「標準語」って…

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1638. 「標準語」って…

お名前: 杏樹
投稿日: 2007/11/17(23:59)

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akoさん、fionaさん、こんにちは。

こういう話題がありますとね、見過ごすわけに行かないんですよ。

〉〉中国語、といっても、いろいろだそうなので、
〉〉(伝聞表現ばかりですが)
〉〉13億人だか15億人だかの人々が同じ中国語を話しているのかどうかもサッパリわかりませんしねぇぇぇ
〉〉もしかしたら、内陸の中国人が、中国では北京語の地位ばかりが高い、と不満を言ってるかもしれませんしねぇ。(勝手な想像です)

〉→よく分かりませんが、書き言葉は似ているみたいです(詳しくは分かりません)。と言うのも、台湾の人が、香港の人としゃべったら話は通じないけど、字で書いたらお互いの言いたいことは分かる、と言っていました。
〉南の人は、北京語のことどう思っているんでしょうね?

日本の「標準語(共通語、というのが正しいらしいですが)」と同じです。北京の言葉を元に「普通話」という共通語が作られました。そして東京の言葉は東京弁であって標準語ではないのと同じで、北京には北京なまりがあって、「普通話」と完全に同じ、というわけではありません。
そしてやはり日本語と同じく書き言葉は全国共通で新聞・雑誌・書籍はどこへ行っても同じもので通用します。

fionaさんが下でも書いていますが(大阪の人だったんですね)、大阪人が標準語をどう思っているかというと、別になんとも…というのは確かにそうです。
ただ、大阪人は東京に対する抵抗意識があり、東京に従う必要はないとか、何でも東京が一番っておかしいやん、と日常的に思ってますので、他の地方の人はまた違うかもしれません。
前に新聞で読んだんですが、なぜ大阪人は日本全国どこへ行っても大阪弁をしゃべるのか?→答えは「通じるから」なんです。東北とか九州とか沖縄とか、方言の強いところは他の地方の人が聞いてもわからないことがよくあります。ですから他の地方の人と話すときは方言が出ないように話すということです。
井上ひさしの「国語元年」というお芝居はご存知でしょうか。明治の初めの官僚の家ではだんなさん、奥さん、書生、使用人、居候、たくさんの人が住んでいますが、出身地がバラバラでみんな違う言葉を話し、わけのわからない言葉が飛び交っています。そこへ上から日本全国で通用する共通の話し言葉を制定せよ、という命令が下ります。それで方言が飛び交う家の中で、みんなで通じる言葉を作るにはどうすればいいかを考えることになる…というお話です。

結局日本の標準語も中国の普通話も、違う地方の人たちがコミュニケーションをとるために使うものです。話を広げますと、インドネシア語もそうです。インドネシア語は「方言」どころではなくて別言語が共存する多民族・多言語国家です。それでジャワ語を基準に「インドネシア語」という標準語が作られたのです。ですからその標準となる言葉を知っていれば国内どこへ行っても話が通じるわけです。それこそ「コミュニケーションツール」であって、優劣とは全く関係のないことです。

さらに、香港では広東語が使われていますが、広東語と北京語は全く通じません。香港は長らくイギリス領だったので、香港へ行っても「普通話」はあまり通じませんでした。しかし中国に返還されてから急速に普通話が通じるようになっているようです。大陸との行き来が急激に増え、違う地方の人たちとも話をする必要ができたのでしょう。また、ブダペストとウィーンとパリの中華料理屋さんでも「普通話」が通じました。外国に住む中国人も普通話だとどこの地方の人同士でも話せるからではないかと思います。
つまり話をする「必要」があるから言葉が普及するんです。外国の観光地へ行ったらお土産屋さんが日本語で話しかけてきますが、お土産販売用語と値段の数字しかしゃべれません。まさしく必要のある言葉のみ習得する、の典型です。

英語もそういうことじゃないでしょうか。互いの言葉を知らない外国人同士でも、英語を知っていたら話が出来る可能性が高い。だから英語が世界の共通語になっている、ということです。

〉〉よく、歴史に“IF”はない、なんて言われますけど、
〉〉“IFオッケ〜♪”モードで、好きなように想像して考えた方が楽しいですもの〜。
〉〉フランス語も今でもフランス本国から離れたアフリカ大陸の一部エリアや太平洋の島などに、
〉〉フランス語が通じる場所があるそうですしねー。

モロッコ、チュニジア、アルジェリアはもとフランス領なのでフランス語がかなり通じるようです。これらの国へ行ったらフランス語かアラビア語を知ってたら大丈夫でしょう。タヒチはフランス領ですからフランス語が公用語です。

〉→そう言えば、スペイン語やポルトガル語のところもありますね。
〉たまに、ブラジルの人と接する機会はあるのですが、相手方の片言日本語でコミュニケーションをしています。(ただし、子どもさんは、日本の学校に通っているので、日本語は普通に話せる)
〉確か、ブラジルってポルトガル語でしたよね。家族同士では、英語でないポルトガル語がスペイン語のような言葉を話しています。
〉英語は…通じるのかなあ。
〉取りあえず、日本語でOKで、相手方の母語は(多分)ポルトガル語なので、無理に英語を持ち出すのもおかしい気がして、試したことはありません。

やっぱり日本人にはブラジルに親戚のいる人が多いんですね。私の教会の牧師夫人も親戚がブラジルにいて、自分の家で収穫したコーヒー豆を送ってくれたといって飲ませてもらいました。
そのあたりになるとやはり英語はあまり通じないかもしれませんね。

ずいぶん語ってしまいましたがこのへんで…。


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