Re: 辞書は本当に必要ない?

[掲示板: 〈過去ログ〉はじめまして!(初投稿)掲示板 -- 最新メッセージID: 9033 // 時刻: 2024/6/27(03:23)]

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8154. Re: 辞書は本当に必要ない?

お名前: かつらぎ
投稿日: 2012/4/29(15:34)

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やまきたさん、はじめまして、こんにちは。

〉以前よりこのサイトの影響で多読をやってやっと400万後に到達しました。

400万語到達おめでとうございます。

〉私は常々思っていたことなのですが辞書は本当に必要ないのでしょうか?
〉本を読んだだけでは解らない言葉って結構あります。

日本での英語の授業は単語ごとに英和辞書で意味を調べ、英文を和訳して内容をつかんでいくやり方です。
なので、英文を読むというのはそういうこと——単語の意味を辞書で調べ、和訳して読むことだと思ってしまいがちです。
だから、ペーパーバックを読むのにも辞書を隣に置き、未知単語が出てきたら調べ、和訳しながら…というやり方になります。

でも実際そんな読み方をしたら疲れると思います。
(私も挑戦したことはありますが、1ページも進まずに挫折しました^_^;)

SSSの多読で言われている「辞書は引かない」は、英語の本は学校の授業でやったように、英和辞書で意味を調べ和訳しながら読むものだと思い込んでしまった人たちへの荒療治的な言葉だと(私は)解釈しています。
英語の本を読むのに辞書を手放せなくなってしまっている人たちを、一時的に辞書から引き離す、そのための方便。

また、たとえば“look”=「見る」といったように1対1の訳語で覚えてしまうと、“I'm looking forward to seeing you.”なんて文に「?」となるのではないでしょうか。こういった文章の意味をつかみにくくする1対1の訳語の覚え方をしないためにも「辞書は引かない」となっているんだと思います。

〉解らないからと言って読み飛ばしたものはいつまでも解らないままのことが多いです。
〉なんとなくこんな意味なんじゃないかな?と思うこともたくさんありますが間違って理解してしまうこともあります

いつまでもわからないとか、間違っているんじゃないかとか、気になるなら調べてもいいんじゃないでしょうか。
ただ、単語の意味はわからなくても、本の内容はつかめることが多いです。
物語の鍵となる単語の意味がわからないと苦しいですが、そうでないなら、話の筋を追う分には影響は小さいものです。
子供の頃、ちょっと背伸びして読んだ(日本語の)本には、未知の漢字がところどころにありましたが、適当に飛ばして読んでも本の内容を理解するには影響がありませんでした。それと同じかな、と思っています。

まあ、わからない部分をどう捉えるかは、理解度をどこまで求めるかという、個人差の大きいところでもあるので、気にならない人もいれば、気になる人もいる、一概にこうだとは言えない部分でしょう。
私は「主人公が生きるか死ぬか」みたいな場面になったら、単語の1つや2つわからなくても気になりません(笑

〉英語って簡単な単語の組み合わせのようで辞書で調べても難しい言葉って結構ありますよね。

どういう言葉を指してらっしゃるのでしょうか?
たとえば、“Come on.”は「来い」だけの意味で使われないとか、そういうことですか?

〉それでもやはりみなさん辞書を使わず多読に励んでいらっしゃいますか?

私個人の多読の経緯を言わせてもらせば、YL2あたりで「辞書を引きたいときは引く」にしてしまいました(笑
語数は25万ぐらいだったので、かなり早い段階で3原則の1つを破ったわけです。
誰にも相談しませんでした。相談の答えはわかりきっていましたから(苦笑
3原則に照らし合わせれば「引かない」ですし、和訳に頼ると今は良くても将来、和訳を覚えたことによる弊害がある(かもしれない)、といったことも知っていました。
けれど、将来の和訳の弊害なんてことより、今読んでいるこの本のこの単語がわからないと、私は楽しくなーい!状態だったので、最終的に私の本の読み方は私の好きにする、と決めました(笑

その後、辞書を使う回数は自然に減っていきました。
また、私の頭は和訳をしっかり記憶できるような出来ではなかったため、和訳を洗い流せないといった害を感じることなく過ごしています。どちらかというと、本で単語が使われていた場面のほうが記憶に残っていて、中には辞書を引いたのに、多読で自然に覚えたと勘違いしていた単語すらありました(苦笑

辞書が必要かどうかは人それぞれなんだと思います。
私は語彙を増やしたいとか、TOEICのスコアを上げたいとかいう望みはなく、ただ読みたい本を楽しく読めればいいだけの人間です。
なので、自分が楽しく読むのに支障がない限り、辞書を使う気は起きません。
この点は和書の読書でも同じで、気になったことは辞書やネット検索で調べます。
それで読むのが一旦止まっても、楽しく読めないなんてこともありません。
私にとって、辞書は調べたいときにあればいいツールの1つで、本を読むときに必要不可欠な物ではありません。

けれど、学校の授業を受けた影響から、英語の本を読むには辞書が無いと…と思い込み、その人にとって本当は辞書は必要ではないかもしれないのに手放せなくなっている人には、辞書を引かずに読んでごらん、という指導も有りだと考えています。


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