1. お薦め度:★★★★★ YL:7.5 しばらく他の本は読みたくない。
投稿者:ポロン 2004/11/11 22:15:12
今までの3作で、少しずつBoschの過去が明らかにされてきましたが、この第4作で、ついにBoschは、彼の心の闇の根源である母親の殺害事件と対峙することになります。自らの手で事件の真相を焙り出すことで、Boschの傷はさらに深まってしまいます。読みながら、まるで彼がそばに息づいているかのように、Boschの怒り、哀しみ、やりきれなさをともに感じてしまいました。
これほどまでに深い痛みと哀しみを抱えて、Boschはこれからどうやって生きていくのでしょう……。シリーズ中、大きな節目となる作品です。
The Last Coyote のプロローグとして書かれ、本書からは削除された『1961』(総語数:1305語)という章を、
Michael Connelly の公式サイト(http://www.michaelconnelly.com/)で読むことができます。トップページから、
「Books」→「The Last Coyote」→「Lost Chapter」→「1961」とたどってください。本書読了後にどうぞ。
2. お薦め度:★★★★★ YL:8.5 これを最初に読まないで下さい。
投稿者:間者猫 2004/06/21 15:40:45
読後、もう一度読み返したくなりました。深い余韻の残る1册です。
前3作に比べて読みやすく感じました。その分渋さが減ったような気がします。
作中でHarry Boschが聴いている音楽と自分の好きな音楽がダブるので
結構自分としては嬉しいです。(間者猫)