科学的教育グループ SEG

SEGブログ

2020 卒業生座談会【東大文系】: 勉強の楽しさを教え、受験勉強を支えてくれたSEG

2020 卒業生座談会【文系】

東京大学に進学された文系のSEG卒業生に集まっていただき、志望大学を決めたきっかけや学習方法、大学生活等についてお話しいただきました。

岡田 哲明さん/東京大学文科Ⅰ類1年
清田 耀仁さん/東京大学文科Ⅰ類1年
福元 隆さん/東京大学文科Ⅱ類1年
山中 綾子さん/東京大学文科Ⅲ類1年

自分のやりたい勉強ができる、SEGの自由さに惹かれて

─ 自己紹介をお願いします。あわせてSEGに入られた時期と、入塾のきっかけを教えてください。

岡田 東京大学文科Ⅰ類の岡田哲明です。出身は駒場東邦で、SEGに入塾したのは中3の春、すでにSEGに通っていた友人の紹介です。実際に授業を受けてみて、数学の原理や考え方を学ぶSEGのスタイルや、宿題があまり多くなく、拘束的でないことが気に入り、自分のための勉強ができると思い入塾しました。

清田 同じく東京大学文科Ⅰ類に入った清田耀仁です。麻布高校出身です。僕は中学・高校の6年間SEGに通いました。中学に入学した時、「とにかく英語の勉強だけはしっかりやろう」と決意したのですが、中学受験がとてもつらかったので、ガチガチに勉強するのは嫌でした。もともと小説を読むのが好きだったため、説明会で多読に触れ、「こういうふうに、本を読む授業ならやっていけるかな」と思ったのがSEGに決めた最大の理由です。その後、高1の後半に大学受験を意識するようになり、苦手だった数学も克服したいと思い受講することにしました。

福元 巣鴨高校出身、東京大学文科Ⅱ類の福元隆です。中2からSEGに通い始めました。海外や言語に興味があったのですが、姉が海外(オーストラリア)の大学に入り、充実した暮らしぶりなどを聞くうちに海外への意識がますます高まりました。生の英語に触れる機会を持ちたいと思い、外国人の先生に教わることができるSEGへ入りました。また小学生の頃から好きで原書で読みたい本があったことも、英語多読に力を入れているSEGに入塾するきっかけになりました。

山中 東京大学文科Ⅲ類に進んだ山中綾子です。学習院女子出身です。私は中学時代、とにかく数学が苦手でした。苦手な数学を何とかしなければと思い、塾を探していたところ、数学の得意な友人が通うSEGにたどり着きました。

塾の概念が覆されるオンリーワンのSEGの授業

─ SEGの第一印象はどうでしたか。

岡田 数学の最初の授業をよく覚えています。「確率」の授業でしたが、全員に1円玉が配られ、投げて表・裏が出る確率の実験から始まったんです。一般的な数学の授業だと公式を覚えるところから始まるのでしょうが、自分でやってみるところから始まるので、抵抗感なく数学の世界に入っていけました。また教室の前の方にいる生徒たちが、先生と一対一に近い感じで活発に話をしていたのも印象的でした。「数学が好きな人、得意な人ってこんな感じなんだ」と刺激を受け、勉強する意欲がわきましたね。

清田 入ってすぐに受けた外国人パートの授業が新鮮でした。それまで英語に触れた経験は読む・書くが中心で、「話す」のはSEGが初めてだったんです。外国人パートでは、英会話と同時に子供向けのアニメや映像が多用されていて、「外国で暮らしている人たちはこういう生活をしているんだな」と英語を身近に感じられました。

福元 英語の授業を受講しましたが、塾に対して「堅い」「強制的」という既成概念ができていた僕にとっては衝撃的でした。前半の多読パートは、生徒一人ひとりが自分のペースで黙々と本を読むため、静まり返った教室に、本をめくる音だけが響きました。後半の外国人パートに入ると一転、ペアワークやグループワークも取り入れながら、とにかく「話す」ことに主眼が置かれています。勉強しているというよりも、クラスメイトと英語でおしゃべりを楽しんでいるという感じで、参加したいと思わせてくれる授業でした。どちらのパートも塾の概念が覆されました。また多読では児童向けの本から入るので、中1の時、英語が得意だった僕は「こんなの読めるよ」と思っていました。でも実際に本を読んでみると、児童書独特の表現があったりして、短い文章なのにすごく勉強になることに気づきました。

清田 それは僕も感じました。現地で日常的に使われるような表現があって、日本の教科書での勉強ではまず出てこないなと思うことも多かったです。

山中 私が春期講習で初めて受けたのは「整数」の授業でした。学校では単なる公式として習ったことも、SEGではその式の成立理由から教えてくださいました。ただ、その後で受けた入会試験では手も足も出なかったんです。学校でまだ習っていない範囲の問題も出題されたこともあり、何を問われているかも理解できなくて、全然点数が取れませんでした。「SEGとは縁がないんだな」と諦めかけたのですが、ギリギリ救っていただいて(笑)ありがたかったです。SEGの授業の進め方はかなりハイペースでしたが、分かりやすく説明してくださいましたし、問題が解けずに悩んでいると、机の間を回ってくる先生が適切なアドバイスをしてくださいました。また、周りに数学好きの人がいるのも刺激になりましたね。少しでも追いつこうと数学に取り組むうちに、いつの間にか数学が好きになっていました。

多読では、知らず知らずのうちに英語の力が身についていた

─ 印象に残っている授業・先生を教えてください。

清田 英語の外国人パートでは、Ben先生の授業が面白かったです。ゲームなどを通して、自然に英語を使うような状況を作り出してくれます。おかげで英語で話すことに恐れを感じなくなりました。また会話のなかで、外国人講師ならではの自然な文法を教わったのも印象的でした。

福元 Nick先生の授業では、グループワークが多かった印象があります。ペアワークだと、どちらかが黙ると会話が続かないけれど、グループだと誰かがフォローしてしゃべり続けられるので、僕としてはありがたかったです。また、グループで劇を演じるのも面白かったです。決まった台詞があるので話すことへの抵抗感が弱まり、そのうちに「うまくしゃべらないと」という意識が払拭され、間違いを恐れずに口に出すのが当たり前になっていました。一方、多読パートの里岡先生は先生というより友人に近く、気軽に話せるフレンドリーな雰囲気で印象に残っています。先生が生徒各人の興味を優先して本を選んでくださるので、どんどん読み進めることができ、読む本の語数が伸び出したのもこの時期でした。次はどんな本を勧めてもらえるのかと毎回楽しみだったのですが、僕がずっと「『ダレン・シャン』を原文で読みたい」と言っていたことを覚えていてくださって、「そろそろ読んでみる?」と本を差し出してもらった時は嬉しかったです。原文ならではの表現にも接することができ、二重の喜びでした。また先生が作ってくださるプリントも分かりやすく、多読の補助になりました。

清田 中学時代に多読を教わった菅原先生は、背中を押してくれる感じでした。「今日はあまり読む気が起きないな」というような時には、決して無理強いせず、モチベーションを保てるよう優しく接してくださいました。一方、高校時代に担当いただいた古川先生・町田先生はスパルタで、チャレンジングな本を示し「難しいけれど頑張って読もう」という気力を引き出してくれるタイプでした。教え方は違うものの、その時の僕に合う指導をしていただけたと感謝しています。多読のおかげで多くの面白い本や興味深い本に出会うことができ、大量の英文を読み書きすることに対する恐怖心がなくなりました。さらに入試直前までお世話になったのが渡辺卓先生です。受験に即した内容の授業が分かりやすかったと同時に、そこから発展してニュース記事などを素材にいろいろな話をしてくださるのが楽しかったです。読解や英作文の精度を上げることに集中できたおかげで、テストゼミでは、安定しなかった成績が後半にはコンスタントに高得点を取ることができるようになりました。

福元 高2までは受験英語を意識せずに、より実用的な次元で英語を学ぶことができ、僕としては勉強をしているという感覚はあまりありませんでした。一方で高3の「受験多読コース」で教わった小原先生には、受験を意識した英文法や英文の読み方などを体系的に学ぶことができ、受験対策としても大いに役立ちました。

 

座談会はまだまだ続きます!

座談会の全容はこちらをご覧ください。
*受験や大学生活の話も掲載されています。

一覧へ戻る