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Sick Souls, Healthy Minds : How William James Can Save Your Life | ||||||
John Kaag | ||||||
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YL(平均) | 7.5 |
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お薦め度(平均) | ★★★★ |
シリーズ名 | |
総語数 | 56,000語 (概算) |
その他詳細項目 | |
出版社/ , 種類/一般, ジャンル/Nonfiction:自伝・人物紹介 , 体・健康, 総ページ/ページ, メディア/書籍:ISBN 9780691200934(0691200939), 言語/English, 価格/23.9 US$, サイズ/, 縦mm× 横mm 厚みmm 重さg, 装丁/その他, 主対象年齢/ , 初版発行年/2020, 備考/Kindle版ASIN: B07YGXX6T1 |
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音源 | [音源情報はありません] |
邦訳 | [邦訳出版物情報はありません] |
映画・ビデオ化 | [映画・ビデオ化情報はありません] |
書評委員のお薦め度:★★★★ 読みやすさレベル(YL):6.0 ~ 9.0 |
著者がハーバードで長く教えていたウィリアム・ジェームズの記念館に行こうとすると、飛び降り自殺でしばしの通行止めにあった。ハーバード大学の学生だったらしい。著者は生まれ変わったらハーバードに入りたいと思っているが、実際に入った人間はそれほど嬉しくもないらしい。だが、ウィリアム・ジェームズならその学生に何と言っただろうか。
ウィリアム・ジェームズの父親は自分の父親の信仰するカルヴァン派の、神の意思の前では人間の意思はほとんど意味がないという教義に反発し、徹底した自由意志の教育を子ども達に施した。しかしウィリアムは大学に進んだころに、自由意志でできることは少ないということに気づく。ウィリアムはストア学派に傾くが、そこで当時(ウィリアムは1842年生まれ)の最新科学、ダーウィンの進化論などの影響で、非科学的なストア学派についていけなくなる。ダーウィン以降、人間は万物の長ではなく、ただ賢いだけの動物になっており、ストア学派の認める魂の概念に問題が生じたのだ。 ウィリアム自身が自殺ばかり考えていた時期を乗り越えた結果、幸運な人間は一度生まれればすむが、そうではない人間は底を打って戻ってくる、生まれ直しが必要だということを書いている。著者も幸運でない方の人間で、博士課程後の研究でウィリアム・ジェームズを選びながら、生きていくべきか考えていた時期が長かった。今は、ウィリアム・ジェームズの書いたことを元に、元気な日は楽しく、そうでない日はそれにすがってなんとか過ごしているという。そのため、このサブタイトル。【柊】 |