2017 卒業生座談会【理系】:SEGで学ぶ楽しさをみつけよう
2017年に見事志望大学に合格した理系の卒業生に集まっていただき、志望大学を決めたきっかけや学習方法等についてお話いただきました。
小泉 光/東京工業大学第4類
佐伯 陽平/東京大学理科Ⅱ類
谷 明/東京工業大学第3類
西山 鈴音/東京大学理科Ⅰ類
森 有哉/東京大学理科Ⅲ類
弓倉 和也/東京大学理科Ⅰ類司会 大澤 裕一(SEG高2・3数学主任)
敬称略
[自己紹介] SEGに入ったきっかけ
大澤 本日は東大、東工大に入学した皆さんに集まっていただき、さまざまな体験談をお聞きしたいと思います。まずは自己紹介をお願いします。SEGに入ったきっかけも教えてください。
弓倉 東京大学理科Ⅰ類の弓倉和也です。開成高校の出身です。SEGに入ったきっかけは、中1のとき、同じクラスに数学がずば抜けてできる友人がいて、SEGに通っていると聞き、興味が生まれて中2から入りました。
西山 都立日比谷高校出身で、東京大学理科Ⅰ類に在籍している西山鈴音です。小学校を卒業する頃、親に塾に行った方がいいと勧められたので、いろんな塾を見学しました。その中で、SEGの授業が一番面白そうだったので、中1から数学と英語多読に通うことにしました。
佐伯 佐伯陽平です。出身は芝高校で、東京大学理科Ⅱ類に在籍しています。SEGには中1から入りました。中学受験の会場でSEGのビラをもらい多読のシステムに興味を持って、この方法なら英語ができるようになるのではないかと思ったからです。
森 筑波大学附属駒場高校出身の森有哉です。東京大学理科Ⅲ類に通っています。佐伯君と同じように中学受験の会場でいろんな塾のビラをもらって見ていたら、すごく楽しそうな塾があるなと思いました。実際に体験授業を受けたら、普通に遊んでいるような感じで(笑)、通うことにしました。
小泉 小泉光です。豊島岡女子学園高校出身で、東京工業大学第4類に入学しました。兄がSEGに通っており、数学の勉強がすごく楽しいと言っていたので、私もぜひ通いたいと思いました。
谷 東京学芸大学附属高校出身で、東京工業大学第3類に進学した谷明です。中学時代の友人がSEGに通っており、ベタぼめしていたので、興味を持ちました。高校受験が終わったのを機に説明会に行き、ここなら楽しく勉強が進められそうだと感じて入ることにしました。
[SEG の印象] 学びの楽しさが感じられる授業
大澤 SEGの授業や先生について、印象に残っていることはありますか。
森 中1から通ったので無限にあるのですが、一つだけあげるとすれば数学Extremeでしょうか。数学のゲームの必勝法を探したり、自分でゲームや数学の問題を作ったりと、とても楽しい授業で大好きでした。中学生のうちは大学受験を意識する必要はなく、遊んでいた方がいいと僕は思うので、数学を使って遊べる環境が良かったですね。
佐伯 僕も中1から6年間通ったので、いろんな授業が印象に残っています。SEGの先生方は、数学の概念を理解させるために様々な工夫をしてくださいます。たとえば大澤先生の授業では、バームクーヘンを買ってきて積分の概念を説明されました。印象は強烈で、完全に理解できました。
西山 私も6年間通ったのですが、千葉先生に中学の3年間教わったことが数学を好きになるきっかけになりました。高校に入ってからは、数学の青木亮二先生と物理の吉田先生に大学受験に対する指針を教えていただきました。青木先生はとにかく数学を楽しむことに挑戦していて、吉田先生からは基礎を大事にすることの大切さを教えられました。
小泉 高3の春から受けた吉久先生の化学速修が印象に残っています。ずっと雑談タイムのようで(笑)、授業を延長することもあるのですが、時間が過ぎているのを気づかないぐらい面白い授業でした。それまで化学は暗記ばかりで計算も多く嫌いな科目だったのですが、この授業で実はとても面白く実生活に関係するところも多いことが分かりました。
谷 僕も吉久先生の化学の授業が大好きでした。いきなりご自分のシャツにお茶をかけ始めるなど、あの手この手で化学に興味を持たせるようにしてくれました。もちろん根本から理解が深められる授業内容で、どんどん化学が好きになり得意科目になりました。東京工業大学の第3類を選択したのも、将来、化学の道に進みたいと考えているからです。
弓倉 高3の9月からのテストゼミが役に立ちました。僕は数学と化学をとったのですが、すごく鍛えられました。SEGではあまり大学受験を意識しない授業が展開されていますが、テストゼミで「あっ、いちおう受験ぽい勉強もするのだな」と感じました(笑)。テストゼミは「分かる」を「できる」ようにする授業でその違いを痛感しましたし、少しずつ実戦力が身についていった気がします。
プロフィール
[志望大学・学部について] 教養課程の存在が選択の一因に
大澤 志望大学・学部はいつ頃、どのような理由で決めましたか。
佐伯 周りが「とりあえず東大」みたいな雰囲気の高校で、だんだん自分自身もトップを目指したいという気持ちになっていきました。明確に志望校にしたのは高1の冬から高2の初め頃にかけてです。当初は理科Ⅰ類志望だったのですが、吉久先生の授業を受けているうちに化学の勉強が楽しくなり、生物にも興味があったので理科Ⅱ類の方が向いているかなと思い、志望変更しました。理科Ⅱ類の方が入りやすいかなと、最後は少しびびったというのが正直なところかもしれません(笑)。
弓倉 志望校をどうやって決めたのかはよく聞かれる質問ですが、けっこうあやふやです。開成も「東大を目指すのが普通」みたいな雰囲気があり、実際、部活の先輩たちもバンバン合格していきます。中学入学当初から自分もいずれそうなるのかなと思い、それがとくに変化する要因もなくずるずると東大を受けることになりました(笑)。高校の試験でも東大の入試問題に近い問題が出されることも多いので、東大志望にしておいて良かったと思っています。ただ、文系か理系かについては悩んだ時期もあります。理系にしたのは社会の勉強が嫌いという単純な理由です。家族で話し合ったとき、「今、必要とされているのは理系の人材だ」とアドバイスもされました。本当にそうなのか分かりませんが……。理科Ⅰ類を選択したのは生物に興味がなかったためです。中学受験のときから、昆虫の足の数を覚えるよりも薬品を混ぜる方が面白いと感じていました(笑)。
小泉 高1のとき手術をして回復した後、東工大のオープンキャンパスに行くことになりました。親から「大変な経験をしたのだから、医療福祉関連のロボットに興味が生まれたのではないか」と言われました。その言葉も頭のどこかに引っかかっていたのか、見学した研究室に一目惚れしたのです。歩行支援ロボットを開発している研究室で、私もこんな研究がしたいと思い、東工大の第4類志望を決めました。
谷 東工大を志望したのは高3の夏です。その前は東大を受験しようと思っていたのですが、入試科目を調べて古文・漢文、社会の受験勉強なんてしたくないし、大学に入学してから教養課程を学びたくないと思い志望変更しました。好きな化学の専門的な勉強に、学部4年、修士課程2年の6年間かけてみっちり取り組める大学に進んだ方がいいと考えたのです。
森 高1の冬に医学の道に進もうと決めました。当初は通学可能な範囲の国立医学部ということで、東京医科歯科大を受験しようと考えていました。けれども僕は谷君とは逆で、専門ではない分野もいろいろ学びたいと思っていましたから、教養課程がある東大のシステムが魅力的でした。学力的に無理だとあきらめていたのですが、高3の初め頃に意外に合格できるのではないかと感じ、だったら目指してみようと考え直しました。
西山 私は大学で物理を専門的に学びたいと考えていました。それを決めたのは中3の夏です。夏休みに、新聞で理科の話題を見つけてそれについて調べなさい、という学校の宿題がありました。そのときに素粒子の記事を見つけて調べてみたら、すごく面白かったので物理に進もうと決めました。東大を志望したのは、最近の日比谷高校は伸びている最中で(笑)、先生方も東大を目指せという雰囲気があったことも影響しています。私は社会の勉強も好きだったので、森君と同じように教養課程で様々な分野の勉強ができることもいいなと思いました。
座談会はまだまだ続きます!
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*卒業生一人ひとりのお勧めの問題集等、詳しい勉強方法も掲載されています。