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Summer of the Ubume, The | ||||||
Natsuhiko Kyogoku | ||||||
この本を購入する |
YL(平均) | 7.0 |
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お薦め度(平均) | ★★★★★ |
シリーズ名 | 京極堂シリーズ 1 |
総語数 | 129,000語 (概算) |
その他詳細項目 | |
出版社/ , 種類/一般, ジャンル/Fiction:歴史 , 推理物, 総ページ/320ページ, メディア/書籍:ISBN 9781934287255(1934287253) ( 絶版 ), 言語/English, 価格/16.95 US$, サイズ/, 縦208mm× 横140mm 厚み21mm 重さg, 装丁/ペーパーバック, 主対象年齢/ , 初版発行年/2009, 備考/出版社 : Vertical. 翻訳:Alexander O. Smith, Elye J. Alexander |
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音源 | [音源情報はありません] |
邦訳 |
タイトル:「姑獲鳥(うぶめ)の夏」 備考:京極夏彦、講談社、1994年、ノベルス版は不完全で、完全版が文庫から出ている |
映画・ビデオ化 |
タイトル:「姑獲鳥(うぶめ)の夏」 備考: |
書評委員のお薦め度:★★★★★ 読みやすさレベル(YL):6.0 ~ 8.0 |
昭和27年、GHQ撤収後の7月、小説家セキグチ・タツミは、20ヵ月妊娠している妊婦について三文雑誌に書こうとして、博識の友人、古本屋「キョウゴクドウ」主チュウゼンジ・アキヒコを訪ねる。チュウゼンジは家業・晴明神社の神主、副業・憑き物落としの上、古本屋として色んなことに詳しいからだ。ところが、妊婦はクオンジ医院の院長令嬢キョウコで、夫は医師になった二人の友人マキオと判明する。マキオは密室状態の自室から失踪していた。
その際、チュウゼンジが開いていた百鬼夜行の姑獲鳥(うぶめ)の章を見たセキグチは、白黒印刷に赤い血の色を見る。姑獲鳥(こかくちょう)というのは中国の子攫い妖怪で、うぶめというのは日本の子預け妖怪だ。なぜウブメに姑獲鳥の字が当てられたのかは、のちの「陰摩羅鬼の瑕」に出てくるが、ともあれ、チュウゼンジはセキグチがうぶめの謎を解くのに必要な何かを持っているのではと考える。この辺り、きちんと漢字も入れて書いてある。 薔薇十字探偵社なる名前の探偵社を開いているエノキヅが、セキグチ・チュウゼンジ・マキオの共通の大学の先輩だったため、セキグチはエノキヅに調査を依頼する。 妖怪小説とも呼ばれる京極堂シリーズの英訳です。妖怪文化が共通するアジア圏以外で、妖怪ものを翻訳するという難業に挑戦したことは、すごいと思います。小説本文より前から、色々な文献を引いてウブメに関する話が出てきますが、日本人でも、これを知らなくても、別におかしくないので、気にしないでください。 ただ、初っぱなから出てくる意識・無意識・自我という話が理解できないと、あらすじの理解が少し難しいかもしれません。【柊】 |