2006 SEG 中1多読クラス保護者の皆さんへ

         SEG英語多読コース

2006年6月11日

 

【1学期の授業について(中1クラス)】

 

1学期の授業は、 (1) Up And Away による文法の講義 (2)多読  3)松香フォニックスにもとづいたPhonicsの説明とワークブックのチェック (4) 英語による数学の授業 (5) 読み聞かせあるいは英語によるパズルを行っています。現在のところ、ほぼ、順調に進んでいます。

 

【1学期の多読について(中1クラス)】

 

αクラスでは、できるだけCD付きの本を授業内・授業外で読んでもらっています。αクラスでは、ゆっくりレベルを上げているお子さんも、Oxford Reading Tree 6 を楽しんでいます。先日、Macmillan Readers Starter (YL0.8 600語程度)をCD付きで読んでもらったところ、大体の内容は把握しているようでした。早いお子さんは、すでに、Frog And Toad Are Friends (YL1. 総語数 1600語)、 Ricky Ricotta's Mighty Robot  (YL2.0 総語数2,000)を楽しむようになっています。現在、平均すると19,000語を読んでいます。現段階で5,000語以上多読を楽しめていれば、まったく問題ありません。

βクラスでは、読める本を自由に読んでもらっています。多くのお子さんが、Penguin Readers Easystarts, Oxford Bookworm Starter 程度は自由に読めるようになっています。現在、平均すると、38,000語を読んでいます。現段階で10,000語以上多読を楽しめていれば、まったく問題ないと思います。

 

【2学期の多読について(中1クラス)】

 

 1学期は、文法・Oral Communication・多読の授業を通して、英語のリズムやイントネーション、英語的発想に慣れ、分かる単語も増えてきました。その結果、2学期には、多読するための英語力も伸びています。1冊1,000語を超す長めの本が読めるようになり、読書の好みもでてきます。それに伴い、2学期から本格的な多読指導を始めます。学期中に何度か、「6時間多読Day」を日曜日に開催する予定です。

 

【語彙・文法について】

 

 多読的アプローチは、「最初はなんとなく理解」から始まるメソッドですので、語彙・文法について心配されている方も多いと思います。日本語説明によるアプローチでは、「最初から良く分かる」長所があるのですが、「すぐ忘れてしまう」、「いざ使うときに意識的に思い出さないといけない」という欠点があります。多読的アプローチでは、「最初はなんとなく」だったことがたくさん読むうちに「だんだんしっかりと分かっていく」、「無意識に使えるようになる」という利点があります。多読をすることにより、自然に語彙は増え、文法も定着してゆくのです。最初は不安に思う方も多いかと思いますが、多読をしている限り、語彙や文法を無理やり暗記させる必要はありません。ただし、中学から英語を始めた人は、まだ、英語の音が体になじんでいないので、できるだけCD付きの本を借りて、CDに合わせて本を読むようにしてください。

 

【多読量の年間の目安】

 

SEGの多読クラスでは、次の量の英語を多読してもらう予定です。

         

中1 αクラス  全員5万語以上 (平均10万語 多い人は20万語程度)

βクラス  全員10万語以上(平均20万語 多い人は40万語程度)

中2 全員30万語以上 (平均50万語  多い人は100万語程度)

中3 全員40万語以上 (平均80万語  多い人は200万語程度)

  高1 全員50万語以上 (平均100万語 多い人は300万語程度)

  高2 全員60万語以上 (平均120万語 多い人は300万語程度)

 

 年間30万語以上読んでいれば、語彙は、単語帳の暗記といった短期記憶によらなくても、長期的に記憶されます。300万語以上多読すれば、どんな本でも読めるようになります。

 

【大学受験について】

 

 センター試験で85%得点するレベルまでは、多読だけで十分に到達します。センター試験用の問題集を1冊すれば、95%得点することも難しくありません。一方、和訳・英訳ということになると、多読だけでは不十分です(自由英作文は可)。 SEGの高3英語コースは国立大学の2次試験に対応しており、多読のみで、その最上位クラスに入れるくらいの力をつけることが可能です。英語の基礎さえ多読でしっかりとつくっておけば、大学入試対策としての英語は、高2の3学期から始めれば十分なのです。

 

【9月クラスへの継続試験(クラス分け試験)について】

 

現在受講中の皆様の試験は夏期講習の最終日に行います。この試験においての不合格はございません。(ただし、レベルが下がる可能性はあります。)レベルアップを望まれる方は夏期講習受講後、9/3(日)の試験を再度受験してください。

 

 

保護者の皆さん、お子さんの英語をほめてください!

 

英語は本来、決して難しいものではありません。お子さんが萎縮さえしなければ、短期間で、そこそこ分かるようになります。とりあえずそこそこ分かるようにさせて徐々に正確さや難易度を上げるのが「多読的アプローチ」です。ぜひ、保護者の方には、「もうこんな本が読めるようになったんだ!」とか「その本面白い?」とかお子さんに声をかけ、お子さんを誉めてあげて欲しいと思います。

ほめる ⇒ やる気になる・得意になる ⇒ 本を読む ⇒ ほめる

の良い循環を作ると、お子さんの英語力はどんどん伸びていきます。

 


以下、父母の皆さんから寄せられた質問に一問一答の形でお答えします。

Q1. 全く辞書を使っていないのですが、少しは使わせた方がよろしいでしょうか?

A1 ●特に英和辞書を引く必要はありません。英和辞書は、必要最小限の利用でよいです。

●中2になって、英英辞書が使えるようになった段階で、辞書の利用法を教える予定です。

 

Q Q2.  本人自らの英語への関心がまだ希薄なようです。英語への関心・興味を高まらせる方向付けなどはどのように考えればよいでしょうか? 本人の意志の問題として本人任せのままとしておいてよいのかどうかを伺いたいです。

A2 ●本人任せでよいです。洋画を日本語吹き替えでなく、英語で鑑賞すると英語への興味が高まることがあります。

●保護者の方が英語の本を読まれると、自然に興味をもつ場合もあります。

 

Q3. 英検(準2級以上レベル)への対策指導を授業の中でしていく予定はありますか?

A3 ●英検の指導は、授業中には行いません。

●講習時に、英検対策の特別講習が用意されているので、その特別講習を受講ください。

 

Q4. 多読クラスの増設で他の曜日でも受講できるようになりませんか?

A4 ●水曜日に増設の可能性があります。しかし、進度が異なるクラスになる可能性が高く、

  振替の曜日が増える可能性は残念ながらありません。

 

Q5. 多読と同時に文法クラスも通った方が良いのでしょうか。

A5 ●多読のクラスでも、”UP And AWAY”を使って文法の講義を行っています。

   ワークブックで文法を復習していれば、学校のテストにも十分対応できます。

●年間30万語以上の多読をすることにより、自然に文法は身につきます。
  ●時間的に余裕がある方がeMasterを並行受講すれば、さらに高い効果があります。

 

Q6. 横浜(エデュカ)に通うことも考えています。授業内容は同じですか?

A6 ●全く同じなので、横浜で受講されてもかまいません。

 

 

 

 

Q7. 一度授業を自然な形で見学できたらうれしいです。授業見学はできますか?

(親としてではなく自分の興味で)

A7 ●授業見学は、短時間であれば、事前にいっていただければできます。

   http://www.seg.co.jp/tadoku/kengaku.htm をご覧ください。

  ●長時間の見学は、生徒への負担になりますので、特別の場合を除き、ご遠慮ください。

 

Q8.  説明会の時に“中1終わりまでの目標”というお話がありましたが、その目標の進度についていけているのかが不安です。遅れた場合のフォローはどのようにしていただけるのでしょうか?

A8 ●現状では、当初の想定以上に遅れている受講生は全くいないのでご安心ください。

  ●現在のところ、目標は全員達成できると思っています。

  ●2学期以降、遅れ気味の生徒がいた場合には、補講を行います。

 

Q9.  多読を楽しんで続けていくためには地道な文法の勉強も大切だと思います。SEGでは “多読”しか現在受講しておりません。学校の“英語”をやっていれば今後“多読”に追いついていけるのでしょうか? 壁にぶつかったときの対処法などありましたら教えていただけますか?

A9   ●多読のクラスでも、”UP And AWAY”を使って文法の講義を行っています。

   ●ワークブックをきちんと自宅でやれば、学校の試験対策としても十分です。

   ●多読を年間30万語以上(中1では5万語以上)していれば、文法の基礎は確実につき

ますので、心配する必要はありません。なお、多読しているのに「読めない」「聴けない」

といった壁にぶつかった場合、個別に指導いたします。その場合には遠慮なくご相談くだ

さい。

 

Q10. 単語力がまだないので、授業できちんと理解できているか心配です。本人は授業中分かっているといってますが、「なんとなく」ではないかと心配しています。

A10 ●多読的アプローチなので、授業は「なんとなく」分かっているだけで十分です。

●多読を年間30万語以上(中1では5万語以上)していれば、文法も語彙も確実に

定着していきますので、心配する必要はありません。ご安心ください。

 

 

 

 

Q11. 授業に出席するだけで力がつきますか?

(つかないとしたら自宅でどの程度本を読む必要がありますか?)

A11  ●授業に出席するだけで(真面目にでていれば)十分に力がつきます。

●ただし、それだけでは十分ではありません。自宅で毎日30分程度、本を読んだり、

CDを聞いたり、ワークブックをやっていただくことが好ましいです。

 

Q12. CDは必ず聞く必要がありますか?

A12   ●毎回CDを聴く必要はありません。しかし、できるだけ聞くほうがよいです。

    ●中学から英語を本格的に始められた方は、できる限りCD付きで本を読むことを

     強く、強くお勧めします。

 

Q13. 話すこと、聞くことにまだ意味を見出していない子供でも読めるようになりますか?

A13   ●はい。過去の経験によれば、全く問題なく読めるようになります。

 

Q14. 読めるようにならないと、来年、退会させられますか?

A14   ●多読部分は個別指導なので、そんなことはありません。

       ●多読クラスでやめていただくのは、「おしゃべりが多すぎてほかの人の読書を妨げる」 生徒のみです。

Native講師部分は、一斉授業なので、聞いても全く分からない状態になると、続ける

のがつらくなるかと思います。そうなりそうな気配を子どもから感じた場合には、

早めにご相談ください。

 

Q15. αクラスのままで、子供の望みどおりの力がつくのでしょうか?

(例えば高校生になるとThe Da Vinci Codeが読める様になる、など。)

A15  ●はい。まったく大丈夫です。授業外でも多読をしていれば高1までに、授業内だけ

の多読でも、高2の終わりまでにはそのレベルの本が読めるようになります。

αクラスで考えている読書レベルはおおむね次のとおりです、

中1の終わりに7割の人がMagic Tree Houseが読める、全員が PGR1 が読める

中2の終わりに7割の人が Darren Shanが読める、全員がOBW3が読める

中3の終わりに7割の人が Sidney Sheldon が読める、全員がOBW5が読める

高1の終わりに7割の人が The Da Vinci Code が読める、全員がSheldonが読める

高2の終わりに7割の人が 何でも読める、全員が The Da Vinci Codeが読める

 

 

Q16.  大学受験を考えた場合、多読のコースだけでは不十分でしょうか?

A16   ●大丈夫です。実際、多読コース高2の終わりまでに300万語以上読み、高3でPower English 等、高3英語コースに通ったSEG生は、着実に、東大・京大・慶大・早大等に合格しています。

 

Q17. 「楽しく学ぶこと」イコール「英語力がついた」という結果を導き出すのにどういう

過程でいつ頃でてきますか?

A17   ●遅くても、2年たてば 1)英問英答タイプの試験 2)英米人との会話 3)読書

等を通じて、確実に「英語力が伸びた」と実感していただけると思います。

 

Q18.  頂いた教本を一週間でこなせないこともあるのですが、一年間でずいぶん個人差がつくのではありませんか?

A18   ●家庭での復習や、読書の量により、個人差は相当つくとおもいます。

●学年が進む段階で、再度クラス分けを行います。

 

Q19. 先生の話す内容や、授業内容について、子供たちはどの程度理解しているのですか?

また、どのくらいの理解度を目標とすればよいのですか?

A19   ●6〜7割だと思います。またその程度理解できれば十分です。

   ●授業ではおぼろげに分かり、多読を通じてそれがだんだんくっきりと分かるよう

になって定着していく というのが「多読的アプローチ」です。

    100%理解を目指さない「多読的アプローチ」は従来の教授法と全く異なります。

   ●定着に時間がかかりますが、定着したことは決して忘れません。

 

Q20. 文法のテキストは、Nativeの先生でちょっと分かりづらいと子どもがいっています。

宿題は、私(母)がcheckしていますが、long termでの定着が不安です。

A20   ●多読を年間30万語以上(中1では5万語以上)していれば、文法も語彙もlong term

で定着しますので、安心してください。

●今は、お子さんが「英語で読む楽しみ」を実感できるようどんどん励ましてください

●実際に読書が楽しめるようになれば、英語力は確実に上がっていきます。

 

 

 

Q21. 読んだ本を読書ノートに本人に記入させるのみではなく、何が楽しかったかなど感想を

英語で言わせるなど、定着理解の確認及びincentiveを与えて欲しいと思いますと考えておりますが、そのような指導はありますでしょうか?

A21  ●中学2年までは、インプット中心の予定です。

●βクラスでは、中2から、αクラスでは中3から、本の内容を英語で発表してもらったり、感想を英語で書いてもらったりする時間を設ける予定です。

●まず、インプットを増やすことが最重要です。中1の現段階では、「英語で読む楽しみ」

に浸っていただくことを重視したいと思っています。

●一般に、感想文を書かせることは、自由な読書の阻害要因になりかねないので、感想文を毎回英語で言わせる・書かせることを義務づけることは考えていません。

 

Q22.  実際に読んでいる本を理解できているか、授業の内容を理解できているか、などの確認

はどのように行っているのでしょうか?

A22  ●本については、生徒に「どこが面白かったか」を聞いて理解を確認しています。

   ●その結果がやや不安な場合には、「やさしめの本」をその場で読ませたり、貸し出した

りして対応しています。

●文法の授業は、口頭練習の応答により理解度を確認しています。

●その結果、やや不安な場合には、宿題を確実に提出するように指導しています。

   ●本を読み続けていれば、自然に英語の成績が伸びていくことが立証されています。

ですから、一番大事なことは生徒を励まして、読書を続けてもらうことであるというのが「多読的アプローチ」です。 内容を理解しているかどうかを細かくチェックすることは、生徒の読書への意欲を失わせることになるので、多読の授業内では行いません。

●中2以降は、精読の時間も設ける予定ですので、その時間内に、理解度を英問英答の形でチェックすることを行います。

 

Q23. 本を読んでの理解や授業内容の理解に不足がある場合に、どのように対応するのですか?

A23  ●「多読的アプローチ」では、今までの英語教育でうまくいかなかった多くの部分が「英語をたくさん読むこと」で解消されると考えています。ですので、本を読んで理解できない場合には、「よりやさしい本をたくさん読む」、「CDの音声付で本を読む」ことで対応します。また、授業の理解に不足がある場合には、「授業内容と同レベルか、それよりやさしい本を大量に読む」ことで対応します。メインテキスト1冊に、4冊の付属リーダーが付随しており、メインテキストを終えるたびにCD付きで貸し出しています。授業の理解が不十分だったと思われる生徒にはそれを何回も聴くように勧めています。

基本的に、多読を年間30万語以上(中1では5万語以上)していれば、文法も語彙も

長期記憶で定着します。個別の授業で分からないところがあっても、多読さえ続けられる状況であれば、全く支障がありません。

   ●個別に分からない部分がある場合、休み時間や授業の前後の時間に質問は自由なので、

担当講師(日本人講師の方が質問しやすいと思います)に遠慮なくご質問ください。

 

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