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SSS英語学習法研究会

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SSS●Review
登録者:[ レモン ] 更新者:[ なおぞう ] 登録日時:04/04/15 00:00:00 /更新日時:10/10/29 02:48:12
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Walk Two Moons
Sharon Creech
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YL(平均) 5.0
お薦め度(平均) ★★★★
シリーズ名
  
総語数 50,279語 (出版社提供)
その他詳細項目
出版社/Harper Collins USA, 種類/児童書/Teens向, ジャンル/Fiction:人間もの, 総ページ/280ページ, メディア/書籍:ISBN 9780064405171(0064405176), 言語/English, 価格/  , サイズ/, 縦mm× 横mm    厚みmm 重さg, 装丁/ペーパーバック, 主対象年齢/
, 初版発行年/1994, 備考/邦題「めぐりめぐる月」 2003年11月のタドキスト大会でのレベル分け検討結果を受け、レベル4→5に変更。(2004年1月)
音源 [音源情報はありません]
邦訳 タイトル:めぐりめぐる月
備考:シャロン・クリ-チ作 もきかずこ訳 講談社 1996.6
映画・ビデオ化 [映画・ビデオ化情報はありません]


 書評委員のお薦め度★★★★★    読みやすさレベル(YL)5.0 ~ 5.0
主人公の少女Salamancaの母親は、ある日家を出て行ったまま戻ってこない。Salamancaと祖父母の3人は、母親を訪ねるためにアメリカ大陸横断のドライブに出発することに。旅の退屈さをまぎらわせるためにSalamancaは友達のPhoebeの話を祖父母に話し始めるのだが...
話の構成がちょっと変わっていて、Salamancaの話す友人Phoebeについての話と、自分の母親の話、それに旅の途中で起きるできごとが並行して描かれていきます。最初はちょっと不思議な感じのする物語の進み方ですが、最後に意外な事実が判明し...感動は大です。(レモン)

<レビュー>

■ この書籍には12件のレビューがあります
1. お薦め度:★★★★★  YL:5.5  文章は短いが、結構手ごわい
 投稿者:なおぞう  2010/10/29 02:48:12

他の方も書かれているように、話の構成が複雑で、始めはとっつきにくく、文章が短い割に手ごわかったです。心理描写は秀逸だし、主人公が祖父母との道中で、いろいろな名所に立ち寄る場面も合って(The badlands, Old faithfulなど)、慣れてくると楽しく読めました。がんばって読む価値はあると思います。


2. お薦め度:★★★★★  YL:4.5  泣けました
 投稿者:かおり  2007/05/16 00:39:10

Amazonでのレビューの良さに惹かれて久々に買った児童小説。
最初のほうは主人公が置かれている状況が分かりにくいところもありますが
どんな結末になるのか気になって、どんどん読み進められます。

ふだんは、あまり児童書に共感することはないのですが
この本は、子供として信じたいことも、
子供から見たときの(キレイごとではない)大人の気持ち・世界も
両方が描かれていて、児童書でありながら共感できる部分が大きかった作品です。

最近はミステリーや軽めの小説を読むことが多かったので
この本で久々に感動しました。

児童書が苦手な人にもおすすめです。


3. お薦め度:★★★★★  YL:5.0  一緒に旅をしているような気がしました
 投稿者:たまこ  2006/03/05 22:26:22

読んでいるといつのまにか自分がそこにいて、車の窓から外を見ながらSalamancaの話を聞いているような気がしました。
旅の情景を肌で感じるような(空気を感じるような)不思議な体験でした。


4. お薦め度:★★★★★  YL:5.0  最後まで読み進めてみたら
 投稿者:豆太  2005/04/10 21:53:06

Salamancaが祖父母と車で旅をする場面、Salamancaの家族の話、Salamancaの友達Phobeの家族の話・・・と複数の場面が交互に出てくる構成なので最初は少し読みにくいかもしれません。
途中からはそれぞれの状況とミステリアスな部分とが活き活きと感じられてどんどんページをめくってしまいました。
そして最後まで読み進めると、「そういうことだったのか!」と納得できました。


5. お薦め度:★★★★★  YL:5.0  読み応えがあります。
 投稿者:まこと  2004/11/28 00:10:18

初めに邦訳本を読んでから、この本を読みました(シマウマ読み)。
邦訳本もかなり読み応えがありましたが、この本も読み応えがありました。
レベルは5ですが、やさしい英語で書かれているところが多いので、読みやすかったです。
最後にすべての内容がはっきりと明確になるのですが、邦訳でその内容がわかったうえで、この本を読んだので、
細かい描写が再度確認できてよかったです。
登場人物の一人一人が個性のある人で、また内容が謎めくので、とても惹きつけられ、おもしろかったです。
とてもお薦めの1冊です。


6. お薦め度:★★★★★  YL:5.0  アメリカ児童文学、やってくれる~!
 投稿者:ポロン  2004/07/14 09:29:12

三重層の構成が抜群!Salamancaが、友人の失踪した母の話を祖父母にするうちに、Salamanca自身も、帰ってこない母への気持ちを次第に直視するようになります。祖父母の話も巧みに組み込まれ、リアルな人間模様、家族模様がユーモラスに語られています。
最後の数章は、肩で息をしながら読み進みました。読後、しばし呆然。時間をおいて、「あぁ、そうだったのね~、それでなにもかが・・・」と合点しながら、感動がどくん、どくんと沸いてきました。結末を知った上でもう一度読みたい!
こんな素晴らしい作品に、また出合いたいです。
さまざまな時間軸の話が交錯するので、けっして読みやすいとはいえませんが、是非トライしてみてください。


7. お薦め度:★★★★  YL:5.0  重層的な構成なので、途中まで読みにくい感があった。
 投稿者:ヨシオ  2004/05/25 00:20:31

何度か本棚に戻した後、ようやく読み終えた。最終章に近いところで、ようやく今までの話が全てつながった。再度、最初の部分を読み返す。なんと、このことはあれを指していたのか、ということが発見できた。重層的な構成なので、途中まで読みにくい感があった。最後のところで感動は味わったが、途中はなかなか話しに引き込まれなかった。それは、自分の英語力のなさかもしれないが。


8. お薦め度:★★★★  YL:5.0  家族の絆ってそう簡単に捨てられるもの?
 投稿者:ジアス  2003/10/11 23:31:08

 人生何が起こるかわからないけれど、受け入れて新たな人生を切り開いて
いかなきゃいけないんだ、というメッセージが伝わってきます。
 それは、きっと主人公サラマンカ、そして話中の少女フィービィに共通する
テーマなんでしょうね。
 そんな時に本当に頼りになるのは本当は家族の絆じゃないか、という気が
するのですが、この本にはどうもその部分が足りないような気がして納得が
いきません。特にそんなに簡単に家出ってできるものなのでしょうか?
 著者が意図して外したのか、それとももともと著者の家庭観から欠落している
から描かれていないのか不明ですが、ちょっとこの部分に物足りなさを
感じます。

 とちょっと厳しめのコメントを書きましたが、物語の構成としてはよくできて
ます。Louis Sacharの"Holes"の構成と似て場面がごとにあちこち飛びます
が、これを読んでおくと"Holes"も読みやすいのではないかな。


9. お薦め度:★★★★★  YL:5.0  複雑な構造ですが最後まで読み切る価値あり
 投稿者:ガンバ  2003/10/03 17:56:37

小説の構造が複雑なため、慣れない間は登場人物の関係がわからなくなるなど戸惑うかもしれません。
英語は基本的に平易なのでゆっくり読めば読み切れると思います。
後半になると、たんたんと進んでいた物語が加速し、ラストではこれまで読者が漠然と感じていたであろう”謎”が一気にときほぐされます。
深い哀しみとそこからの再生の物語で読後感は非常に爽やかです。英語多読に取り組まなければ一生読むことは無かったと思われますので、SSS多読に感謝!の一冊です。


10. お薦め度:★★★★★  YL:5.0  大人のための児童文学
 投稿者:  2003/05/18 23:01:32

これは大人向けの、大人のための『児童文学』です。
その文章は、さりげなく現れます。,and there, on a little hill overlooking the river and the valley, was ・・・・・ ああ、そうか、そうだったんだ。やられた。感動、衝撃、呆然、納得。
最初はなかなか筋がつかみにくいのですが、後半は急かされるように読み進みました。ミステリーではないのですが、早く結末を知りたいとページをめくらせる、英語を意識させない、まさに多読の醍醐味を味あわせてくれた『児童文学』でした。