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2015 卒業生座談会【文系】:結果が出るのを信じて努力する

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2015年に見事志望大学に合格した文系の卒業生に集まっていただき、志望大学を決めたきかっけや学習方法等についてお話いただきました。

井之上 旦/東京大学文科Ⅰ類
江田 雄海/一橋大学商学部
都竹 直樹/東京大学文科Ⅲ類
水野 廉大/東京大学文科Ⅱ類

司会 青木 純二(SEG高校数学講師) 新田 智紀(SEG英語多読講師)

敬称略

[自己紹介] SEGに入ったきっかけ

青木純 自己紹介を兼ねて、SEGに入ったきっかけを聞かせてください。

都竹 東京大学文科Ⅲ類に通っている都竹直樹です。麻布高校出身です。SEGには高1の夏に入りました。数学の成績が伸びなかったので、どこかいい塾はないかと探していました。友達がSEGに通っていたことと、定期券圏内だったことで決めました。

井之上  海城高校出身で、東京大学文科Ⅰ類の井之上旦です。英語が好きだったので、英語を楽しく学べる塾を探し、中1の終わり頃から多読の授業に通い始めました。

水野 同じく海城高校出身で、東京大学文科Ⅱ類の水野廉大です。中1のプレ春期講習から多読の授業を受け、中1の秋からは数学も受けました。きっかけはよく覚えていないのですが、おそらく親が僕の成績を心配して入れたのだと思います。とはいえ、まだ中学生なので、あまりハードな勉強をさせてもよくない。SEGならゆったり楽しく学べるのではないかと思ったようです。

江田 一橋大学商学部に通っている江田雄海といいます。出身高校は私立本郷高校です。SEGに入ったのは高1の冬からです。高1の2学期に行われた数学のテストが16 点と、高校内で下から4番目の成績で、親から強制的にSEGに通うように言われました(笑)。

プロフィール
プロフィール文系その1

プロフィール文系その2

[SEGの授業の印象] 知的好奇心を大事にしてくれる

青木純  SEGに通い始めて、どんな印象を受けましたか。

井之上 僕が最初に通ったのは多読の授業です。教室にたくさんの英語の本が置かれているのが新鮮でわくわくしました。授業もアットホームな雰囲気でした。

青木純 英語は小学校時代からやっていたんですか。

井之上 公文を数年間やっていました。でも、最初は簡単な絵本から読み始めるので、まったく英語を勉強していなかった人でも大丈夫です。

水野 僕も多読からスタートしたのですが、本を読んでいるだけで英語ができるようになるのか、半信半疑でした(笑)。でも、ネイティブの先生が、英語がほとんど分からない中1の僕たちに向かって、言語の壁を易々と乗り越えて、コミュニケーションを図ろうとしてくれるところが楽しかったですね。

青木純 多読以外の授業の印象はいかがでしたか。

水野 多読は、勉強とは楽しいものだということを教えてくれました。それは数学の授業でも同じです。中学のテキストには「チャレンジ問題」がついていて、それを解いてくると「すごいね」とほめられます。解ける楽しさに目覚めました。また、中学の岡本先生の授業では「懸賞問題」もありました。どう解いたか、皆の前で発表するのですが、僕は調子にのって20 分ぐらい独壇場で発表したことがあります(笑)。合格祝賀会のとき、岡本先生から「水野くんが発表した、あのときの長い証明をまだ保存しているよ」と言われてうれしかったですね。とにかく中学の数学の授業は知的好奇心を大事にしてくれるものでした。

都竹 僕は高1からSEGの数学の授業を受けたのですが、最初は一番下のEクラスでした。それぐらい数学が苦手でした。そのころ井汲先生が「クラスを上げるためには、テストでここに注意するようにすればいい」と、親身にアドバイスしてくださいました。別にそんなに上のクラスに行きたいと思っていたわけではなかったのですが、先生はここまで僕のことを考えてくれていると、ちょっと感動して(笑)、頑張ろうという意欲がわいて3学期にはFクラスに上がることができました。そんな先生との距離の近さもSEGの魅力です。

江田 僕はSEGに入ってからも、しばらくは数学が嫌いでした。先ほど言ったように、学校の図形と式のテストで下から4番目だったほどで、完全な文系脳だったからです。当時の僕は、高校で習った解法のパターン通りに解こうとしており、解き方の引き出しがまったくなかったのです。ビームしか撃てないウルトラマンみたいなものです(笑)。それが、青木純二先生の授業を受けて、ある瞬間から突然数学ができるようになりました。

[数学の勉強法] 数学は「論理が大事」

新田 みなさん、受験クラスは青木先生の授業をとられていたようですが、数学の効果的な勉強法についてアドバイスしてください。

井之上 SEGの授業で一番良かったと思うのは、高2の冬に受けた「論理克服講座」です。論理が分かっていないと、数学の答案は作れませんし、問題文の意味すら分からないこともありますから、とても重要な講座です。僕は高3になってからも、「論理克服講座」のテキストの復習をこまめに行っていました。そのほか、クリーム本やテストゼミの問題も何度も解き直し、SEGで扱った問題はいつ出されても解けるようにしました。

新田 「論理克服講座」は、国語や英語の文章を論理的に読んだり書いたりするうえでも役立つのですか。

井之上 もちろん、生きてきます。

水野 「論理克服講座」を受けると、文系脳が理系脳に切り替わります。文学的な表現が好きな生徒ほどこの講座は受けた方がいいと思います。

新田 論理学はもともと文系だったのではないですか。

水野 all と exist が入る前までは文系だったと思います。おそらくそれらが入ってから理系になったんだと思います。クリーム本は分野別に使えるテクニックが整理されています。その整理の枠組みが理解できれば、どのタイプの問題なのかが自分で判断できるようになります。僕は問題を解くたびに、これはクリーム本の何章の問題に似ているかを考え、クリーム本の章ごとに分類したノートを作成していました。たとえば写像と論理の問題を見つけたら、その問題をノートに貼って模範解答を作って、青木純二先生の解法と似ているところを探しました。そうやって整理しておくと、初めて見る問題でも、「これはあのタイプの問題だな」と自分で分類することができるようになり、あせらなくてすみます。

都竹 「論理克服講座」をそれほど重要な講座とは知らずに受けていました(笑)。青木純二先生は写像の説明でよく「ボタンを押すとジュースが出てくる。写像なんて自動販売機みたいなもんだ!」というたとえ話をしてくれました。高2の3学期の授業でその話を聞いたとき、実は「論理克服講座」がすごく大事だったということに気づきました。

青木純 都竹くんは高3になってから数学の成績が急上昇していますが、どのような勉強法が功を奏したのでしょうか。

都竹 青本、クリーム本に集中して、2周以上復習したことがよかったと思っています。周りは『1対1対応の演習』を解いており、東大受験生にとって必須なのだろうと思って、僕も4冊購入しました。けれども、結局1問も解かず、新品のままで終わりました。後ろめたい気持ちもありますが、青本とクリーム本だけで大丈夫だと、僕は確信しています。ただし、東大入試の本番はうまくいきませんでした。合格を聞いても半信半疑で、合格祝賀会のときに、青木純二先生に「数学は1問も解けなかったのですが」と言ったほどです。ところが、その数日後の点数開示を見たところ、自分が予想していた点数の倍以上とれていました。これはやはりテストゼミで、部分点の拾い方をきちんと教わったおかげだと感謝しています。後輩の皆さんにも、少しでも点数を上積みしようという意気込みで頑張ってほしいと思います。

座談会はまだまだ続きます!

続きはこちらのp.4からご覧ください。
*卒業生一人ひとりのお勧めの問題集等、詳しい勉強方法も掲載されています。

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