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Wide Sargasso Sea | ||||||
Jean Rhys | ||||||
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YL(平均) | 5.3 |
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お薦め度(平均) | ★★★★★ |
シリーズ名 | Penguin Modern Classics |
総語数 | 47,317語 (出版社提供) |
その他詳細項目 | |
出版社/その他, 種類/一般, ジャンル/Fiction:社会派もの , 歴史, 総ページ/156ページ, メディア/書籍:ISBN 9780141185422(0141185422), 言語/English, 価格/8.99 GBP-Pounds, サイズ/, 縦mm× 横mm 厚みmm 重さg, 装丁/ペーパーバック, 主対象年齢/大人, 初版発行年/1966, 備考/出版社:Penguin Group | |
音源 | [音源情報はありません] |
邦訳 |
タイトル:「サルガッソーの広い海」 備考:ジーン・リース、河出書房新社、池澤夏樹個人編集世界文学全集II-1 |
映画・ビデオ化 |
タイトル:「Wide Sargasso Sea」 備考:1993年、John Duigan監督 |
書評委員のお薦め度:★★★★★ 読みやすさレベル(YL):4.0 ~ 6.0 |
イギリス領のカリブ海の島に住む、アントアネットが主人公。主人公一家は白人だが、奴隷制度が廃止されてからは黒人より暮らしが悪い。黒人には「白いゴキブリは黒いゴキブリよりずっと悪い」とやゆする歌を歌われ、「あんたたちは本当の白人じゃない。本当の白人は金を持っている。あんたたちは白いニガー(黒人を差別して呼ぶ言葉)だ」と言われる。
アントアネットには狂った母と、病弱な弟と、彼女がミスター・メイスンと呼ぶ義理の父(母の再婚相手)がいる。友人・知人は多く、すぐには全員把握できないが、誰が黒人で誰が白人かはストーリー上重要。友達のティアは良い子かなと思いきや、長く一緒に遊んでいたのに、ある日着ていた服を盗まれてしまう。 著者が意図して「ジェイン・エア」をひっくり返した小説。といってしまえば簡単だが、パロディというようなおどけた要素はなく、植民地の重い実情と、狂気と正気の境目の曖昧さがただただ描かれている。 話の内容は高度だが、英語自体はわりと平易。3部構成で各章も全体もそれほど長くはないし、最初、誰が誰だかは翻訳で読んでもすぐにはわからないということがわかっていて慌てなければ、意外にいけるのでは。【柊】 |