SEG中1英語多読生保護者の方の質問への回答
SEG英語多読コース
2008年12月6日
2008年12月6日実施の中1クラス保護者個別面談の事前アンケートに寄せられらた主な質問について、以下に回答させていただきます。
1)
家庭学習について
多読では本を読むこと、Up and Awayではワークブックが宿題になっています。なるべく毎日英語に触れ続けることで、英語のインプットの量を増やします。一度読めば十分ですが、時間に余裕があればCDをかけながらシャドーイングしたり、本を見ないで聞いてみるなどなさるとさらに効果があがります。CDによる聞き読みをしている場合には、頻繁に止めるのではなく通しで聞き終えるほうがよいでしょう。
2)
読書語数について
いつまでに何語読む、というような厳格なる基準は設けていません。100万語に達する時期は、多読を継続的に行えば中3の終わりに到達する見込みです。高3までに300万語を達成できれば、受験にも対応できます。しかし、読み方には個人差がありますので、あくまでも目安としてお考えください。
3)
文法・スペル・語彙について
ネイティブ講師による文法の授業では、耳で聞いて繰り返し言葉を発しながら、表現に慣れていくという進め方です。文法問題を解く事を目的とはせず、英語を理解しやすくなるように、英語の仕組みを知っていただくことが目的です。わかっているのにまちがえてしまうという段階も踏まないとなりませんが、はじめからミスなしで読み書きするように求めると、間違いを恐れアウトプットできなくなります。習った文法事項を理解しても、正確に使えるようになるには、記憶を定着させるための時間が必要です。100%は理解できなくとも、内容に触れるだけでも意味があります。
スペルは、派生語をまとめて覚えたり、接頭辞・接尾辞の意味を意識しながら覚えるとすんなり覚えられるようです。また、本を一冊読んでもどうしてもわからなくて気になった単語があった場合には、辞書で確認してもよいでしょう。
4)
多読の授業
多読手帳には講師がコメントを定期的に入れるようにしていますが、毎授業ごととは限りません。授業では、コメントの記入がなくとも、講師は必ず口頭でやりとりをしながら多読の進み方をさりげなくチェックさせていただいています。直接的にテストで理解度を図るのではなく、読んだ感想を述べ合ったり、読んでいる様子を見て、どのくらい理解しているのかを講師は知ります。適切なレベルの本が順調に読めているのかを、常時チェックしながら読む本を選択させていただいています。
5)
リスニングの対策
リスニングテストが苦手だという生徒さんは、CDつきの本を借りた際には必ず聞き読みも行ってください。最初からすべて聞き取れるわけではないかもしれませんが、徐々にわかる度合いを高めていきます。音楽や体育と似ていて、音声に関する感覚というのはどのくらい聞けばわかるようになるという基準はありません。ひとつひとつの単語を聞き逃さずに音を追っていくというよりは、まとまりで聞くようにすると進歩が早いでしょう。ご家庭でCDを聞きながらシャドーイングをする際には、単語の強弱、高低を意識しながらマネをしてください。
6)モチベーションの高め方
語数、冊数が蓄積されると意欲も高まるようです。ぐんと伸びる時期と、緩やかに進む時期があります。授業では目標を設定したり、講師や他の生徒とのやりとりを通して読む意欲を高めていただいています。何か気に入ったシリーズを読破できた時、一冊読み終えて今までよりも速いスピードで読めたと実感できた時、映画が字幕なしでもだいたいわかった時などいろいろな瞬間に英語力がついたと感じるようです。進歩を実感できると、さらに先のステップに進めます。たくさん読めば読むほど、確実にわかるようになっていきます。
7)書く力を伸ばす
ネイティブ講師の授業内容は、中学1年生は聞きながら大量に英語をインプット、中2はまちがえてもよいのでたくさん会話をしてアウトプット、中3はライティング力をつける事を主眼としています。中2から少しずつ書く作業も授業に加わります。文法的には正しくても不自然な言い回しはしないよう指導します。最終的には、自分の意見を持てるように思考力を高められるような授業をめざしています。
8)留学
高校や大学で、留学を検討されている方もいらっしゃるようです。長期留学をするには、長い文章を読み考察する力が必要となってきます。海外の学校では、資料や本をたくさん読まないとなりません。100万語読んでいれば短期留学、300万語読んでいれば長期留学にも適応できる力が養われるでしょう。英語力を伸ばすだけでなく、異文化を理解するという意味でもいろいろな本を読んでおくことをおすすめします。
9)多読の効果
はっきりとした効果を知りたいという声があります。多読では目に見える結果としては、読了語数や冊数がありますが、具体的に何語読んだら英検の何級に受かるというような、明確なる基準というのは個人差もあり一概には示すことができません。受講生からは、実力テストなどでかなり高得点を取れたという感想や、今まで不合格だった英検に合格したなど様々な報告を受けています。
■多読は新しい学習法ですので、いろいろ疑問があるかと思います。疑問がある場合には遠慮無く、担当講師にお尋ねください。あるいは、tadoku@seg.co.jpメールください。
・多読クラスについての最新情報は、http://www.seg.co.jp/tadoku/をご覧ください。
・多読で一番重要なことは、「英語のまま理解できる本、英語で読んで楽しい本」をじっくりとたくさん読むことです。色々悩まれるより、じっくり実際に洋書を楽しむのが英語力向上への一番確実な道です。お子さんには、「とにかく読もう!」といっていただきたく思います。そして、保護者の方には、読んでいるお子さんを思いっきり誉めていただきたいと思います。