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松本亨(1913-1979)さんは、22年間にわたりNHKのラジオ英会話番組の講師をされており、日本では英会話の松本亨として有名ですが、
実際は読書の松本が正しく、2000冊の大人向けの英書を読破したといいいます。
松本亨の直読直解のすすめ
松本亨は、『英語の新しい学び方』(1965年 講談社現代新書)の中の「なぜ日本人は(英語が)上達しないか」の章において、大筋、次の様なことを書かれています。
訳は労力の浪費です。長い英文を読んでいこうとすると訳すと時間はかかるし、楽しいものではありません。そして、いっそう悪いことには、いつになっても大きな壁が乗り越えられないことと、いざ英語で自分の気持ちを表そうとするときに、どうしても、日本語でいったん考えてから、文法をたよって英語の単語を並べていかなければならなくなることです。(同書
p41-p42)
松本亨の英語読書のすすめ
また、同書の「英語をマスターしたいあなたへ」という章(p192-193)においては、次の様に書かれています。
わたしのすすめることは、なにはさておき、英語をお読み下さい、ということです。会話にばかり重点をおかないで、多読速読を身につけることです。手当たりしだい、英書、英語の雑誌、英字新聞を読んでください。わからない単語は、辞書で調べてもかまいません。しかも、はじめのうちは英和辞典を使っても良いでしょう。その代わり、文章を訳すことだけはしないでください。そのうち、英和辞典では不十分になってきます、そのときは、ぜひ英英辞典にきりかえてください。 1日にすくなくとも、まとめて3時間は英語を読んでください。
※SEGの多読クラスも、何はさておき英書を読むことをすすめることと、日本語訳をしないで読むことをすすめるのは松本さんと同じ考えです。しかし、英和辞書はできるだけひかないで読む、辞書を引かなくてもわかる易しいものをたくさん読む、1日3時間までよまなくても良いというところがSEGのとりいれているSSSの多読と松本さんのの多読の違いです。
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