SEG

2006 多読+Oral Communication クラス 2学期 保護者アンケートとその回答



多読OC α、βクラス計4クラス、30名の受講生の中から、12名の保護者の方にご回答をいただきました。
なお、青字が、SEGからの回答です。

多読+OCの受講生の保護者の方からの意見と回答


Q1. 多読の授業に対してのお子様の様子はいかがですか


楽しそうにしている。     12名
受講前と変わった様子はない。 0名
やる気はみられない。     0名

■全員楽しそうにしておられるということで、こちらも教えがいがあります。この雰囲気を大事にしていきます。

Q2. 多読クラスに通い、お子様の英語に対する興味が実際に高まったと思いますか
   また、保護者の方から見てどのような点でそのように思われましたか。

5:とても高まったと思う。
6:受講前よりも多少興味が高まったと思う。
1:受講前と変わらない。
0:受講前よりも英語を遠ざけるようになった。


(保護者の方のコメント)
○毎週授業の数日前になると熱心にスピーチの準備のため英作文にとりくんでいる。SEGから英語の本を借りてきて、自宅でも読んでいる。(中1)
○自宅でも興味を持って学習するようになった。(多読OC 中1)
○とりたてて熱心に英語の本を読んでいるわけではなさそうなので受講前と変わらないと感じています。(日本語の本に関しても同様ですが。)マンガは好きです。そういえば夏にハワイに行ってバーンズ&ノーブル(本屋)に行った時も、マンガだけは床にすわって熱心に読んでいた。(多読OC 中1)
○「英語で自分の言いたい事を文にするのは日本語の文の書き方と同じなんだなぁってわかった」と気付いてくれた。(多読OC 中3)
○教室で借りてきた本を楽しく読んでいる。学校の英語の授業を大事にする。など少しずつですが変わってきたように思います。(多読OC 中3)
○積極的に英語の本を読むようになりました。(多読OC 中3)
○彼は外国の美術や歴史、古い建築物等に大変興味があります。自分で英語でコミュニケーションをとれるようになれば、海外の自分の興味の対象へもっと近づけるという可能性が彼の喜びになっています。(多読OC 中3)
○英語を日本語訳せず、そのまま理解できているようです。(多読OC 高1)
○英語を勉強するのが苦ではなくなった。(多読OC 高1)
○完読しているかどうか分からないが、ペーパーバッグの本を持ち歩いている。(多読OC 高1)
○スペルは相変わらずだが、文法の方もそれなりに学校の授業に身が入るようになったらしい。コンプレックスが少しとれてきたように思う。(多読OC 高2)

■帰国生の多いクラスですが、みなさん、多読で、英語の基礎力を維持・伸張し、Oral Communiicationの時間に、発話やスピーチ・ディスカッションを楽しんでいます。αクラスでは、1学期は、なかなか皆さんの発話も少なかったのですが、2学期後半になってから、発話も活発となり、Oral Communication らしいクラスとなってきました。

Q3. 多読クラスに通い、実際に英語の力がついてきたと思いますか

6:受講前より英語力がかなりついたと思う。
6:受講前より英語力が多少ついたと思う。
1:受講前と変わらない。
0:受講前よりも英語力が落ちたと思う。

○あるテーマについて議論し、それについての自分の考えをまとめる、という技術がスピーチの練習を通して少しずつ身についてきたように思われます。(中1)
○中1の学校の授業が楽にこなせるようになったので。また、英語の読書が苦痛でなくなった様子。(多読OC 中1)
○中学入試前はいわゆるインターナショナルスクールに通い、学業・生活に関しては、学校にいる間はほぼすべて英語という状態でした。このため4月から日本の中学に入り、Totalとして英語にふれる時間は激減しています。ですから停滞あるいは力が落ちたとしてもやむを得ない部分はあると思います。(多読OC 中1)
○英語力を具体的に評価できません。(多読OC 中3)
○借りてくる本のレベルが上がっていますが、私(母親)が英語についてわからないので、娘の聞く・話す力に関しては今のところわかりません。(多読OC 中3)
○英語のDVD(フルハウスなど)や、ネイティブの方が話していることが多少わかるらしいので、聞きとりの力が伸びているように見えます。母親がチンプンカンプンなときでも子どもには聞えているらしいです。(多読OC 中3)
○ものすごく力がついたように思う。目読が速くなった。音読もなめらかになった。春にヨーロッパに行った時には"Thank you."を言うのも一苦労だったが、今は口から自然に言葉が出てくるようになった。(多読OC 中3)
○長文が読めるようになった。(多読OC 高1)
○あまり本人の英語力を確かめる機会がないのでよくわからない。(多読OC 高1)
○英語に自分から向かっていくようになった。手紙などもPCの翻訳を使ったりして書いている。めちゃめちゃだが、注意すると相談してきたりこちらのアドバイスを受け入れる動きが出てきた。(多読OC 高2)

■すごくあたりまえのことですが、英語のInput量が増えれば、しぜんに、英語力がついてきます。順調に読書量を増やしている方については、特に現段階でまったく問題ないとおもいます。理解度については、外部試験でも確認していますが、読解に関する限りみなさんまったく問題ありません。ただ、リスニングの力、文法的な力は、かなり個人差があります。リスニングが苦手な人は、できるだけCD付きのGraded Readers を借りて聞きながら読んでください。大量リスニングはリスニング力を上げる王道です。また、文法力を上げたいかたには、"Grammar in Use Interemediate"(Cambridge) の自学をお勧めします。

Q4. ご質問、疑問点がありましたらご記入ください

○今、子供は「子供の英語」から「大人の英語」への過渡期にあるのではないかと思います。このため親としては「文章の論理構成への洞察」と「大人のボキャブラリー」を獲得してくれればと考えます。(このためバックグラウンドとしては本人の精神的な成熟も必要かと思います。)レベルとしては早めに英検でいえば準1級に達して欲しいです。(本人は受験する気はサラサラないですが。)(多読OC 中1)
■帰国生の場合、子供英語から大人英語への切り替えは確かに重要です。来年より開講の多読OCW(=多読+Oral Communication + Writing) のクラスは、かなり論理的な説得力のある英文を書く訓練をする予定ですので、今後ぜひ、受講ください。なお、2007年度の「多読OCβ」クラスは2006年度「多読OCβ」クラスのより上位のテキストを用いますので、現在「多読β」クラス受講の方の標準接続クラスは引き続き「多読β」クラスとなります。

○読んでいる量はどのくらいなのでしょうか。英語で意見を言うことがきちんとできているのでしょうか。など授業中の様子を教えていただきたいと存じます。(多読OC中3)
■ぜひ、保護者会にご出席ください。また、不可能な場合には、個別面談を随時行いますので、会員相談室にご連絡ください。

○今までの多読受講者の英語の力がどのようについたかを知りたいです。(ACEテストの伸び、大学合格状況などを資料にしていただけたらと思います。)(多読OC中3)
■現在のところ、少人数の卒業生しかおらず、プライバシーの問題もあり、一般には公開しておりません。個別に申し出ていただければ、説明させていただきますので、ご連絡ください。

○現在の子供のOC能力がどの程度なのかよくわからないので今度面談のときにお話していただけたらと思います。 授業に積極的に参加しているかも知りたいところです。OCに関して目標設定(あるいはシラバス?)が不明確だと思います。授業中に楽しめていればそれでいいのか、あるいは何か各回ごとの目標を持って家でも予習や復習をすべきなのか、子供もわかっていない様子です。多読は各々興味やスピードも違うので今のままのスタイルでいいと思いますが・・・。(多読OC 中3)
■基本的に、Longmanのコースブックにしたがって授業が行われています。目標設定については、Teacher's Manualの必要部分を希望者の方には配布しますので、お申し出ください。なお、基本的には、「学ぶより慣れる」のが多読コースの趣旨ですので、授業中楽しめて、Writingや発表の課題に積極的に取り組まれていれば、中3段階では特に問題ないと思います。

○受験勉強との両立を考えなければならないでしょうか。(多読OC 高1)
■受験大学によります。私立大学であれば、基本的に多読+OCの授業で十分に入試に対応できます。また、国立もセンター重視のところであれば、十分に入試に対応できます。東大・京大・一橋などの場合には、和訳と英訳の訓練をする必要があります。2008年度には、「多読Power English」を開講予定ですので、その講座を高3時に受講していただければ、十分受験にも通用します。

Q5. これまでの受講を終えての、保護者の方のご感想をお聞かせください

○子どもが毎週楽しくクラスに通わせていただいており、何よりです。同じクラスの他の生徒さんとの交流も大変プラスになっているようです。今後ともどんどん英語の刺激を与えてやってください。引き続き密度の高い授業を期待しております。(多読OC中1)
■もともと、中3以上を想定したクラスでしたので、中1の方には内容が合わないところもあるかと心配していましたが、かえって良かったようで安心しています。高学年になるにつれて、Writing を重視していく予定です。

○他の塾ではほとんど見られない「実践英語」に取り組んでおられることに敬意を表します。父親自身、高校時代の米国留学(1年間)、米大学院(2年間)、米国勤務(2年間)を経て、まだ英語を勉強する必要性を痛感する中、SEGで日英Bilingualとなる基礎的な機会を提供頂くことを期待しています。(中1)
■日本人が、日本語と同じレベルで完全なBilingual となるの事実上不可能なことと思っています。ただし、仕事やコミュニケーションに必要な英語力であれば、かならず、今の方法で、十分に身につくとおもっています。現在、日本人の大学生の平均的英語力は下がる一方ですが、ごく少数の上位層の英語力はどんどんあがっています。多読コースの受講生には、大量のインプットと大量のアウトプットで、大学生までに、実践的な英語力をつけてもらいたいと思っています。

○少人数でやっていただいているので出来ればエッセイ等を宿題として出し、添削のようなことをしていただければうれしいなぁと思います。本人は口では100万語を達成し「カレー」を食べる?とか言っていますが、家ではマンガです。はい。うちの子のケースでは今後どうやって英語をBuildupしていくか親としてはむずかしいです。(多読OC 中1)
■中1は帰国生あるいはインターの小学校出身の方ばかりで、みなさん、現段階でかなり英語力があります。これを維持し、さらに、「論理的な発表能力」を伸ばしていくことが課題になると思います。発表形式をとりいれた授業で、ぜひ、「大人の英語」に徐々にシフトしていかせたいと思っています。なお、Essay等の宿題は、月1回程度だしています。

○これで良いのだろうか、このままで良いのだろうか、と常に不安があります。男の子で都合の悪い事は話さないのかもしれませんし、何かを尋ねても「べつに」とそっけないです、が、机に向かって英文を書いて(宿題?)いる姿にはホッと安堵致しました。とかく、親は宿題が多い程勉強している姿がはっきりと視覚的にわかり安心するものです。本はほんとうに読んだのだろうかと疑わしい時もありますが何とも本人のみぞ知るです。(多読OC 中3)
■SEGでは、宿題の量はそれほどありませんが、定期的に英語力をチェックする課題や、外部テストをおこなっていますので、ご安心ください。本を本当に読んでいるかどうかはだれにも判定できませんが、こちらでは、さりげなくチェックし、把握しています。本当に心配は場合は遠慮なく、講師までお申し出ください。ただ、楽しんで通っていて、成績も良いのであれば、どんどん生徒さんを励まして欲しいと思います。

○Misa先生にはとても親しんでおりまして、親としてもありがたく思っております。特にリスニングの力をつけて頂いたと本人が申しておりました。英語圏で生活し、また勉強・仕事をすることになっても困らない英語力を目指しております。そのためにはどのような努力をしていったら良いか、生活の中でなるべく英語に触れるにはどのような手段があるかなど先生方の方からどんどん御指導頂きたく思っております。今後とも宜しくお願い致します。(中3)
■日本で、英語になるべく触れるには、洋画やドラマのDVDが一番だと思います。また、機会があれば、ぜひ、短期でも良いので、留学あるいは旅行をさせてみてください。

○娘はMisa先生・渡辺賢先生のお人柄・ご指導に惹かれて楽しく通っております。他の人に比べて英語の力が劣っていると思いますが、Misa先生の「必ずできるようになるから」という言葉を信じてついていきたいと思っております。よろしくご指導お願いいたします。(多読OC 中3)
■英語は、慣れればだれでもうまくなります。必ずできるようになるというのは本当です。

○彼は何のためにするかわからない機械的な反復練習、ただただ単語を暗記してゆく等が得意ではありません。目的が「コミュニケーションのための英語」というこの授業が大変あっているように見えます。(多読OC 中3)
■2005年度まで、SEGでも、All English の"Supreme Course"を開講していましたが、このコースについても、"All Englishといっても、結局、文法を教えているだけではないか" と、留学経験のあるご父兄の方から痛烈な批判を受けました。実際、その通りだとおもいましたので、思い切って、"Supreme Course"を廃止し、2006年度より、本当の意味で「コミュニケーションのための英語」をあらたに目指し、多読を大きくとりいれるとともに、コースを再編させていただきました。

○今年からOC+多読のクラスに参加しておりますが、これまで宿題のなかった多読だけのクラスだけとは違い、大変な日もありますがメリハリがついていっそう多読に集中できるらしいです。(多読OC 高1)
多読は英語の基礎力をつけるのに非常に効果の高い方法です。多読で英語力を伸ばした方が増えてきましたので、発信面でのより一層の英語力の伸長もめざし、新しいクラスを新設させていただきました。


Q6 . 今後SEGの英語に、何を期待されますか

○現在力を入れていただいているReading、Listening、Speakingに加え、将来的にはWritingの力も養成していただけるよう期待しております。SEGではどのようなカリキュラムでWritingを進めていかれるのか興味があります。宜しくお願い致します。(多読OC 中1)
来年度より、多読OC+Writingのクラスを設置します。Native Part は、今まで、Power English を担当されてきた、Mark Schwarz 先生が、また、多読パートは、やはり、Power English を担当されていた木村哲也先生が担当します。また、来年度は、「多読β」クラスでも、2学期後半より、Writing を重視した授業を行います。

○もし来年SEGを継続するとすれば「精読・多読」コースかなぁと考えています。但し、本人は日本語の文法用語は知らないと思うので「精読」の授業が理解できるかどうかハテナ?です。(現在家では「ケンブリッジプレスのEnglish Grammar in Termediateコース」とかいうのをコツコツやっています。また、ボキャブラリーは思案のあげく、DUO3.0を9月から少しずつやっています。⇒面談時持参します。)可能であれば面談時精読のテキストのコピーでも見せていただけるといいのですが・・・。正直もう一つ考えているのは帰国子女用の英語を他の塾でとろうかどうか思案中です。(多読OC 中1)
■申し訳ありませんが、「多読+精読」クラスは今年度で終了となります。その代わりに、来年度より、”多読OC+Writing”のクラスを設置します。また、2008年度には、「多読+入試対応」の「多読Power English」を開設予定です。

○人の考え、意見を聞き、自分の考え、意見を日本語と同じように言えるようになれる日がやってくることを願い期待しています。(多読OC 中3)
■日本語とまったく同じようにとまではいかないと思いますが、かなり同じレベルまで言える・書けるようにするのが、SEG英語多読コースの最終目標です。ご期待ください。

○“生きた英語”を身につけさせてほしいです。(多読OC 中3)
■生きた英語とは、「話者の意見、感情をお互いに伝えるための英語」だと思います。これからも一層、その方向を目指して、頑張ります

○高2からは受験に集中することになりそうですのでそれまでは本をたくさん読んだり、話したりすることで英語を楽しんでほしいと思っております。英語をとおして楽しめるいろいろな世界を子供に紹介していただけるとますます興味が持てそうです。こんな少人数で授業をしていただいて、感謝しております。(多読OC 中3)
■将来的に、外国で働いていている人、働いてきた人、留学中の人を特別ゲストとして読んで、話を聞く会などを開いていく計画です。SEGの卒業生や元講師、また、講師の個人的友人で、外国で生活している方、留学中の方はかなりいるので、そういう方の帰国時に話をしてもらうような機会をつくっていきます2008年度には、「多読+入試対応」の「多読Power English」も開設予定です。

○大学受験がなければあまり考える必要のないことですが、彼は多分いわゆる受験のためだけの勉強が大変苦手です。ですからうまい具合に彼の興味につなぎながら受験の力がついてゆけば親としてはとてもありがたいです。(多読OC 中3)
■SEGでは、受験までのトータルな英語指導を考えています。と同時に、受験は英語だけでなく全科目での勝負ですので、他の科目の基礎をしっかり現段階で固めることが中3・高1段階での受験対策としてはもっとも有効です。

○宿題を多く出してほしい。(多読OC 高1)
■多読コースでは、家庭では、できるだけたくさんの洋書を読んだり、洋画のDVDをみていただきたいたいとおもっています。自由な読書時間を確保してもらうため、宿題は、最小量にお抑えています。


■受講生のみなさんへ■
一番大事なことは、相手の意見を英語できちんと聞けることと、英語で自分の意見を発信できることです。しかし、そもそも、発信に値する自分の意見がなければ、英語を話せても全く無意味なことです。ですので、みなさんには、英語だけでなく、英語で話す中身を、中学高校生時代に育ててもらいたいと思います。将来的には、自然科学、社会科学、文学、環境問題、社会問題などいろいろなことについて、英語で授業を聞けるような機会を作って行きたいと思っています。


(2006/12/26 文責 古川昭夫)

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