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Catherine de Medici | ||||||
Leonie Frieda | ||||||
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YL(平均) | 8.0 |
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お薦め度(平均) | ★★★★ |
シリーズ名 | |
総語数 | 186,976語 (出版社提供) |
その他詳細項目 | |
出版社/ , 種類/一般, ジャンル/Nonfiction:自伝・人物紹介 , 歴史, 総ページ/512ページ, メディア/書籍:ISBN 9780753820391(0753820390), 言語/English, 価格/8.99 GBP-Pounds, サイズ/, 縦mm× 横mm 厚みmm 重さg, 装丁/ペーパーバック, 主対象年齢/ , 初版発行年/ , 備考/ |
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音源 | [音源情報はありません] |
邦訳 | [邦訳出版物情報はありません] |
映画・ビデオ化 | [映画・ビデオ化情報はありません] |
書評委員のお薦め度:★★★★ 読みやすさレベル(YL):7.0 ~ 9.0 |
16世紀に3人の王の母として摂政などとしてフランスを支配したカトリーヌ・ド・メディシスは評判が悪い。権力欲が強い、政敵を多数毒殺したなどと言われている。メディチ家出身のカトリーヌは、女性ということはもちろん、フランス人が嫌うイタリア人で、金はあるが王家どころか貴族の出ですらないとされ、出身からも悪く言われてきた。
当時の医者はこう言っている、ではなく、現代医学からみるとこうなるということを書いている、珍しい伝記(それが珍しいのがまずおかしいのだが)。カトリーヌの夫の兄は病死で、そうでなくとも、疑われるべきは毒を渡したと言われてきた小姓と同じイタリア人のカトリーヌではなく、小姓の雇い主のレオノーラ王妃。神聖ローマ皇帝・スペイン国王の妹を疑えないので、カトリーヌに疑いをそらしてうわさした当時の人の本心を知らず、後世の人はそれを丸呑みした。また、カトリーヌの子どもたちはカトリーヌの父の病気の影響で、早くから認知症的症状が出ていたのだという。ただ、私にしてみると一番おかしく思えるマルゴは無事だというのがわからない。 金銭欲と権力欲が強いのは、聖女のように言われてきた愛人ディアヌの方というのも納得。アンリ二世にもらったものをせっせとリストにして、今日はいくら儲かったかを知るために会計係のような人を雇っていた。そのため、アンリが亡くなった時にカトリーヌにリストを渡して、全部返すと手紙をつけるのも早かったのだという。今まで読んだ伝記はいずれも、カトリーヌがリストを渡して返却要求をしたとしていたが、アンリとディアヌが二人きりの時に渡したものをカトリーヌが知っていたわけがない。ただ、この時のやり取りの記録って残ってないのか、今までの伝記の根拠が何なのかがわからない。 この単語がわからないと意味が取りにくいという単語に限って意味がわからないものが多いのが残念。【柊】 |