Re: ついに1000万語!「指輪物語」で通過

[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/7/17(13:40)]

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11950. Re: ついに1000万語!「指輪物語」で通過

お名前: 古川@SSS http://www.seg.co.jp/sss/
投稿日: 2010/6/1(00:23)

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"杏樹"さん 1000万語 おめでとうございます!

とても、はじけた報告ありがとうございます。

初心者にも中級者にも、励みになると思います。
多読通信でも紹介したいですし、「100万語多読入門、改訂版」
でもぜひぜひ、紹介したいです。

〉通過本は「The Lord of the Rings」です。

いいですね! 多読初期にチャレンジして、玉砕してそのままです。(笑)

〉★それ以外に読んだ本のことなど。

〉まず900万語越えてすぐに読んだのは
〉「Little Pear」
〉「Little Pear and His Feriends」

〉極楽トンボさんに教えてもらってすぐに注文した本です。100年ぐらい昔の中国の農村の5歳の男の子の日常生活をほのぼのと描いています。(続編では6歳)。外国人が書いたとは思えないほど当時の中国の雰囲気が出ていて、作者が描いているという絵も西洋人特有の違和感が全くありません。極楽トンボさんに教えてもらって感謝です。

早速、注文させていただきました。

〉「The Graveyard Book」
〉AMINOさんに教えてもらった本です。
〉両親を殺された赤ん坊は、墓場で幽霊たちに助けられます。そして幽霊たちに育てられます。ちょっとダークなファンタジーです。章ごとに主人公の年齢が上がっていきます。なにしろ幽霊なので、死んだ時代、死んだ年齢がそれぞれバラバラで、いろんな幽霊が出てきます。そういった幽霊たちに囲まれて育つ子ども、というシチュエーションがおもしろいです。

早速、注文させていただきました。

〉「Chinese Cinderella The Mystery of the Song Dynasty Painting」
〉極楽トンボさんに紹介してもらって即買ってしまいました。一応フランス語が100万語通過するまで読むのは我慢してましたけど、通過してすぐ読みました。
〉宋時代のお話が英語で書かれているわけですが、作家が中国系のためかほとんど違和感なくその時代に入っていけました。「清明上河図」からこういうお話ができるんですね。

早速、注文させていただきました。

みな、面白そうですねえ。

〉★多読と勉強

〉さて、1000万語読むのに7年半かかりました。
〉最初多読を始めたときはいくらなんでも「指輪物語」が読めるようになるなんて、と思いました。もしそのとき7年半かかると言われてたら「そんなにかかるの?!」と思って腰が引けたかもしれません。
〉多読が効率が悪いような印象を与えるのはそういった部分かも知れません。100万語読んでもPBは読めないし。でも例えば遅めの設定で1年に100万語読んだとして、5年で500万語読んで、そのあたりまで来ると英語との付き合いが一生ものになる…というアプローチならどうでしょうか。
〉そもそも語学の勉強は手間ヒマかかるものです。何ヶ月とか、1年とか学習期間が設定された語学教材をしてたとして、それはそれで真面目に勉強すればそれなりに力は付くでしょう。でもどんな勉強をしても、数ヶ月や1年で英語が「マスター」できるわけではありません。ペラペラしゃべってPBを読みこなし、メールのやり取りも映画を字幕なしで見るのもOK!というレベルになるにはよほど大変な勉強をしなくてはいけません。それならば、数年にわたって面白い本をたくさん読んでいくのと、どれだけ効果が違うのでしょうか。少なくとも多読の方が効率が悪い、ということはないと思います。試験のための勉強など特別な目的のための勉強なら別ですが。

〉ただ、多読だけで何でもできる、と主張するのも原理主義的な考え方です。
〉多読は英語の強力な土台作り、基礎作りになると思います。もしもっと高度な英語力を身につけたいと思ったら、それはそれで目的に沿った勉強が必要です。そう、「目的」が重要です。英語で何がしたいのか、何が必要なのか、それを自分で考えて、自分に必要な英語を身につけていくという姿勢が必要です。
〉でもそんなにたいして英語が必要じゃないとか、必要じゃないから勉強する気にならない、ということなら好きな本を読んでいればそれでいいでしょう。そこは自分で取捨選択することです。多読は自分が英語と付き合うための基礎作り、土台作りだと思います。
〉多読と勉強は対立するものではなく、勉強したい人には多読を土台にすれば語学力を上げる強い助けになり、勉強したくない人もそれなりに英語がわかるようになっていくというフレキシブルな「勉強法」だと思います。

〉★単語、辞書について

〉まず小ネタ。「指輪物語」を読んでいて、知らない単語をいつの間にか覚えていることに気が付きましたが、それでもわからない単語が出てきたら辞書を引きました。
〉そこでやはり英英辞典がいいなと思ったところがあります。
〉「The Hobbit」では、ビルボはBurglerと言われます。これは多読で覚えた言葉ですが、ビルボがBurgler??と思いました。それで英和辞典を見てみました。「夜盗、盗賊」と書いてあります。私が思っているのと同じ意味です。でもビルボは泥棒じゃないし…。それで英英辞典を見てみました。
〉someone who enters a building illegally in order to steel things
〉つまりここではenters a building illegallyの意味が重要らしいです。そういえば邦訳では「忍びのもの」となっていました。

いい例ですね!

〉それから、ちょっと難しいあたりがあったので、試しにマメに英英辞典をひきながら読む、ということもしてみました。でもやはり辞書を引いてスッキリわかるところもあれば、よくわからないところもあります。そしてやはり辞書を引きながら読むと速度が落ちます。ということで、あまりマメに、ではなく適当に、速度を妨げない程度に、そしてあまり期待をしないで引くというスタンスで引くのがいいと思いました。

同感です。

〉それから、英語学習の掲示板でRy0tasanが言っていましたが、語彙を増やすには一定の速度で読む必要があるということです。私はこれを見て、多読三原則の説明ができるのではないかと思いました。語彙を増やすだけではなく文章を理解する力をつけるにも一定の速度は必要だろうと思います。
〉多読とは、とにかく最初は「三原則を守って読むこと」で、多読の効果はその結果「体感」するものだということになっています。体感するのが大切だから理屈抜きにとにかく読んでみろ、ということです。特になぜ辞書を引いてはいけないのか納得できない人には無理矢理にでも「とにかく辞書を引かないで100万語読んでみてください」と言うしかありませんでした。
〉しかし理解するのに一定の速度が必要だとなりますと、「辞書は引かない」「わからないところは飛ばす」は、その速度を保つために必要ということになります。そして一定の速度で内容がわかる本、つまりやさしい本から読む必要があるということになります。ただ、その速度をはっきり数字で規定してしまうと数字にとらわれてしまうなどの問題がありますので、ここはとりあえず「一定の速度で読むこと」程度の表現にしておいたほうがいいと思います。

自分の経験というより、生徒に多読指導している経験から、
一定の速度というか、やはり、読書が快適になる速度が
あると思っています。そして、そこに達しないと多読の
効果も強くでないと思ってます。

〉だから…というわけでもないんですが、「指輪物語」で一部音読してみました。きちんと発音しようとするとかえって発音に気をとられて内容がおろそかになったり速度が落ちたりしますが、「もごもごシャドウイング」みたいな感じで一定の速度を保つことだけ考えて声を出して読んでみました。
〉私は普通に読んでいるときはある程度脳内音読になっているのですが、この脳内音読がけっこうカタカナ英語です。特にわかりにくいところ、難しいところになると速度が落ちてますますカタカナ英語っぽくなってしまいます。それで強いアクセントだけはっきりさせて、あとは音をどんどん落として一定の速度を保ちながら読んでみようと思ったんです。そうしたら難しい箇所でもなんとなく、全体的に「こんな感じのことが書いてある」というのがつかみやすいような気がしました。

〉それで思ったのは

〉細部にこだわるとかえってわからなくなる
〉ということです。

同感ですね。

〉今までも「トップダウン方式」の理解とか、言葉の最小単位は文章、あるいは「物語」ということが言われてきました。英語の勉強ではなく、言葉として理解するためには、全体的に何が書いてあるか、をつかむ力をつけるのが大切なのです。それが細部にこだわりだすと、全体を見渡すことができなくなるのです。

〉そのために、一定の速度で「すらすら」感を感じながら読んでいく練習が必要で、そのために「辞書は引かない」「わからないところは飛ばす」「レベル0〜1から読む」という方法が有効だということになります。
〉そして速度を保って読むことを体得できれば、その速度を妨げないように辞書を引けば大丈夫ということになります。

まさに!

〉★これから
〉多読で計画を立てるのはムダ、ということはさんざん思い知らされました。ですから計画は立てません。とりあえず英語と中国語はまずます好きな本を好きなように読めるようになってきたので未読本を片付けることだけ考えていればいいのですが(片付けるのが大変なのですが)、フランス語がもう少し読めるようになるまでやさしい本を読み続ける必要があります。これが一体どこまでできるものか…。
〉中国語が500万字通過してからほとんど止まっているので何とかしたいし、英語はDragon Slayers' Academyの続きを読みたいし、まだまだ未読本との格闘が続きそうです。

DSAは最後まで面白いですよ。

〉おまけ
〉1000万語記念にTOEICを受けました。多読半年前に偶然受けていたので、500万語通過時に受けました。ですから次は1000万語通過したら受けようと思っていました。
〉でもテストの内容が変わっていて、比較になるのか不安です。リスニングも長文を聞くタイプのものが増えたようですし、長文問題もどっさり増えたようで、前よりずいぶん難しく感じました。下がってたらショックかも。

こっそり教えてください。もちろん、掲示板投稿でも(笑)

古川


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