科学的教育グループ SEG

講師インタビュー

講師迎

【迎 健吾】

中学数学担当 専任講師
東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修了
東京工業大学理学部物理学科卒
東京工業大学附属科学技術高校卒
SEG33期生
2017年4月より、SEG数学科講師

生徒の自由な発想を大切に真剣勝負で授業に臨みたい

──チューターになったきっかけを教えてください。

 きっかけは、合格祝賀会のときにお世話になった先生からチューターにならないかと声をかけていただいたことです。ただ、大学での勉強の様子が分からなかったこともあり、半年ほど経ってからチューターに応募しました。もともと勉強が好きで、友人に勉強を教えるのも好きだったため、教員になるか、研究者を目指すかを、大学3年くらいまで悩んでいたほどです。ですから、チューターになるのは自然な流れでした。

──非常勤講師になったきっかけは何ですか。

 大学4年になる段階で、自分は研究者ではないと踏ん切りをつけ、数学を教える道に進むことに決めました。研究自体は好きなので大学院には進学しましたが、チューター経験があることや、先輩の先生からのお誘いなどもあって、非常勤講師に応募しました。SEGは塾業界ではネームバリューがあるため、ここでの講師経験は後々役立つだろうとの期待もありました。そして、大学院修了後に専任講師になりました。

──講師をしていて何が一番楽しいですか。

 何といっても授業です。SEGでは、生徒に教え込むというより、みんなでしゃべりながら、いろんな考え方を口に出してもらい、「この発想、面白そうだね」「もっといい解き方はないだろうか」と、探究していく授業を行います。生徒の何気ない一言を瞬時に拾い上げ、授業を盛り立てていかなければならないため大変ですが、だからこそ授業そのものが非常に楽しいのです。

講師北園

──授業にはどのような準備をして臨まれるのですか。

 SEGのテキストはかなり作り込まれていて、ストーリーがしっかりしており、1問1問に意味があります。まずは、そのストーリーをしっかり読み取ることが大切で、どんな論理で次に進めていくのかを理解するのに、かなり時間を取られます。
 次に、先人がどう教えてきたのかを確認し、そのうえで導入の仕方を変えるなど自分なりの授業の工夫を考えます。また、オチの問題も必ず用意します。さらに、生徒からどんな発想が出てもいいように、いろいろな解法を確認しておきます。

──お休みの日はどのように過ごされていますか。

 これといった趣味がないのですが、仕事に関係なく数学の難しい問題を解くのが好きなので、それに向き合っていることも多いです。数学オリンピックの問題を、時間を決めずにじっくり解いたりしています。

──講師として心がけていることはありますか。

 まずは、授業中の生徒の言葉を否定しないことです。解き方を教えるのではなく、生徒の感性を尊重して、そこから解法へと話を広げていくようにしています。低学年を教えているからかもしれませんが、この段階ではいろいろな解法を覚えることよりも、問題を見たときの直感というか、感性を大事に育みたいと思っています。
 もう一つは、生徒から教わるのを躊躇しないことです。とくに数学Extremeの授業では、自分が気づかなかったことを生徒から教わることもあります。先生も生徒も関係なく、真剣勝負で数学に挑む、そんな時間を大切にしたいと思っています。


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