フランス語で240万語通過

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2636. フランス語で240万語通過

お名前: 杏樹
投稿日: 2014/2/15(01:35)

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みなさま、こんにちは。
フランス語で240万語通過しました。

230万語からかなり月日が経っています。今調べたら9月でした。英語でプリデイン物語とか読んだり(「本のことなんでも」で報告済み)、中国語で突発的に買った分厚い本を読んだり、そしてスペイン史にハマって日本語でスペイン史の本を読んでいたり(といってもスペインの黄金時代、大航海時代とかじゃなくてイスラム時代中心)したので…。

それでやっとフランス語に戻って次の10万語を目指すとなると、さて何を読むべきか。…いつも悩んでますね。
とりあえず「ぞうのババール」を再読しました。手書きの文字は判別するのに苦労しますが、内容はわかりやすいです。これが「わかりやすい」と言えるところがやはりそれだけの進歩はあったんだろうと思います。

それからJ'aime Lireもちょこっと再読。

そして230万語の時に紹介した「Nouveaux Contes de Fees」を書いたComtesse de Segurが他にもいろいろ書いているので購入してみました。

まず読んだのは

「Les Malheurs de Sophie」(30000語)
小さな女の子、Sophieのお話です。
小さい子って入るなと言われたところに入り、触るなと言われたものに触り、ここで待ってなさいと言えばどこかへ行ってしまうもの。おまけに「いいこと考えた!」と言ってワクワクして何かをすると…困ったことになってお母さんに怒られてしまいます。
そんな日常を描いたエピソードを集めてあります。
で、作者は230万語報告の時にも紹介しましたが、19世紀のComtesseつまり伯爵夫人です。Sophieちゃんの「日常生活」はそのレベルの日常生活です。まずLa Booneという人が出てきます。最初はわからないまま飛ばしてたんですが、気になって辞書を引いてみました。そうしたら、女中、子守り女。SopiheちゃんにはLa Booneがついているのです。そして悪さをすると(Sophieちゃんとしては、悪いことをしようと思ったのではないのですが結果的に…)、お母さんに怒られて、「ディナー」を食べさせてもらえなくなるのです。「お部屋へお行きなさい」と追い出され、後でLa Boonneがお部屋に食べるものを持ってきてくれるのです。

さらにおもしろいのは、お母さんが怒ると言葉遣いが丁寧になるのです。フランス語では普通仲のいい友達や家族が二人称で呼ぶときは「tu」を使います。初対面の人やあまり親しくない人には複数形兼用の「vous」を使います。お母さんが怒る時はSophieちゃんに対して「vous」になってしまうのです。当然動詞の活用もそれに合わせます。しかも自分の娘にMademoiselle(マドモワゼル)」なんて呼びかけるのです。するとそのうち、お母さんが丁寧な言葉遣いになると「恐い〜!」と思うようになりました。

さらに、Sophieちゃんにはいとこ(男の子)がいて、よく一緒に遊ぶのですが、子どものことなのでしょーむないことで言い争ったりケンカになったりします。そうしたらそんな時もお互い「Monsier(ムッシュー)」「Mademoiselle(マドモワゼル)」と呼び始めるのです。

レベルはちょっと難しくて、結局どういうオチなのかわからないことも多かったです。でもわかる所だけ読んでいてもおもしろかったです。
このお話はシリーズ3部作になっているので3冊とも揃えました。この本を読んだので2冊目に行こうと思ったのですが、2〜3ページ読んで、やっぱりレベルの高いものを続けて読むのはしんどいなと思ってやめました。

さて、それから60万語のころに、アメリカで出ているやさしいフランス語リーダーを読みました。今よりもずっと、もっと、読む本に困っていた時に、アメリカのアマゾンで学習用のリーダーがあるんじゃないかと思って探して何冊か買ってみたのです。そして本当にやさしくて読めたもの、途中で挫折したものいろいろありました。

その時の投稿 [url:kb:1654]
この時にJ'aime Lireシリーズもみつけてるんですねえ。

Beginner's French Reader(1987語)
これが一番薄くてやさしくて、当時もちゃんと読めました。ということでまずこれを再読。

Easy French Reader(25735語)
かなり分厚い本です。
三つのパートに分かれています。
最初は日本の英語のリーダーに近い感じです。
アメリカ人のジュリーがフランスに来て、フランスの学校で知り合った友達との日常会話。フランス語学校にも行きます。アメリカ人が感じるフランス語の素朴な疑問などもあって、そうだなーと思います。このパートは読みやすいです。
二つ目のパートはフランスの歴史。
ちょっと難しくなります。やっぱり歴史なので、前も無理矢理読みました。今回その時よりはわかりやすくなった様な気がして、さらにおもしろく読めました。ただし第二次大戦後は大統領の事績を順番に紹介していくので退屈でよくわかりませんでした。
三つ目のパートは名作文学。
「最後の授業」とか、ゾラやモーパッサンの短編集。
前に読んだとき、あまりの分からなさに、ここで挫折しました。今読んでもあまりわかりません。わからないなりに無理矢理最後まで読みました。ひょっとしてこれは原文ではないかと思います。Easyって書いてある本なんですから、リライトするか、もっと本当にやさしい物語にしてくれたらいいのに。

それから、前に本を開いて即挫折したリーダー。
Elementary French Reader(15671語)
それほど分厚くはないのですが、字が細かくて、しかもちょっと不鮮明。なんだ、これは…と思ったら、なんと1918年出版の本だったのです。本自体はきれいで新しいので、ロングセラーなんでしょう。出版社はマクミランです。こんなの、読んでられない〜と投げてしまったのですが、今回細かくて不鮮明な字に挑戦してみました。
まずはラ・フォンテーヌ寓話からいくつか。「田舎のネズミと街のネズミ」とか「カラスと狐」とか、おなじみのお話がラ・フォンテーヌだったことがわかりました。また、ラ・フォンテーヌとルイ14世のエピソードなどもありました。そしてラ・フォンテーヌの肖像やベルサイユ宮殿の写真も載っていました。あとはフランスでよく知られているらしいお話をリライトしたものらしいです。それぞれあまり長くなくてまあまあ読めました。いまいち内容がつかめないものもありましたけど。
その中でパリを舞台にしたお話もあるためか、パリの写真がいくつか載っていました。シャンゼリゼ通りとか、凱旋門とか…なんですが、シャンゼリゼ通りに馬車が走っています。1918年当時のパリの写真なんですねえ。
パリのお話で、わかる地名などが出てくるとそれだけでうれしいです。やっぱり私はフランスが好きですし、フランスの気分にひたりたいからフランス語を読みたいんだなーと思います。

で、この本で240万語通過しました。

また、フランス語の歌のCDを買いました。
ダニエル・ビダルって知ってる人いますか?昔「天使のらくがき」や「私はシャンソン」という歌が日本でもヒットしました。「私はシャンソン」は、カーペンターズの「イエスタデイ・ワンスモア」で初めて「洋楽」を覚えたころに知った歌です。ダニエル・ビダルは日本にも何度か来て、テレビで歌っているのを見ました。ふと思いついて探してみたら、日本でベストCDが発売されているのを知って購入しました。歌詞対訳付き。わかりやすいフランス語です。今頃になって「私はシャンソン」をもう一度聞くことができるなんて思いませんでした。今聞いてもこの歌は好きですね。

それから、クロード・フランソワ。シャンソン全集で「シャンソン・ポピュレール」という歌を知って、もっとこういう歌聞きたいなと思って探したら、これも日本でベストCDが出ていました。歌詞対訳付き。こちらもわかりやすくて聞きやすいです。この中に「イエスタデイ・ワンスモア」のフランス語版が入っていました。英語は知っているので、聞いていると英語の連想で歌詞がわかります。
最近この人を主人公にした映画ができました。「最後のマイウェイ」というタイトルで日本でも上映されました。…見てないんですけど…。実はフランク・シナトラで有名な「マイ・ウェイ」は、クロード・フランソワが歌った「Comme D'habitude(いつものように)」という歌が原曲なのです。この歌をポール・アンカが聞いて、原曲とは全く違う英語の歌詞を考えて、フランク・シナトラが歌って大ヒットしたのです。原曲は「いつものように」というタイトル通り、全然「マイ・ウェイ」つまり自分の歩んできた道を歌い上げるようなじゃありません。
映画情報で初めてクロード・フランソワが「夢見るシャンソン人形」で有名なフランス・ギャルと結婚していたことを知りました。

さらに、「フレンチ・カフェ・ミュージック〜パリのミュゼット」というCDも買いました。ミュゼットといえば、フランスの映像などでBGMで流れるアコーディオンのような調べ。これを聞くと気分はパリです。


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