名が戦死したと伝わっています。
 現在でもバチカンの警護がスイス衛兵なのは、後の教皇が彼らの忠誠心と勇敢さに感銘したためと言われています。
 現在、Sacco di Romaが起こった5月6日には新兵の宣誓式が行われているそうです。

■The Bad Queen : Rules and Instructions for Marie-Antoinette(Young Royals/Carolyn Meyer)
 オーストリアのハプスブルク家からフランスのブルボン家に嫁ぎ、王妃となったものの、革命が起こってギロチンにかけられた女性。
 読み書き嫌い、じっとしているのは苦手、細かなルールやマナーには「なぜ守らなくちゃならないの?」という、他国へ嫁がせるにはかなり不安になるお姫様。
 それでもフランス語やフランス式のマナーをなんとか覚えて輿入れ。
 王太子妃時代のわがままは大問題にはならずに済んでいたけれど、王妃になってからの浪費っぷりは凄まじく、特にギャンブル依存は今の時代だったら絶対カウンセラーをあてがわれるレベルだと思いました。
 プチ・トリアノンを自分好みに変えてからは落ち着いたけど、その造作費用は莫大。
 実のところ、彼女の浪費だけで国庫が傾いたわけではないけれど、政敵に都合良く利用され、国民の憎悪の対象に…
 ルイ16世はイギリスの敵は味方とばかり、American Revolutionを支援したのですが、まさか自分の足下でRevolutionが起きて刑死するとは、夢にも思わなかったでしょう。皮肉な巡り合わせです。
 この本にもSwiss Gurardsという言葉が出てきました。
 スイスは険しい山岳地帯で農地が少なく、金融業や精密機器の生産が本格化する前は、傭兵で外貨を稼いでいたと聞きます。
 そういう歴史があって「国民皆兵」のお国柄なのかもしれないと思いました。

■Barnaby Grimes(Paul Stewart) #1-4
 “The Edge Chronickes”(崖の国物語)の作者とイラストレーターが組んだ、怪奇風味漂うファンタジー。
 主人公のBarnabyは封書や小包を運ぶ“tick-tock lad”と呼ばれる配達屋。
 “Time is money.”な仕事のせいか、時計の音“tick-tock”に掛けて呼ばれているようです。
 Barnabyが配達に使うのは普通の道ではなく、屋根の上を行く“shortcut”。
 “highstacking”という技で屋根から屋根へと、自由自在に街を飛び回ります。
 そんな彼が配達中や配達先で変事に遭遇…といった話です。
 物語の舞台となる街の名前は出てきませんが、ジョージア朝後期の雰囲気があるそうです。

■The Railway Children(Edith Nesbit)
 Audibleの音声で聞き読みしました。
 OBW3でRetoldを読んでいたおかげもあって、わかりやすかったです。
 上手くRetoldされていたんだなと思いました。
 途中でいきなり"Jap"や"side of the Japs"という言葉が出てきて面食らったのですが、初版が1906年(The London Magazine連載が1905年)だと知って納得しました。
 日英同盟を組んでいた時代の話だったんですね。

■Chronicles of Ancient Darkness(Michelle Paver)#1-3
 「クロニクル 千古の闇」の原書。
 #1と#3を聞き読みしました。Sir Ian Mckellenの朗読が素晴らしいです。
 (#2のSpirit WalkerはAudibleの表記どおりAbridged版でしたが、Unabridge表記の#3 Soul Eaterもけっこう本文が飛ばされていました。Unabridge/Abridgeの区別はいい加減なんでしょうか)
 読んで、欧米社会の“law”に対する意識は、狩猟時代から来ているのかもしれないと思いました。
 “law”の概念が日本社会の法の概念とは違うような…そんなふうに感じました。

■The Hobbit or There and Back Again(J. R. R. Tolkien)
 表現豊かな英語と韻を踏んだ歌が描く冒険物語。
 Rob Inglis氏の朗読で聞き読みしました。
 出てくる歌を全部歌ってくれるので雰囲気たっぷり、楽しめました。
 でも、理解度は7割くらいかな(苦笑)
 同行のドワーフの名前は全部覚えられませんでした(^_^;

■Last Bus to Woodstock(Colin Dexter)
 Inspector Morse(モース警部)シリーズの1作目。
 GRでRetoldを何作か読んでいたので挑戦、理解度は5〜6割でした(苦笑)
 物語の舞台はオックスフォード、若者が多い大学の町の雰囲気を感じました。
 (1975年発表の作品なので、今とは違っているかもしれませんが)

■A Clubbable Woman(Reginald Hill)
 Dalziel and Pascoeシリーズの1作目。
 GRでRetoldの“Deadheads”を読んで気になっていたので、挑戦してみました。
 聞き読みのおかげで最後まで辿り着きましたが、手強かったです(苦笑)
 ラグビークラブ(ただのクラブハウスではなく社交場)が登場しますが、馴染みがないので想像しづらかったです。
 音声はAudibleからダウンロードしたのですが、あるチャプターの途中で、本ではチャプターの終わりまでまだ30ページぐらい残っているのに、音声が次のチャプターへ飛んでしまって戸惑いました。
 飛ばされた30ページ分の音声は、次のチャプターの朗読の後ろにくっついて出てきました(^_^;
 邦訳本ではDalzielはダルジールと表記されていますが、実際の発音はディアル…ディエル…?
 調べてみたら、Dalzielはスコットランド系の設定で、ダルジールとは読まないと知りました。
 スコットランド系はSeanと書いてもシーンではなく、ショーンですもんね。英語も奥が深いです。

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700万語を通過して
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600万語を超えたときと同じように、大きな変化は感じていません。
つまり500万語以降、実感できるような変化は無いということになります。
本当に変化が無いのか、あっても自覚してないだけなのか、自分ではわかりません。
100万語ごとに変化が現れるというものでもなし、こんなものかと思ってます。

一方で、日本語と同じように読めない現実には、どうしてももどかしさを感じます。
日本語と英語では表記の仕方が違うんだから、同じように読めなくて当たり前なんですが(苦笑)
英語を速く読むには、シャドウイングでもしたほうがいいのか、飛ばし読みのスルー力を高めたほうがいいのか…考えはするものの、「ただ本を読みたいだけ」で、資格取得や仕事上必須という切実さはないため、その手の努力をする気はなく、まあ来年もこのままの調子で読んでいくんだろうと思います(笑)

それでは皆様、Happy Reading! and 良いお年を!


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