Re: 理解につながる語彙力って…?(長いです、ごめんなさい)

[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/7/17(13:10)]

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[賛成] 1690. Re: 理解につながる語彙力って…?(長いです、ごめんなさい)

お名前: 酒井@tadoku.org http://tadoku.org
投稿日: 2007/12/6(18:28)

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fionaさん、こんにちは!
さかい@tadoku.orgです。

オレンジさん、みなさん、こんにちは!!

〉オレンジさん、みなさん、今日は。fionaです。

〉語彙を増やすのに直接関係はないのですが、理解力につながる語彙力って何?と、最近考えることがあったので書いておきます。

〉この前の日曜日、多読を始める何年か前に少しだけ読んだ「Pollyanna」を、もう一度、少し読んで見ました。
〉そこで、「あれあれ?!」と思ったのです。
〉以前に比べて、ずっと良く分かる。
〉これが、多読の効果なのかなあ…と思ったのですが、知っている単語の語数はそれほど増えていないのになぜ?、と疑問に思いました。
〉多読量は、もう少しで100万語になりますが、一部のキリン読み(数万語)を除いては易しいものしか読んでいません。具体的に書くと、PGR0から始まってOBW1までのGR(レベル0〜2)を約50万語とPGR2が十数冊。その後、児童書に行ってNate(レベル1)を25冊全部、Olivia Sharp(レベル2)を4冊全部、Cam Jansen(レベル2)を5冊、そして今継続中のMagic Tree House(レベル2)が26冊、現在95万語あたりなのです。

〉「Pollyanna」を読んだ時の、前回と今回の違いは、前回はストーリーの流れしか(ほとんど)分からなかったのに対し、今回は登場人物の心の動きや細かなしぐさ、さらにしゃべっている口調(感じ)まで読み取れることです。
〉本1冊を1枚の絵画に例えるなら、分からない単語と言うのは、絵画の見えない(欠けている)部分と言えるでしょう。今回は、以前と、この見えていない部分の量はあまり変化していない。
〉何が違うかと言うと、見える部分が、よりはっきり見えるようになった(どなたかが、解像度とおっしゃってましたね)。今回に比べると、以前に読んだ時は、見えていてもかなりピントがずれていて、ぼんやりとしか見えていなかった感じがします。

〉なぜ、細かく見えるようになったのか?知っている単語の数以外に何が変わったのか?、を考えてみました。
〉単語の持つ意味(語義)は一つではないので、一つの単語に対する語義が増えた。さらに、その単語のいろんな使い方を覚えた(「Does this go here?(これ、ここにつなぐの?)」といったgoの使い方など)。
〉でも、これもあまり増えているようには思えない。他に、何かが変わっているような気がする。

〉そこで、さらによく考えてみると、単語と頭の中のイメージとの結びつきが強くなったり、そのイメージが膨らんでいるように思われました。
〉英語では上手く例をあげられないのですが、日本語では、「赤」といえば、あの色を思い浮かべます。さらに、そこに付随して、「血」とか「ポスト」とか「信号」といったもの、「情熱」といった抽象的なイメージがくっ付いてきます。
〉日本語では、こういったイメージが言葉(単語)と表裏一体で結びついているのに、英語では言葉とイメージとに距離のある感じがします。さらに、そのイメージも薄っぺらい。
〉多読で大きく変わったのは、この単語とイメージとの結びつきの強さや、そのイメージの豊富さではないか…と思ったのです。

〉整理してみると、理解力につながる語彙力と言うのは、3つの要素があるのでは(と言うより、3つしか思い浮かばなかった)ないかと思ったのでした。
〉一つ目は、知っている単語の数(どの程度知っているかは問わない)…「語彙の数」とします。
〉二つ目は、その単語の知っている(理解している)意味や使い方の広さ。…「語彙の幅」とします。
〉三つ目が、その単語とイメージとの結びつきの強さ、イメージの豊富さ。…「語彙の深さ」とします。
〉(イメージの「結びつきの強さ」と「豊富さ」とは別の要素かも知れませんが、ここでは一つにしておきます)

〉そして、この3つの大きさを掛けたものが、語彙力ではないだうか、という仮説を立ててみました。
〉題して、語彙力3次元モデル。
〉数学の立体の、x、y、z軸にそれぞれ、「語彙の数」「語彙の幅」「語彙の深さ」を当てはめ、その数値をプロットして結ぶと立体ができる、この立体の体積が大きいほど、(理解するための)語彙力が大きい…といったイメージです。

〉今回の私の変化は、語彙の深さが大きくなったため、(語彙力の体積が大きくなり)理解力がアップしたのではないかと考えられえます(要するに、単語とイメージとの結びつきが強く、イメージも豊富になったのが原因)。
〉みなさんは、どう思われるでしょう。

〉言葉の持つイメージがたくさん絡まりあって、一つの物語を作っていく。ですから、この「語彙の深さ」(イメージ)の部分は、重要ではないかと思うのですが…。
〉また、易しいものをたくさん読むのが良いと言うのは、「語彙の幅」、特に「語彙の深さ」(イメージ)を広げることができるからではないでしょうか?(難しいものでは、逆にここが広がりにくい?)

〉ここ2、3日で考えたことなので、こんなので良いのかどうか?
〉他の方が多読をされてきて、どのように感じ、このモデルをどう思われるのかを聞いては見たいのですが……。どうなんでしょう?

〉ではでは〜。

すばらしーです!
単語を取り出していくら覚えてもそれは「痩せた知識」でしかない、
ということを非常にわかりやすく思い描けますね。

お見事! 

これからはこのモデルを使って語彙を考えていこうと思います。
それでうまく説明できないところが出てくるでしょうから、
そうしたら、もう一段わたしたちの語彙理解が進むわけですね!

ありがとー!!


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