「こども式」を4年近くやってきて感じたこと(近況編)

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525. 「こども式」を4年近くやってきて感じたこと(近況編)

お名前: はまこ
投稿日: 2007/2/16(14:11)

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皆さん、こんにちは。はまこです。
1年ぶりに経過報告をしたいと思うので、よかったらお付き合いくださいませ。

去年の11月頃から他の掲示板でたこ焼きさん、たかぽんさん、酒井先生、
Ryotasan、akoさん、ひまわりさんや他の方とやり取りをしている間に、
今感じていることを書きたくなりました。
が、あまりに長くなりそうなので、二つに分けて投稿しようと思います。
この投稿は一気にざーっと書きましたが、二つ目は「こども式」のことを
詳しく書こうと思うので、投稿できるまでに時間がかかるかもしれません。
加えて生後8ヶ月の娘の夜泣きが始まり、寝不足が続いていますので〜。
 



 
■近況報告■
語数は、去年の3月に報告してから+50〜100万語ぐらいでしょうか。
去年の6月に第3子を産んで以降、8〜10月にかけてPBを3冊読んだのですが、
要約と感想文を英語で書くために、あちこちを何度もひっくり返して読んだ、
(結局3冊目でつまらなくなって、途中で放っています^^;)
という以外は、絵本や児童書を読めるときにちょこちょこと読んでいます。

聞く方は、相変わらず読まない日はあれど、聞かない日はない。
というぐらい聞いています。主にレンタルでダビングしたオムニバスの
洋楽が中心です。一緒に歌って踊ってます(^^)
相変わらずです。
 
  
【変わったこと】
1.深くなった。
2.ヘッドフォンをしなくなった
3.何かや誰かに触発された時に英語で書くのが随分楽になった。
 
 
1.なのですが、多読を音読で始めてから、毎日成長するのが楽しい♪
のうきうき気分で上に上に伸びていた時期から、今は下に内にと
深まっているなぁ、という感じがします。本を読む、という行為自体は
出産後はあまりしてないのですが、それでも英語に触れた分だけ
成長するのがわかります。
その事よりも嬉しいのが、多読をはじめて早い時期から私の中で、
英語・外国語(音のみ)と日本語がわかれて育って行っていたのが、
いい具合に絡まりあってきた
(これはどうしても言葉で表現できません)ように感じるのです。
うーん、やっぱりどう伝えていいかわかりません。今はその時期では
ないかもしれないので、その時がきたらまた報告します。

2.の方は、ただ音を追いかけて楽しんでいたシャドーイングの状態を
卒業したのかも知れません。無意識で気が付いたらシャドーイングをしている、
が私の基本的なスタイルなので、卒業、というのはおかしいのですが、
ヘッドフォンをして音に集中しなくても、聞いて理解できるようになった。
というところでしょうか。この場合の理解は、意味が全てわかると言うのでは
なく、音と文字のセットでわかる、という意味です。
多読を始めてから追い求めていた境地に
いつの間にかついていたんだなぁ、と感慨深いです。
あ、もちろんここが最終目標ではありません。実際まだまだ、まだまだ、
の状態ですし、だからこそ変わらずわくわくしています(^^)

シャドーイングはたくさんしましたが、
「誰かと英語で話をしながらコミュニケーションを取りたい」という欲求が
最近までなく、あくまで音を楽しむためと音を聞き分けられるようになることを
意識していたので、いざ自分の言葉で話そうとすると、発音が変だということに
最近気が付きました(^^) 
今後は誰かに伝えることを意識して、発話を楽しもうと思っています。
  
3.は最近「雑談の広場」に書いたので省略します。
 
   
■「細部→全体」へと進んで、「全体→細部」も見られるようになった■
多読も多聴もシャドーイングも、酒井先生が提示してくださる方法は、
「全体」をまずざっと掴めるようになってから、細部へと移行していくやり方
だと思うのですが、私は多読も多聴もシャドーイングも「1文字目」から
積み上げていく捉え方でやってきました。
理由は「それが面白くてしかたがないから」です。
それでもいつの間にか「全体→細部」でも理解できるようになってきました。
「寄っても引いてもどちらからでもOK!」という感じでしょうか。

「1文字目」からというのは、どういう状態なのかと言うとですね、
akoさんが別の掲示板で丁寧に説明してくれていますから、そのままコピペしちゃいます。
akoさん、ごめんねー。そしてありがとう〜〜〜。


〉〉うん。私は、聴く時は分解して組み立てながら聴いてたから、
〉〉聞こえる音がいつも先頭?だし、
〉〉読むのも、いつも一文字目が一番だしね。
〉〉この説明、わかりにくいかな。

〉ご説明いただいたことをakoがわかってるかどうか、
〉ちょっと確かめてもらえますか? 
〉わたしの理解を書いてみます。こんな感じかどうか…。

〉たとえば、こういうのを今、写してきましたた。
〉There was an old woman who lived in a shoe,,,,,,,

〉この英文を声出して読むのは2秒程度のことだけれど、
〉文字を目で見ると、この程度の長さなら一度に「shoe」まで見えてしまう。

〉けれども、視界がどこまで見えているかは別として、
〉はまこさんの場合は、
〉英文を音読してきた習慣があるから、
〉目が「There」に焦点を合わせようと意識する前に、
〉はまこさんの気持ち全体が、声に出す順番どおりに、
〉「There...」のところから順に右へ進む。

〉なので、靴の映像が浮かぶのが最後なのは当たり前として、
〉さらに、old womanのイメージも浮かぶ前に、
〉「There」だけでも何か感じるものがあるのでは?

〉というのは、「There」だけ見た時点では、
〉「There is....」なのか、「There were..」なのか、
〉「There you go..」なのか、何が来るのかわからない。

〉そして、次に、「 was...」と来たところで、初めて、
〉何かこう、お話が始まる〜、といったような空気が起きて、
〉それから「an old woman」で初めて、
〉何とな〜くお話のイメージに合った女の人の映像が出てきて…
〉という順番…、
〉この文は短すぎるけど、
〉英文が2行、3行と長くなっても同じ、ってことかな、と思って。

〉これ、1秒の何分の一の世界(笑)

〉…ということを、はまこさんの説明を読んで考えたんですが、
〉こういう理解でおよそあってますか?(また質問しちゃたよ)

〉ほんの1〜2秒のことも、こうして文字で書くと大変〜。ぜぃぜぃ、はぁはぁ(笑)

〉わたしの妄想が大幅にハズしていたらゴメンナサイ!!
〉これ、カラオケで歌う時、字幕を追う時のことを思い出して書いてみたんです。
〉歌を歌う時は、歌うことのほうに夢中になるので、
〉字幕の文字も、今、うたっている場所しか見ていない(=余裕がなくて、先を見ることができない(笑))から。

 
本当にありがとう(ぺこりん)
でもね、もっと小さいの。「Th」が私の最小単位です。
口に出してみると、「th」で一音でしょ。そして私のイメージの中では、
「th」があるとそこに一瞬で意識が集まるの。次にくる「e」で緩んで、
その次の「re」でふわぁっと広がる感じ。
もし「th」の次が「i」と「s」なら意識はそこに集中したまま。
次にくるのが「a」なら大きく振られて「t」なら、そこでぴっと止まるの。
書いてある文字を自分で発する音に変えていたら、
だいたいの人がこういう捉え方になると思うんだけどなぁ。

もちろん読んでいる時はいちいち意識してないけど、私は膨大な量を音読したり、
音を聞いてシャドーイングや歌を歌ったりして、最初から音と文字の関係に
惹かれ続けてきたからこそ、いつの間にか身に付いていた感覚、
というのではなくて、「こども式」で英語と言う言語を習得した人なら、
はっきりと意識するしないはあっても、やっぱりこういう捉え方をするように
なるんじゃないかなぁ、と思っています。どの言葉にも、どの文字にも、
その後ろに今まで読んできた膨大な物語の一辺が潜んでいるのを感じます。
 
 
あ、自分で書いていて気が付いたのですが、去年の報告では、

膨大な量に触れてきた日本語と違って、英語という言語にそのまま接するという体験は、本当に新鮮な驚きの連続でした。日本語で読んだり、聞いたりするとその言葉の後ろにいろんな既知の知識が広がるのに、英語は簡単で短い文章でも全く無防備な状態で出会うことになるんですよね。だから絵本でも児童書でも揺り動かされるし、衝撃を受けやすいんですね。英語という言語で積んできた経験がないですから。
多くのタドキストの皆さんも、多読を通して体験する、こういう感動に惹かれてやまないのではないでしょうか。

こう書いていたのですが、今は
「どの言葉にも、どの文字にも、その後ろに今まで読んできた膨大な物語の一辺が潜んでいるのを感じます。」
なんですねぇ。やっぱり成長してる(^^)

ちなみに
600万語
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-report&c=t&id=7466]
です。この投稿も長いです(^^;)
 
 
  
 
■音のこと■
 
これを載せるか止めておくか随分悩んだのですが、長いついでに去年投稿した、
私の聞き方もちょこっとコピペしてみます。
因みに今はほぼ意識の下の方で全てを処理できるようになったので、
ここまで細部にこだわった聞き方はしません。
でも、意識下ではやっているような気もします。
 
 
(コピペ1)
私の聴き方はかなりややこしいので、文章として書いてもイメージが
沸きにくいかも知れません。
できるだけ、具体的に書いてみますね。まず、

1.日本語以外の音に慣れていなかった。
2.フォニックスを一通り勉強してみた。

私が多聴を始めた時点ではこうだったと頭に入れておいてください〜。
私が2003年4月から聴き始めたのは、3枚のオムニバスのCDと、BBC2です。
CDはヘッドフォンで。BBC2は朝の15分ぐらいをながら聞きで。
CDの方なのですが、最初は聞いてもほとんどが雑音でした。それより音、
リズムが楽しくて仕方がないので、聞きながら自然に踊っていました。
この頃は英語ならちょっとはわかるかな、という単語が少し。
全体の1%程度でしょうか。4曲(だったかな)の別の言語が入っているとは
気が付きませんでした。
音読が40万語(だったかな。うろ覚え〜)ぐらいになると、
CDへの慣れもあるでしょうが、かなり雑音も減っていました。意味はわかりません。
雑音が減るということは、聞こえる音が増えるということですよね。
で、どうやって聞いているかというと、例えば「Moon River」の歌詞なら
「Moon River wider than a mile, I'm crossing you in style〜♪」ですね。
(実際にはこの歌を多聴を始めてから聴いたことありませんが)
これだけゆったりしたメロディだと、歌詞も書いてあるまま聞こえるでしょうか?
とにかく頭のM から聞こえる音を全部文字に変えるんです。これが「音の分解」です。
同時に「m.o.o.n」=「moon」、「r.i.v.e.r」=「river」と組み立てています。
音がくっついてたら、くっついたまま、落ちていたら落ちたまま、わからなかったら
適当に。とにかく順番通りにしか理解できないので、そうしてました。

※例えば少しは理解ができる、という人なら、
「Moon River ほにゃらら〜mile, I'm ほにゃyou ほにゃ〜」と聞くのでしょうか。
この頃は音の組み立てはほとんどできていなかったはずです。
あ、BBCもこれと同じ聞き方です。でもかなりのながら聞きです。
音読が80万語ぐらいになって、かなり英語というものに慣れてくると、
CDの中に英語ではない曲が入っているらしい曲に気が付き、衝撃を受けました。
何で気が付かなかったんだろー。
そう言えば、夢の中で早い内に再現されるようになったのは、
フェイ・ウォンの「夢中人」でした。何て読むのかな。歌詞も見てない頃に
(見たところでわかりませんが)
フルで出て来ていたので、よっぽど気に入ってたんでしょうね。
まぁ、長い間そういう聞き方をしていたわけです。
BBCでも意味がわかるものは少なかったですが、
分解してから組み立てられる音がどんどん増えていきました。
そして多聴、多読が進むに連れて、理解できる音や意味が飛躍的に増えていきました。

この頃は日本語で考え事をしているときに、
同時に英語を聞いて理解することはできませんでした。
今のように書きながら聞く、なんてありえませんでした。
(今なら書きながらでも歌詞を聞いたり、ニュースやトークを理解できます。
成長したなぁ:笑)

でも多読を始めて8ヶ月か9ヶ月ぐらいになったらできるようになってきたんですね。
書きながら、というのは相変わらずできませんでしたが、
考え事をしているときや、新聞を読みながらなら同時に英語を聞く
ということができるようになったんですね。
それぐらいからかなぁ、分解しなくてもわかるようになったのは。
いや、1年ぐらいたってからかなー。
皆さんは日本語を聞くときどうしてます?例えばニュースを聞いているとき、
意識の下の方に注目してみてください。文字でも理解していませんか?
「郵政法案が特別委で可決されました。
小泉内閣の最重要課題である郵政民営化関連法案は
四日午後、衆院郵政民営化特別委員会で一部修正の上、
自民、公明両党の賛成多数で可決されました。」
と音声で流れてきた時は、特には意識していなくてもこういう文字で
理解していませんか?
私の言っている、「聞いたとおりの音で文字になる」というのはこういうことなんです。
もちろん、かなりの割合で綴りは間違っていると思いますが。
本人にはわかるからいいんです(笑)
 
 
(コピペ2)
そんな私がオーディオブックと一緒に読むと、
どうして分速150語以上になるのか考えてみました。
1.音の推測が要らない。
2.語り手の声の表現力によって映像化がしやすい。
オーディオブックの力がないと、1.も 2.も自力でしないといけませんよね。
聞き読みをたくさんすることによって、
自力でも1.2.が楽にできるようになったらいいな、と願っているんです.
 
 
話を私のややこしい聞き方に戻します。
昨日書いた分には続きがあるんです。
〉とにかく頭のM から聞こえる音を全部文字に変えるんです。これが「音の分解」です。
〉同時に「m.o.o.n」=「moon」、「r.i.v.e.r」=「river」と組み立てています。
〉音がくっついてたら、くっついたまま、落ちていたら落ちたまま、わからなかったら
〉適当に。とにかく順番通りにしか理解できないので、そうしてました。
〉私の言っている、「聞いたとおりの音で文字になる」というのはこういうことなんです。

と、書きましたよね。まだこれと同時に他の作業(?)もしていました。
例えば「r」、と聞きますね。
そうすると喋っている人の口が頭の中で映像になるのです。
「r.i.v.e.r」は全部口の開け方、舌の位置が違いますよね。
息の吐き方、出てくる場所も違ったりします。
そういうのを同時に見ているんです。
そして、音の響き方、リズムも感じています。
だんだん意味も理解できるようになっていきました。
理解ができると情景が浮かびます。
私が〉英語以外のいろんな言語でシャドーイングする方が好きです。
〉緊張感の全くないでたらめシャドーが大好き♪
と言っていた意味がわかってもらえたでしょうか?かなり負担のかかる
聞き方をしていたんです。今では口の開閉や舌の位置などいちいち
映像化しませんが、無意識にはやってるかもしれません。
だけど意識してないのですごく楽になりました。
(「負担のかかる」というより「負荷のかかる」のほうが合ってるかな。
めちゃめちゃ楽しい〜♪の印象しかありませんから。)

この映像化の元凶(と言ったら語弊がありますが)は、
発音練習用のDVDを見て練習したからだと思います。
5日ぐらいで飽きてそれからはやってませんが。
確かに1音1音だとその通り発音するかもしれないけど、
普通に喋ってたらそうはならないし。
フォニックスと合わせて、1音をクローズアップすることを覚えてしまったので、
これが文字を見る時にも影響して、抜けるのに長い間かかりました。
ひょっとすると今も抜け切っていないかもしれません。
 
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最後までお付き合いしてくださった方、ありがとうございました(^^)


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