Re: Down and out in Oxford

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620. Re: Down and out in Oxford

お名前: バナナ
投稿日: 2003/5/13(17:46)

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こんにちは、バナナです。

〉STINGRAYさん、バナナさん、まりあさん、古川さん、
〉プリンターのことではいろいろありがとうございました。

いえいえ、なんとかなってよかったです。

〉食事のパターンも決まってきたし、講義の準備も大変は大変だ
〉けれども、パターンができてきた。うまいコーヒー屋も
〉見つかったし、

おお!口に入れるものがおいしいお店が見つかるって
とっても大切ですもんね。
ちなみにそのコーヒー屋はWEBサイトを立ち上げてないんですかね?
もしあるんだったら、日本にいるみんなも、「おお!こんなコーヒーを
飲んでるのか!」とチェックできるんですが..(チェックしてどうするのか?
っていう疑問はありますがね..ただ、一部にサカイ・フリークなるものが
いないというわけでもないかもしれない..<ここは二重否定の疑問文なんですね
。こういうのが英文でこられたらわかんないなー。日本語でも分かんないもんね>)

〉プリンターについてだけでも1回分の報告になるのですが、
〉これはまたいつかにしましょう。きょうは先週の木曜日に
〉打ちのめされた話・・・ やっと立ち直ってきて報告。

ここで一曲挿入歌

 木曜日に打ちのめされてー
 金曜日にお部屋にこもりー
 チュラチュラチュラチュラチュララー、チュラチュラチュラーラー

 月曜日にコーヒー飲んで
 火曜日に復活したよー
 チュラチュラチュラチュラチュララー、チュラチュラチュラーラー

あんまり才能ないなー。替え歌ランキングに入るかしら?

〉木曜日に Theory of Translation という授業を受け始めました。
〉先生は62、3かという白髪の品の良い知識を包容力を兼ね備えた
〉教授であります。

おお!いわゆるひとつの Gentleman ですね

〉で、打ちのめされたのは知識の量がちがう!
〉個人的に頭の質がちがうとは思いたくないし、
〉日本人とイギリス人でちがうはずもないし、
〉やっとこじつけた知識量のちがいの原因は
〉英語を読む速さ、その結果として読んだ量のちがい、
〉ということでした。

おお!つまり、
数学記号の∝(比例する)を元に書くと

 読む速さ∝読んだ量∝知識の量

ということですね。もっと詳細に書くと

 知識の量=読んだ量×知識処理係数
 読んだ量=英語を読む速さ×読みに費やした時間

という数式ですね。

その中で速さが問題と..なるほど

ただ、こう書くと、なんかちがうような気もします。
なんだろ、なんだろ????

〉日本人の学者の場合、(ぼくは自分を学者だとは思っていません)
〉たとえばマックス・ウェーバーの著書を何ヶ月かかけて、
〉独和辞典を引きながら読むのでしょう。そしておぼろげながら
〉マックス・ウェーバーの言いたいことを解釈して、
〉どう解釈したかを1本の論文に仕立て上げる。
〉まあ、戯画化していますが、基本的にそういうことを
〉何十年もやるのです。

そうですね。そんなイメージがあります。

話は変わります。最近ITって言葉がありますよね。
イットじゃないですよ。キングの本の名前でもないですよ。
Infomation Technologyですね。
でITはどんなインパクトがあるかっていうと、
一般的に言われてるのは、「知識の流通を変える」と。

たとえば、今専門家と言われている人たちですが、
なにがありがたいかというと、専門知識を持ってるという
点ですね。流通経路にたとえると問屋さんですね。知識を
卸して売ってくれていると。それの対価を頂いていると。

学者さん(とくに欧米の学問分野の学者さん)にもそんなイメージが
あります。欧米の先端を翻訳して、それを卸して商売しているという。

その構図の中で考えると、構造的に日本の学者さんは
欧米の学者さんに知識量ではかなわないんでしょうねー

さらに今後

・インターネットで距離がなくなり、
・(多分権威も薄くなる。パソコンごしだと、教授だろうが
  なんだろうが、画面にあらわれる文章がすべて。
  どのくらい偉いんだか、PCの前にいる人には分からない。)
・SSSの多読等で英語/外国語の障壁も低くなったら、

そういう「先生」の存在意義はどんどん小さくなっていくんでしょうねー

〉ヨーロッパの学者は同じ本を数週間で読んで、
〉大事なところだけを自分の考えの肥やしにする。
〉そうやって何ヶ月かのうちには日本人の学者の3倍とか
〉5倍くらいの肥やしを仕入れる。

そうですねー。言葉の基本的なイメージとか、それが語られるバックボーンとか
がわからないと、言葉や文章の意味を取り違えてしまいますもんねー。
そういうレベルでひっかかると、時間がかかりますよねー。

〉そして夏休みには別荘に行って、じっくり自分の考えをまとめて、
〉3年に半年、または6年に1年の休暇を使って本を書く。
〉その間には世界中の友人たちと意見交換をして、内容と文章を
〉磨いていく・・・

〉どうにも同じ土俵では相手になりませんね、少なくとも
〉人文社会科学の分野ではね。
〉くやしい。

〉翻訳についてだって、欧米の連中はキリスト教の聖書の
〉正統性を保ちたいから、すでにもう何百年も議論している。
〉そこに、ぼくみたいにたかだか数十年(?)わずかな翻訳を
〉して、そのあいだに考えたことがまとまっていないような人間が
〉入っていっても、ほとんどなにも言えない!
〉くやしい。

このへんは、TORAさんが将来仇を取ってくれるんじゃないですかね?

〉ぼくは息子に、英語と、日本の古典と、中国の古典をやっときなさい。
〉それであと「書くこと」がちゃんとできれば欧米に負けないからと
〉言ってるんです。(勝ち負けなんて、いつも言ったことないのに・・・)
〉ちょっとこだわりすぎかなあ・・・

大切なのひとつ忘れてますよ!
「先生やSSSの方の行動力/フットワークの軽さ」って
とっても大切なんじゃないでしょうか?
ここまで盛り上がってるのは、きっとそういうものの力が大きいんだと思います。
まあ、身近に先生を見ていらっしゃる息子さんなら分かってるんでしょうが...
#実は僕も「フットワーク」強化したいなといっつも思ってるんですね。
 だからそういう意味でもSSSのサイトは勉強になります。

〉あー、ショックで頭の中がばらばらみたいだ・・・
〉やっとこういう風に書けるところまで立ち直ったと思ったのに、
〉まだ気持ちが整理できてないんだろうなあ・・・
〉(「どうして?」に書いた大英博物館の衝撃をもっとちゃんと
〉受け止めていれば、もうちょっとマシだったはずだな・・・
〉考えてみればそれもがっかりだ・・・)

〉ふー、この話題、続きを書くかもしれませんね・・・

とっても刺激的で面白かったです。
こういうのを隠さず書かれる、セ・ン・セ・イ・って ス・テ・キ!

ではでは

#話はどーんと変わりますが、先生はデジカメなんか持ってってないですか?
 もってらっしゃったら、Timさんの写真とか、大学の写真とかそいうの
 取って頂いて、メールとかいただけたらうれしーな!
 SSSのみんなに見えるようなところにアップするような作業も厭いませんよ。

#将来、「酒井先生、イギリス道中」っていう本を書くときの材料にも
 なるし...


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