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Mary, Queen of Scots : Queen without a country | ||||||
Kathryn Lasky | ||||||
この本を購入する | ![]() |
YL(平均) | 3.5 |
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お薦め度(平均) | ★★★★ |
シリーズ名 | Royal Diaries |
総語数 | 35,438語 (出版社提供) |
その他詳細項目 | |
出版社/Scholastic USA,
種類/児童書/Teens向,
ジャンル/Fiction:歴史,
総ページ/202ページ,
メディア/書籍:ISBN 9780439194044(0439194040) ( 絶版 ),
言語/English,
価格/10.95 US$,
サイズ/,
縦195mm×
横135mm
厚み18mm
重さ290g,
装丁/ハードカバー,
主対象年齢/小学校高学年,
初版発行年/2002,
備考/ |
|
音源 | [音源情報はありません] |
邦訳 | [邦訳出版物情報はありません] |
映画・ビデオ化 | [映画・ビデオ化情報はありません] |
書評委員のお薦め度:★★★★ 読みやすさレベル(YL):3.0 ~ 4.0 |
1553年フランス。生後数日で父を失ったメアリは、すぐさまスコットランド女王となり、幼いうちにフランス王太子と婚約して、フランスに渡った。11歳になったメアリが付け始めた日記が、この本という設定である。エッセイ風で面白い。お姫様の生活というのは非常に興味深いものだ。
フランス国王はイタリアのメディチ家出身のCatherine(カトリーヌ・ド・メディシス)と結婚しているが、寵姫のDiane(ディアヌ・ド・ポワティエ)の方が大切にされており、またメアリも王妃とは馬が合わない。ディアヌとの旅行、4人いる侍女のメアリたちとの生活、宮廷の様子などが主な内容である。少しだけだが、あのノストラダムスも出てくる。 メアリはディアヌを母代わりに慕い、カトリーヌを嫌うのですが、ディアヌは「王妃が人を愛せないのは人から愛されたことがないからだ」と言います。夫をとられた上にそこまで言われると、とどめを刺したなという感じ。古い歴史書でもカトリーヌは夫は愛していることになっていますから(新しい歴史書だと、夫も子どもも、メアリすらも愛している)。そうしてみると、母親代わりの2人に対する思慕と確執というテーマが、くっきり浮かび上がってきて、本全体に芯が通って見えてきた。 しかし、巻末付録を見ると、美女のはずのDianeや悲劇の美女女王メアリが全然美女に見えなくて、Catherineがとても魅力的に見えます。昔の肖像画はわからん。 Dianeがフランス国王の愛人で、そのあたりの関係が堂々と出てくるので、子ども向けではないという意見もあるようです。 My Royal Storyの一冊としても刊行。Kindle版あり。【柊】 |