タイムズがなんぼものんじゃい

[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/7/18(02:58)]

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1605. タイムズがなんぼものんじゃい

お名前: 杏樹
投稿日: 2007/11/13(01:05)

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akoさん、こんにちは。

〉今回のイギリス発のニュースを知り、
〉以前の自分なら、考えたこともないようなことを感じました。

〉イギリスって、、、、イギリスって、、、、

〉こうやって、自分の基準を、アジアも含む世界全部にあてはめて、
〉世界中の人に、イギリスが決めた序列を示して、
〉この基準で一番をめざせ、と言わんばかりに、
〉世界の人々を競わせる、という精神構造を、
〉いつもこうやってメディアを使って、先手を打つのか…。うむむむ、、、

〉…という、おそるべき感想で…。

私、リンク先を見て即思いました。「なんでタイムズにえらそーにランク付けされなあかんねん」って。
ま、あれはあくまでも「タイムズ」の世界の話であって、世界標準でもなんでもないし日本の大学がそれで一喜一憂する必要なんかぜーんぜんないんじゃないですか。

あれを見てありがたがって、ランク入りした大学はお墨付きを得たように喜び、そうでない大学は「ランク入り目指せー」とか思って、日本の大学のランクがそれで判断されるように考えるのはどう考えてもおかしいですよ。まりあさんの言うとおり、大学の絶対評価ではないのですよ。こんなランクで一喜一憂するのは日本人だけではないでしょうか。

〉“ついうっかり”、英語“学習”をして“しまう”のも、
〉植民地根性のような、英語への劣等意識が自分にあるからなんだろうな〜、
〉と気づくときなど、自己嫌悪することもしばしばです。

多読のおかげで英語コンプレックスが解消されたからではないでしょうか。そういうことに気がついてよかったですね。

〉それでも、今回の大学序列発表については、思うところがありました。

〉自称ヨーロッパ史愛好家としては、
〉ヨーロッパやイギリスへの愛着や敬意はそのままなんですが、
〉英米の基準で、世界の他の国の大学までランクを付けられて、
〉それを多くの日本人も信じるんだとしたら、
〉日本人自身が、自分で自分を、まるで一等市民・三等市民に区分するかのような発想に、
〉無意識のうちに誘導されてしまうような気がしてしまうのは、、、
〉…考えすぎか。。

〉でも、その方の、英語といったら英米のもの、という発想に、
〉今回の大学序列のニュースのことが、重なってしまいました。

〉これは、イギリス批判ともとられかねない発言内容なので、
〉英語多読や、イギリス、アメリカを愛好する皆さんには、
〉不興を買ってしまうことかもしれないのですが…。
〉(おそるおそる…)

〉でも、英国批判でも、非難でもないつもりです。

「タイムズ」は大学の絶対評価としてランク付けしてるわけではないので、日本人が勝手にランクを重視して誤解してるだけでしょう。

〉今回のニュースも、英文記事で読んだわけでもないので、
〉こういうことで投稿するなんて生意気だ、けしからんという、
〉英語有段者かつ英米文化愛好の皆々様方のお叱りも多々あることと思います。。。
〉じつにナマイキなことです。すみません。
〉ああ、心臓に穴があきそう。。。。

〉とにかく、英語圏関連のニュースを違うスタンスから見られるようになった自分には驚いてます。
〉私の場合、英語多読が、英語力と同時に、
〉日本人としての自分を強く意識する方向に影響しているみたいです。

〉まだレベル3未満(「以下」ではない)のものばかりしか読んでいないので、
〉 (突発的キリン読みは長続きしないので、含めない(笑))
〉そんなに自分のアイデンティティを脅かされるようなものを読んでいるとは思えないんですが…、
〉まさか、Super Diaper Baby に脅かされているのか…?(笑)

〉最後はへんな話になってしまいました。失礼いたしました。

akoさん、謙虚すぎるんじゃないですか?まだ英語信仰が心の隅に引っかかってるんじゃないですか?それで「こんなことを言ったらヒンシュクかな〜」って怖気づいてるんじゃないですか?
もっとハッキリキッパリ言っていいんですよ。
「タイムズのランク付けがなんぼのもんじゃい!」って。

ホント、日本人の英語信仰って何なんでしょうね。「英語が出来る」ということに対して必要以上に畏敬の念を持ちすぎて。
英語が世界の共通語として機能してるのは、アメリカの国力のせいです。100年ぐらい前まではフランス語が国際語でした。特にヨーロッパの教養ある人にはフランス語は必須でした。しかし20世紀も時代が進むとアメリカが世界の主導権を握り、英語が国際的な共通語になっていっただけです。英語が簡単だとかそういう問題ではありません。ヨーロッパ語の中では人称による動詞の活用がないなど文法が簡略化されてますが、それはあくまでも「ヨーロッパ語の中では」です。日本人にとっては、語順がほとんど同じの韓国語の方が習得しやすいという話も聞きます。インドネシア語は文字はローマ字、発音も簡単、文法も単純で、英語より習得しやすい言葉だと思います。

私が普段から気になるのは、英語以外の語学をしている人を見ると「英語も出来ないのに他の言葉なんて…」という人が多いことです。英語は別に世界の言葉の規範なんかじゃありません。英語が出来なくても他の言葉は出来ます。なんでも英語を基準にして考えるほうがおかしいんです。
前にどこかで言いましたっけ?
私は「中国で英語はどの程度通じますか?」と聞かれても答えることができません。なぜなら、中国でほとんど英語を使ったことがないからです。去年上海へ行ったときは、ホテルにチェックインするときに最初に英語で話しかけられましたが「パスポート、プリーズ」と言われて「Here」と言って差し出したり、サイン、プリーズと言われて「Yah」と答えたり、その程度でした。こちらが中国語で話しかけたら向こうも中国語に切り替わります。

ともかく、多読で楽しく英語とお付き合いできるようになって、英語は高度な勉強でもなんでもない、コミュニケーションの道具だと言うことがわかれば、かえって英米信仰から抜け出すことが出来るのではないかと思います。

だってSuper Diaper Babyを読んでゲラゲラ笑っててさ…「英語の本を読んでる、すごい」って言われてもねえ。
そーだ、1昨年のタドキスト大会の自己紹介で「Time to Pee!」(だったと思う…うろ覚えで)という本を紹介した人がいましたが、そのタイトルを聞いて笑いが起きました。こういうタイトルで笑えるって楽しいじゃありませんか。教科書だけ暗記してたらわからない言葉です。

えんえんと書いてしまいました。すみません。
それから、タイムズがわからなかったら、がんばらないでどんどん飛ばして読んでみましょう。

それではこのへんで。

(そういえば、たかぽんはCaptain Underpantsを最後まで読んだのでしょうか…。)


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