2010年6月10日
SEG英語多読コース
総括責任者 古川昭夫
SEGでは、2010年5月上旬、中1〜中3英語多読クラスの保護者の方に郵送アンケートを実施しました。そこでお寄せいただいた保護者のみなさまの声をご紹介いたします。
(一部、プライバシー保護のため、表現を変えているところがありますが、率直な意見も含めてすべて紹介しています。)
※●が質問 ■が回答・コメントです。
●まだ大学受験を具体的には考えていませんので特にありません。
●文法が弱いので、文法が身につくような授業であればいいなと思う。
●今は総合的な英語力を身につけている時かと思いますが、大学受験に向けて試験の得点力もつくような指導をお願いしたい。
●将来の方向がまだ決まりません。どの方向に進んだとしても通用する英語力をつけてほしいと思っています。
●授業時間が17:15からではなく、17:30からにしていただけるとありがたいです。
●Writing、Speaking力もこれから伸びていけたらと思いますが。
●具体的な進歩を測るのは難しいと思いますが、1年後にどの位の進歩が見られるかということなどがわかれば、親もそうですが、本人も意欲がわくと思います。でも読む自信がついて来れば、それは本人が1番気付いているのかも知れませんが……。
■ACE試験を実施していますので、その試験での伸びで、ある程度進歩をはかれると思います。
●受験のことについてそろそろ考えなければならない時期ですが、本人はまだまだ先のことと思っているようです。何かの折にでも、高校での授業がどのようなものかなど、少しずつお話くださると良いのではないかと思います。
●国立大学二次試験の英語力にも対応できる力をつけてほしい。
■はい、もちろん、そこまでを視野にいれたカリキュラムになっています。
●「読み」「書き」「話す」をバランスよく指導していただきたいと思います。文法面でもポイントをきちんと教えていただき、理解させるようにしてください。
●学校では英語の授業時間数が少なく、先取りしていません。多読クラスは好きで、英語の実力がつくと思っているのですが、入試で問われる文法事項の問題には対応できないのではないかと少し不安です。
■大学入試での文法問題の配点比率は決して高くありません。例えば2010年の東大の場合、試験時間120分(うち、リスニングが45分)で、120点満点(リスニング 30, そのほか 90)中、配点は、問題1(20) 要約 8 パラグラフ読解 12、問題2(20) 英作文 12 語法 8、問題3(30) リスニング 30、問題4(20) 文法(誤文訂正) 5 和訳 15、問題5(30) 長文総合 30、と推定され、いわゆる文法問題の配点は、120点中の5点です。2000年〜2010年まで、出題形式はこの形で安定しています。語彙・語法の知識は必要ですが、いわゆる文法問題の配点率は、東大の場合、4.2%に過ぎないのです。 多読する習慣のない生徒が文法を学ぼうとすると結局は規則の暗記になりがちで、実効のある英語力に結びつきません。読めばわかる英文に含まれている法則性を整理するのが最も効果的な文法学習法です。したがって、読めばわかる英語の範囲を広げ、実際に読んだ英語の分量を最大限に増やしておくことが最良の準備になります。語彙力についても同様のことが言えます。 入試を突破できる程度の文法力は、多読クラスでも十分に身につくので、ご安心ください。また、SEGの高3英語多読クラスでは、文法の問題も日本語で解説しています。
●子供にも来年(高1)からは英語の学習で多読クラスが自分に合っているのかどうか考えるように言ってあります。自分の行きたい大学に入ること、その後どうしていくのか、両方から英語の勉強について考え、多読クラスがそれに対応した指導をしてくれると1番良いと思っているのですが。
■多読クラスからも、東大入試で高得点をとり、入試を突破している卒業生がおりますので、ご安心ください。 実際の受験勉強に際しては、志望校の出題傾向によって対策は大きく異なりますが、基礎となる読解力が身についていれば柔軟に対応できますし、可能な限り個別の課題を課すなどして入試に対応できるように工夫しています。また、「試験のために」学習したことは、試験が終わるとあっという間に忘れ去られる運命にあることは多くの人が共通認識として持っていると思います。英語をそのような学習対象にはしたくないと思っております。
●多読のおかげで、長文読解、ヒアリングの力はついていると思いますが、実際の入試問題の得点力にどれくらいつながるかという不安もあります。
■不安な方のために、「多読生のための構文演習」といった、入試向けの講習なども開講しています。 テストでミスをしないための技術も必要になりますが、それは高3の受験クラスで指導しています。また、要約問題などは多読しているだけでは身につきませんが、元の英文が読めているならば、入試に必要な要約技術を習得するには3か月あれば十分であることは実証ずみです。問題なのは英文がそもそも読めていない場合であって、読めない英文はどんな技術をもってしても要約できるはずがありません。高2の終わりまでに入試レベルの英文が読めるようになってさえいれば、受験のことはあまり心配いりません。いろいろな文章をたくさん読んでおくことが一番大切です。
●大学受験に向けては、きちんと入試に向けたカリキュラムや子供の評価ができるようにしてほしいです。
■中学から5年間以上多読を続け、高3多読クラスにも通った卒業生は、東大も含め、全員、第一志望に合格しています。今までの受験指導の経験から、SEG多読コースとしては、十分な自信を持っています。2006年から始まった英語多読本科コースの、中1からの受講生が、2012年以降、初めて受験にチャレンジします。 多読の成果がなるべく直接的に大学受験に役立つようにするためには、高校生になったら、読む本の中に多少硬い内容をもつものを意識的に含めるようにしてください。おもしろいもの、楽しいものをどんどん読み進めるのが多読の根幹ですが、重要と思われる内容の本は、多少難しくても読み進められる力をつけておくと、受験勉強の際に威力を発揮します。
●多読クラスで身についたことが、実践(大学受験)で生かせるノウハウを教えてもらいたい。
■高3クラスでは、そのような観点で授業を行い、着実な成果を出しています。
●質問ですが、精読や英文解釈や大学入試に則した英文和訳テクニックなどはどのように補強していったらよいのでしょうか。私個人としては、駿台の伊藤先生のような"英文解釈"は自分の英語のベースになっているので、多読+精読が必要だと思いますが、中3〜どうしたものでしょうか? 親の言うことは聞かないので「骨太の英文解釈」が必要であることも時々おっしゃっていただきたいと思うのですが、精読や文法解釈は必要ないものでしょうか?
■精読や文法は必要です。しかし、駿台の伊藤先生のような形の「文法解釈」や「精読」が必ずしも、すべての人に向いているとは思っていません。実際、帰国生で、模擬試験では(本番でも)高得点がとれるのに、大手予備校や有名塾での英語の授業は全く理解できないという方も多数います。伊藤先生のやり方で伸びるかは、生徒さんのタイプによります。精読への方法論は千差万別です。夏期講習で、「多読生のための構文演習」という講座を開講しますので、ACE試験で600点以上をとられている方で、精読にご関心のある方は、受講をおすすめします。
●近道はないと思うので、ただ読み続けるだけかと思います。苦と感じないことが継続の鍵ですので、ワクワク感を与えていただければと願っています。
■ワクワク感が大事ですので、いろいろと刺激的な本を紹介したいと思います。
●多読だけで大学受験対策は難しいのかなと思っています。
■多読と高3での受験勉強で、志望大学に合格できるようなカリキュラムとなっています。実際の受験対策となると、志望大学の試験傾向によってかなり異なります。一般的な意味の受験対策は存在しません。生徒さんの性格と弱み・強みを考えて、志望校の問題に対してどう作戦を立てるかという個別の受験対策しか存在しないと思っています。そして、それを始動させるために、高2終了時までに、Oxford Bookworms Stage 5-6 が、スラスラとしっかりとした理解度で読めるようになることが、最大の受験対策です。
●多読クラスでも文法確認や、語彙力の増強のガイダンスがほしいです。
●文法が苦手で英語に気遅れしている感があります。多読の楽しさが文法に正面から取り組む意欲につながるような指導を期待しています。
●受験に対しての到達度が分かりにくいので、何か目安があればと思います。
■ACE試験を目安にしてください。例えば、東大を受験するのであれば、高2終了時に800点、高1終了時に700点、中3終了時に600点をとっていることが一つの目安となります。
●英語多読に求めることは、長文読解能力向上につきます。単に多くの文章を読んでその数を競うものではないことを本人も自覚してきています。これからは多読がいかに大学受験に役立つかを授業の中でちょっとずつ話していただきながら本人に浸透させたいと思っています。
■多読クラスの卒業生の体験談などを通して、「多読がいかに受験にも役立つか」、「どうすると、より、受験に役立つ多読をできるか」を受講生に伝えていこうと思っています。
●個人的なお願いで恐縮ですが、前回の英検にて準1級の一次試験に合格することができました。二次試験では、模試ではA判定でしたが、点数が届かず不合格でした。二次試験対策向けの問題集には取り組んでおりますが、何かアドバイスいただければありがたいです。Attitudeのスコアが低かったのはどのようなことに注意すればよろしいでしょうか。よろしくお願いいたします。
■個別に指導したく思いますので、担当講師の方からお話させていただきます。実際の点数表をお持ちください。
●文法解釈が現時点ではまだ未完成です。分詞構文や少し込み入った文章は、単語をつなげて雰囲気だけ味わっていると思うのですが、このままで良いのかなぁと思っています。
■分詞構文は、多読図書にも普通にでてくるもので、特に難しいものでも、特殊なものでもありません。多読で読む本のレベルが上がれば、分詞構文等、日本人の文法感覚では難しいものも、多読で自然に身につけることが可能です。 英語であれ日本語であれ、ある文章を読んで「よく理解できた」という実感がある時に、どんな構文や文法事項が用いられていたかを意識していることはまずありません。それを改めて分析してみても、別段理解が深まるわけではないのです。分詞構文をはじめとする構文知識が必要とされるのは、読めない文章に取り組まなければならない場合であって、従来型の英語学習ではどうしてもそうなりがちでした。多読コースでも、現時点では読めないレベルの本が無数にあるはずですが、それを文法や構文を学ぶことによって読もうとするのではなく、進み方をゆるやかにすることで、自然に、また確実に読めるように伸ばしていきます。
●今は授業の復習をほんの少し(単語の書き出し位)と、多読クラス受講が英語学習の全てになっています。多読クラスをこのまま受講するだけで、英語クラス等を受講せずに大学受験の準備になるのでしょうか。
■授業の予習・復習をきちんと行っていれば、多読クラスだけでも十分に大学受験に対応できます。
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